有名な古墳発掘の地も!朝来市の人気観光スポット35選をまるごとご紹介

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有名な古墳発掘の地も!朝来市の人気観光スポット35選をまるごとご紹介

兵庫県朝来市は「あさご」と読みます。兵庫県の中心部にあり、養父市と豊岡市にも隣接しています。最近では観光地としてますます注目が集まっている朝来市ですが、山間という位置柄、寒暖の差も激しく豪雪地帯としても知られています。

朝来へ自然スポットを求めて朝来市に訪れる人も多く見られます。普段自然と触れ合う機会がない人は朝来市に行ってみるといいでしょう。また古墳発掘でも有名な場所。古墳もあるので要地チェックです。

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有名な古墳発掘の地も!朝来市の人気観光スポット35選をまるごとご紹介

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1. 竹田城跡

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竹田城跡はぜひ見ておきたい!といった人も多いことでしょう。最近ますます話題になっておりテレビでもよく取り上げられている観光名所。スポットが取り上げられるようになったのは「日本のマチュピチュ」や「天空の城」と呼ばれていることも要因です。雲海に時期には現実離れした神秘的な景色を見ることができます。

そもそも竹田城とは一体何なのか?日本百名城の1つであり、山城のことを指します。天守閣はなく、かろうじて石垣がある程度。特におすすめな観光シーズンは、9月下旬から12月上旬にかけて。この季節は気温差が激しく、朝8時頃まで雲がかった絶景を見ることが可能で特に絶好なのが微風の日です。さらに但馬南部地方周辺に濃霧注意報が出ていると最高のポジションで景色が見られるのだとか。旅行の日程との兼ね合いもあるので、天気ばかりはどうすることもできませんが、ベストコンディションの日に当たるといいですね。

ここで1つ注意してほしいことがあります。それは竹田城へ行く交通手段です。シーズン中にはシャトルバスのみが城へ行けるようになっており、徒歩や一般車両は通行止めになっている危険性があります。山の天候は変化しやすい為、防寒具などもお忘れなく。

2. 道の駅 但馬のまほろば

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道の駅但馬のまほろばについてこの周辺には昔から古墳が発掘されています。古墳時代をモチーフにした古代政庁の施設がずらりと並んでいます。ここは太古の雰囲気を感じるのにベストなスポットで緑豊かな自然と共に共存している場所でもあります。

道の駅 但馬のまほろばは2016年7月22日に10周年を迎えました。今後さらに盛り上がることが予想されます。ぜひ立ち寄ってみてください。

3. 生野銀山

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こちらも朝来観光で欠かせない観光スポットの1つ。生野銀山は室町時代に採掘がスタートし、財源としても重宝された場所です。戦国時代は信長や秀吉、家康の直轄地でもありました。もともと807年にここに銀が出たのが始まり。その後1542年に但馬守護職の山名祐豊によって銀石が掘り出されました。これがここの開坑開始となり1567年には日本最大級の自然銀を含んだ鉱脈が見つかっています。

当時佐渡金山や石見銀山なども銀の発掘で栄えた場所。それらの地域同様、ここも財政を支えた場所です。徳川幕府も財源として重宝したと言われています。最盛期は1716年前後。この当時第八代将軍の吉宗が治世を治めていました。1868年には日本初といわれる官営鉱山(政府直轄)にもなっています。明治政府が近代化を推し進め、近代化鉱業の模範としてここが確率されていきます。1889年に所管が宮内省御料局となりました。宮内省御料局になった理由は佐渡鉱山が皇室財産に移されたことが要因です。その後1896年には三菱合資会社のものとなります。三菱合資会社に払い下げがされたのです。三菱の経営によって大鉱山に成長したのですが、1973年に時代の流れと共に閉山となりました。

ここの総延長は350km以上で深さは880mと言われています。採掘された鉱石の種類については70種類以上だと言われています。現在のように観光施設になったのは1974年のこと。また2011年には生野銀山文化ミュージアムが新装しています。見所があるスポットがさらに増えたので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

4. 情報館 天空の城

「情報館天空の城」は「たけだ城下町交流館」の中にある施設です。ここの施設はJR竹田駅からすぐ近くの情報館となっています。ここには竹田城跡に関する情報などが集約されており、竹田城跡ファンにはたまらないスポットです。

