修善寺温泉周辺観光スポット21選~自然と歴史が薫る町を散策しよう~

画像出典:www.istockphoto.com

修善寺温泉周辺観光スポット21選~自然と歴史が薫る町を散策しよう~

伊豆半島には多くの温泉がありますが、中伊豆エリアにある修善寺温泉は歴史も古く、全国、または海外からも連日たくさんの観光客が訪れます。日本百名湯にも選ばれ「伊豆の小京都」と呼ばれるほど風情ある雰囲気が特徴です。修善寺温泉発祥のもととなった独鈷の湯が湧き出てからおよそ1200年。それから病気療養のため、身体を休めるため、休日を過ごすためと実に多くの観光客がこの地を訪れています。また修善寺温泉は文学者との関わりも深く、様々な小説や詩歌に登場します。温泉周辺は自然が多く、四季折々の花や木々が楽しめるのも人気の要因のひとつ。また水が綺麗なことからワサビやシイタケの栽培が盛んですので、食べに行くのもいいですね。今回は是非訪れたい修善寺温泉周辺の23カ所の観光スポットをご紹介します。

目次

修善寺温泉周辺観光スポット21選~自然と歴史が薫る町を散策しよう~

目次を閉じる

1. 修善寺温泉発祥の寺「修禅寺」

出典: tonko / PIXTA(ピクスタ)

修善寺温泉駅から徒歩5分の場所にある福地山修禅萬安禅寺(通称「修禅寺」)は、このエリアで一番多く観光客が訪れる場所。大同2年(807年)に弘法大師として有名な空海によって開基された古刹です。修禅寺では定期的に座禅会、夏に源頼家の慰霊祭「頼家祭り」、春と秋に「万燈会」など年間を通して様々な行事が行われています。

敷地内にある宝物殿では、修禅寺が所有する貴重な歴史の品(源家や北条家ゆかりの物や歴史資料)の一部を公開しているため、観光に訪れたら立ち寄ってみましょう。また修禅寺ではウサギ、小鳥などの小動物に会うことができますよ。中でも寺務所にいる犬の「ゴマ」は観光客に人気です。

2. 悲しい母の想いが込められている「指月殿」

修善寺温泉観光マップを見ると必ず載っている「指月殿」。独鈷の湯の近くにある虎溪橋を渡り、坂道を上るとある伊豆最古の木造建築です。指月殿は源頼朝の正妻、北条政子によって作られ修禅寺に寄進されました。

境内には源頼家の墓があります。北条家との戦いでこの地に幽閉され、虎溪橋と指月殿のちょうど真ん中あたりの「箱湯」において23歳という若さで暗殺されました。政子は息子頼家の冥福を祈り、禅の考えを元に無事に月に辿り着くよう(お釈迦さまと同じ領域、悟りの境地のたとえ)願いを込めたと言われています。一見、普通の古いお堂に見えますが、ここには母の切なる願いが込められています。

3. 樹齢800年の子宝の杉がある「日枝神社」

修善寺温泉駅から徒歩5分ほど、修禅寺の東隣にある小さな神社です。こちらの日枝神社の見どころは見事な大木。静岡県の天然記念物で、一位樫(いちいかし)の木は根回りが5m超、高さが25mもあります。

樹齢は約800年。巨体故に2本の杉の木に見えますが、根元は一つです。寄り添う姿が夫婦のようで、ここでお願いをすると子供を授かると言い伝えられています。そのため今も子宝を願う若いカップルの観光客が後を絶ちません。ひっそりと生き続け修善寺温泉の人と歴史を見守ってきた老大樹。その力強いパワーが全身に感じられる場所です。

4. 絶対外せない!「独鈷(とっこ)の湯」

独鈷の湯は修善寺温泉のシンボル的な場所。ほとんどの観光客がここで足と手を温めていきます。独鈷の湯は修善寺温泉の発祥の温泉と言われ、弘法大師空海が仏具の独鈷で岩を割り、霊場を作ったという言い伝えに由来します。空海の独鈷は1961年に修禅寺の裏山で見つかり、今は境内の「宝物殿」で見ることができます。

かつては独鈷の湯に入ることができましたが、現在は禁止されています。桂川のせせらぎを聞きながら手足を温めることのみ可能です。足湯なので男女一緒に、家族一緒に楽しめますよ。

