青森県八甲田山周辺の観光スポット31選!定番から穴場まで魅力いっぱい!

青森県八甲田山周辺の観光スポット31選!定番から穴場まで魅力いっぱい!

青森県の八甲田山周辺には、ドライブルートや自然スポット、温泉や歴史館などおすすめ観光スポットが満載。青森空港JR新青森駅からレンタカーで、青森県を代表する八甲田のドライブルート「八甲田・十和田ゴールドライン」を中心に、青森の八甲田山から十和田湖へ続く人気の観光スポットを31選でご紹介します。

春は「雪の回廊ウォーク」、夏は新緑や咲き競う高山植物、秋は全山が染まる紅葉、冬には樹氷とスキーなど、四季それぞれの楽しみがあるところもこのエリアの魅力。いつ観光に行っても八甲田の新しい一面を見ることができ、自然が織りなす景観にリフレッシュできますよ。

目次

青森県八甲田山周辺の観光スポット31選!定番から穴場まで魅力いっぱい!

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1. 八甲田山

八甲田山 紅葉

「八甲田山」というのは1つの山を指す名前ではなく、標高1585mの主峰「八甲田大岳」をはじめとする北八甲田・南八甲田連峰計18峰の総称です。八甲田山の山々は円錐や台形の形状で、それぞれの山がきれいに裾を広げています。そのため川が多く、上流には美しい滝や渓谷が点在。火山の名残として、噴気孔跡や温泉が数多くあるのが特徴です。

標高1000mくらいまではブナ、それより高いところはアオモリトドマツなどの針葉樹、さらに標高1400mを越えると高山帯となり、ナナカマドやミヤマハンノキなどの低木が多く見られるようになります。

八甲田 雪の回廊

そんな八甲田山観光一番の魅力は、その美しい眺望。春の「雪の回廊」をはじめ、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬の樹氷と、全国でも稀有な四季折々の情景が楽しめ、観光に適しています。

青森 八甲田山 毛無岱

手軽に八甲田の大自然を観光したい方は、八甲田ロープウェーを利用しましょう。八甲田ロープウェーの山頂公園駅周辺は、トレッキング初心者の方でも気軽に高山植物と紅葉を楽しみながら観光できる湿地帯「八甲田ゴードライン」が広がっています。

また、ここからなら手軽にトレッキングや登山を楽しめます。毛無パラダイスラインは、八甲田ロープウェーの山頂公園駅から酸ヶ湯温泉まで2時間半ほどと初心者におすすめ。赤倉岳~井戸岳~八甲田大岳から酸ヶ湯温泉に縦走する大岳登山コースなら、約4時間です。

2. 八甲田ロープウェイ

八甲田ロープウェイ 冬 樹氷

八甲田エリアの魅力は、なんといっても大自然。ほとんどが「十和田国立公園」に指定されており、特に十和田湖から八甲田山にかけては、四季の変化がいっそう際立つ観光エリアとなっています。

「八甲田ロープウェイ」は、八甲田観光で立寄りたい自然観光スポットへのアクセスと、乗車中にも絶景を楽しめるロープウェー。標高約670mの山麗駅から約1320mの山頂公園駅までを、高度差約650m、全長約2500mを10分ほどで結んでいます。

八甲田ロープウェイ 紅葉

眼下には四季に彩られた樹々が広がっています。秋の紅葉、冬の樹氷と訪れる時期によって八甲田は魅力がいっぱい。山頂からは八甲田の山並みはもちろん、津軽富士や津軽平野、青森市街地、津軽半島、陸奥湾、下北半島まで見渡せます。

山頂駅公園のある田茂萢岳一帯が、高山植物の一大宝庫になっているのもうれしいポイント。10数か所に池や沼が点在し、八甲田でも特に素晴らしい景色を楽しみながら散策できますよ。

3. 城ヶ倉大橋

城ヶ倉大橋

八甲田の「城ヶ倉大橋」は、日本一の上路式アーチ橋。全長約360m、アーチ支間長約255mのこの橋は、通行難所だった八甲田の城ヶ倉渓谷を結ぶ橋として建設されました。現在では青森屈指の八甲田のドライブルートとして、八甲田を訪れる観光客からも人気を集めています。

