名称:温泉小屋
住所:福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳1
公式・関連サイトURL:https://oze-onsengoya.com/
尾瀬は福島・群馬・新潟の3県にまたがる高層湿原と沼、それらを囲むようにそびえている至仏山(しぶつさん)・燧ケ岳(ひうちがたけ)や周囲の山々からなる国立公園です。盆地のような景観が美しく、国の特別天然記念物にも指定されています。そんな尾瀬には、日帰りで楽しめる観光スポットもいっぱい。今回は、尾瀬周辺でぜひ訪れてみたいの観光スポットを厳選してご紹介していきます。
目次
後世まで残したい群馬県尾瀬の自然を満喫する観光スポット13選
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1.尾瀬ヶ原
尾瀬ヶ原は、東西約6km南北約1kmに広がる本州最大の高層湿原。標高1,400mにある尾瀬ヶ原を日帰りで観光する場合は群馬県側から入山し、尾瀬ならではの景色を楽しむことができます。点在する池塘には燧ヶ岳や至仏山が映り込み、思わずカメラを向けたくなるほどの美しさですよ。
尾瀬ヶ原では、氷河の生き残りであるミツガシワ、北海道と尾瀬ヶ原の高層湿原にしか自生しないナガバノモウセンゴケをはじめ、大変多くの高山植物を見ることができます。その種類は枚挙にいとまがないほどです。
雪解けのミズバショウや、盛夏の草原の緑とワタスゲの白い穂やニッコウキスゲの鮮やかな黄色のコントラストは、一度見たら忘れることができません。何度でも訪れたくなる、それこそが尾瀬ヶ原観光の魅力なんです。
2.観光の第一歩・ビジターセンター
尾瀬沼観光や、燧ヶ岳登山の起点となっている大清水、沼山峠から入山すると、尾瀬沼のほとりに尾瀬沼ビジターセンターがあります。ハイカーの休憩ポイントとして、また、この辺りまで来れば尾瀬沼を見ることができるので、日帰りで観光に訪れる観光客も大勢います。
ビジターセンターでは、尾瀬の自然、歴史、見どころなどを紹介しているほか、登山道の状況など、尾瀬を散策するうえで必要な情報を発信しているので、出発前に立ち寄ることをおすすめします。まずはここで情報収集してから、安全に尾瀬観光を楽しんでくださいね。
また、同様の情報を発信している尾瀬のビジターセンターが鳩待峠から1時間ほど山道を下った山ノ鼻、尾瀬ヶ原の入り口付近にあります。山ノ鼻ビジターセンターも、大切な情報や周辺の自然について解説してくれているので、休憩しながら尾瀬の概要を学んだり、これから向かう尾瀬の美しさにワクワクしちゃいます。
3.アヤメ平
尾瀬といったら自然保護活動に力を入れている観光地として有名。その尾瀬でおすすめの場所がアヤメ平です。まるで天空の散歩道のようなアヤメ平は、かつての登山ブームによって多くのハイカーに踏み荒らされ、見るも無残な姿になってしまいました。
別人のように荒れ果ててしまった尾瀬のアヤメ平を何とか元に戻そうと、群馬県等の手によって整備され、半世紀もの年月をかけようやく現在のようなアヤメ平の姿を取り戻すことができたのです。隣にそびえる至仏山や尾瀬ヶ原を囲む山々の遠景しかなく、天上の楽園などとも呼ばれている観光スポットです。
4.至仏山
日本百名山の一つ、至仏山(しぶつさん)は高山植物の宝庫であり、尾瀬の固有種も多く見られ、日帰りで登ることができます。歩き始めは雑木林が続く登山道で森林浴を楽しみましょう。
尾瀬の至仏山は森林限界が低いので、少し高度が上がっていくと、背の高い樹木はなくなり、木道の両側には小規模の湿原が現れ、池塘も見られます。晴れた日には池に映る空が青く、神様のお庭のような光景。ちなみに、尾瀬にはこのような神秘的な光景を見られる観光スポットがたくさんあるんですよ。
尾瀬の至仏山山頂までは3時間ほどで登れます。ここからは尾瀬ヶ原が一望でき、尾瀬ヶ原をはさんで対峙する燧ヶ岳(ひうちがたけ)が実に雄大な姿で望めるので、尾瀬観光には至仏山もチェックしてみてくださいね。
5.竜宮
尾瀬ヶ原のほぼ中央部に竜宮十字路があります。この場所は尾瀬ヶ原を堪能するハイカーだけでなく、アヤメ平やヨッピ吊り橋、燧ヶ岳のアクセスがよく、景色もとてもよいので人気の観光ポイントです。
