音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

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音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

クラシック音楽の好きな方々には特に親しみのある都市としてご存じの方は多いでしょう。ドイツ・ザクセン州の都市であるライプツィヒは、バッハ、ワーグナー、メンデルスゾーン、シューマンといった偉大な音楽家ゆかりの地として世界中から多くの観光客が訪れています。また、ゲーテやニーチェら後世まで名を遺す多くの著名人が学んだ名門ライプツィヒ大学も有名ですね。芸術、文化の町、そして東西ドイツ統一のきっかけとなる民主化運動の発端となった都市としても知られるライプツィヒには、見どころも満載。歴史ある観光スポットからご家族連れにもぴったりのスポットまで、ライプツィヒのおすすめ観光スポットをご紹介します。

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音楽と歴史、見どころ満載のライプツィヒおすすめ観光スポット12選

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1. トーマス教会

出典: Andy / Andrew Fogg (CC BY 2.0)

バッハゆかりの教会として知られるトーマス教会の歴史は1212年にまで遡ります。15世紀に建てられたゴシック建築の教会の建物は時代ごとに変遷を経て現在に至ります。マルティン・ルターが説教を行ったことでも知られるこちらの教会、音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハが亡くなるまでの27年間、カントル(音楽監督)を務めたことでも有名です。教会内にはバッハのお墓やステンドグラスに描かれたバッハの肖像、外にはバッハの銅像があり、トーマス教会とバッハの強い結びつきが感じられます。

世界的に有名なトーマス教会少年合唱団や、18世紀のパイプオルガンの音色を再現した「バッハ・オルガン」やロマン派様式のパイプオルガンによるコンサートも行われるとあり、世界中から観光客が訪れるトーマス教会は、ライプツィヒを代表する観光名所となっています。

2. バッハ博物館

出典: domjisch (CC BY 2.0)

バッハ博物館は、トーマス教会のすぐそばにあり、バッハとその一家に関する体験型展示、そして歴史的価値の高い貴重な展示品など見ごたえのある展示が観光客に人気を博しています。

バッハが実際にオルガンを演奏した演奏台の展示、バッハの生きた時代の楽器の音色を再現するヴァーチャルバロックオーケストラ、バッハの作品をゆっくりと聴くことのできるスタジオ、「トレジャールーム」と呼ばれる楽譜など当時の貴重な自筆書類の展示室など、クラシック音楽ファンでなくても十分に楽しめる内容となっています。

バッハ博物館のゴシック様式の建物は、バッハと親交のあったボーゼという商人の邸宅で、実際にバッハも訪れていたそうです。トーマス教会を観光したら、ぜひバッハ博物館にも立ち寄ってみてくださいね。

3. ニコライ教会

出典: Twenglish

トーマス教会と並びライプツィヒの主要教会であるニコライ教会も長い歴史を誇る観光名所です。1165年の創建以来850年の歴史を持つライプツィヒ最古の教会であるニコライ教会は、創建当初のロマネスク様式の名残を残しつつも、後期ゴシック様式の堂々たる姿でライプツィヒ市民、観光客に親しまれています。

トーマス教会のカントルがニコライ教会の音楽監督もかねていたため、バッハゆかりの教会としても知られるニコライ教会。教会内部の高くそびえる柱と壮麗な天井はとても美しく必見です。毎週土曜日には塔の上まで登ることができ、観光にもおすすめですよ。

そして忘れてはいけないのは、ニコライ教会は東西ドイツ統一革命のきっかけの場所であるということ。ニコライ教会で毎週月曜に行われていた「平和の祈り」から自由を求めるデモに広がっていきました。月曜日の17時、「平和の祈り」は現在も行われているので、タイミングをあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

4. マルクト広場

ライプツィヒの旧市街地の中心、マルクト広場は観光客や地元の人で賑わい、マルクト(マーケット)という名の通り毎週市場も開かれる広場です。16世紀に建てられた旧市庁舎や旧計量所、ナポレオンも泊まったとされる宿泊施設など歴史ある建物が立ち並ぶ美しい広場、青物市場が立つ日には色とりどりの果物や野菜が並び地元客や観光客で大いに賑わっています。

また、1458年来の歴史のあるライプツィヒのクリスマスマーケットのメイン会場でもあり、ドイツ有数のクリスマスマーケットともあってドイツ国内のみならず世界中からも多くの観光客が訪れます。マルクト広場にたつクリスマスツリーの高さはなんと20メートル!ぜひクリスマスマーケットの時期にも行ってみたいですね!

