毛布のまち、泉大津市の魅力が詰まったオススメ観光スポット4選

大阪府の南部に位置し、豊かな自然に恵まれた泉大津市は、1年を通して温暖な気候の観光に適したところ。大阪湾に面し、六甲山や淡路島を望めるとともに、レトロ感漂う古き良き時代を感じることのできる観光スポットが多い泉大津市。そんな泉大津市でおすすめの観光スポットをご紹介します。

1.古代へのタイムスリップを楽しめる「池上・曽根遺跡」

「池上・曽根遺跡」は、泉大津の観光で遺跡巡りをするのにおすすめのスポット。泉大津市から和泉市にまたがる弥生時代中期の環境集落遺跡で、総面積が60万平方メートルと全国のなかでも規模が大きく、考古学が好きな多くの観光客が足を運ぶ遺跡です。竪穴式住居などの集落がそのままの姿で復元されているので、観光しているとまるで古代にタイムスリップしたような気分。

大きなクスノキをくり抜いて井戸の井筒に使用したものは日本最大で、古代人の知恵に驚かされます。ほかにも貴重な遺跡が数多くみられ、古代人の暮らしぶりを考察できる貴重な史料の数々は泉大津観光でも見応えのあるもの。青空のもと、広い大地に広がる光景は実に壮観で、現代的な建築物が邪魔することのない歴史ロマンの1シーンをつくりだしています。

池上・曽根遺跡は、非日常の空間にたっぷりと浸ることができる観光スポットで、豊かな自然に包まれながら爽快な気分で歴史に触れることができます。

2.美しい太鼓橋がある「泉穴師神社」

魅力的な名所旧跡が数多く残る泉大津にある神社のひとつで、1300年以上の古い歴史をもち、泉大津市内では最大の規模を誇る「泉穴師神社」。鳥居の近くに地蔵と水汲み場があり、観光で訪れても何となく俗世界の境界を認識できる観光スポットです。

水汲み場からは常に澄んだ湧水が出ており、夏場でも冷たくておいしいことで知られています。この水は泉大津を訪れる観光客が喉を潤すだけでなく、多くの地元住人の生活を支える水にもなっています。参道を過ぎると、とても歩いては渡れそうにない湾曲の激しい太鼓橋が見えてきます。

昔の姿をそのまま残した造形の美しい太鼓橋は観賞するにとどめ、すぐ隣の平坦な石橋を渡って境内に向かいます。境内には10本以上の背の高いクスノキが生い茂っていて、神社の観光で森林浴気分を味わえます。また、木陰が多くできることから、暑い日の泉大津観光のなかでゆっくりとくつろげる休憩場所を作ってくれています。静かで落ち着いた雰囲気のなかをゆっくりと散策するのもおすすめです。

3「毛布の町」として発展した.泉大津の歴史が学べる「織編館」

古き良き時代の物がたくさん残る泉大津市は「毛布の町」としても有名。その象徴的なものとしてつくられた「織編館」は、一年をとおして観光客が訪れる博物館スポットです。館内には、弥生時代の紡錘車などを常時展示しているほか、時代によって変化をみせる毛布の数々を見ることができます。

サイズが大きく厚みもある毛布の製作には、多くの苦労がありました。そこには日本伝統の織物技術が使われています。館内にはわが国最古の小袖や江戸時代に使われていた織機や組紐台など貴重な資料に触れることができ、徐々に発展してきた繊維産業の変遷について知ることができるとともに、観光客が自分の手で手織機を動かして織物づくりを体験することも可能。私たちの生活に欠かすことのできない「繊維」について考えることができる観光スポットです。

4.戦争と日ロ関係について考えることができる「ロシア兵墓地」

泉大津では、観光で戦争の爪跡を訪ねることもできます。この「ロシア兵墓地」は、異国の地で命を落としたロシア人のために、地域の人々が自分たちの墓地の一部を提供して弔った墓地。

泉大津の地には、ロシア人捕虜のために居住棟や診察所、礼拝所、パン工場などが建てられたばかりでなく、皇室からも負傷者のために義手や義足などが贈られ、多くの人道的な配慮がなされました。また、泉大津の人々も寛大な心で捕虜たちと接することを心がけ、外出が許されたロシア人捕虜と地元住民の間には温かい交流がみられました。そのような歴史もあり、墓地の近くには日ロ友好の碑が建てられ、現在では泉大津の観光スポットのひとつになっています。

あまり知られていない戦争のひとつのエピソードを知ることができる場所であり、北方領土問題で揺れる日ロ関係について考えることできる場所ともいえるでしょう。

◎まとめ

古くから織物や組紐の生産で栄えてきた泉大津市には、その伝統を伝える施設や昔懐かしい町並み、貴重な歴史遺産などの観光スポットがたくさんあります。豊かな自然を満喫しながら散策するにのにもうってつけの場所となっています。ぜひ、泉大津の観光に出かけてみてください。

毛布のまち、泉大津市の魅力が詰まったオススメ観光スポット4選