長野県小諸で県内きっての伝統文化と自然を満喫できる観光スポット16選

長野県小諸で県内きっての伝統文化と自然を満喫できる観光スポット16選

小諸は長野県東部の城下町。雄大な山容の浅間山の麓にあり、千曲川が流れる高原の町です。北国街道の宿場であったことにより、大名の参勤交代や善光寺参りの人々で賑やかに栄えた歴史があり、今もその時代の面影を本町周辺で見ることができます。

小諸といえばここというくらい有名な懐古園は観光には欠かせないスポットです。立派な門や石垣が当時の繁栄を思い起こさせてくれます。

また、小諸は高原の気候を生かした醸造ワイナリーやハーブ園などもあって見学や花摘みができ、高原を散策したり、星を眺めたりと観光スポットがぎっしり。冬はスキーもできますね。

また、忘れてはならないのが、美術館や文学館です。小諸は文人や画家に愛された町。芸術家達の作品にふれられる美術館や記念館もあり、まさに観光に行くべき素晴らしい町です。

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長野県小諸で県内きっての伝統文化と自然を満喫できる観光スポット16選

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1.小諸城址懐古園

小諸城址懐古園

小諸城址懐古園は、小諸駅の西側に広がる城址公園です。市内をはじめ県内の多くの人々が観光に訪れる人気スポットで、園内にはどっしりと重厚な三の門や苔むした大きな石垣があり、城下町としての小諸の歴史を感じる場所として様々な観光ができます。

広い園内には美術館や資料館など、小諸にゆかりの文豪や画家たちの作品世界にふれられる施設があり、神社や千曲川を見おろす絶景の展望台など、見どころもいっぱい。春の桜祭りや秋の紅葉も見事で、いつ観光に訪れても季節の魅力にあふれています。

ちなみに懐古園には動物園がありますが、おまけ的な施設ではなくれっきとした市立動物園です。開園は大正15年。長野県でも古い歴史を持つ動物園です。立ち寄ってみるのもいいですね。

◆小諸城

小諸城 天守台の石垣

「小諸城」は日本100名城にも選定されている城で、城好きな人はもちろん、さほど興味はないけれどと言う人も小諸へ観光に行くなら必ず見るべきスポットです。園内にある南丸の石垣は高さ約3mでほぼ垂直。野面石積という技法で構築されています。敵から城を守る強い意志と気迫を感じさせますね。

石段を伝って上まで上がれるので、上から見た方がその垂直加減がよく分かります。園内を隈無く歩くと当時の城域がそのまま残されていることがよく分かるので、時間をかけて観光する価値大いにありです。

◆懐古園桜まつり・紅葉まつり

小諸懐古園の夜桜ライトアップ

懐古園では「懐古園桜まつり」が毎年4月の桜の開花に合わせて観光イベントとして開催されます。「日本さくら名所100選」にも選ばれるほどで、見事な桜がみられますよ。

ソメイヨシノやしだれ桜、八重桜と様々な桜が順に開花するので、咲いてもぱっと散ってしまう桜も小諸では長い期間にわたって楽しめます。中でも花色の濃さが特徴の「小諸八重紅枝下(こもろやえべにしだれ)」は小諸発祥の桜として知られています。

小諸城 黒門橋と人力車

秋の「懐古園紅葉まつり」は、毎年10月中旬から約1カ月ほど開催されます。園内の様々な木々と紅葉のコントラストが美しく、石垣の風情とよく合って秋の小諸の観光にはベストです。

懐古園に植えられている木々は造園の専門家・本多静六博士によって設計されたものです。だからこのような美しく色づく紅葉が見られるのですね。人力車にも乗れるので思いっきり観光を楽しみましょう。

◆三の門

小諸城址 三の門

懐古園の入口の門として小諸の名所です。小諸の観光記念の写真を選ぶなら、三の門をバックに撮ったものを選ぶひとも多いはず。それほどに有名な門です。現在の門は二代目。とは言え、250年も前の1765年に再建されました。門に掲げられた「懐古園」という額は「大扁額」といって徳川家達(いえさと)公の手によるもの。門の前までやって来ると「さあ、懐古園へ観光にやって来たぞ!」という気分を盛り上げてくれますね。

◆懐古神社

懐古神社

懐古園の観光で忘れてはならないのは懐古神社です。懐古神社は園の中央部にある神社で、城の本丸跡に建てられています。小諸城は豊臣秀吉が天下を統一したころに千石秀久によって完成されたといわれ、長い歴史を持っていますが、明治の廃藩置県によって城の役目を終えたので本丸跡に神社を祭り、懐古園と名付けたのです。