川床からの高さは約122m。橋の下には城ヶ倉渓谷の断崖絶壁、遠くには八甲田連峰や青森市街、岩木山までもが見渡せる八甲田の絶景観光スポットです。綺麗な八甲田の紅葉を観光したい人は、10月中旬頃がおすすめ。

ブナやナラ、カエデ、ダケカンバなど、美しい紅葉に染まった八甲田は圧巻の一言です。もちろん、城ヶ倉渓流は「十和田八幡平国立公園」の中でも有数の景勝地なので、紅葉シーズン以外の八甲田観光にもぜひお立ち寄りください。アクセスは青森駅からレンタカーで85分ほど。秋冬の観光はとくに冷え込みますので、防寒対策は万全に。橋の両端にそれぞれ駐車場とお手洗いがあるので、八甲田ドライブ観光の休憩にも便利ですね。

4. 八甲田・十和田ゴールドライン

八甲田・十和田ゴールドライン

「八甲田・十和田ゴールドライン」は、青森市街~八甲田山~奥入瀬~十和田湖を結ぶ国道103号線と102号線を総称した八甲田のドライブルート。本州最北の連峰である八甲田山や奥入瀬(おいらせ)渓流など、非常に美しい八甲田の景色を楽しめるところが魅力です。

おすすめは八甲田の南側ルート。ヘアピンカーブが続く樹林帯を進むため、夏は新緑、秋は紅葉と、八甲田の四季を楽しむことができます。特に酸ヶ湯温泉、猿倉温泉近辺は紅葉を楽しむドライブ観光にピッタリ。

また、ルート沿いに青森を代表する名湯・名所が集まっているところも八甲田の特徴。「八甲田ロープウェー」「八甲田リゾートホテル」「萱野(かやの)高原」などに立ち寄るなら、ぜひこのドライブルートを活用して観光してください。

注意したい点としては、「八甲田・十和田ゴールドライン」は冬期通行禁止期間があるということ。豪雪地帯のため、例年11月下旬から初春にかけては通行することができません。八甲田に春の兆しが見えはじめる3月末から4月初めごろ、ゴールドライン開通の前日と前々日に、雪の回廊を歩く「八甲田ウォーク」を開催。高さ10mにもなる雪の回廊を歩く観光体験ができますよ。時期を合わせて訪れて、八甲田の豪雪を体感する観光をしてみましょう。

5. 田代平湿原

田代平湿原

湿地帯が数多くある八甲田山は、湿原植物の宝庫としても有名です。その中でもオススメなのが「田代平(たしろたい)湿原」。八甲田最大の面積を誇る湿原で、裏八甲田に位置しています。見通しが非常によく、さまざまな花が咲き競う、自然のダイナミックなパノラマが観光できます。

ヌマガヤ、ヤチヤナギを中心に、四季を通じて湿原植物のバリエーションが豊富。6月から7月には白くふわふわしたワタスゲをはじめ、ヒメシャクナゲ、レンゲツツジ。夏にはニッコウキスゲ、キンコウカが花を咲かせ、湿原一帯がまるで黄金色の海のようになります。秋の兆しは早く、8月にはすでにウメバチソウの白い花が咲き始め、9月下旬から10月中旬のピークには見事に色づいた八甲田の山並みが観光できます。

湿原はぐるっと回っても、所要時間60分ほど。全長約1500mの木道が整備されているため、トレッキングに慣れていない方でも安心です。途中、場所によってはぬかるんでいることもあるので、濡れても大丈夫な靴で行くようにしてくださいね。

田代平湿原の近くには人気の「八甲田温泉」もあり、観光後にはこちらもオススメ。美しい八甲田の湿地景観を見た後の立ち寄り湯は、風情もまた格別ですよ。

6. グダリ沼

グダリ沼

田代平湿原から南西、草原をしばらく歩いた先に、「グダリ沼」という湧き水の清流があるので行ってみましょう。地元では、知る人ぞ知る美しい観光スポットとして知られています。日本屈指の清流であるグダリ沼には、バイカモという水草が自生していて、夏に白い花を咲かせます。またここには、珍しいプラナリアが生息していると言われています。

道が整備されているわけではないので少しわかりにくいかもしれませんが、最近になってその美しさから訪れる観光客も少しずつ増えてきました。グダリ沼に下りる手前は足元が悪いので注意してください。ペットボトルを持参して、湧き水を汲んで帰っても良いでしょう。

