中世の香り溢れるカリブの都市サント・ドミンゴおすすめ観光スポット12選

中世の香り溢れるカリブの都市サント・ドミンゴおすすめ観光スポット12選

カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の東側を占めるドミニカ共和国。その首都であるサント・ドミンゴは、コロンブスが発見した「新大陸」で最初に作られた植民都市です。スペインの雰囲気が漂う街並みには、歴史的な建造物や遺跡がたくさんあり、当時の面影を残しています。   

特にサント・ドミンゴの旧市街地は、1990年に「サント・ドミンゴの植民都市」として世界遺産に登録されている歴史的な観光地。博物館や遺跡に公園など、多くの観光客を魅了する観光スポットが目白押しです。

そこで今回は、ぜひ訪ねてほしいサント・ドミンゴのおすすめ観光スポットを、厳選して12ヵ所ご紹介します。

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中世の香り溢れるカリブの都市サント・ドミンゴおすすめ観光スポット12選

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1. コロンブス公園(コロン公園)

サント・ドミンゴを観光するなら、まずは世界遺産にも登録されている旧市街地「ソナコロニアル」を散策するのがおすすめです。コロンブス公園は旧市街地の中心部にあり、地元の人々の憩いの場となっている広場です。サント・ドミンゴにはコロンブスに関連した観光地がたくさんありますが、こちらもそのひとつ。この公園の中央には新大陸を指差すコロンブスの像が建っていて、公園のシンボルになっています。

地元の人々とたくさんのハトが集う公園には、木々が生い茂る木陰の下にベンチがあり、のんびりと寛げるようになっています。楽器を演奏する人、靴磨きのおじさん、かき氷を買いに来る子供達など、市民の暮らしを垣間見ることができ、サント・ドミンゴの雰囲気を味わうのにうってつけの場所です。

周辺にはオシャレなカフェが並んでおり、観光の休憩場所としても最適ですよ!コーヒーを飲みながら、人間ウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょう。

2. サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂

サント・ドミンゴ観光で見逃せない人気観光スポットが、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂。コロンブス公園のすぐ後ろに建っている、サント・ドミンゴのランドマークです。サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂は、新大陸に建てられた最初の教会で、コロンブスの遺言に従って1992年まで彼の棺が安置されていました。

1540年に完成するまでの間、多くの建築家が設計や建設に取り組み、何度も増改築されてきました。そのため、ロマネスクの柱にゴシックのアーチ形天井、そしてバロックの装飾といった調子でさまざまな様式が組み合わさり、独創的で荘厳な建物が出来上がりました。

大聖堂の内部に一歩足を踏み入れると、白く高いアーチ型の天井の美しさに圧倒されるでしょう。ステンドグラスから差し込む光も美しく、サンゴ石で造られた外壁も見事です。サント・ドミンゴ観光では真っ先に訪れてほしい観光スポットです。

3. アルカサル

アルカサルは、第4代総督にしてコロンブスの息子、ディエゴ・コロンブスが約4年かけて造らせた邸宅です。その後コロンブスの子孫が3代にわたって住んでいました。スペイン広場にあるこの歴史的な建物は、現在博物館として一般公開されています。サント・ドミンゴにある博物館のなかで、もっとも多くの観光客が訪れるスポットです。

ゴシック様式の豪華な建物には、当初は50室もの部屋と庭園および中庭があったのだとか。現在は約半分のサイズになり、22室の部屋があります。館内は当時の暮らしぶりが分かるように再現されていて、各部屋に置かれている豪華な家具や調度品、美術品は見応えがありまよ!音声ガイドを利用すれば、より理解が深まるでしょう。

アルカサルのあるスペイン広場は、いつも多くの地元の人々や観光客で賑わいます。歴史を感じながら、散策してみるのもいいですね。

4. パンテオン

スペイン広場の近くにあるパンテオンは、ドミニカ共和国の歴代総督や大統領、そして国民的英雄が眠っている場所です。元々は1714年にイエズス会の教会として建てられた、ルネサンス様式の建物でした。その後はタバコ工場や劇場として使用され、1956年に英雄の眠る霊廟として、現在の姿に改築されました。今では、サント・ドミンゴを回るツアーの定番観光名所になっています。

館内では至る所にドミニカの国旗が掲げられ、国に貢献した英雄たちに対する敬意を感じることができます。これからも増えるであろう国の英雄や兵士たちの眠るスペースも、しっかり用意されてあるのだそうですよ。館内奥には、「英雄の炎」が絶えることなく燃え続けています。

パンテオンの入り口では、遺体を絶えず守るため、兵士が直立不動で立っています。兵士の写真を撮る観光客も多いのだとか。サントドミンゴを観光しながら、ドミニカの著名人や英雄たちについて学んでみませんか?