まさに懐古園の誕生とともに建立された神社。苔むした石垣の傍らにあって新緑や紅葉が美しい小諸の観光スポットです。

2.停車場ガーデン

停車場ガーデンは小諸の駅を降りるとすぐ目に入ってくるオシャレな観光スポットです。ガーデンの門をくぐると最初にウェルカムガーデンが私たちを出迎えてくれます。園内には300種類もの植物があり、ウォールガーデンや高山植物ロックガーデンなど、可愛らしくキチンと整えられた花々のガーデンを巡ることができます。園内にはショップとカフェもあって、小諸に着いたら最初に立ち寄りたい所です。

園内にはショップがあり、ガーデニンググッズにこだわっています。ガーデニングの本場イギリス製のジョーロや天然木の持ち手がついた移植ごてなど見るだけでもカラフルで楽しいです。高山植物やミニ盆栽、珍しいサボテンなども観光のお土産に購入できます。

カフェでは朝9時からのモーニングや「野菜とリンゴの煮込みカレー」などのメニューが食べられるランチもあってお腹も満たせます。「ガーデンハーブティー」や「停車場プリン」などのスイーツもオススメ。観光で訪れたらまずこちらで小諸の魅力に触れましょう。

3.大手門

小諸城 大手門

大手門は小諸の駅を挟んで懐古園の反対側にあります。今の小諸駅のあたりも元は小諸城の一部だったのですが、駅ができた際、左右にその敷地が離れてしまったのです。線路の下の東西自由通路で懐古園とつながっていますよ。

質実剛健といわれる立派な門構えは、いかにも攻略に手強そうな力強さが感じられ、存在感に満ちています。平成の大修理を終えて創建時の姿に戻ったので、小諸の観光にも迫力のあるスポットが増えました。門の2階は公開されていて中に入ることができるのでぜひ中へも入ってみましょう。

周辺は大手門広場として整備され、「停車場ガーデン」もすぐ側にあるので合わせて観光するのがオススメです。

4.小諸本陣主屋(おもや)

小諸本陣主屋

小諸本陣主屋は小諸の駅に近くて観光に便利な大手門公園にあります。元は小諸本陣問屋と同じ本町にあったのですが、明治時代に売られてしまい、残った部材を使用して公園に復元されたものです。本陣主屋は参勤交代で大名が宿泊した所。もちろん立派で格式ある作りになっています。当時と同じサイズと間取りを忠実に再現しているので、小諸へ観光に来たらぜひ立ちよって内部の空間をじっくり見てみましょう。玄関の彫刻や大名が泊まった「上段の間」が見どころです。

歴史資料の展示を見たり、「手仕事ギャラリー」スペースで小諸近辺在住の作家による人形や布小物などの展示・販売も行われているので、こちらも観光のお楽しみに。

5.マンズワイン小諸ワイナリー

マンズワイン小諸ワイナリーは小諸の丘陵地帯に位置するシャトーです。醤油で有名なキッコーマンが自社ブランドのワインを醸造するために、畑を拓いて葡萄を栽培するところから手掛けたワイナリーです。醸造されたワインは高品質で種類も多く、信州ワインの代表的な銘柄のひとつとなっています。小諸へ観光にいくなら、見学や購入・試飲もできるのでぜひ立ち寄ってみたいですね。

ここで醸造されるワインでも特に評判が高いのは「ソラリス」といって、マンズワインのプレミアムブランドです。数々の受賞歴を持つ自慢のシリーズで、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネといった種類も豊富なシリーズなのでワイン好きにはたまらないはず。

観光ワイナリーの見学は約30分。ビデオでのレクチャー後、葡萄畑や醸造所、熟成庫へと順に案内してもらえます。見学が終わったら試飲ができる売店へ行きましょう。約40種類のワインや果汁を買うことができます。ワイナリー限定のオリジナルワインや、ジャム、またワインを使った漬け物などもあるのが小諸のワイナリーならでは。カフェレストランや広い日本庭園もありますから、観光の際は時間を取ってゆっくり寛ぐのも良いですね。観光みやげにワインはいかが?