竹田城跡へ行く前にこちらで勉強してから行くのもおすすめ。竹田城跡のDVDなどもありますが、さらに歴史を深く知ることができる年表などもあります。また文献を再現したお手製のジオラマなどもあるので、こちらも見てみるといいでしょう。ここは年中無休となっています。本当は竹田城跡に登りたいのだけど、体力的に厳しいといった人はここを訪れるといいでしょう。竹田城跡についても良く知ることができます。またレジャー施設やお食事処、宿泊先についてもタッチパネル式のモニターで案内しているので利用してみましょう。また竹田城に関するパズルやカレンダー、シャツなども販売しています。お土産にもピッタリですね。

5. 山城の郷

山城の郷は竹田城跡を背にしており、自然豊かな場所に位置します。こちらからの展望も最高です!ここで気分転換に景色を見るといいでしょう。レストランでは特産の但馬牛を提供しています。特産の但馬牛の他にも地元の野菜や食材を使ったメニューが提供されており、旬の美味しいメニューを堪能できます。こちらもぜひ食べたいところ。また料理長自慢のメニューと言えばから揚げです。かりっと揚がったから揚げをぜひ食べてみてください。

2Fには展示コーナーが用意されています。展示コーナーには竹田城跡についてあまり公になっていない歴史や朝来の中学生らが制作したジオラマについても閲覧することができます。想像とは違った世界があるかもしれません。山城の郷はグランドゴルフを楽しむことができます。竹田城跡をバックに気持ちよくスポーツを楽しめます。ここは遊具もあり子連れにもおすすめのスポットです。

6. 白井大町藤公園

白井大町藤公園は兵庫県と京都の県境にある公園。山陰地方随一といわれる藤の名所です。ここはもともと平成8年に地元の人のボランティア団体が藤の苗木を150本受けたのが始まり。藤の苗は岡山県和気町からのいただきものだそうです。

その後平成11年5月に公園が完成します。公園の総面積は7000㎡ほどで、藤棚は4mほどとなっています。藤棚の総延長は500mほどとなっており、シーズンになるとみごとな藤が咲く場所です。ここの藤は花房の色が白や紫、ピンクなどとなっています。花は風が吹くと揺らぎ、見ごたえも抜群。4月には水仙も咲きます。水仙についてもかなりの面積を受け付けており、見ごたえのあるものとなっています。公園内には水車や水車小屋がありますがこれらも地元の人が作り上げたものです。田舎風な景色を満喫できることでしょう。

公園には灌漑用溜池があります。ここの池に毎年こどもの日にあわせてこいのぼりが設定されます。こちらについても雄大。白井大町藤公園では毎年5月上旬から下旬まで藤祭りが開催されます。こちらについてもおすすめです。ぜひお立ち寄りください。開催時期については祭りの運営元である公園直通電話に問い合わせてみてくださいね。

予定の関係で藤の咲くまでないと朝来入りできないといった人もいるかと思いますが、そうした人は芝桜や水仙についても見事なスポットなのでぜひ見学してみるといいでしょう。地元の人も何度見てもいいと絶賛する風景です。素晴らしい風景と巡りあいたいところですね。素敵なパートナーとぜひ足を運んでみてください。

7. 生野銀山文化ミューシアム

生野銀山文化ミューシアムは室内になっているため天候にも左右されずじっくり見学できます。ここはみなさんもご存知のとおり生野銀山として有名なスポット。ここは807年に開坑しています。数々の有名武将の直轄下であり、その後は皇室財産にもなっている場所。財源の地としても貴重な場所だったことがわかります。

もともと銀が発掘されたことで栄えた地ですが、その栄光ある歴史をここではパネル等で展示し紹介しています。古くから銀の発掘がすすめられ、徳川時代には木梯子や竹樋、精錬なども用いられました。当時の様子が銀山とともに描かれている絵巻物もあります。また坑内模型もあるのでこちらもぜひご覧ください。働く人を再現した模型ですが、一体どのくらいの数があると思いますか?なんと150体にも及ぶのです。これはすごい数ですね。吹屋資料館の吹屋という意味は銀の精錬という意味。ぜひ生野銀山の歴史に触れてみてください!

