平安時代を知ろう!斎宮の街、明和町の観光スポット6選

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平安時代を知ろう!斎宮の街、明和町の観光スポット6選

明和町は松阪市と伊勢市の間にあります。古代から南北王朝期にかけて伊勢神宮に巫女として奉仕した斎王が暮らした斎宮があったことから、平安時代は特に栄えました。この町の特産物は国内消費量の約70%が加工生産されている「伊勢ひじき」や、この地方の冬の風物でもあるノリソダで作られる「黒のり」。「昔浅草今は伊勢、香り姿は日本一」といわれるほど有名です。天然記念物でもあるハナショウブが咲き誇る6月上旬には、平安時代の王朝絵巻を今に再現する斎王まつりが催されます。

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平安時代を知ろう!斎宮の街、明和町の観光スポット6選

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1.斎宮歴史博物館

斎王とは伊勢神宮に巫女として奉仕する未婚の内親王、または女王のことを言います。天皇の代替わりごとに選ばれ、伊勢に出向していました。672年の壬申の乱の時、勝利のお礼として天武天皇が娘の大来皇女(おおくのひめみこ)を伊勢に向かわせたことが始まりと言われています。別名「いつきのみや」と呼ばれた斎宮には、当時の役所として斎王の宮殿と斎宮寮がありました。

多気郡明和町に所在する斎宮歴史博物館は、当時の暮らしぶりや歴史に関することを今に伝える斎宮をテーマにした博物館です。 「斎王の儀礼」と「伊勢の旅」を多くの方に知ってもらうため、「平安時代の斎宮の様子の再現映像」を映像展示室内で、定期的に上映しています。また、展示室では伊勢物語などの古典文学のほか、発掘調査から明らかにされた飛鳥時代~南北朝時代までの時代的変遷を紹介しています。

2.さいくう平安の杜

さいくう平安の杜は明和町にある斎宮駅近くにある観光施設です。斎宮の姿を再現することで、古代建築の魅力を訪れる人々に伝えています。斎宮には事務を総括する斎宮寮という臨時の役所があり、その中には儀式や饗宴に使用された「正殿」「西脇殿」「東脇殿」の再現建築があります。

建物は伝統的な木造方法などを使った実物大で、発掘調査で判明した事実に倣い位置もそのままに再現されています。華やかな都から離れて暮らすことになった斎皇女(いつきのみこ)に思いを馳せながら、のんびりと散策してみてはいかがでしょうか?

3.「いつきのみや歴史体験館」

明和町にあるいつきのみや歴史体験館には、斎宮が繁栄した平安時代の貴族の住居「神殿造」と「斎宮寮」をモデルにした木造建築があります。その中では、王朝人たちの生活文化や遊びを気軽に体験することができます。古代の人々が楽しんでいた「盤双六」をしたり、平安時代の男性貴族が履いていた浅沓(あさぐつ)を履いたり、現代ではなかなか味わえない体験が可能です。

端午の節句のときには平安時代の子供装束として、男の子は水干(すいかん)、女の子は汗杉(かざみ)、細長(ほそなが)を着ることができます。な通常時は予約を入れておけば、本格的な平安装束を着てご家族で記念写真も可能です。カップルやご夫婦で訪れるなら、平安時代の結婚の儀式を現代風にアレンジしたものを体験してみるのも良いですね。

4.ムーンビーチキャンプ場

あかうみがめの雄「おいずくん」がマコットキャラクターの「ムーンビーチキャンプ場」は、砂浜から徒歩1分ほどのところにあるでキャンプ場です。3,0000㎡の敷地の中にはミニゴルフ場やコテージ、テントサイト、バンガロウに加え、プール、男女浴室、バーベキューガーデン、管理棟も揃っています。目の前の海では海水浴や潮干狩りも楽しめますよ。

海水浴後に欠かせない温水シャワー、24時間いつでも使用できるのも嬉しいところ。予約をすれば船釣りもでき、多数のレジャーを楽しむことができます。ミニゴルフ場は、30~70ヤードのホール7つ。プールにはウォータースライダーがあり、小さい子供でも安心な浅いプールもあるので、家族そろって存分に楽しめるキャンプ場です。

5.ハナショウブ群落

明和町の辺りでは、ハナショウブのことを「どんと花」と呼びます。一般的にはアヤメと呼ばれる多年草で、ノハナショウブはその原種。明和町有地の沼地に3000株が自生しています。ノハナショウブは通常、水辺や湿原に自生することが多く、また平野に群生していることは珍しいのだとか。そのため、昭和11年に国の天然記念物に指定されました。

このノハナショウブは江戸時代に観賞用として改良され、昭和27年頃に「イセショウブ」という名で全国に知られるようになりました。今では伊勢三品の一つとして数えられています。場所は笹笛川沿いにありますが、斎宮駅からは徒歩で30分ほど離れた場所にあるので、歩いて向かう場合は帰りの電車等の時間に注意が必要です。

6.竹神社

竹神社は、さいくう平安の杜から近鉄沿線を挟んでちょうど南側にあります。最寄りの斎宮駅から徒歩で6分ほどの所です。明治時代の神社整理に伴い、旧斎宮村にあった23社の神が合祀され現在の地に移されました。元は斎宮歴史博物館のあたりにあったとされ、第11代垂仁天皇の御代、竹氏という豪族が天照大神を奉じて祀ったとされています。

◎まとめ

6つの観光地を紹介しましたが、近鉄斎王駅を中心にコンパクトにまとまっているので観光しやすいのがいいところです。駅を降りてすぐのところに歴史体験館。田園風景の中を進んだところに斎宮遺跡を1/10にしたミニチュアがあるので、ちょっとしたガリバー気分も味わえます。

近くには三重県特産品のアンテナショップの「あざふるさと」があるので、ここでお土産買うこともできます。そこから駅の方に戻りそのまま斎宮平安の杜までが、約40分程の周遊コースにもなっているので、気軽に楽しむことができそうです。平安の杜のとなりにはいつき茶屋があるので、ここで一服してもいいでしょう。モーニングもあるので朝の観光もオススメです。

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