岡山県矢掛町の観光スポット11選 江戸時代の街並みが残る宿場町を訪ねて

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岡山県矢掛町の観光スポット11選 江戸時代の街並みが残る宿場町を訪ねて

岡山県南西部、倉敷市から車で約35分、岡山市から約1時間の場所にある矢掛町。岡山県の中心都市からアクセスしやすい矢掛町ですが、江戸時代に旧山陽道の宿場町として栄えていた歴史を持ち、現在でも町並みには当時の建物が多く残ります。町を流れる清流・小田川がもたらす自然にも恵まれた矢掛町の、観光におすすめのスポットをご紹介します!

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岡山県矢掛町の観光スポット11選 江戸時代の街並みが残る宿場町を訪ねて

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1.歴史の面影をそのまま残す街並み「矢掛宿場町」

大阪~下関を結ぶ旧山陽道五十一次のうち、18番目にあたる宿場町として栄えた矢掛町。現在でも古い街並みが残り、あちこちに見られる伝統的な古民家風の建物を眺めながら歩くだけでも楽しめます。

矢掛町が有名なのは、全国の宿場町の中でも唯一、本陣と脇本陣が江戸時代からそのままの姿で現存していること。国の重要文化財として指定されています。矢掛駅から徒歩8分ほどで、白壁の民家が立ち並ぶ宿場町エリアにたどり着きます。

古い建物を改装したお店も多く、風情ある街並みは散策にぴったり。のんびり静かな宿場町で、お気に入りの場所を見つけてみてはいかが。ちなみに11月の第2日曜日に開催される「矢掛の宿場まつり」では、江戸時代の大名行列を再現しているお祭りです。

2.宿場町の最も格式高い宿泊施設「旧矢掛本陣石井家住宅」

全国でもここだけという、本陣と脇本陣が現存する矢掛町。大名や公家、役人が滞在した、宿場町で最も権威のある宿泊施設が本陣です。

矢掛町の本陣であった石井家の広大な邸宅は約千坪の敷地内に本陣屋敷、酒蔵や御成門などが当時の姿のまま現存。和の伝統的な美を伝えてくれる佇まいはぜひじっくり見学したいところ。さらに貴重な資料が数多く展示されていますので、歴史好きな方は必見。大河ドラマで有名な篤姫が薩摩からの輿入れの途中、宿泊したというエピソードも残っています。

3.堅固な蔵を残す脇本陣 旧矢掛脇本陣高草家住宅

矢掛町の大きな見どころのひとつである脇本陣。宿場の両替商として名を成した高草家の邸宅です。宿場町の公的な宿泊施設として、本陣に次ぐものであり、予備的な存在でした。

本陣より少し規模は小さくなりますが、広い敷地内に5つの蔵があり、それぞれの建築様式は一見の価値あり。白壁に大きく張り出した屋根の外観が印象的で、当時の威容を感じさせます。なお、内部の公開は土・日のみとなっていますのでご注意を。

4.古民家を改装した和みの温泉施設「湯の華温泉」

宿場町であった矢掛町で、江戸時代からの由緒ある古民家を使用した趣たっぷりの旅館「矢掛屋」。その風情ある建物は一見の価値あり。

日帰り温泉として利用可能な「湯の華温泉」は別館にあります。地元産の和ハッカや柚の香りが観光後の疲れを癒してくれる、炭酸カルシウムの温泉でリラックスできます。また矢掛石を用いた岩盤浴もおすすめですよ。

5.旬のフルーツを採れたてで味わう「水車の里フルーツトピア」

鷲峰山のふもとに位置し、季節ごとに旬の果物の収穫が楽しめる農業体験施設。水車がシンボルです。春のイチゴ狩り、夏~秋の梨狩り、ブドウ狩りなど、四季折々のフレッシュな味覚を採れたてで楽しめます。

収穫体験のほか、手打ちうどん作り体験も人気。様々なイベントが随時開催されているので、予定をチェックしてみてくださいね。特に11月の「自然薯祭り」は注目です!各種体験はWebサイトよりご予約を。