6.布引山釈尊寺

布引山釈尊寺

布引観音を観光に訪れると、誰もが断崖絶壁に築かれた観音堂びっくり。なぜこんなところにお堂が?という驚きの光景に圧倒されます。

布引観音は小諸の駅から車で10分ほど行った千曲川の畔にある駐車場から参道を登ったところの釈尊寺というお寺です。断崖絶壁のロケーションですから参道は上り坂ですが、そこはちょっぴり頑張りましょう。途中に滝や面白い形の岩、また善光寺とつながっていると言われる洞窟などもあって小諸の観光にぴったり。

ペースにもよりますが、早い人は10分程で釈尊寺にゴールします。境内から観音堂までは岩山の壁をくり抜いて作られた道をたどって行くことができるので、真っ赤に塗られたお堂から足下を見おろせます。

また布引観音は桜の名所でもあり、本堂の前には樹齢100年を越える古木が有名で、春になると小諸の市民を始め多くの人々が観光に訪れます。絶壁好きな人にはオススメ度100%のスポットです。

布引観音周辺には「信州の耶馬溪」といわれる布引渓谷があり千曲川が豪快に流れる景観を見ることができるので、小諸の観光にこちらも合わせて行ってみるのもオススメです。

7.夢ハーベスト農場

夢ハーベスト農場

夢ハーベスト農場は、小諸の市街から北東へ車で10分ほど行った浅間山の裾野にある観光スポットです。

標高約1000mのところにあり、小諸の気候を生かした15000平方メートルの広大な敷地に4つのガーデンがあり、350種類を超えるハーブや、ラベンダー、バラ、ブルーベリーなどが栽培されています。カフェもあるので、美味しいハーブティーをいただきながら、花に囲まれて小諸の自然を満喫できます。

この農場では6月下旬から8月上旬ころまで観光ラベンダー祭りが開催され、広い畑でラベンダーの摘み取りができます。また農場にはラベンダーの蒸溜工房があり、上質なラベンダーオイルを抽出・生産しています。

オリジナルハーブグッズとして販売されているので、ぜひ観光のお土産にどうぞ。カフェではハーブティーをはじめラベンダーカルピスなどちょっと変わった味が楽しめ、ラベンダーソフトクリームも人気です。ローズガーデンも見事なのでこちらを目当てに行ってももちろん素晴らしいです。見頃は6月頃ですので、時期を合わせて訪れてみるのもいいですね。

8.北国街道

北国街道小諸宿の老舗酒造所

北国街道は江戸幕府によって開かれた街道で、軽井沢で中山道と別れて長野市の善光寺を通り、上越市で北陸道と合流します。善光寺街道とも呼ばれますが、小諸は街道の重要な宿場でした。本町や荒町の通りを中心に当時の面影を残す町並みや大名が宿泊した本陣、由緒ある神社・寺院を見ることができます。

北国街道の観光には小諸駅からすぐの所にある小諸観光交流館ではパンフレットや散策マップをもらいましょう。じつはこの交流会館の建物も古い繭問屋を修理・改装したもので、観光気分もアップすること間違いなし。人力車で観光スポット巡りもできるので、申し込むならこちらでどうぞ。

400年以上も受け継がれてきた家や創業300年を越す老舗、酒蔵、味噌蔵などもあり、北国街道はまさに小諸観光のメインストリートです。

◆小諸市北国街道ほんまち町屋館

小諸市北国街道ほんまち町屋館

小諸市北国街道ほんまち町屋館は本町通りにあり、昭和40年代まで小諸で味噌や醤油の醸造行を営んでいた旧清水屋の商家を生かした施設です。休憩所を兼ねた観光案内所なので、駅から直行してしまった人はここで小諸の観光情報を仕入れましょう。

北国街道の歴史ある古い町並みをプチ・タイムスリップ感覚で散歩ができます。古民家の作りが興味深いのでゆるい坂道を歩きながら、観光の記念撮影をするポイントとしても良い所です。裏庭の「みはらし庭」から見る浅間山や北アルプスの山々はとても素晴らしいですよ。

◆旧小諸本陣

旧小諸本陣(小諸本陣問屋)

旧小諸本陣(小諸本陣問屋)は、江戸時代に小諸宿の本陣と問屋を兼ねていた上田家の住宅です。現存する問屋場建築は全国に2棟しかないので、その建築物としての存在感は、一目見ただけでも歴史の深さと趣が感じられて観光気分満点です。

