音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

ドイツ・ザクセン州の都市であるライプツィヒは、バッハ、ワーグナー、メンデルスゾーン、シューマンといった偉大な音楽家ゆかりの地。クラシック音楽の好きな方々には特に親しみのある都市で、世界中から多くの観光客が訪れています。また、ゲーテやニーチェら後世まで名を遺す多くの著名人が学んだ名門ライプツィヒ大学も有名です。

芸術、文化の町、そして東西ドイツ統一のきっかけとなる民主化運動の発端となった都市としても知られるライプツィヒには、見どころが満載。歴史ある観光スポットからご家族連れにもぴったりのスポットまで、ライプツィヒのおすすめ観光スポットをご紹介します。

目次

音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

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1. トーマス教会

トーマス教会(ライプツィヒ)

バッハゆかりの教会として知られる「トーマス教会」は、1539年にマルティン・ルターが説教を行ったことでも知られるライプツィヒを代表する観光名所です。また、音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハが亡くなる1750年までの27年間、カントル(音楽監督)を務めたことでも知られています。

教会内にはバッハのお墓やステンドグラスに描かれたバッハの肖像、外にはバッハの銅像があり、トーマス教会とバッハの強い結びつきが感じられます。18世紀のパイプオルガンの音色を再現した「バッハ・オルガン」や、ロマン派様式のパイプオルガンによるコンサートも開催。世界的に有名なトーマス教会少年合唱団は、トーマス教会を拠点として活動しています。

2. バッハ記念博物館

バッハ記念博物館(ライプツィヒ)

出典: Par Photo: Andreas Praefcke — Photographie personnelle, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10494228 (CC BY 3.0)

トーマス教会のすぐそばにある「バッハ記念博物館」は、バッハとその一家に関する体験型展示、そして歴史的価値の高い貴重な展示品など見ごたえのある展示が観光客に人気を博している博物館です。

バッハが実際にオルガンを演奏した演奏台の展示、バッハの生きた時代の楽器の音色を再現するヴァーチャルバロックオーケストラ、バッハの作品をゆっくりと聴くことのできるスタジオ、「トレジャールーム」と呼ばれる楽譜など当時の貴重な自筆書類の展示室など、クラシック音楽ファンでなくても十分に楽しめる内容となっています。

バッハ記念博物館のゴシック様式の建物は、バッハと親交のあったボーゼという商人の邸宅で、実際にバッハも訪れていたといわれています。トーマス教会を観光したら、ぜひバッハ記念博物館にも立ち寄ってみてください。

3. ニコライ教会

ニコライ教会(ライプツィヒ)

「ニコライ教会」は、1165年頃から創建が始まったといわれるライプツィヒ最古の教会です。創建当初のロマネスク様式の名残を残しつつも、後期ゴシック様式の堂々たる姿のニコライ教会は、トーマス教会と並ぶライプツィヒの主要教会としてライプツィヒ市民や観光客に親しまれています。

教会内部の高くそびえる柱と壮麗な天井は美しく必見。毎週土曜日には塔の上まで登ることができ、観光にもおすすめです。トーマス教会のカントルがニコライ教会の音楽監督もかねていたため、バッハゆかりの教会としても知られています。

そして忘れてはいけないのは、ニコライ教会は東西ドイツ統一革命のきっかけの場所であるということ。ニコライ教会で毎週月曜に行われていた「平和の祈り」から自由を求めるデモに広がっていきました。月曜日の17時に「平和の祈り」が行われているので、タイミングをあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

4. マルクト広場

マルクト広場のクリスマスマーケット(ライプツィヒ)

ライプツィヒの旧市街中心に位置する「マルクト広場」は、名前の通り「市場(マーケット)」としての歴史を持つ広場です。周囲には16世紀に建てられた旧市庁舎、旧計量所、ナポレオンが宿泊したとされる歴史的な建物が並んでおり、ライプツィヒの歴史と文化を色濃く感じられます。

毎週市場が開かれ、新鮮な果物や野菜が色とりどりに並ぶ様子は、地元の人々や観光客に大変人気です。また、マルクト広場は1458年から続く伝統の「ライプツィヒ・クリスマスマーケット」のメイン会場でもあり、ドイツ国内外から訪れる多くの観光客で賑わいます。広場には高さ約20mのクリスマスツリーも設置され、幻想的な雰囲気が広がります。