6.江戸時代の土蔵で古美術を鑑賞「遊び心の美術館 古意庵」

三棟の古い土蔵づくりの建物を利用して、古美術のコレクションを展示している美術館。「古意庵(こいあん)」という名称は、古い思い出が多い、という意味だそうです。コレクションはオーナー自ら収集したもので、吉備前焼きや書画をはじめ、中国や日本の幅広い古美術を展示。

また庭では見事な盆栽を見ることができます。オーナーの遊び心とこだわりが詰め込まれた、古美術好きの方は必見の美術館。

7.郷土の偉人を偲ぶ歴史公園「吉備真備公園」

岡山県出身の偉人、吉備真備(きびのまきび)を偲んで作られた公園。吉備真備は奈良時代、遣唐使として中国に渡った著名な学者。囲碁を日本へ伝えたことで知られています。

公園内には中国を思わせる建物や、石造りのオブジェが配置された「古代の丘」などがあり、巨大な吉備真備公の銅像が矢掛町を見守っています。「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、歴史好きな方には興味深い公園です。

また公園内の休憩所「館址亭(カンシテイ)」は、知る人ぞ知る人気のうどん屋さんがありますよ。手軽なランチにいかがでしょうか。

8.観光の情報収集や休憩にも使える「やかげ町家交流館」

商家だった古民家を改装して作られ、地元の人々の交流スペースとして使用されているほか、観光案内所としても便利な施設。矢掛町の観光を始める前に立ち寄るのがおすすめです。

情報提供コーナーでは観光パンフレットを入手でき、地元のお土産の販売も行っています。観光の合間の休憩にぴったりの「やかげ茶屋」は、優雅なサロンのような空間。簡単な食事を取ることもできます。

9.赤い椿のじゅうたんを見に行こう!圀勝寺の「つばき祭り」

真言宗の寺院である圀勝寺(こくしょうじ)は、吉備真備公によって建てられたとも言われています。ここで有名なのは推定樹齢約350年という大椿。高さは約6メートル、四方9メートルにも渡って枝を広げているそのどっしりとした佇まいは迫力ありますが、注目は樹木の周辺に落下した椿の花の光景。

バラやカーネーションにも似た、八重の椿が地面に落ち、まるで真紅のじゅうたんが敷き詰められたような美しさ。花が枯れる前に枝から落ちるという椿ならではの光景ですね。

椿のじゅうたんが見られるシーズンは4月上旬~中旬。4月の第2日曜日を中心に、毎年恒例の「つばき祭り」で境内を公開しています。この時期に矢掛町を訪れる際は、ぜひお見逃しなく。

10.儚く幻想的なホタルの乱舞「宇内ホタル公園」

ホタルの里としても知られる矢掛町。町内でホタルが主に生息する宇内地区、自然豊かな星田川流域では、初夏になるとホタルが暗闇を舞う、美しく幻想的な光景を見ることができます。

そんな自然の環境の中で、ホタルの養殖場があるユニークな公園が「宇内ホタル公園」。ホタルのシーズンとなる5月下旬~6月上旬の期間限定で、「宇内ホタル観賞週間」として、矢掛駅発、小田駅経由で無料送迎バスを運行しています。ホタルが見られるピークは6月中旬頃まで。短い期間だからこそより輝く、ホタルの姿を見に行きませんか?

11.矢掛町をより深く知る「やかげ郷土美術館」

宿場町の面影を残す街並みの一角で、一際印象的な高さ16メートルの水見やぐらが目印。赤松を使った伝統的な建物は、この町らしいぬくもりと情緒を感じとれます。

矢掛町出身の芸術家の作品の他、郷土資料も展示しています。地元の川を泳ぐ、絶滅危惧種の淡水魚を展示する「ポケット水族館」はファミリーにおすすめ。水見やぐらの最上階から眺める、矢掛町の眺望も見どころです。

◎まとめ

宿場町の古い街並みが旅情をかきたててくれる矢掛町。本陣と脇本陣が現存する全国でも珍しい町であり、歴史が現在に息づいている光景に感慨を覚えることでしょう。

時間がゆっくり流れているかのような閑散とした町で、気ままに散策を楽しんでみてくださいね。歴史的な見どころはもちろん、矢掛町ならではの個性的な季節のイベントもぜひチェックしたいポイントです。

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