7. 地獄沼

八甲田 地獄沼

地獄沼は、かつての爆裂火口に湧き出す温泉がたまってできた八甲田の観光スポット。90度以上の温泉が湧き、一年中湯気がふつふつ。沼面からは時々ぷくぷくと泡が見え、あちこちに「危険なのでこれ以降立ち入り禁止」の看板!文字通り地獄のような、しかし大変美しい八甲田の観光スポットとなっています。

シンと静かな時間が流れる地獄沼、そして後方にそびえる八甲田大岳との自然のコントラストが見どころです。10月初旬には紅葉もはじまり、名前とは裏腹に、一層綺麗な景色を楽しめます。

アクセスは酸ヶ湯温泉から十和田湖方面へ歩いて5分ほど。酸ケ湯温泉からは遊歩道もあり、大きな道路に面しているので迷いません。酸ヶ湯温泉旅館に宿泊するときや、荒涼とした景色が好きな方には、ぜひおすすめしたい場所です。地獄沼の近くには入園無料の「東北大学植物園 八甲田山分園」があるので、こちらの観光も楽しんでください。

8. 萱野高原

萱野高原

八甲田山の北麓にある「萱野高原(かやのこうげん)」は、標高約500mに広がる高原。正面に望む八甲田の山々をはじめ、ロープウェーの山頂駅がある田茂萢岳、北八甲田の前岳などが展望できる観光スポットとなっています。

一面を緑の芝生におおわれた初夏の萱野高原は、青々として解放感抜群。ピクニックやハイキングなど思い思いの観光を楽しめて、青森市民からも憩いの場として親しまれています。もちろん紅葉した八甲田山を間近に眺められるので、秋の観光にオススメです。

高原の入口にある「萱野茶屋」では、長生きのお茶として知られる「三杯茶」が無料で飲めます。各休憩所でも無料提供していますので、ハイキングの休憩にいかがですか。

9. 睡蓮沼

睡蓮沼

睡蓮沼は、八甲田山の南にある大小無数の沼群です。スイレン科のエゾヒツジグサが自生していることから「睡蓮沼」という愛称になりました。標高は約1000mで、春から秋にかけて美しい八甲田の高山植物が見られるスポットです。6月上旬のミズバショウ、初夏のワタスゲ、夏のスイレンなど、八甲田山をバックに群生する高山植物の景観は、に見ごとなものです。

「湖面そのものの美しさを観光したい!」という方は、6月上旬に訪れるのがオススメ。沼の水がまだ冷たいため、湖面はまるで鏡のよう。一面に咲き乱れるミズバショウ、そして残雪残る八甲田の峰々があいまって、とても感動的な情景が観光できます。また、10月上旬には紅葉が見ごろを迎えますので、時期を合わせて八甲田に訪れてもいいでしょう。

睡蓮沼があるのは、八甲田・十和田ゴードライン(国道103号線)。道沿いに看板があります。途中にある笠松峠も八甲田の紅葉の名所なので、あわせて観光してみてはいかがでしょうか。

冬季通行止め明け、4月上旬の「雪の回廊」の時期もオススメです。4月の国道103号線開通後も、睡蓮沼は6m以上もの雪に覆われている状態。設置されたロープで回廊の上に登れば、美しい八甲田の雪の廻廊を上から見渡すことができますよ。八甲田随一のビュースポットとなっていますので、こちらもぜひ観光してみてください。

10. 蔦七沼

蔦七沼 蔦沼

蔦七沼(つたななぬま)は、四季によって神秘的な景色を魅せる7つの湖沼の総称です。蔦七沼で最も大きな蔦沼をはじめ、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼、そして少し離れた場所に赤沼があります。赤沼以外の6つの沼には「沼めぐりの小道」と呼ばれる遊歩道が整備され、1周90分程度の湖畔めぐり観光が楽しめるようになっています。

蔦七沼

写真撮影スポットとして人気があり、沼に迫り出る樹々、立ち枯れや沼に沈む倒木、水草、浮島など、湖畔を散策しながらさまざまな景色を楽しむ観光ができます。

蔦七沼 紅葉美しい蔦沼

なかでも蔦沼は、JR東日本で特集を組まれるほどの人気!湖面はまるで鏡のように美しく、十和田樹海と呼ばれるブナの原生林に囲まれています。秋には原生林とともに湖面までが真っ赤に染まる、青森・奥入瀬エリア屈指の絶景観光スポットのひとつ。10月中旬から10月下旬が紅葉のピークで、朝日の登る時間帯にはいっそう湖面が赤々と染まり上がります。

