名称:Bratislavský hrad
住所:Zámocká 862/2, 811 01 Bratislava
公式・関連サイトURL:http://www.bratislava-hrad.sk/
スロバキアの首都ブラチスラバは、ドナウ川に面したスロバキアの政治・経済・文化の中心地で、ハンガリーやオーストリアとの国境近くの町です。ウィーンからも60km程しか離れていません。かつては芸術の町とも呼ばれ、今でも町のいたるところにユニークな彫像などがあります。市街の中心部に観光スポットが集まっているので、とても楽しく便利な東欧の町。歴史もあるそんなブラチスラバのおすすめ観光スポット5選をご案内します。
1.ブラチスラバ城
ドナウ川に面した岩山の上に建つブラチスラバ城は、別名「ひっくり返したテーブル」とも呼ばれています。確かにシンプルな白の建物ににょっきりと突き出た4つの尖塔は、逆さまになったテーブルを連想させます。
ブラチスラバ城には、1000年以上もの長い歴史があります。かの有名な女帝マリア・テレジアも居住したことのある、由緒あるお城なんですよ。1800年代の大火事でほとんどを焼失してしまい、その後の改修で現在の真っ白な姿になったそうです。
お城の姿はシンプルですが、そこからのドナウ川とブラチスラバの町の眺めは格別!遊歩道も整備されているので、散歩がてらぜひ訪れて欲しい観光スポットです。
2.聖マルティン教会
14世紀初頭から200年間をかけて建設され、ブラチスラバで最も古く歴史ある教会が、この聖マルティン教会です。85mというブラチスラバ一番の高さの塔をもち、歴代のハンガリー王が戴冠式を行った教会としてしられています。ハンガリー王も兼ねたマリア・テレジアも、1741年にこの教会で戴冠式を行いました。ブラチスラバがオーストリアとハンガリー双方にとって重要であたことが分かりますね。歴史に興味ある観光客の方には必見のスポットです。
特に観光の見所は、祭壇後方のステンドグラスに描かれた戴冠式を象徴する王冠と、司祭席の壁にあるこの教会で戴冠した歴代の王および妻の名です。また、バロック彫刻で有名なドネルによる『聖マルティン騎馬像』も見逃せませんよ。
名称:Dóm sv. Martina
住所:Rudnayovo namestie 1, Bratislava 811 01
公式・関連サイトURL:http://dom.fara.sk/index.php/en/
3.ミハエル門
一見ただの塔にも見えてしまうミハエル門は、中世から残っている由緒ある門です。当時ブラチスラバを囲む城壁には、このミハエル門を含め4つの門があったのですが、町の発展を妨げるという理由でマリア・テレジアによって他の3つは撤去されてしまいました。塔の先端に竜と戦う聖ミハエルの銅像があり、外敵に備えなければならなかったブラチスラバの中世の頃をうかがい知ることができます。
中世には武器庫としても使用されていて、現在は武器博物館となっています。なんと、コレクションのなかには日本刀もあるとか。日本人観光客なら必見ですね。また、急な階段を上って5階の見晴らし台に行くと、ブラチスラバ市内を見渡す絶景に出会えることでしょう。
名称:Michalská brána
住所:Michalská 806/24, 811 03 Staré Mesto
公式・関連サイトURL:https://www.visitbratislava.com/places/michaels-gate/
4.フラブネー広場
中世よりブラチスラバの中央広場として重要だったフラブネー広場。現在も夏にはカフェやお土産屋さんが出店を構え、そして冬にはクリスマスマーケットが開かれるなど、ブラチスラバ市民の生活の中心であると同時に、多くの観光客が訪れる場所でもあります。
こじんまりとしたフラブネー広場ですが、いつも観光客などで活気があり、周りには旧市庁舎を使用した「市歴史博物館」や、日本大使館を含む各国大使館や迎賓館があります。そして、広場の中心には「ロランド噴水」と呼ばれるブラチスラバ最古の公共水汲み場があり、その中央にはりっぱな騎士像が。この騎士像には面白い伝説があり、年に一度大晦日の夜に回れ右をして、6番地にあるブラチスラバを守って世を去った議員の屋敷に向かってお辞儀をするとか。この話が本当かどうか、できれば実際に訪れて確かめてみたいですね。
名称:Hlavné námestie
住所:Hlavné námestie, 811 01 Staré Mesto
5.デヴィーン城
出典: yassmin photo / PIXTA(ピクスタ)
ドナウ川とモラヴァ川の合流地点に位置し、中世にはブラチスラバの西の入口を押さえる重要な役目を果たしていたのが、デヴィーン城です。ブラチスラバ市内からは車で30程かかりますが、ぜひ見て欲しい観光スポットです。
現在はすでに廃墟と化した白い岩の塊が続くばかりですが、雄大な大地に二つの川が合わさり流れる景色は、観光客を感動させてくれることでしょう。歴史の古い城跡ですが、1809年にはナポレオンにより爆破されたこともあります。
また、共産主義時代はここに有刺鉄線が張られ、警備員の厳しい監視のもと、住人は近づくこともできなかったそうです。現在は一般に開放され、多くの観光客が訪れることができるようになりました。ブラスチラバからのバスの本数が少ないので、時間を確認してから訪れて下さいね。
名称:Hrad Devín
住所:Hradná, 841 10 Devín
公式・関連サイトURL:http://www.slovakia.com/castles/devin-castle/
◎まとめ
ブラチスラバには、今回紹介できなかった観光スポット以外にも、たくさんの見どころが詰まっています。町を歩くと、マンホールからひょいと頭を出しているミチェル像。ベンチにある銅像や、動き回ると噂のある銅像など、ユニークなモニュメントを探して歩くのも楽しいですね。
UFOのような建物や美術館など、歩いているだけで楽しくなるような観光スポットがいっぱいの町です。しかしながら、オーストリアの首都ウィーンから電車で2時間ほどということから、短時間の滞在で済ませてしまう観光客が多いようです。できることなら、ぜひ2~3日滞在して、ブラチスラバの町をじっくり味わってみるのもおすすめですよ。