8. 多々良木ダム

多々良木ダム湖について訪れてみたいといった人もいることでしょう。ここは春が一押し!この周辺は竹田城や立雲峡となっており、こちらの観光とあわせて見学するのがよいでしょう。

多々良木発電所は国内最大級のダムとなっています。地形についても特徴があり、岩が積み重ねられたロックフィル式。ここは標高400メートルほどの高さとなっています。最大193万キロワットもの電力を発電可能。またダムの下の方には森美術館があります。ダムの下に美術館があるのは異例のこと。森美術館にも立ち寄ってみるといいでしょう。その他下流には、歴史民俗資料館など文化施設もあります。こちらについても時間があれば見学してみるのもおすすめです。毎年6月の第一日曜日には湖の周りを一周するダム湖のマラソン大会が開催されます。こちらも大変な盛り上がり。ダムの周辺は桜の名所であり千本桜として名高い場所でもあります。この時期は地元の人はもちろん、多くの観光客が押し寄せるので移動には十分注意しましょう。

9. 道の駅あさご 村おこしセンター

地元を知るにはやはり道の駅でしょう。「道の駅あさご」は村おこしセンターとなっており、ログ喫茶などが集まっています。朝来に関する情報発信地でもあり、地元の人も多く通っています。ここはドライバーの人たちも気軽に休憩できるスポットです。疲れたらここでストップして休憩するといいでしょう。

朝来ならではの旬の果物や野菜についても販売しています。地元の農産品や名産品を購入するにもおすすめ。岩津ねぎもその一つで、岩津ねぎを使った郷土料理もおすすめのメニュー。地元の食材をふんだんに使った料理はおいしいメニューが勢ぞろいです。多くの人がここを訪れる理由がわかります。また定期的に観光などのイベントも実施しています。イベントについてもタイミングがあえば参加してみましょう。

10. 朝来市旧生野鉱山職員宿舎

朝来市旧生野鉱山職員宿舎については「生野鉱山官舎」、「志村喬記念館」の2つから成り立っており、明治から昭和にかけての生活を伝える建物として朝来市指定文化財にも指定されています。ここは宿泊施設だと思っている人もいるかもしれませんが、宿泊施設ではありません。

「旧生野鉱山職員宿舎」は生野銀山での鉱山採掘が行われていた当時に栄えていた施設。4棟から成り立つこの建物は甲7号棟、8号棟、9号棟、19号棟があります。明治9年に甲7号棟、8号棟、9号棟は官営鉱山でもありました。明治29年には19号棟が三菱の社宅として建設されたのです。これらの建物は生野にある職員住宅の中でも最古のものであり、当時の生活様式がよくわかる貴重な建物となっています。「甲社宅」と表現されていますが、その他茶畑や扇山、猪野々、新町、寺の上等にも多くの社宅が建設されていました。ここでは当時の写真についても公開されているのでそちらを見てみるといいでしょう。

また日本の映画名優として名高い志村喬さんの生家もここの「甲社宅」となっています。明治38年に生野で誕生した志村さんですが、父親が生野鉱山で冶金技師として勤務していたためこの地で暮らしています。自叙伝によると「精錬関係の責任者のような仕事をしていたので、生活もわりと裕福で、女中さんも雇っていた」といった記載がされており、暮らしが裕福だったことが伺えます。また昭和48年には志村さんがここの生家を訪れ、柱の傷を懐かしそうに眺めていたというエピソードが残されています。ここの館内には志村さんに関するエピソードや代表作、遺作などがあります。

11. 粟鹿神社

粟鹿神社は粟鹿大神(あわがのおおかみ)が祀られている神社です。ここは十一柱の神々がいるとされており、神々の総称となっています。三柱の御祭神でもあります。1つ目は日子坐王(ひこいますのみこ)、2つ目は天美佐利命(あめのみさりのみこと)、3つ目は彦火々出見尊(ひこほほでみのこみと)。

ここが創設された年代については詳細が分かっていません。一説によると約2000年以上前のことでは?といったことがいわれています。社伝については景行天皇の時代に、遠征の途中社殿を造ったという記録が残されています。

12. 生野銀山湖

銀山湖については生野ダムによって形成されたダム湖です。この周囲は12kmほどの面積。ここには西日本随一と名高い釣り場があります。釣り場はコイやマス、へらブナなどが連れるので興味がある方は釣りをするのも良いでしょう。またブラックバスも釣れます。ブラックバスはフィッシング大会も開催されており、湖釣りとして全国的にも有名なんです。