「蔦野鳥の森」は散策路などが整備された森で、野鳥の宝庫。バードウォッチングやハイキングが好きな方は、ぜひ一度観光に訪れてみてください。蔦温泉旅館の駐車場から10分ほどで遊歩道に行けますよ。

11. 東北大学植物園 八甲田山分園

東北大学植物園 八甲田山分園

「東北大学植物園 八甲田山分園」は、初夏から秋の観光にピッタリの観光スポットです。東北大学の手がける植物園だけあって、生育されている高山植物は約600種類。園内には1周30分ほどの観察路が設けられているので、ゆっくり観光しながら巡ってみましょう。1つ1つに名前が記されていて、さながら「八甲田山の野外植物図鑑」という感じで観光できます。

花のベストシーズンは6月から8月頃。特に6月下旬はふわふわ可愛らしいワタスゲの花が咲き乱れ、とても美しい八甲田の景観を満喫できます。貴重な湿地帯の高山植物が見られるところも観光のポイントです。

アクセスは東北自動車道「黒石IC」より車で約40分、酸ヶ湯温泉から十和田湖方面へ歩いて5分ほど。入園無料ですので、八甲田の旅館に宿泊の際にも気軽に立ち寄れますよ。また、近くには八甲田の観光名所の「地獄沼」もあるので、こちらも合わせて観光してくださいね。

12. 酸ヶ湯温泉

酸ヶ湯温泉

山々の豊かな自然にはぐくまれた八甲田・十和田エリアには、さまざまな源泉を有する温泉の名所がいっぱい!酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)は、八甲田大岳の西麓にある温泉旅館です。

その名の通り、泉質は酸性硫黄泉。リュウマチ、神経痛、ぜんそくなど、幅広い効能があります。標高約900mのブナ帯やアオモリトドマツ帯の境界近くに位置し、四季折々の八甲田の自然が楽しめる風光明媚な温泉となっています。

酸ヶ湯温泉といえば「ヒバ千人風呂」が有名。日本三大美林の1つである青森ヒバで造られた大浴場で、160畳とかなり広々としたお風呂。なので、解放感が抜群です。浴室は160畳と大変広く、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など、4つの源泉の浴槽に分かれています。

基本的に千人風呂は男女混浴ですが、女性の方は併設のお土産ショップで販売している「湯浴み」を購入すると安心。さらに、午前・午後とも8時~9時は女性専用の時間として設定しているので、「湯浴みを着用しても、ちょっと…。」という方は、この時間帯に入浴するのがおすすめです。

13. 八甲田温泉

ぬぐだまりの里 秘湯「八甲田温泉」は、八甲田の秘湯として知られる温泉です。

「らむねの湯」天然炭酸がたっぷり含まれた殺菌作用がある酸性の硫黄泉。炭酸は血流が活発にする作用があり、浸かっていると肌に気泡がいっぱい付いて楽しいですよ。「龍神の湯」は中性でやさしいナトリウム・カルシウム硫黄塩・炭酸水素塩泉のにごり湯。「みるくの湯」は白濁した美肌の湯で酸性・含二酸化炭素・硫黄カルシウム・アンモニウム硫酸塩・塩化物泉。露天風呂の「八甲田元湯」は、湯の花が舞う酸性・含硫黄カルシウム・アルミニウム硫酸塩・塩化物泉。それぞれ特徴あるお湯が人気を呼んでいます。

八甲田の秘湯と呼ばれるだけはあり、周辺は八甲田の大自然でいっぱい。お風呂にもその自然が活かされ、龍神の湯のお風呂には樹齢200年を越える木材を使用しています。まるで八甲田の森の中に迷い込んだかのような風情は、当温泉ならではの魅力。特に、早朝の八甲田山を眺めながらの入浴は格別です。昭和39年創業ですが、入浴施設はリニューアル済み。ウォッシュレット付きのトイレ完備の客室もあり、宿泊も快適です。