流れてきた水が湿原にある穴に吸い込まれ、50メートルも離れた場所で湧き出ているのですが、昔、流木が吸い込まれたのに水の出口から出て来なかったので、穴が竜宮城に通じていると考えられて「竜宮」という地名がついたのだそうです。
吸い込まれた物が出てこないかどうかはべつとして、尾瀬の中では珍しく水中深くまでのぞくことができる大きな池から、ゆったりと湧いてくる水を見たり、浮島の底をのぞき込もうとしていると、竜宮城探検しているみたいな不思議な気分になってしまいますよ。
6.ヨッピ吊り橋
尾瀬ヶ原の外れに「ヨッピ川」という変わった名前の川が流れています。この川にかかっているのが、尾瀬ではあまり見かけない吊り橋・ヨッピ吊り橋です。尾瀬ヶ原の中心から30分ほどはずれただけで、尾瀬の中では珍しく比較的静かなハイキングができるので、好んで訪れる観光客もいるほど。
尾瀬ヶ原にありながら、水量の多い川が流れ、その周辺には、背は高くありませんが樹木が茂り、尾瀬を囲む山々が間近に迫り、湿原に池塘にニッコウキスゲ、のような尾瀬ヶ原とは景色を異にしています。こんな尾瀬もあったのか、という景色に出会いたければ、ヨッピ吊り橋まで足を延ばしてみてください。
7.アクセス抜群・見晴
尾瀬ヶ原で最も山小屋が集中している通称「見晴」(みはらし)。ここに宿泊すれば、尾瀬の至仏山登山や尾瀬ヶ原を堪能できる以外に、尾瀬沼、燧ヶ岳登山ができて、尾瀬観光の幅がググッと広がります。
健脚の人なら一日目に至仏山に登って見晴で宿泊、翌日に燧ヶ岳登山をして尾瀬沼をまわって帰るということもできちゃいます。小屋に重い荷物を預ければ、尾瀬周辺の山々の絶景ポイントを観光することも可能。三脚を持ってじっくり写真を撮りたい人には、とてもありがたい場所です。
登ることができないため、尾瀬ハイカーのひそかな憧憬の的である景鶴山も、見晴周辺からは間近に見ることができます。この辺りは夕方ともなると人通りも少ないので、今日の大自然との感動の出会いを反芻したい人にもおススメの尾瀬の観光スポットです。
8.相対的な2つの見どころ「平滑ノ滝」と「三条ノ滝」
尾瀬の「平滑ノ滝(ひらなめのたき)」と「三条ノ滝」へのアクセスルートはいくつかありますが、滝だけを観光目的で見に行くにはどれも時間がかかります。さらに足場も悪く体力も使うので、山小屋に泊まりながら荷を軽くして出かけましょう。
尾瀬の平滑ノ滝はその名の通り、大きすぎて一枚岩とは信じがたいですが、一枚岩の上を水が優雅に流れていく滝で、狭い展望台から見下ろすような、ピンポイントでしか華麗な滝の姿を見ることができません。
尾瀬の三条ノ滝は、山道を下ったり、太い倒木をまたいだり、いっぱしの登山気分を存分に味わったあとでようやく出会える滝ですが、展望台に立つと目の前にドドーッと落ちていく光景は、そうそう見られるものではありません。
三条ノ滝は名瀑100選にも選定されている尾瀬の名瀑ですが、平滑ノ滝もなかなかの見ごたえがあります。迫力のある尾瀬の滝を見たいと思ったら、雪解け後の季節が水量が最も多いのでおススメです。
9.温泉小屋
どこへ行ってもほとんどの観光地で温泉に入れるのが日本のよさですが、なんと尾瀬にも温泉があり、それも山小屋で入れる場所があるんです。それが、燧ヶ岳の麓に建つ「温泉小屋」です。ハイカーが多く行き交う尾瀬ヶ原からは少し離れた場所にあるため、小屋の周辺では静かな山歩きを楽しむことができます。
植生も、湿原というよりは手つかずの尾瀬の自然がそのまま残っている草っぱらのような観光スポットです。尾瀬の温泉小屋は燧ヶ岳や三条ノ滝から近いので、尾瀬登山で疲れた脚を癒すにはもってこいですね。山菜やお魚などの山の幸豊富な食事で明日へのエネルギーも補給できますよ。
夕食には自家製ローストビーフも食べられますが、窓越しに尾瀬ヶ原の夕景を眺めながらのご馳走なんて、尾瀬でしか味わえない贅沢ですよね。尾瀬の山小屋に泊まって、日帰りでは見ることのできない夕景、早朝にもやのかかった尾瀬ヶ原を見るというのはいかがでしょうか。
10.燧ヶ岳