5. ラス・カサル・レアル博物館(王宮博物館)

出典: zug55

パンテオンのすぐ横に建っているラス・カサル・レアル博物館は、スペイン植民地時代に 歴代の総督が住んでいた邸宅です。元々はスペイン植民地時代の1511年に、裁判所として造られました。この裁判所は、新大陸で最初に設立されたものと言われています。その後政府の宮殿として使用され、総督の邸宅となりました。現在は博物館として一般公開され、サント・ドミンゴを訪れる観光客で賑わう人気観光スポットになっています。
 
館内にはスペイン植民地時代から現在に至るまでの、サント・ドミンゴの歴史的な資料が展示されています。美術品や骨董品、アンティークの武器など、興味深いコレクションを見ることができますよ。中には総督が集めていたとされる日本の甲冑や刀もあるので、ぜひチェックしてみて下さいね!

博物館には綺麗な中庭もあり、観光の休憩スポットに最適です。中庭では孔雀が飼育されているので、ちょっと探してみるのも面白いでしょう。

6. オサマ要塞

スペイン植民地時代、サント・ドミンゴの旧市街地は要塞で囲まれていました。その中心となったのが、オサマ要塞です。オサマ要塞はオサマ川河口のカリブ海を見渡せる位置に建ち、海賊などの外敵が侵入するのを防ぐ重要な役割を担っていました。現在は旧市街地の貴重な遺跡のひとつとして、有名な観光地になっています。

新大陸で最も古い軍事建築物であるオサマ要塞。第3代総督ニコラス・デ・オバンドの命により建造がはじまり、1507年に完成しました。高さは18.5メートルと、当時サント・ドミンゴにあった建造物の中では最も高い建物でした。船舶の見張り場であった「敬礼の塔」からの見晴らしは素晴らしく、オサマ川だけでなくカリブ海やサント・ドミンゴの街全体を見渡すことができますよ!

オサマ要塞に登ってみると、この場所に砦を建てた理由がよく分かるはずです。500年前の見張り兵の気持ちになって観光してみましょう。

7. ロス・トレス・オホス公園

旧市街から少し離れて、サント・ドミンゴの自然を堪能しませんか?ロス・トレス・オホス公園は旧市街から車で約15分のところにあり、園内に鍾乳洞があることで有名です。旧市街からのアクセスも容易なため、多くの観光客が訪れるサント・ドミンゴの人気スポットとなっています。

トレス・オホスとはスペイン語で「3つの目」を意味します。公園の東端にある鍾乳洞の中に、3つの地底湖があることから名付けられたのだとか。地下15メートルの洞窟の中にある湖の水は、透明度の高いターコイズブルー!湖の水はそれぞれ水温や色が異なるのだそうですよ。

洞窟内には古くは先住民が住んでいたと言われ、中は涼しく快適です。また、洞窟を抜けて見える景色はとても神秘的。圧倒的な自然美を前に、感嘆せずにはいられないはずです。サント・ドミンゴの市内観光だけではもったいないので、ぜひ足を延ばしてみてください。

8. ハルディン・ボタニコ

出典: Juan V

ハルディン・ボタニコは、サント・ドミンゴにある国立の植物園です。200ヘクタール以上もある広大な敷地を誇り、カリブ海最大の植物園と言われています。園内では、ヤシの木をはじめとする様々な熱帯植物や、300種類以上のランなどを見ることができますよ。

広い園内は歩き回るだけでも大変!そんな時は、園内を走る電車に乗るのがおすすめです。この電車は30分で園内を回るガイドツアーになっています。ガイドは英語とスペイン語のみですが、園内を歩き疲れた時にとても便利です。