14. 城ケ倉温泉

ホテル城ヶ倉

城ヶ倉大橋から車で約3分ほど東へ行くと、城ケ倉温泉の「ホテル城ヶ倉(HOTEL Jogakura)」が見えてきます。2010年にリニューアルオープンした建物は、北欧の佇まい。ブナの原生林に囲まれた、リゾート感あふれる温泉です。

こちらのホテルの一番の魅力は、通年で入浴できる露天風呂があるところ。八甲田の温泉は冬季に露天風呂を閉鎖することが多い中、1年中露天風呂を利用できる八甲田エリアで唯一のホテルです。館内は調度品や美術品が美しく、独特のムード。まるで海外の山岳リゾートホテルのよう。八甲田エリアでもかなりの高級リゾートなので、観光客の期待を裏切ることはないでしょう。

アクセスは「青森空港」より車で約50分、「青森IC」からなら約40分。青森駅・青森空港からは無料送迎も行っています。

15. 元湯 猿倉温泉

元湯 猿倉温泉

5つの源泉を持つ「元湯 猿倉温泉」は、湧出量が豊富な100%源泉かけ流しの温泉。5つの内3つの源泉は、十和田湖畔の焼山温泉へ送湯しています。八甲田山の南麓、酸ヶ湯温泉のさらに奥に立地している山荘風の一軒宿です。

お風呂には小さな温泉露天風呂、広めの内湯、貸切風呂、温泉サウナを完備。露天風呂は自然の中にポツンと湯船があるので、野趣深い入浴を楽しみたい方にはピッタリです。青森観光の疲れもじっくり癒せますよ。南八甲田山へアクセスの便利さから、登山拠点としても便利。旬の食材を使った地産地消の料理と岩魚の骨酒など、地物の食も満喫してください。

16. 谷地温泉・谷地湿原

谷地温泉

開湯400年を誇る「谷地温泉(やちおんせん)」は、日本三秘湯の1つに数えられる温泉です。山の中の一軒宿となっており、古びた木造の建物は雰囲気抜群。風情のある温泉宿で古くから湯治場として知られおり、泉質の効能もバッチリ。

谷地温泉のお湯は、42度の白濁した「上の湯」と、霊泉と呼ばれる38度の「下の湯」の2種類。「足下自噴」が特徴で、浴槽の底からポコポコと直接自噴を感じることができます。

宿泊はもちろん、リーズナブルに日帰り入浴も可能。10時〜17時まで入浴できるので、観光の合間に気軽に立ち寄れますよ。昼間は日帰り客でにぎわいますが、温泉は24時間入浴できます。宿泊する方は18時以降にゆったり浸かるのがおすすめ。谷地湿原への木道が宿の前に整備されているので、自然観光にも便利な宿です。ミズバショウが群生する春の季節は特にすばらしく、景色を楽しみながら観光してくださいね。

谷地湿原

「谷地湿原」は、八甲田山域のほとんどの湿原植物が見られる非常に貴重な湿原です。湿地に直接入ることはできませんが、谷地温泉の前にある展望台や木道から見られる八甲田の景色は見事なもの。木道は標高約800mの薬師池をまわる1周15分程度の手軽なコースから、約2kmほどのロングコースまで用意されています。

木道からの眺めを楽しむなら、薬師池を彩るミズバショウが咲き乱れる時期がオススメ。そのほか、湿原動植物も見られますので、八甲田散策するのをお楽しみに。ここは谷地温泉の目の前に広がる湿原のため、木道には「温泉の湧く池」があります。青森八甲田の秘湯「谷地温泉」に行かれるのなら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

17. 蔦温泉

蔦温泉

蔦温泉(つたおんせん)旅館は、1909年(明治41年)創業の温泉宿。「千年の秘湯」と呼ばれており、その歴史は平安時代にまでさかのぼります。八甲田山のブナ林が豊かな場所にあり、静かで穏やか。まさに古き良きといった八甲田の風情の建物で、レトロ好きの観光客から根強い人気を得ています。

蔦温泉の一番の魅力は、足元湧出タイプの源泉かけ流し。源泉のちょうど真上に浴槽があり、湯船の底からプクプク温泉が湧いてくるのが感じられます。コンセプトは「森の時間」。こじんまりとしながらも木々の香りに包まれ、ひなびた雰囲気の中、極上の湯加減が楽しめます。浴場内にある水槽に、八甲田の川魚たちが泳いでいるのが珍しいですね。