5. 贅沢で静寂の時「竹林の小径」

修善寺温泉周辺を散策するなら、やはり和の雰囲気が存分に感じられる場所を観光したいところ。そんなときは、小京都修善寺温泉が誇る「竹林の小径」を訪れてみてください。この小径は修善寺温泉の散策路を整備した1997年に誕生しました。桂橋から楓橋までの区間にある竹林の道で観光客に人気の小径です。

ここに生える丈は孟宗竹という種で、国内に生える竹の中で最も高く成長します。20mを超える凛々しい竹を見上げながら笹の葉の音に耳を澄ませば、心が驚くほど澄んでいきます。竹林の小径にはお抹茶などがいただける茶処「竹の里水ぐち」があるので、散策の後に一服していきましょう。

6. 四季折々の自然と富士山が見られる「修善寺自然公園」

修善寺自然公園は修善寺温泉の北側、山間部一帯に広がる大きな公園です。特に梅の季節は観光する人も多く、若木から樹齢100年を超えるものまで、1000本もの紅白の梅林を楽しんでいきます。2月上旬から早咲きの品種が楽しめ、およそ20種類の梅が次々に咲き、一足早く春の到来を実感できますよ。また2000本ものモミジが色づく秋の観光もおすすめ。天気に恵まれれば富士見台から綺麗な富士山も見られます。

7. 名文学ゆかりの場所巡り

修善寺温泉や修禅寺は多くの文人墨客が訪れる場所でもありました。この地に縁のある作家の作品を片手に、そうした場所を巡るのも大人の楽しみ方です。

修禅寺を舞台にした作品で有名なのが、岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』。宝物殿に今も残る古面からヒントを得て戯曲が作られました。また夏目漱石も病気の療養のために修善寺温泉を訪れており、「修善寺虹の郷 夏目漱石記念館」には貴重な資料が残されています。他にも川端康成の『伊豆の踊子』で青年と踊子が初めて出会うのは、修善寺駅からほど近い場所にある湯川橋です。修善寺梅林には高浜虚子句碑、尾崎紅葉碑、中村吉左エ門碑などもあります。

「文学めぐり」をテーマに観光をすれば、また違った修善寺の魅力が見えてくるでしょう。

8. SLに乗ってイギリスの街へ!?「修善寺虹の郷」

修善寺温泉エリアで子供にも大人にもおすすめの観光スポットと言えば「修善寺虹の郷」です。園内に入るとまるで異国の町に来たかのよう。広い敷地内ではイギリス村やカナダ村など、エリアごとに違った街並みが楽しめ、そこを本格的なSLが走ります。

保有している機関車は、蒸気機関車やディーゼル機関車など貴重なものばかり。園内には様々なジャンルのミュージアムがあり楽しく学ぶこともできます。場所が変わって日本庭園は、心休まる和の自然空間。匠の村では日本の手すき和紙や陶芸体験ができ、観光のお土産として参加していく方が多くいます。

9. 春先に行くなら立ち寄りたい「修善寺梅林」

修善寺温泉の北方面、自然公園の一角に広がる梅林です。およそ3ヘクタールの敷地に約1000本の梅林が植えられており、1月下旬ころから花を楽しむことができます。2月の「梅まつり」の時期は多くの観光客が訪れ、一足早い春が感じられるスポットは要チェックしたい場所です。梅を見ながら甘酒を味わい、たき火で塩焼きにした鮎が食べられますよ。

10. 恋愛運アップに効果アリ!?「修善寺温泉恋の橋めぐり」

出典: T-Kai / PIXTA(ピクスタ)

カップルや女子旅で観光に来たなら、恋愛成就のご利益がある橋を巡ってみてはどうでしょう。「修善寺物語」の頼家と桂にちなんだ橋には、それぞれ違ったご利益があると言われています。

修善寺温泉街の中心には掛川が流れており、そこにかかる5つの橋はそれぞれ恋にまつわる別名とご利益があります。良縁祈願の渡月橋は「みそれ橋」、恋愛成就の虎渓橋は「あこがれ橋」、子宝祈願の桂橋は「結ばれ橋」、結婚祈願の楓橋は「寄り添い橋」、夫婦円満の滝下橋は「安らぎ橋」です。川のせせらぎを聞きながら、ひとつひとつの橋に願いを込めながら渡ってみましょう。5つの橋を渡ったら、修禅寺にもお参りをしていってくださいね。