またボートの貸し出しも行なっているので時間があればボートに乗ってみるのも良いでしょう。近くにはキャンプ場もありますよ。温泉に入りたい人はダムの直下にある「美人の湯」に行ってみるといいでしょう。「美人の湯」で心身ともに癒したいところです。この周辺は黒川温泉や黒川ダムでもあります。観光スポットとしても人気が高いので、立ち寄ってみるのもおすすめです。ちなみにヤマビルが多い場所でもあります。特に春から秋は注意が必要ですので、虫除けスプレーなどの対策を心がけてくださいね。

13. 神子畑選鉱場跡

明治11年に鉱脈再発見された神子畑選鉱場跡。ここは生野鉱山の支山でもあり、大正6年に閉山しました。その後鉱石の選鉱場になり、全盛期には東洋一とまで言われた規模。ムーセ旧は旧神子畑鉱山事務舎でもあります。明治20年に神子畑に移築されました。その後事務舎としてオープン。現在は「ムーセハウス写真館」が公開されているのでこちらを見てみるといいでしょう。

ここは西洋風の橋でありデザインも見事です。平成7年に復元され、現在は場所がかわっています。この当時、5本ほど建設された橋の1つであり、国の重要文化財の指定にもなっています。明治18年にできたもので日本最古の鋳鉄橋。日本でも3番目の古さとなっており、見学する人が後を絶ちません。

14. 古代あさこ館

古代あさこ館は「朝来市埋蔵文化財センター 古代あさご館」というのが正式名所です。ここの施設は古代体験をすることができます。パズルや模型などが用意されており気軽に遊ぶことも可能。朝来市内で発見された土器や石器などが多く展示されています。施設は一般展示室をはじめ、特別展示室や屋外展示、一般収蔵庫、体験学習室、特別収蔵庫などがあります。ハンズ・オン・ステージは子供からも人気の高い施設でパズルや模型で遊びつつ古代体験できる場です。子供にとっても記念になることでしょう。体験学習室でまが玉づくりや土器づくりができるので興味がある方はぜひ実施してみてください。

朝来市内は色々な建築物があります。開発事業では遺跡の発掘がなされ、かなりの数が見つかりました。これらは歴史的にも貴重なものであり、調査はもちろん管理や公開などがなされています。一般展示室には弥生時代に使用されていたと考えられる土器や石器などが展示されており、当時の祭りや王の誕生なども様子が伝わってきます。特別展示室は朝来で発見された「大型古墳」を中心にした展示物の部屋となっており、ここは但馬の王の変遷としても知られていますよ。

15. 旧日下旅館

旧日下旅館は1909年(明治42年)に建設された旅館です。大正10年に増築されており、木造3階建てとなっています。現在は国の登録有形文化財に指定を受けており、重要な建物の1つ。ここは駅舎を出るとすぐ目の前にあるので、思わず目に留まることでしょう。

3階建ての歴史的な建物が旧日下旅館。現在旅館経営はなされていませんが、1Fは食堂となっています。ここでご飯を食べるのも良いでしょう。またこのすぐ近くには石川醤油店な歴史的な建物が並んでいます。このあたりを散策すると歴史的風情を感じることができます。

16. 鉱山資料館

生野銀山は807年に開坑がスタートし、数々の有名人が直轄として統治した地でもあります。この銀山は蜂の巣状に発掘されており、展示では地上に黒い筋が描かれているのが銀鉱脈となっています。「但州生野銀山々内緒山敷中品々道具類絵図」という絵図があり、それをもとに徳川時代の様子が描かれています。

真っ暗な地下での作業はとても過酷で人手が何より必要です。当時照明はサザエの空が使われていたといいます。これに油を入れて灯りをともします。鉱石を取り除く作業は発掘から採掘、運搬といった手順。これらの作業にはさまざまな工程があり、土を掘る人や、水をかえる人、山留の大工など色んな役割といった、作業分業についてもここで説明がなされています。当時の作業の様子がよくわかりますね。

西野象山氏揮毫の書なども有名です。俳人でかつ鉱山学者だった山口青邨氏は、昭和31年5月にここを訪れています。その際に「銀山の生野古町牡丹咲き」と詠んだことでも有名。シルバー生野に贈呈されています。鉱山資料館にもぜひ立ち寄ってみてくださいね。

17. 生野まちづくり工房 井筒屋

生野まちづくり工房井筒屋についても人気の高いスポットです。ここは旧吉川邸の改修建物を利用しています。井筒屋はもともとここに鉱山時代の郷宿として残っていた旧吉川邸を改修した施設。改修については行政や住民の協力のもと行われました。ここは市民にとっても憩いの場。このあたりは観光スポットが多く観光名所としてもおなじみであり、ガイドなどもあります。事前予約が必要なのであらかじめ問い合わせおくといいでしょう。