マルクト広場の周りにはカフェやレストランも多いので、歴史ある美しい広場を眺めながら一息つくのも素敵ですね。

5. ライプツィヒ旧市庁舎

出典: Appaloosa (CC BY-SA 3.0)

マルクト広場に立つ16世紀の旧市庁舎もライプツィヒを代表する観光スポットのひとつです。ドイツを代表する美しいルネッサンス建築のひとつと言われている優雅な外観の旧市庁舎、内部は現在はライプツィヒ市歴史博物館として観光客を迎えてくれます。

バッハの肖像画もこちらに展示されていて観光客に大人気!先史時代から諸国民戦争までのライプツィヒの激動の歴史を紹介する常設展示、それに旧市庁舎の地下牢や市庁塔のガイドツアーも行われているので観光にもおすすめなので、チェックしてみてくださいね。

ライプツィヒ市歴史博物館はこちらの旧市庁舎を中心として、詩人シラーの旧居、諸国民戦争記念碑などいくつかの文化施設から構成されているので、是非散策して回りたいですね。

6. 諸国民戦争記念碑

出典: Appaloosa (CC BY-SA 3.0)

ライプツィヒのシンボルとして世界的に知られる諸国民戦争記念碑、必ず訪れたい観光名所です。先述のライプツィヒ市歴史博物館のひとつである諸国民戦争記念碑は、ライプツィヒが舞台となった1813年の諸国民戦争(ライプツィヒの戦い)を記念して建てられました。

ヨーロッパ最大の記念碑であり、ヨーロッパ史の転換点となった戦いの記念碑を一目見ようと多くの観光客が訪れています。この記念碑が立つ場所はかつてナポレオン軍と連合軍の戦いが行われた古戦場で、戦後100年の1913年に記念碑が建設されたとのこと。まさにライプツィヒのこの場でナポレオン軍が破れ、ナポレオンのヨーロッパ支配が終焉を迎えたのですね。

高さ91メートルの記念碑に登ることもでき、360度のパノラマビューは観光客にも大人気。隣接の1813年記念館では諸国民戦争の詳細について展示がありますので、ぜひ併せて訪れてみてくださいね。

7. 旧国家保安省記念館

出典: Appaloosa (CC BY-SA 3.0)

旧東ドイツ時代の国家保安省の働きを紹介する旧国家保安省記念館は、とても興味深い展示が見られると評判の観光スポットです。現在記念館となっているこの場所は、かつては市民を監視するための組織であった国家保安省のライプツィヒ支部として40年にわたり使われていました。

通称ジュタージとして恐れられていた国家保安省、薄暗く当時の雰囲気をそのまま残した館内では盗聴、監視など諜報活動に使われた機器類、偽造パスポートや変装といったスパイ活動に関する常設展示が見られます。ドイツで唯一、実際のジュタージの地方支部が在りし日のままに残され、公開されているのがこちらのライプツィヒの旧国家保安省記念館とあって、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

美しい音楽の町ライプツィヒとは違う側面を持つ旧国家保安記念館、ライプツィヒ観光の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

8. メードラーパッサージュ

ドイツを代表する美しいパッサージュ(アーケード街)、メードラーパッサージュを散策してみませんか?ライプツィヒを訪れる観光客にも大人気のメードラーパッサージュは、全長140メートル、1914年に完成した気品あふれるアーケード街です。

商都として発展したライプツィヒの栄華をしのばせるパッサージュには高級ショップや有名レストラン、カフェなどが立ち並び、多くの観光客で賑わっています。若かりし頃のゲーテが足しげく通い、代表作「ファウスト」の中にも登場する老舗レストラン「アウアーバッハス・ケラー」があるのもこちらのメードラーパッサージュ。ファウストの一場面を表した像がおかれているのですぐ見つけられますよ。

ゆっくりとウィンドーショッピングを楽しだあとはお茶やお食事をお楽しみください。優雅な雰囲気の中でお買い物とお食事を楽しめるライプツィヒのおすすめ観光スポットです。

9. メンデルスゾーン・ハウス

出典: Geisler Martin (CC BY-SA 2.5)

ライプツィヒにゆかりのドイツ・ロマン派の作曲家、メンデルスゾーンが亡くなるまで過ごしたメンデルスゾーン・ハウス。世界で唯一のメンデルスゾーン博物館としても知られる観光スポットです。