11. 気軽に外湯が楽しめる「筥湯(はこゆ)」

かつて修善寺温泉は川沿いに7つの外湯があり、いつもにぎわっていました。しかし昭和20年頃には独鈷の湯だけとなり、内湯がメインとなったことで観光客が気軽に温泉巡りをするのが難しくなったと言われています。そこで2000年にオープンしたのが筥湯。内風呂のみのシンプルな作りですが、檜の香りが溢れ実に気持ちの良い温泉です。

隣接する仰空楼からは修善寺温泉街を見渡すことができます。営業時間は12~21時で、夜は人が少なくおすすめです。せっかく修善寺温泉に観光に来たのですから、外湯の魅力も感じてみて下さい!

12. 休憩しに立ち寄ろう「河原湯」

かつて修善寺温泉街にあった共同浴場「河原湯」は多くの地元の人や観光客から親しまれていました。いつしか外湯はほとんど無くなり、観光客が気軽に入れる温泉が少なくなったことを受け、周辺の整備工事を機に足湯として復活。河原湯は6人ほどしか入れない小さな足湯ですが、散策路で疲れた足を癒すのにはぴったりです。

目の前には桂川が流れ、すぐそばには独鈷の湯があります。修善寺温泉の泉質はアルカリ性で肌に優しいため、子供や高齢者の方でも安心して入れます。

13. 美しい和のギャラリー「しゅぜんじ回廊」

修善寺温泉に観光に来たなら、散策路をゆっくり散歩するのがおすすめ。ここは竹林の小径の途中にある無料の和風ギャラリーです。清潔感のある素敵な回廊には、修善寺温泉や伊豆に関係する様々な写真が展示されています。内容は定期的に変わるためいつ立ち寄っても楽しめるギャラリーです。決して規模は大きくありませんが、トイレがあったりで観光情報が得られたりと、ちょっとした休憩にも最適。無料で見られる開放的な施設なので、気軽に立ち寄ってみましょう。

14. 静岡県の有形文化財「修善寺ハリストス正教会・顕栄聖堂」

昭和60年11月に静岡県の有形文化財に指定された修善寺ハリストス正教会・顕栄聖堂は、修善寺温泉エリアでは珍しい教会建築です。修善寺温泉街の濃い和テイストの中、異国情緒を漂わせる美しい教会。

一般観光客向けに内部は公開されていませんが、白と明るいブルーの爽やかな色合いの外観が印象的です。軒下のぶどう飾りは日本人の左官たちが丁寧に作り上げたもので、鐘塔は18mの高さがあります。この正教会は明治45年、病気を患っていたニコライ大主教の回復を願い、ここ修善寺温泉の地に建設されました。設計建築に関わったのは日本人で、日本建築がベースになっているのも興味深いですね。

15. 温泉街で楽しむレトロな遊び!「初音遊技場」

修善寺温泉街に観光に来たら、遊技場へ遊びに行きましょう。今ではなかなか目にすることが無くなった温泉街的な遊戯をすることができます。

ゲームの機種によっては生産が終了し、不具合部分が直せないことも多くなっていますが、雰囲気だけでも十分楽しめます。初音闘技場にはベテランの店主がおり、その昔からのゆったりした接客にも懐かしさを感じられます。いつまでもなくなって欲しくない修善寺温泉の風景。子供たちにとっては逆に新鮮かもしれませんね。

16. 夏の初めは蛍も見られる「赤蛙公園」

赤蛙公園は修善寺温泉街散策路の途中、滝下橋の近くにある小さな公園です。小説家島木健作の短編小説「赤蛙」の構想を練った場所で、文学ファンや観光客が意外と多く立ち寄ります。

蛍が見られるスポットとして有名で、毎年5月下旬から6月上旬にかけて「ほたるの夕べ」が開かれています。昼間は「赤蛙」の短編小説を片手に、初夏の夜は小さな光る命に会いに訪れてみてはいかがでしょうか。