お土産物販売はもちろん蔵ギャラリーや暖炉喫茶コーナーや会議部屋などもあります。井筒屋の周辺では(口銀谷)では、和にちなんだイベントを町ぐるみで開催しているので、公式ページにてチェックしてみてください。

18. 茶すり山古墳

茶すり山古墳は大型の円墳であり、但馬南部から広がる和田山盆地の先にあります。ここは古くから交通の重要ポイントで、郡部駅だったのでは?と推測されています。平成13年には大規模な発掘が実施されました。発掘調査を行った際、規模がとても大きい古墳であることが判明したので道路計画を変更し、現在のような保存になりました。どのくらい大きな古墳かというと長径90m、短径78m、高さ18mほど。二段築成の円墳となっています。

全国的に見てもかなり大きく全国で4番目の大きさ。この古墳はこの一帯で作られていた古墳の形を象徴するような古墳であり、大部分が削り出しとなっています。一部は葺き石として残っています。円筒埴輪や朝顔形埴輪などをはじめ、家形埴輪なども発掘されています。副葬品についても豊富だったことが予想され、2箇所の副葬品の内容を見てみると青銅鏡が4点、勾玉・管玉等玉類2000点、その他にも多くものが発掘されています。経済的にも栄えていたことが分かりますね。

19. あさご芸術の森美術館・あさご芸術の森

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あさご芸術の森美術館は美術館好きにとって欠かせないスポット。ここは広大な野外彫刻公園と屋内があります。美術館は多々良木ダムの直下にあり、これも珍しいことです。ここには展示室をはじめアトリエや芸術関連の施設があります。常設展示には文化勲章受章者「淀井敏夫」の作品があります。

また全国こども絵画選抜展やチャイルドアートキャンプ、あさご芸術の森大賞展なども実施されています。芸術面の教育活動にも積極的に参加している場。四季ごとにさまざまなイベントも開催されており、違う顔を見ることができます。この機会にぜひあさご芸術の森美術館に立ち寄ってみてください。

20. 朝来市観光情報センター

朝来市観光情報センターはJR生野駅に併設されています。観光案内所として設置されているので観光についても知りたい人はここに立ち寄ってみるといいでしょう。ここは観光向けのパンフレット等も充実しています。鉱山町生野だからこそ見ることが可能な魅力あふれるスポット。旅行の際は時間も限られていると思います。

効率よくスポットをまわるためにもパンフレット等を見てみるといいでしょう。グッズについても多数販売しており、お土産にもピッタリです。

21. 表米神社

「表米神社」は「表米宿禰命」を祀っている神社です。「表米」の意味ですが武人のことを指し、丹後国の白井の浜に来襲したといわれている新羅の賊を討伐した人物のことです。

またここと同じ相撲桟敷については山口県の赤崎神社に残っています。ここと同様に歴史的価値が高いものと認められており、兵庫県の指定重要有形民俗文化財にも指定。ここでは能や歌舞伎も開催されていたのでは?と言われており、歴史を感じる舞台となっています。

22. 常光寺

常光寺は全国でもいくつか同じ名前があるお寺です。朝来の常光寺は1549年(文禄3年)に創設されたのがはじまり。ここは1610年に町の大火の影響で焼け落ちていました。そのため同年の秋に仮堂に移っています。その後1649年に本堂が建設されました。

光景公の墓碑についても石塔が残っており、歴史を感じられる場所です。正親町天皇の勅願寺としても有名です。筋壁5条引きの白線についてもポイント。山門前の石橋については但馬最古といわれています。お寺巡りやカップルでのデートで訪れるのもいいですね。

23. わだやま観光案内所

わだやま観光案内所はJR竹田駅の改札口を出てすぐの場所に設置されている観光案内所。竹田駅は竹田城跡の最寄駅となっています。ここのスタッフが天空の城への案内をしてくれるのでぜひ立ち寄ってみるといいでしょう。

また観光の憩いの場でもあり、おいしいお店や温泉についても紹介してくれます。遠いところから訪れた人もここにくるとほっとする場所。観光に関する相談もしてみるといいでしょう。残念ながら電話は設置されていません。問い合わせは直接ここの窓口に行く必要がありますのせ要注意です。