さらに、周囲にはカフェやレストランも多く、歴史的な広場を眺めながらのひと休みも楽しめるため、訪れる価値が高いスポットです。

5. ライプツィヒ旧市庁舎(ライプツィヒ郷土歴史博物館)

ライプツィヒ旧市庁舎

マルクト広場に立つ16世紀の「ライプツィヒ旧市庁舎」もライプツィヒを代表する観光スポットのひとつです。ドイツを代表する美しいルネッサンス建築の優雅な外観が特徴で、現在は「ライプツィヒ郷土歴史博物館」として観光客を迎えてくれます。

先史時代から諸国民戦争までのライプツィヒの激動の歴史を紹介する常設展示、それに旧市庁舎の地下牢や市庁塔のガイドツアーも行われているので観光にもおすすめ。バッハの肖像画も展示されています。

ライプツィヒ市歴史博物館はこちらの旧市庁舎を中心として、詩人シラーの旧居、諸国民戦争記念碑などいくつかの文化施設から構成されているので散策してみてください。

6. 諸国民戦争記念碑

諸国民戦争記念碑(ライプツィヒ)

ライプツィヒのシンボルとして世界的に知られる「諸国民戦争記念碑」も、必ず訪れたい観光名所です。諸国民戦争記念碑は、ライプツィヒが舞台となった1813年の諸国民戦争(ライプツィヒの戦い)を祈念して建てられました。ヨーロッパ最大の記念碑であり、ヨーロッパ史の転換点となった戦いの記念碑を一目見ようと多くの観光客が訪れています。

この記念碑が立つ場所は、かつてナポレオン軍と連合軍の戦いが行われた古戦場。まさにライプツィヒのこの場でナポレオン軍が破れ、ナポレオンのヨーロッパ支配が終焉を迎えたのです。戦後100年の1913年に、記念碑が建設されました。

高さ約91mの記念碑には登ることもできます。360度のパノラマビューは観光客に大人気。隣接の1813年記念館では諸国民戦争の詳細について展示がありますので、ぜひ併せて訪れてみてください。

7. 旧国家保安省記念館

旧国家保安省記念館(ライプツィヒ)

出典: By Appaloosa - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8551887 (CC BY-SA 3.0)

旧東ドイツ時代の国家保安省の働きを紹介する「旧国家保安省記念館」は、とても興味深い展示が見られると評判の観光スポットです。かつては市民を監視するための組織であった国家保安省が、ライプツィヒ支部として40年にわたり使用していました。

国家保安省は、通称「ジュタージ」として恐れられていました。薄暗い当時の雰囲気をそのまま残した記念館内では、盗聴や監視など諜報活動に使われた機器類、偽造パスポートや変装といったスパイ活動に関する常設展示が見られます。ドイツで唯一、実際のジュタージの地方支部が在りし日のままに残され、公開されているとあって、ライプツィヒの旧国家保安省記念館は多くの観光客が訪れる施設となっています。

美しい音楽の町ライプツィヒとは違う側面を持つ旧国家保安記念館、ライプツィヒ観光の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

8. メードラー・パッサージュ

メードラー・パッサージュ(ライプツィヒ)

ドイツを代表する美しい「メードラー・パッサージュ」を散策してみませんか?ライプツィヒを訪れる観光客にも大人気のメードラー・パッサージュは、1914年に完成した全長約140mの気品あふれるパッサージュ(アーケード街)です。

商都として発展したライプツィヒの栄華をしのばせるパッサージュには高級ショップや有名レストラン、カフェなどが立ち並び、多くの観光客で賑わっています。若かりし頃のゲーテが足しげく通い、代表作『ファウスト』に登場する老舗レストラン「アウアーバッハス・ケラー」も、メードラー・パッサージュにあります。

ゆっくりとウィンドーショッピングを楽しだあとはお茶やお食事をお楽しみください。優雅な雰囲気の中でお買い物とお食事を楽しめるライプツィヒのおすすめ観光スポットです。

9. メンデルスゾーン・ハウス

メンデルスゾーン・ハウス

ライプツィヒゆかりのドイツ・ロマン派の作曲家、メンデルスゾーンが亡くなるまで過ごした場所が「メンデルスゾーン・ハウス」。世界で唯一のメンデルスゾーン博物館としても知られる観光スポットです。