紀行作家「大町桂月(おおまちけいげつ)」も蔦温泉を愛し、晩年はここで過ごしました。蔦温泉のすぐ近くには「蔦七沼めぐり」の遊歩道があるため、八甲田観光にも便利です。

18. 荒川温泉「八甲田ホテル」

荒川温泉は、八甲田山の高級リゾートホテル「八甲田ホテル」にある温泉です。建物と浴場には日本三大美林の1つ「青森ヒバ」をふんだんに使用。香木のように香りが強い青森ヒバは、アロマ・リラクゼーション効果抜群。そんな贅沢な香りの中で入る温泉は、まさに格別の一言です。

大浴場には大きな窓が設置され、手つかずのブナ林など八甲田の自然を見渡せます。日帰り入浴はなく、宿泊者のみが入浴可能。泉質は、酸性の含鉄アルミニウム硫酸塩・塩化物泉。源泉かけ流しの荒川温泉は24時間入浴できます。

八甲田ホテルは日本最大級の洋風完全木造建築として有名。森林に包まれたログハウス風のホテルで、客室はメゾネットタイプや特別室タイプがあります。新緑や紅葉など四季折々の八甲田の景観に加え、昼夜の八甲田の景色の移り変わりを堪能。温泉・食事・自然環境の三要素が極めて高いのに加え、落ち着いた部屋でゆったり寛げます。

19. みちのく深沢温泉

温泉玄人にオススメなのが「みちのく深沢温泉」。立派な旅館やホテルとはまた違った、素朴な造りをした温泉宿です。家族だけで経営しているので、なんとも温かい雰囲気。古めいた温泉宿だけに、泉質のよさが際立ちます。

内湯は「あつめ」と「ぬるめ」の2種類。湯量の多さがうかがえ、いつでもざぶざぶとお湯があふれ出ています。もちろん露天風呂もあり、こちらはブナやダケカンバの緑に囲まれた岩風呂。竹すだれ1枚で男湯と女湯が区切られた、ちょっぴりユニークな造りとなっています。八甲田のほかの温泉地と違い、観光地化されていないところがこの温泉の魅力。地元民との距離が近い八甲田の温泉宿です。日帰り入浴もできるので、近くまで来たらぜひ立ち寄ってみましょう。

20. まんじゅうふかし

まんじゅうふかし

「まんじゅうふかし」は温泉に浸かるというわけではなく、着衣のままで温泉気分を味わう観光スポット。「子宝の湯」や「若返りの湯」などとも呼ばれています。

温泉の蒸気が流れる木箱に腰を掛けて楽しむスタイルで、お尻のあたりからポカポカ!手前の小屋からものすごい湯気が立っています。10人ほど座れるので、流れる温泉の音をききながら、みんなで仲良く蒸気の温泉を楽しみましょう。

まんじゅうふかしは、酸ヶ湯温泉から歩いて約10分。地獄沼の向かいを入ったところにあります。近くには「東北大学植物園 八甲田山分園」もあるので、八甲田へ観光するなら寄ってみてはいかがでしょうか。

21. 八甲田山雪中行軍遭難資料館

八甲田・十和田エリアは、青森の伝統や歴史、文化などがぎゅっと詰まったエリア。「八甲田山雪中行軍遭難資料館」は、山岳史上最大の悲劇といわれる「八甲田山雪中行軍遭難」を、史実に基づき展示・解説している資料館です。建物は歩兵第五連隊本部兵舎をイメージしたルネッサンス風。館内には事故の背景や、当時の装備や服装、生き残った兵士の話をパネルで展示しています。ビデオでも丁寧に学べ、今からおよそ100年前に起こった遭難事件を改めて教えてくれます。

資料館の隣には「幸畑陸軍墓地」があり、八甲田の雪中行軍で遭難した兵士それぞれの墓標をみることができます。資料館まわりは公園のように整備され、市の史跡天然記念物「多行松」やソメイヨシノを植樹。春には兵士たちに冬の終わりを告げるように、美しく桜の花が咲き誇ります。

八甲田山と聞くと、高倉健氏や北大路欣也氏など豪華俳優陣が主演した映画『八甲田山』が頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。映画では雪中行軍遭難にフィクションを織り交ぜていますが、八甲田の厳寒の中、俳優陣も凍傷になりながら過酷な撮影に臨んだといわれています。

