国産ジーンズを生んだ倉敷市児島の観光スポット21選!

画像出典:PJ / PIXTA(ピクスタ)

国産ジーンズを生んだ倉敷市児島の観光スポット21選!

倉敷美観地区に代表される江戸時代からの面影が残る街、それが倉敷。漁業も盛んで、近くの港でとれた魚をつかったお寿司屋さんもあります。江戸のイメージだけが倉敷なのかというと、決してそんなことはありません!実は倉敷は国産ジーンズ発祥の地でもあるんです。

瀬戸大橋にもほど近く、JR瀬戸大橋線の駅もある児島周辺にはそんな歴史を物語るお店がたくさんあり、ファッショナブルな手作り体験もできます。ジーンズ以外にも大福や塩を使った和菓子のお店など、お土産にお勧めの一品がある店もたくさん!児島エリアにある観光スポットに加えて、そんな甘くておいしいグルメなところも添えながら、この町の隠れた魅力を紹介していきます。

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国産ジーンズを生んだ倉敷市児島の観光スポット21選!

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1.大正からある塩を使った和菓子の老舗!塩尻喜月堂

都道府県別の塩の生産量がトップといわれる岡山県。倉敷市には、塩を使って和菓子を作るお店「塩尻喜月堂(しおじりきげつどう)」があります。お店の創業者が大正時代に地元の塩を利用して作った羊羹(ようかん)をお客様に提供しよと考えたのが発端とされ、その後、2代目の主が塩羊羹に続く名物を模索し、兵庫県の赤穂にある塩味まんじゅうを参考にして誕生させたのが塩まんじゅうです。

ようかんは添加物不使用のあっさり塩味。塩まんじゅうは小豆に塩を混ぜた餡が中に入っており、お店の2大看板商品です。

2.児島でいちご大福といえばこれ!甘月堂の多彩な手作りの味

ピンク色の屋根に、かわいいいちごがイラストされた看板が目印の昭和63年に創業した、いちご大福のお店です。児島エリアでいちご大福の店といえばこのお店が有名。商品はすべて手作りで、味は16種類。定番の味は、ブルーベリーといちごが入った生クリーム、そしてバナナ味です。

定番3種類のなかでも最も人気の高いのはいちご生クリーム味です。ほかにも季節に限定された商品で、マスカット白あん味や、さつまいも味の大福もあります。

3.労働から農工業まで多彩なジャンルの古道具屋!Womb(うーむ)

日本の農業や工業、船舶などの労働にまつわる工業製品を取り扱っているお店。「testis」という廃材を再利用して作った製品を取り扱うブランドも同時に展開しています。もともとは銀行として作られた建物をリノベーションして作った店舗で、外観はとても立派!販売されている商品は地元児島にあった倉庫や工場で実際に利用されていた国産の古道具を展開しており、どれもアンティークでどこか懐かしいにおいをかもし出しています。

4.ジーンズの街で生まれたカジュアルブランド!桃太郎ジーンズ児島味野本店

創業は1992年。「後世に残るような今までにない本物の素材を作る」という思いを大切にしているジーンズのお店。こだわりの強い岡山の職人たちが作ったジーンズは世界中で認められ、純国産ジーンズの代表として影響力を誇っています。

中でも有名な商品は「出陣」シリーズ。ポケットに二本の線のような白い布が編まれているのが特徴で、線の二本を「日本」とかけて、純国産ブランドのジーンズであることを強烈にPRしています。

5.懐古な西洋建築の中にあるカジュアル店!ぬきえもんshop ダニアジャパン

「ぬきえもん」という、和服などに使われている特徴的な襟の着方をしたカジュアル商品を取り扱っているお店です。もともとは写真館として使われていた建物が実店舗に使われていて、内部は天井が高く、外観は西洋風のどこかなつかしい雰囲気の素敵で立派な建物。

ジーンズなどのデニム製品も多数取り扱っており、使われているデニムは国産にこだわっています。昔と今の価値観をうまく取り入れ、世界にも認められるものづくりを目標にしているカジュアル専門店です。

6.ジーンズバスでファッショナブルな倉敷児島をめぐろう!

児島は国産ジーンズの町。そんな魅力を味わえるバスが児島駅から運行されています。年末年始を除く毎週金曜・土曜・日曜と祝日!JR児島駅の西口にある5番バス乗り場より運行されています。ジーンズショップが多数立ち並ぶ児島ジーンズストリートの中や、塩業で有名な野崎家旧宅を通り、ベティ・スミスジーンズミュージアムや高城染工場など、ジーンズゆかりの地を多く経由します。児島は興味があるけど初めてという方にはおすすめですよ!