燧ヶ岳(ひうちがたけ)は、至仏山と対峙してそびえる日本百名山の一つで、山頂からの眺望のよさで人気があります。北日本の最高峰、標高2,356メートルの山頂からは木道が白く浮き上がる尾瀬ヶ原が見渡せます。尾瀬沼は、バックに日光の山々を配し、空に浮かぶ湖のように見えます。
天候に恵まれれば、なんと富士山までもが見られるんですよ。360℃山を見下ろすことができるのは、苦労して自分の足で登ってきたからこそ。観光というにはあまりにも過酷ではありますが、尾瀬のシンボル的存在の燧ヶ岳ですから、一度登ってみるのもいいかもしれません。
11.尾瀬沼
尾瀬沼は、沼の真ん中を群馬県と福島県の県境が通っていて、登山口も群馬県側の大清水口、福島県側の沼山峠口が人気です。尾瀬沼は、尾瀬ヶ原と並んで尾瀬を代表する景勝地となっていますが、通行止め地点から歩きだして、近い登山口からでも1時間ほど歩かないとたどり着くことはできません。
尾瀬沼の周辺は木道が整備されていて1周2時間半ほどで歩くことができます。2時間半も歩くのかと驚くかもしれませんが、アップダウンのある木道を歩きながら尾瀬沼に映った燧ヶ岳を愛でたり、沼周辺の湿原に咲く高山植物を眺めながら散策していると、疲れを感じる暇さえありません。
沼のほとりには休憩所もあるので、軽く腹ごしらえしたり、尾瀬沼を渡ってくる風を感じながら一服してみてください。尾瀬のファンになること請け合いです!
12.長蔵小屋
尾瀬で最も有名な山小屋と言われている長蔵小屋。尾瀬最古の山小屋です。長蔵さんが建てたから「長蔵小屋」と名がついたのだとか。昭和9年に建てられた木造の長蔵小屋は趣のある外観だけでなく、重厚感のある木の長い廊下が山小屋と思えない雰囲気を醸し出しています。
尾瀬沼のすぐそばに建っているので、尾瀬沼散策はもちろんのこと、燧ヶ岳や尾瀬ヶ原方面に行くにも便利な長蔵小屋では、尾瀬の美味しい水と挽きたての豆で入れてくれるコーヒーがハイカーの疲れを癒してくれます。
別館にある喫茶室は古材などを使用していて、ランプの灯りのもとでコーヒーやピザ、ワインなどを尾瀬沼の景色を見ながらいただいていると、森の奥のプチ・ホテルにでもいるような錯覚さえするほどの居心地のよさ。
沼山峠の登山口から1時間ほどで行かれるので、観光として訪れるのもいいかな、と思ってしまいますよね。その場合でも、靴だけは歩きやすい安全な物を履いてからお出かけください。
名称:尾瀬沼畔 長蔵小屋
住所:福島県南会津郡檜枝岐村尾瀬沼畔1
公式・関連サイトURL:https://chozogoya.com/
13.大江湿原
尾瀬のなかで最も最短で観光ポイントにたどり着けるのが、この大江湿原です。尾瀬ヶ原と比べると小規模ではありますが、美しさでは引けを取らないほど。
大江湿原といえば、三本カラマツの風景を思い浮かべる人も多いかと思いますが、その周辺のニッコウキスゲの黄色い絨毯、ワタスゲの白い穂、そのほかにもヒオウギアヤメ、ハクサンチドリ、ヤナギランなどなど、高山植物の宝庫で、花好きにはたまらない尾瀬の観光スポットなんですよ。
大江湿原は、沼山峠口と尾瀬沼の中央辺りにあり、登山口からは30分あまりで行かれるので、ハイキングや登山が苦手な人でも、きちんとした靴を履いて、尾瀬の美しさを垣間見てはどうでしょうか。
◎尾瀬の自然を満喫する観光スポットまとめ
尾瀬には、氷河期の生き残りの高山植物や、いくつもの尾瀬固有の貴重な動植物が存在しています。それらを保護するための自然保護活動がとても盛んで、ほかに類を見ないほど。
尾瀬はその自然を守るために、マイカー規制、入山規制以外にも、靴底をきれいにしてから入山する、山小屋では石鹸類は使えない等々、たくさんの決まりがあります。これらの活動が、今日の尾瀬の美しさにつながっています。訪れる際にはこのルールを守って、これからもこの美しさを伝えていきたいですね。
ぜひ尾瀬を自分の足で歩いて登ってみてください。自然の美しさを知って、それを守りたくなる気持ちが自然と湧き出てきますよ。
名称:尾瀬
住所:群馬県利根郡片品村
公式・関連サイトURL:https://oze-fnd.or.jp/
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