メンデルスゾーンは、1835年からライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者となり、1843年には自らライプツィヒ音楽院を開設。こちらの旧宅は1844年に建てられ、メンデルスゾーンは実際に1845年から1847年に亡くなるまでこの家に暮らしたそうです。メンデルスゾーンが実際に暮らした旧宅が残っているのはここライプツィヒのみということで、世界中から彼のファンをはじめ多くの観光客が訪れています。

シューマン夫妻やワーグナーらを招いて日曜音楽会を行った音楽サロンでは、現在も毎週日曜日11時から演奏会が行われていて観光客に人気です。メンデルスゾーンの暮らした家で美しい音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

10. アウグストゥス広場

アウグストゥス広場(ライプツィヒ)

マルクト広場の東側に位置する「アウグストゥス広場」は、ライプツィヒの有名な音楽施設が集まる歴史的な広場です。ライプツィヒで最も広く、ドイツ国内でも有数の広さを誇り、市民や観光客の憩いの場として親しまれています。第二次世界大戦で周囲の多くの建物が破壊されたものの、かつては"ドイツ一美しい広場"と称されていました。

この広場には、ヨーロッパ最古級の歌劇場「ライプツィヒ歌劇場」や、世界最古の市民オーケストラである「ゲヴァントハウス管弦楽団」の本拠地「ゲヴァントハウスコンサートホール」があります。また、ライプツィヒ大学の校舎や、少し歩けばグラッシィ博物館もあり、ライプツィヒ滞在中に訪れたいスポットが目白押しです。

広場にはベンチも設置されており、のんびりと散策や休憩を楽しむ観光客の姿が見られます。のんびりとした雰囲気なので、ほっと一息つくのにもぴったりな場所ですよ。

11. ライプツィヒ現代史博物館

ライプツィヒ現代史博物館

出典: Door Eduardo Manchon - https://web.archive.org/web/20161013054639/http://www.panoramio.com/photo/4421, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=36220913 (CC BY-SA 3.0)

東西ドイツ分断から統一へ、第二次世界大戦後にドイツがたどった激動の歴史を深く学べる施設、それが「ライプツィヒ現代史博物館」です。

館内では、戦時中の混乱、戦後の東西ドイツの分断、東ドイツ時代の厳しい統制、そしてニコライ教会から始まった「平和の祈り」のデモと民主化の波、そして統一革命の波といった歴史的な出来事が、写真、映像、貴重な展示品と共に紹介されています。展示はドイツ語が中心ですが、観光客にも分かりやすい内容で構成されており、歴史への理解が深まる工夫がされています。

また、博物館の入り口には「世紀の一歩」という東ドイツを代表する彫刻家の作品が展示されており、象徴的なランドマークとなっています。東西ドイツ統一の発端となった都市、ライプツィヒの歴史を感じることができるこの博物館は、訪れる価値のある観光スポットです。

12. ライプツィヒ動物園

ライプツィヒ動物園

ライプツィヒ市街地の中心部にいることを忘れてしまうほど広大な敷地に、動物たちの自然な生態を再現した「ライプツィヒ動物園」。開園は1878年と歴史がある動物園ですが、「未来の動物園」構想に基づくリニューアルにより、訪れる観光客にも、そこに暮らす動物たちにも魅力的な6つのエキサイティングなテーマエリアからなる動物園になりました。

ドイツでは珍しいオーストラリアの動物展示としてコアラハウスが新たに加わり、自然環境を忠実に再現したユーカリの森でコアラを観察できます。また、壮大なジャングルを再現したドームエリアや広大なアフリカのサバンナなど、想像を超えるスケールの展示があり、自然と共存する動物たちの姿を間近で楽しむことができます。

◎ライプツィヒのおすすめ観光スポットまとめ

ライプツィヒのバッハ像(ドイツ)

音楽の巨匠や一流文化人の足跡がそこかしこに残るライプツィヒには、歴史と音楽を身近に感じることのできる見どころが沢山あります。今回はご紹介しきれませんでしたが、日本から音楽留学した滝廉太郎の記念碑やライプツィヒで生まれ育ったワーグナー博物館、ご家族連れには動物園以外にも美しい公園などまだまだ素敵な観光スポットが点在しています。

ライプツィヒはベルリン、フランクフルト、ミュンヘンなどドイツ主要駅とICE高速鉄道で結ばれているので、アクセスも抜群。ライプツィヒを訪れる際はゆっくりと時間をとって観光や芸術鑑賞を堪能したいですね。

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