17. ファミリーに大人気!「自転車の国サイクルスポーツセンター」

修善寺温泉から少し足を伸ばし、車で20分ほどいくと「サイクルスポーツセンター」があります。ここは国内最大の自転車のテーマパーク。自転車大好き本格派も喜ぶ6種類のサーキットコースをはじめ、おもしろ自転車や自転車のアトラクション、水上自転車など、子どもも1日楽しむことができる観光スポットです。

富士山をイメージした日本一の木製ジャングルジムから望む本物の富士山は格別。大人も楽しめるパターゴルフやキャンプ場もありますよ。昼間はここで思いっきり遊び、夜は修善寺温泉で疲れを癒すのがおすすめの観光コースです。

18. しいたけ好きにはたまらない!「修善寺しいたけの里」

修善寺駅から車で20分の場所にしいたけを存分に味わい楽しめるスポットがあります。しいたけは伊豆を誇る名産品で修善寺温泉でも味わえるお店は多いです。しかし、しいたけの里では1万本の原木で栽培されており、1年中楽しむことができるんですよ。

しいたけの里で特に人気なのはバーベキュー!直径5センチ以上の大きくて肉厚なしいたけを炭火で焼き、おしょうゆを垂らして食べればその美味しさに驚くはず。焼き鳥やつくね、おにぎりなども付くので、きっと満足できます。修善寺温泉の観光に、是非絶品のしいたけ三昧を取り入れてください。

19. 日帰りで温泉を楽しみたいなら「百笑の湯」

修善寺温泉の旅館に宿泊する予定だけど、昼間は別の温泉に入ってみたい!そんな観光客を存分に満足させてくれる温泉が「百笑の湯」です。大仁駅から車で5分、主要な修善寺温泉街からも車で15分ほどの場所にあります。

大浴場や露天風呂、源泉かけ流しの陶器風呂、塩風呂の他サウナも充実。麦飯石サウナや備長炭サウナ、韓国サウナが入り放題です。休憩室や仮眠室、食事処もあるため、ゆったりと楽しむことができます。温泉観光ならではの卓球で汗を流すこともできますよ。貸し切り個室もあるので、家族での観光に立ち寄るのもおすすめです。

20. 日本の滝100選に選ばれた名瀑「浄蓮の滝」

修善寺駅からバスや車で35分。修善寺温泉街からは少し離れますが、浄蓮の滝は伊豆を代表する観光名所として知られています。天城の緑の中にある高さ25m、幅7mの滝で、周辺には天然記念物「ハイコモチシダ」が群生。水が綺麗なため、近くでは天城名物の本わさびが作られています。周辺のお店では、わさび丼やわさびソフトクリームを楽しみましょう。

浄蓮の滝の周囲は遊歩道が整備されており、山の自然を味わうには最高のスポット。雨の後は滝の水量が増えるため、水しぶきが大きくなります。ダイナミックな滝を感じたければ観光前に天気予報をチェックすると良いですよ。

21.伊豆の踊子の名所「旧天城トンネル」

修善寺温泉観光に来たら、伊豆指折りの観光地「旧天城トンネル」まで足を運んでみましょう。修善寺温泉街からは車で約35分、そこには作られてから100年以上経つ石造りのトンネルがあります。全長445.5mのトンネルを歩いていくと旧大仁町の吉田石を使い、職人技によって造られた美しい内壁があり驚きます。

旧天城トンネルは浄蓮の滝から河津七滝までの16.2キロの散策路「踊子歩道」の途中にあります。周囲の自然にあふれた景色を楽しみながらハイキングするのはいかがですか?特に秋の紅葉は見事で、11月の「天城路もみじまつり」には多くの観光客が訪れます。

◎まとめ

伊豆半島は魅力ある観光スポットが多く、どこのエリアに訪れようか迷う人も多いと思います。その中でも修善寺温泉は一度は訪れたい観光地。川の流れを聞きながらゆったりと体を癒すのには最適です。温泉街周辺は見どころも多く、ゆったり歩きながら自然を全身に感じられますね。是非心と身体をリフレッシュしに修善寺温泉に訪れてみませんか?

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

伊豆でおすすめの記事

伊豆のアクセスランキング