建物は北国街道沿いにあり、18世紀末から19世紀初めにかけて建造されました。問屋は当時宿場の荷さばき場所としての役割を果たしていたので、活気あふれる町の中心地でした。建物は瓦葺きの総二階建ての立派なもの。建物の横に大名駕籠の入口だった表門が残っていて、当時の様子が目に浮かぶようです。

観光で町を歩いていると、この黒々とした建物はよく目立ちます。思わずなんだろうと立ち止まってしまいますが、町の至る所が観光スポットになっているのが小諸の良さですね。

9.光岳寺

小諸市 光岳寺

光岳寺も「ほんまち町屋館」や「旧小諸本陣」と同じ北国街道沿いにある観光で立ちよりたい古いお寺です。「ほんまち町屋館」から北に向かってゆるい坂道沿いに歩いていくと、昔ながらの紙店や信州味噌・醤油店、骨董店などが残る小諸らしい観光エリアになっています。光岳寺もその一角にあり、散策ルート入れたいポイントです。

ひときわ目に付く立派な総門は小諸城から移築されたものと聞けば、趣深いのも納得です。総門を潜ったら次に控える足柄門にも注目してください。何て立派な、と見上げてしまいますよ。境内には春に見事な花を咲かせるしだれ桜もあり、春の観光に彩りを添えてくれます。

10.海應院(海応院)

海應院(海応院)潜竜の松

海応院は小諸の観光メインストリート、北国街道沿いにあるお寺です。海応院は関ヶ原の戦いの頃の歴史にも登場する由緒あるお寺ですが、今私たちが観光に訪れて感激するのは境内にある松の木「潜龍(せんりゅう)の松」です。

小諸の駅から北国街道を北に向かって徒歩10分。山門を抜けて参道に入ると、境内は整然と整えられた木々が多い中で樹齢360年以上といわれる「潜龍の松」がひときわ目を惹きます。この松がすごいのは、たった1本の幹からこれだけ見事な枝を張っていること。禅宗のお寺らしい静かな佇まいの海応院で、丁寧に手を施された木々に囲まれていると、観光地としての小諸の良さを改めて実感します。

光岳寺とも近いので、散策するなら2つのお寺を合わせて観光するのがオススメです。5月には小諸市の花「コモロスミレ」が可愛らしく咲くお寺でもあります。

11.市立小諸高原美術館・白鳥映雪館

市立小諸高原美術館・白鳥映雪館

小諸の観光で美術館に行くなら、市立小諸高原美術館・白鳥映雪館をオススメします。美術館は小諸眺望百選にも選定されている飯綱山公園にあり、標高800mの公園からは360度のパノラマが楽しめます。信州サンセットポイント100選にも選ばれていて夕日も見事。小諸駅からタクシーで10分と手軽に行けるので、小諸の観光ではぜひ訪れたい美術館です。

美術館は高さ27メートルの六角の塔がシンボルです。「白鳥映雪館」と地元の美術家作品が展示されている「高原美術館」とで構成されています。白鳥映雪館には小諸出身の日本画家白鳥映雪の文展(日展)入選以降の50年間に発表された代表作が展示。繊細な画風の美人画で知られる映雪の作品世界にじっくり浸れる観光美術館です。

館内の作品を堪能したら飯縄山公園からの見晴らしを楽しみましょう。浅間山や八ヶ岳、北アルプスまで見渡せる清々しい景色を楽しんでください。冬は美術館主催で天体観測会も行われるので、観光で小諸に行ったなら宿泊して星座の観察をしてみるのも良いですね。

12.小諸市立小山敬三美術館

小諸市立小山敬三美術館は小諸出身の洋画家、小山敬三氏の個人美術館です。懐古園の一角にある千曲川を見おろす小高い所にあり、観光には素晴らしいロケーションです。美術館に隣接して小山氏のアトリエも記念館として併設されていて、こちらも観光で中を見ることができます。白を基調とした曲面が多く使われた美術館はその外観も興味深いですが、館内の展示も外と同じように湾曲した壁面に沿って絵画が並べられているのが特徴です。

絵画は人物や風景画が主体で、浅間山を描いたものが有名ですが、外国の風景画も展示されています。シンプルで心温まる小諸の美術館を観光ポイントに加えておきましょう。館内からも千曲川が見えますよ。

13.高峰マウンテンパーク(アサマ2000パーク)