この植物園の目玉は、世界最大級と言われる日本庭園です。観光客からも人気が高く、入り口には立派な鳥居が建っています。日本人の造園家がデザインした庭園は、中央に池や灯籠も配置され、かなり本格的です。観光に疲れた時は街の喧騒から離れ、緑に癒されに行きましょう。

9. 国立水族館

出典: Agnieszka Rysio

1990年にオープンした国立水族館は、サント・ドミンゴの旧市街地から車で約10分の海沿いにあります。カリブ海最大の水族館のひとつと言われ、様々な種類の熱帯の魚やウミガメなどを見ることができます。とくにカメの飼育に力が入れられていて、ドミニカでは幸運を呼ぶ生き物として大切にされているのだそうです。

水族館の一番の見どころは、たくさんの魚たちが泳ぐ水槽のトンネル。観光客にも好評で、特に子供達から大人気です。水族館の外の広い庭からはカリブ海を望むことができ、子供用の遊び場も作られています。ここは地元の人々の憩い場になっていて、ピクニックを楽しむ人々で賑わっています。

10. コロンブス記念灯台

コロンブス記念灯台は、コロンブスの新大陸上陸500周年を記念して造られたコロンブスの墓陵です。1992年に建物が完成した後に、コロンブスの遺骨がサンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂から移されました。サント・ドミンゴの旧市街からは車で約15分の場所にあり、コロンブスを偲ぶ有名な観光スポットになっています。

高さが約210メートルもある巨大な建物は、上空から見ると十字架の形をしていて、その中心部にはコロンブスの棺が収められた礼拝堂があります。礼拝堂の横には、世界各国を紹介する展示室も並んでいます。もちろん日本の展示室もありますよ。

週末と祝日の夜にはライトアップされ、十字架部分からは光線が空に向かって照射されます。その光は、隣のプエルトリコ島からも見えるほど強力なのだとか。空港からサント・ドミンゴの旧市街地へ向かう途中にある観光スポットなので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

11. サンフランシスコ修道院

サンフランシスコ修道院は、新大陸で最も古い修道院といわれています。サント・ドミンゴの旧市街地の重要な遺跡のひとつであり、観光名所です。1508年に建設されたものの、1586年の火災や1673年と1751年の地震によって崩壊し、深刻な被害を受けました。1800年代後半に精神病院として使用された後、1930年代のハリケーン被害により崩壊し、現在のような姿になりました。
 
修道院は石畳の坂道を上がったところにあり、当時は街一番の高台に建っていたのだとか。歴史的な観光名所ですが、ここで評判なのは、毎週日曜日の夜に開催される無料の野外ライブ!ローカルバンドが演奏するメレンゲやサルサの音楽に合わせて、地元の人々や観光客がダンスを楽しみます。

サント・ドミンゴの活気ある雰囲気を肌で感じられるので、きっと思い出に残る夜になることでしょう。カリブ海ならではのラテンのノリを、ぜひ体感してみて下さいね。

12. エル・コンデ通り

出典: zug55

サント・ドミンゴの旧市街にあるエル・コンデ通りは、街のメインストリート。旧市街を観光していると必ず通るであろうこの通りの両脇には、お土産物屋や様々なショップ、カフェ・レストランが立ち並び、いつも地元の人や観光客で賑わっています。観光客向けのショップの少ないサント・ドミンゴ市内において、お土産を買うのにおすすめなのがここエル・コンデ通りなのです。

エル・コンデ通りは、コロンブス公園からインペデンシア公園まで、約1キロメートルあります。歩行者天国になっているので車の心配もなく、ぶらぶらと散策するのに最適です。お土産物屋では、交渉次第で値引きをしてもらえることもあるので、お店の人と会話を楽しみながらチャレンジしてみて下さいね。

◎まとめ 歴史を感じる旧市街地を散策しよう!

コロンブスが建設した最初の植民都市サント・ドミンゴには、歴史的な価値のある観光スポットが数多く存在しています。ソナコロニアルと呼ばれる旧市街は、徒歩圏内に観光名所が点在しているので、散策するにはピッタリの場所。広場のカフェで休憩をしながら、街歩きを楽しみましょう。

博物館やコロンブス記念灯台など、月曜日に閉館している観光スポットが多いので、旅のスケジュールを決める際には注意してください。カリブとヨーロッパ、二つの文化が融合された街の雰囲気を感じられる街、サント・ドミンゴをぜひ旅してみましょう。

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