7.イタリアの本格料理が食べられる!トラットリア ボーノ・ウーノ

児島駅から徒歩で約10分、海沿いのホームセンターや、倉敷市役所の児島支所などが近くにある場所にお店はあります。本格的なイタリア料理を岡山や全国の食材を利用して取り扱っているお店で、入口の外観もイタリアの温暖でからっとしたリゾート地を思わせるような落ち着いた雰囲気。

生ハムやパスタ、ピザや魚料理など、地中海やイタリアの料理があますことなく堪能できる素敵なレストランです。五穀米が食べられるランチなど、ヘルシーメニューもありますよ!

8. IHATOVO(いーはとーぶ)でエスニックな味となつかしい空気を楽しもう!

児島駅から徒歩5分の場所にある喫茶店。1984年に創業したお店で、外観は洋風のおしゃれな木造建築、内部もレトロでおしゃれな雰囲気が漂う素敵なお店です。カレーは春夏秋冬で具材が変わる4種類の季節のカレーがあり、そのほかにはドライカレーやチキンカレーなどがあります。

カレーに使われているお皿もどこか懐かしい雰囲気。落ち着いてゆったりくつろげる空間で季節を感じながら、エスニックなカレーの味を楽しみましょう。

9.下津井電鉄の廃線跡、風の道でさわやかにサイクリング!

地方に行くと、会社名としては鉄道会社の名前を残しながらも、鉄道は廃止され、バスのみが運行しているというケースは多いです。下電バスを運行している下津井電鉄もそのひとつですが、廃止になった鉄道の線路跡地がなんと、「風の道」としてサイクリングや散歩の道になっているんです!

距離にして約6キロ、桜の絶景スポットもあります。児島駅の観光案内所ではレンタサイクルのサービスもあるため、自転車で爽快に廃線跡をめぐってみるのも良いですよ。

10.西日本で唯一、前沢牛が食べられる!そして中華料理もある!龍仙閣

前沢牛は、岩手県奥州市前沢区で育てられた牛を使用して生産されている牛肉。「極上品」または「味の芸術品」ともうたわれています。しかしながら、中国や四国、九州などの西日本エリアでは前沢牛が食べられるお店は唯一、この龍仙閣だけ。

焼肉、中華、鍋の各コースがあり、ランチも取り扱っています。店内は落ち着いた雰囲気で、焼肉の個室や中華を食べるときの円卓もあり、和と中華の二つのスタイルがある上質な雰囲気のお店です。

11.ビストロ割烹(かっぽう) 魚清(うおせい)で瀬戸内の寿司を堪能!

瀬戸内海で獲れた海の幸がそのままお寿司やお刺身などで食べられるお店です。魚介類は岡山の名物、ママカリなどをはじめ、下津井港から届いて間もないものを毎日入荷!

3,500円で食べられる「夜のおまかせ懐石コース」はボリューム満点で、県外からも食べに来るお客さんがいるほどの本格的な割烹料理です。お客様に最高のものを召し上がってもらうため、入荷した魚は瀬戸内海の海からくみ上げた水を使った生け簀の中で鮮度をキープさせています。

12.仙太鮨で瀬戸内海を眺めながら高級なお寿司を食べよう!

海を見ながらお寿司を食べる。こんなぜいたくな気分、一度は味わってみたいと思いますね。児島にはなんと、それができるお店があるんです!

ごくまれに有名人も来ることがあるほどのお店でおいしさも高評価。お店の前にはきれいな庭園もあり、カウンター席からはその庭園と瀬戸内海が一望できます。ランチのほか、ディナーの営業も行っているので、昼間の海だけでなく、夕方や夜の幻想的な瀬戸内海の夜景を見ながらお寿司を堪能することもできますよ。

13.地元でとれた幸で体が健やかになる料理を提供!会食菜宴 膳

地元である瀬戸内海の下津井漁港からとれた海の幸をふんだんに使った料理を取り扱っています。お値段も安く60食限定の松花堂ランチや、刺身の盛り合わせ、のり巻きやお寿司など種類は盛りだくさん!

別館には最大で40名まで利用できる上質な堀のお座敷もあります。3,500円、4,000円、5,000円の各コースから会席料理もあり、リーズナブル!忘年会や新年会、そのほか、冠婚葬祭のお祝いや精進おとしに利用される方も多いお店です。

14.瀬戸大橋をクルーズ!初日の出や工場夜景などイベントもある素敵な観光船!

瀬戸大橋が開通した昭和63年(1988年)、旧野崎浜に観光乗船場として作られた港。この港から所要時間およそ45分で瀬戸内海にあるさまざまな島をながめながら、四国の玄関口にも当たる与島(よしま)の手前で瀬戸大橋をくぐってかえってくるルートで1日4便、瀬戸大橋周遊観光船が運航されています。水島コンビナートを眺められる工場クルージングや元旦には船上初日の出クルージングなど、素敵なイベントクルーズも行われています。

15.潮の満ちひきで島が浮かび上がることがあるゲームのような世界!高州の浅瀬

昔の映画やテレビゲームで、不思議な力やアイテムを使用すると海の水が干上がって島ができたり道ができたり、というような演出を見たことがある人はいると思います。実はそれと似て非なる世界が児島にもあります!