24. トロッコ軌道跡

トロッコ軌道跡についてもぜひ立ち寄ってほしいスポットの1つです。ここは生野の町を実際に走っていた馬車鉄道を廃止して作られた場所。大正9年に電車軌道として完成し、オープンしています。

ここはアーチ型の石積みが特徴。川には線路が確保されており、綺麗な姿を見ることが可能です。実際に運行していた当時はアメリカ製の6トン電気機関車が走っていたそうです。

ここは近くに市川が見えます。景色も風情があるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

25. 竹田 寺町通り

竹田寺町通りは城下町好きにたまらないスポットの1つです。ここは城下町の魅力がつまった道。この道の並びにはお寺が4軒ほどあり、またそれぞれのスポットに趣のある石橋があります。石橋の上から川を覗き込めば、錦鯉の泳ぐ姿も。白壁の堀に、季節の花アジサイの組み合わせは抜群です。秋の紅葉の時期もおすすめです。

この周辺のお寺は竹田城跡とも縁の深いお寺でした。元々は武家屋敷であり、この周辺には法樹寺に赤松広秀の墓碑があります。また常光寺には初代城主の太田垣光景の石塔があります。この地で活躍し、この地に眠っている様子が伺えますね。

26. 盛明橋

鉱山の馬車道のために建設されたのが盛明橋。この橋は朝倉盛明氏の功績から改名された歴史もあります。現在は三代目です。橋からの眺めが良いことから観光客も立ち寄るスポットとなっています。こちらもぜひ見てみるといいでしょう。

27. 口銀谷銀山町ミュージアムセンター

口銀谷銀山町ミュージアムセンターは生野の旧家である旧浅田邸と旧吉川邸を整備し造られたものです。

旧浅田邸は昭和7年に洋館と邸宅を建設しました。ここは浅田貞次郎氏の3男養蔵邸となっています。浅田貞次郎は銀山の戸長にも就任しています。戸長を担当したのは銀山周辺11町村です。また兵庫県の衆議院や県議員などにも就任しています。彼が行った功績の1つが「産業の発展は利便に始まる」という概念のもと、明治28年には播但鉄道敷設を実施しています。播但鉄道敷設は姫路飾磨港から生野間までの区間の鉄道。

また生野銀行の初代頭取にもなっています。旧吉川邸については明治中期に建設されたものです。明治中期に隠居部屋として郷宿井筒屋6代当主であった吉川増太郎によって建設されました。ここも風情ある場所ですのでぜひ行ってみてくださいね。

28. 當勝神社

當勝神社は朝来を代表する神社の1つでもあります。1859年に本殿が完成し、1869年に拝殿が建築されています。ここでは何を祀っているのか?というと開運繁栄、万物創世、織物です。これらに該当する人は参拝するといいでしょう。

神社の社叢林には高さ30mにも及ぶ巨木も存在。ここは非常に心地いい空間だと感じることでしょう。ぜひ訪れてみてくださいね。

29. 青倉神社

ここは大岩壁を祀っている神社。敷地内の岩場から水が湧き出ており、眼病に効果があることでも知られ連日多くの参拝者が訪れます。参道の奥に行くと岩壁が社殿の前にあります。ここの建物は造り的にも珍しいですよ。2階建てとなっており、ご神体は巨石神像を覆う形となっています。また1階の拝殿からは巨石神像を見ることができます。

巨石神像の高さにも目が行くことでしょう。巨石神像の高さは12メートルほど。社殿より高いくらいです。その大きさにも圧倒されることでしょう。社殿の2Fからは朝来市内を見渡せます。ここにも登ってみるといいでしょう。

30. 楽音寺

楽音寺の中には「ウツギノヒメハナバチ」の群生地となっています。「ウツギノヒメハナバチ」は兵庫県の指定天然記念物に登録されている蜂。

ウツギノヒメハナバチとは一体どういったものなのか?体長10mmから13mmほどの北半球を中心に生息するハナバチの一種。時期としては花が咲く5月末から6月中旬にかけて成虫になります。この時期はハチが土から飛び出し、境内を飛び交っています。初夏の風物詩となっており、「ハチの寺」といった呼ばれ方もされているそうです。