1835年からライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者となり、1843年には自らライプツィヒ音楽院を開設したメンデルスゾーン。こちらの旧宅は1844年に建てられ、メンデルスゾーンは実際に1845年から1847年に亡くなるまでこの家に暮らしたそうです。メンデルスゾーンが実際に暮らした旧宅が残っているのはここライプツィヒのみということで世界中から彼のファンをはじめ多くの観光客が訪れています。

シューマン夫妻やワーグナーらを招いて日曜音楽会を行った音楽サロンでは、現在も毎週日曜日11時から演奏会が行われていて観光客に人気です。メンデルスゾーンの暮らした家で美しい音楽に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

10. アウグストゥス広場

ライプツィヒの有名な音楽施設が並ぶ歴史ある広場、アウグストゥス広場をご紹介します。マルクト広場の東側にあるアウグストゥス広場は、ライプツィヒでは一番、ドイツでも有数の大きさを誇る広場で、市民や観光客の憩いの場となっています。第二次世界大戦で広場を囲む歴史ある建物は多く破壊されてしまいましたが、かつてはドイツ一美しい広場と言われていました。

しかしヨーロッパ最古の歌劇場のひとつであると言われるライプツィヒ歌劇場、ライプツィヒの誇る世界最古の市民階級オーケストラであるゲヴァントハウス管弦楽団の本拠地、ゲヴァントハウスコンサートホール、ライプツィヒ大学の校舎、少し歩けばグラッシィ博物館と、ライプツィヒ滞在中に一度は訪れるであろう場所となっています。ベンチも置かれていて散策途中にくつろぐ観光客の姿を目にします。のんびりとした雰囲気なのでほっと一息つくのにもぴったりですよ。

11. ライプツィヒ現代史博物館

出典: Hans Dinkelberg (CC BY 2.0)

ライプツィヒ現代史博物館は、東西ドイツ分断から統一へとドイツがたどった第二次世界大戦後の激動の歴史を学びに多くの観光客が訪れるライプツィヒで人気の博物館です。第二次世界大戦中の混乱、大戦後の東西ドイツの分断、東ドイツ時代の圧政、ニコライ教会の平和の祈りを発端とするデモからはじまった民主化の波、そして東西ドイツ統一へ・・・その時代ごとの文化、生活、経済、政治をしのばせる品々や写真、映像による充実した展示となっています。

展示はドイツ語がメインですが、観光客にもわかりやすい構成となっているので興味深く見学することができますよ。また、博物館の前には「世紀の一歩」という東ドイツを代表する彫刻家による作品がおかれているので目印にしてくださいね。東西ドイツ統一革命の発端となった都市、ライプツィヒを訪れたらぜひ押さえておきたい現代史を学べる観光スポットです。

12. ライプツィヒ動物園

出典: Frank Vincentz (CC BY-SA 3.0)

ライプツィヒ中心地近くにあることを忘れてしまうような広大な敷地に動物たちの生態にあった環境を再現し、訪れる観光客にも、そこに暮らす動物たちにも魅力的な動物園として人気を集めています。1878年開園したライプツィヒ動物園、現在は2020年までの長期計画で未来の動物園というコンセプトのもとリニューアルが進行中。最近ではドイツでは珍しいオーストラリアの動物の展示としてコアラハウスがオープンしました。

1901年建設の展示棟の中には自然環境を忠実に再現したユーカリの森が広がります。また、ドームの中に壮大なジャングルを再現したエリア、広大なアフリカのサバンナなどなどこの動物園の想像を上回るスケールに驚かされますよ!動物たちとの共存を楽しめる素敵な動物園、子供から大人まで楽しめるおすすめ観光スポットです。

◎まとめ

音楽の巨匠や一流文化人の足跡がそこかしこに残るライプツィヒには、歴史と音楽を身近に感じることのできる見どころが沢山ありましたね。今回ご紹介しきれませんでしたが、日本から音楽留学した滝廉太郎の記念碑やライプツィヒで生まれ育ったワーグナー博物館、ご家族連れには動物園以外にも美しい公園などまだまだ素敵な観光スポットが町中に点在しています。

ライプツィヒはベルリン、フランクフルト、ミュンヘンなどドイツ主要駅とICE高速鉄道で結ばれているのでアクセスも抜群。ライプツィヒを訪れる際はゆっくりと時間をとって観光や芸術鑑賞を堪能したいですね。

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