不思議な力やアイテムは必要とはしませんが、毎年4月から8月にかけ、大潮の干潮時に高洲がおよそ3時間だけではありますが干上がり、海の中に島ができ、潮干狩りや磯遊びを楽しむことができます。

16.デニムの青の可能性を追求し続ける老舗!高城染工shop RIVER

インディゴや藍を手染めで行いながら、岡山のデニムを使用して、色やデザイン、素材にこだわった服を作っているお店です。本社工場のある「shop RIVER」でも時期や日にちによっては実店舗として買い物ができ、そのほかでは毎年地元の岡山をはじめ、大阪や東京などの大型百貨店で展示会も多数行っています。デニムが持つ青い色の魅力や可能性を常に探り続けていく中で作られた服は、女性にもぴったりのしなやかさがあります。

17.工房「藍畑(あいばたけ)」で繊維の町ならではの藍染め体験をしよう!

昔からある天然発行の藍葉を染料として染め上げたバンダナやTシャツなどを作っている本格的な藍染専門の工房で、児島ジーンズストリートにあります。素材や大きさによって若干の異なりはありますが、1,500円ほどで藍染め体験も可能です。

初めての人でも大丈夫!スタッフが丁寧に説明し、オリジナルに染めたTシャツやバンダナを作ることができますよ。体験を通じて、あなたも繊維の町の歴史を職人になったつもりで歩いてみよう!

18.映画のロケでも使用された海が見えるプール!児島マリンプール

2008年に公開された青春映画「ダイブ!!」のロケ地としても使われていた施設です。近代的なダムのようにも見える飛び込み台があり、施設は瀬戸内海に面した見晴らしが良好な場所にあります。

ただし、飛び込み台は団体利用のみで、一般開放はしていません。1年を通して利用できる25mの屋内プールや、夏の時期にだけ開放される50mの屋外プールがあります。行くならやっぱり夏がおすすめ!屋外プールからは海を見渡すこともできますよ!

19.本場と国産のジーンズ史が学べる!ベティスミス・ジーンズミュージアム

倉敷は国産ジーンズの発祥地です。ベティスミス・ジーンズミュージアムにはお店のほかに体験コーナーやジーンズの資料館もあり、ジーンズの歴史や倉敷の職人の知恵が体験できます。普段着として誰もが履くジーンズ。愛用しているものだからこそ、その歴史や世界に触れてみませんか?

20.白い壁が美しく塩も作れる!旧野崎家住宅

江戸時代、野崎武左衛門(のざきぶざえもん)という塩田や新田を開発して財を成した実業家が倉敷・児島の地に住んでいました。その邸宅が今も残っており、館内では塩作りの歴史や体験コーナーがあり、楽しみながら学ぶことができます。

土蔵や庭園などは江戸時代の風情を色濃く残す素晴らしいたたずまいで、土蔵は倉敷美観地区に数多く残っている古民家と同様の白い壁です。昔ながらの塩作りのやり方が体験できるので、面白い歴史の勉強になりますよ!

21.児島は繊維の町!デニムの町!港も海も造船所もある!

児島は江戸時代、製塩業で栄えました。明治になってからは繊維の町として発展し、藍染めや国産デニム、国産ジーンズなどの産業の発展に貢献しました。そして海にも近く昔から漁業が盛んで、下津井港でとれた魚や貝などをふんだんに使った鮨を取り扱う居酒屋などの料亭もこの地域には多数存在します。

そして造船業も盛ん。海に囲まれた環境をふんだんに活用して発展してきた児島は四国の玄関口としてこれまで以上の重要な役割を担っています。

◎まとめ

国産ジーンズの町として発展してきた児島。瀬戸大橋の絶景も楽しめますが、おいしい海鮮や、伝統と面白さを残す塩まんじゅうやいちごだいふく。のどかな場所ではありますが造船所もあり、ファッション、グルメ、工業、伝統が脈々と受け継がれてきたエリアです。

アメリカやヨーロッパには興味があっても日本には今まであまり興味がなかった方や、あるいは地方よりも都会のスタイルが好みという方でも、国産ジーンズを入口にこの町の産業や文化を楽しめるのではないかと思います。

インバウンドの方には西洋のジーンズ文化をこだわりをもって受け継いでいる場所として楽しめます。アメリカンな一面をきっかけに日本への旅が好きになれるきっかけが児島には詰まっています!

(各料金は2016年12月現在のもの)

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