興味がある方は訪れてみるといいでしょう。これほどまでにまとまった数のハチを見られるのは日本国内でも非常に珍しいことですよ。

31. 旧生野警察署

1886年(明治19年)に創立された旧生野警察署。ここは地元大工の杉浦嘉作氏が手がけた場所です。見た目が洋館のような警察署、フランス人技師の作品を真似て造ったといわれています。ここの建物は左右対称になっているのが特徴。当時実際に警察署として使われていた証の警察の紋章が正面の軒瓦下に残っています。三角ペディテントを見てみましょう。現在は公民館として活用されています。

鉱山町には古い洋風建築物がいくつか残っています。ここもいく層にも蛇腹が重なっており、古代ギリシア風の木柱や上下に上げ下げ可能な窓なども用いられています。真似て造った物といわれていますが、かなり精密。生野には古くから鉱山発掘が進められていましたが、外国人の技師も多数招かれていました。その影響もあり、こうした建物が根付いた影響もあります。撮影スポットとしてもおすすめですのでぜひ訪れてみてください。

32. 生野書院

ここは生野の中心地にあるので立ち寄りやすいスポットかと思います。もともとは古い民家を改修して設置された場所。生野史料館の展示室についても見てみるといいでしょう。ここでは銀山に関する歴史を伝える書物や道具などが展示されています。朝倉盛明氏は、明治初年に初代鉱山長が生野に来てから銀山の開発にさらに力を注いだ人物でもあります。

朝倉盛明が当時住んでいた官邸の正門に建設されたのが生野書院の門。門から中に入ると庭にはとても綺麗に咲いているアジサイがお出迎え。ここは二代目の生野橋の欄干親柱がアジサイに囲まれて立っています。生野鉱山については飾磨港をつなぐ日本発の高速道として知られる「馬車道」の道でもあります。道の長さは48.8kmほど。明治9年に完成しています。資料館の展示では絵や文書、古い地図についても鮮明に描かれています。実際に鉱山で使われた道具もあるので、そちらと併せてみてみてください。

33. 神子畑鋳鉄橋

昭和52年に国の重要文化財に指定された神子畑鋳鉄橋は、日本に現存している鋳鉄橋の中でももっとも古い橋となります。ここは明治11年に鉱脈が再発見されたことで活躍した橋です。神子畑川の道路橋で、鉱山を運ぶ通路にもなっていました。

1883年(明治16年)から2年間に渡り建設され、昭和32年まで使われていました。輸送方法も昔は牛車だったのですが、その後トロッコに変化し、さらにトラック輸送に変化します。これらを支えた鋳鉄の橋となっており、長さ16m、道幅3.6mほどのアーチ型の橋です。神子畑鋳鉄橋にもぜひ立ち寄ってみてくださいね。

34. 大蔵神社

ここは和田山駅から2kmほどの場所にあり、車で行くと9号線から200mほど西の場所です。ここの突き当たりの境内入口は鳥居があるので、それを目印に行くといいでしょう。まずは階段を登ります。さらに鳥居をくぐり階段のぼり続けるとようやく境内へ。境内の奥は丘のような形となっています。また社殿はさらに階段を登る必要があります。なんだか大変そうな感じがしますが、実際に距離はそこまでありませよ。

社殿は流造の本殿となっています。境内中央にあるのですぐわかることでしょう。本殿の両端には境内社があります。境内周辺には木々がありますが、社殿や中央はけっこう日差しが強いです。ここの創立についても不明だそうです。式内社調査報告というものがあり、ここの養父郡誌には「往古コノ附近ノ名ヲ(ホナマ)と称セシモ通称ヲ(コナハ)ト呼ベリ」と記載されています。これはどういった意味か?というと式内社、保奈麻神社の論社という意味があるそうです。

35. 旧和田山機関庫 煉瓦倉庫

旧和田山機関庫の煉瓦倉庫は朝来市の中心駅和田山駅にあります。この駅の北型に古い煉瓦建造物が残されており、明治45年に機関庫として建設されたのがきっかけ。その後は倉庫として活用された場所。

ここは明治末期から和田山駅との接続となります。山陰の鉄道でも重要な役割を果たしていた場所です。その後80年にわたり稼動し、現在は跡地として残されています。

◎まとめ

朝来市は観光スポットとしてもますます注目を集めており、シーズンには多くの人が足を運んでいます。まだ行ったことがない方もこの機会に行ってみるといいでしょう。鉱山は日本の歴史にとって重要なもの。どういうものだったか実際に自分の目で確かめることをおすすめします。きっと心に残る1日になることでしょう。

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