高峰マウンテンパーク

高峰マウンテンパーク(アサマ2000パーク)は小諸の高峰高原にある観光アウトドアフィールドです。その名の通り標高2000mの高原にあるので冬は11月下旬からスキーが楽しめます。雪質はパウダースノーで好コンディション。小諸では春スキーも4月まで楽しめます。

また、その他の3シーズンは高原の景色を眺めたり、ハイキングに絶好のスポットです。小諸の町の観光と合わせて自然を親しむアクティビティ・エリアとして素晴らしい所です。

とくにインタープリターと呼ばれるネイチャー専門ガイドさんに同行・解説してもらえるトレッキングは最高。富士山や八ヶ岳連峰の絶景パノラマビューを楽しみながらかわいらしい高山植物に出会える1日を過ごすことができます。お隣の池ノ平湿原や黒斑山へのルートや観光にちょうどいい一回り20分ほどの花の散歩道を歩くビギナーコースもあるので気軽に出かけられます。

また、夏の夜の森を歩くナイトハイキングに参加すれば、昼間では体験できないもっと深い自然との出会いに感動します。クラフトコーナーで木片や木の実を使った工作もできるので小諸の観光としてオススメです。

14.小諸市立藤村記念館

小諸市立藤村記念館

日本文学にはそれほど詳しくなくても島崎藤村の名は聞いたことがありますね。明治時代の日本を代表する詩人・小説家です。その藤村が小諸で作家活動をしていた時期の作品や資料、遺品が展示されている観光のための資料館が小諸市立藤村記念館です。

島崎藤村の小諸時代は彼の作家活動でも重要な位置を占めていて「千曲川のスケッチ」などの作品が生み出されました。懐古園を観光で訪れるならこの記念館は欠かさずに見ておきましょう。建物自体も趣があって展示もシンプルで見やすいので観光にはぴったり。

記念館から少し進んだ展望ポイントに「千曲川旅情」の歌碑があり、千曲川の流れを見おろす素晴らしい眺めが堪能できます。島崎藤村の文学世界に興味がわいてきますよ。

15.小諸市立小諸義塾記念館

小諸市立小諸義塾記念館

観光地巡りで建物に関心のある方は、小諸市立小諸義塾記念館を訪ねてみましょう。小諸の観光の中心地懐古園の園内にあります。小諸義塾記念館は明治26年にキリスト教牧師であった木村熊二が小諸で開設した私塾を移転復元した記念館で、島崎藤村も教師を務めた塾の様子を知る教育資料が展示されています。

小諸義塾記念館は展示されている資料の価値もさることながら、観光で面白いのは建築物としての資料館の姿でしょう。木造の2階建てで、寄せ棟作り桟瓦葺きの建物です。

アメリカに留学していた塾長の木村熊二の趣味が取り入れられているといわれ、縦長の窓や正面玄関の上に設置されたバルコニーなどがアーリーアメリカン調と信州の土蔵様式が組み合わされた独特のもの。明治の洋風建築の要素が残る興味深い観光スポットになっています。

16.高峰高原

高峰高原 雲海

高峰高原は小諸の市街を見下ろす車坂峠に広がるなだらかな高原です。小諸の駅から車でチェリーパークラインを50分ほど上がった所で、千曲川を見下ろしながら、遠くに富士山や八ヶ岳、北アルプスの眺めが素晴らしい観光ポイントです。

高原の中心は高峰山。花の百名山にも選ばれているだけあって、5月から9月まで可憐な高山植物が花開きます。トレッキングをしなくても車坂峠からの絶景は見る価値十分。小諸の観光にはぜひとも加えたいポイントです。新緑や紅葉のシーズンは特にすばらしく、早朝の景色や夜空を眺めるなら、近くの高峰高原ホテルがあるので利用してみるのがオススメです。

◎長野県小諸の観光スポットまとめ

観光の町・小諸の魅力がいっぱい詰まったエリアやスポットをご紹介しましたがいかがでしょうか?小諸はとても見どころが多い町です。城下町としての歴史や宿場町としてのかつての賑わいが今も町のあちこちで見られる貴重な観光地。

この町に残る施設や歴史的のある建造物は、じつは当地に住む人々の手によって保存され、運営されているのです。その努力と熱意によって、小諸の町は観光で訪れるのにふさわしい町になっています。そんな人々の郷土への思いが私たちを温かく迎え入れてくれるのでしょう。

小諸の町で、自然と文化と伝統に触れて信州の旅を満喫してください。春も夏も秋も冬も、一年に4回訪ねてみたくなる魅力のある町です。

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