22. 雪中行軍遭難記念像

雪中行軍遭難記念像

県道40号線沿いの駐車場から少し登った小高い丘に、八甲田雪中行軍遭難(せっちゅうこうぐんそうなん)記念像があります。

雪中行軍遭難記念像は、八甲田山での雪中行軍ゆかりの銅像です。1902年(明治35年)1月に行軍した210名のうち、生き残ったのはわずか11名。その時に発見の目印になったのが、この銅像の人物「後藤房之助」です。八甲田の猛吹雪の中、仮死状態で立ち尽くしていたといいます。遭難現場に建てられた銅像のため、当時の壮絶な姿が思い偲ばれます。ふもとにある資料館とあわせて観光し、冥福を祈りましょう。

23. 八甲田国際スキー場

八甲田国際スキー場

八甲田国際スキー場は、日本有数の山岳スキー場。八甲田ロープウェー「山頂公園駅」のある田茂萢岳山頂が起点で、コースは全5本。八甲田の自然のままの斜面を楽しめます。特に全長約5kmもある「フォレストコース」は、中・上級者に好評です。

八甲田ロープウェーがあることからも、眺望のよさは観光客の折り紙付き。八甲田の美しい樹氷やブナ林はもちろん、遠くには津軽・下北半島まで一望できます。12月中旬~5月中旬頃まで滑走できるシーズンが長いのも特徴。青森市内から車で約40分の好アクセスも人気のポイント。温泉付きの宿泊施設もあるので、泊りがけで八甲田のウィンタースポーツを満喫しましょう。

24. 奥入瀬渓流

奥入瀬渓流

深い自然林におおわれた「奥入瀬渓流」は、十和田湖から流出する約14kmの渓流。国指定の天然保護区域・特別名勝とされ、苔むした岩々を縫うように流れる川模様が美しい景勝地で、青森を代表する観光地のひとつです。両岸を囲う断崖は、軽石や火山灰が固まってできた溶結凝灰岩。その迫力ある断崖が新緑や紅葉と相まって、見事な景観を生み出しています。

渓流に沿った瀑布街道と呼ばれる車道に沿って遊歩道がつくられているので、せっかくなら歩いて観光し、自然のパワーを体感してみましょう。奥入瀬渓流を観光する場合は、14kmすべてを歩いて制覇するのではなく、見どころのエリアを絞って散策観光するのがおすすめです。

奥入瀬渓流は大きく3エリアに分けられます。森が深い焼山から三乱の流れあたりの約5kmが「下流エリア」、流れが感じられる三乱の流れから雲井の滝までの約2.5kmが「中流エリア」、数多くの滝が見られる雲井の滝から子ノ口までの約7.5kmが「上流エリア」。初めて奥入瀬渓流を観光するなら、有名な「阿修羅の流れ」など奥入瀬らしい景色がギュッと詰まった中流エリアを散策するのがおすすめです。

25. 銚子大滝

奥入瀬渓流 銚子大滝

銚子大滝(ちょうしおおたき)は、奥入瀬渓流の上流エリアにある大きな滝です。魚はこの滝より上流に遡上できないことから「魚止めの滝」とも呼ばれています。幅約20m、落差約7mの見応えある滝で、水量が多くてとても豪快。ごうごうと高らかに水しぶきを上げる姿は堂々たるものです。

観光に最もおすすめなのは、雪解け水が流れる新緑の季節。上流エリアには数々の滝がありますが、奥入瀬本流にかかるのは銚子大滝だけ。滝近くに駐車場があるので観光しやすい滝です。滝の横には階段がありますので、上からも下からも滝を間近で観光できますよ。

紅葉の季節も美しく、さらに冬には氷瀑も見られるため、毎年多くの観光客が足を運ぶ観光スポットとなっています。さらに川に沿って歩道を下流のほうへ向かえば、木々の間から滝が見えて気分も爽快。下流にはより落差のある滝もあるので、時間があればぜひ歩いて観光してみてくださいね。

26. 奥入瀬渓流館

奥入瀬渓流館

奥入瀬渓流の観光起点に便利なのが「奥入瀬渓流館」。軽食やお土産、ガイドマップなど情報収集、さらにはレンタサイクルなど、いろいろな観光サービスがそろっています。ドライブ中には道の駅として、トレッキングやサイクリングを楽しみたい人には各種レンタル利用の場として活用できる便利な施設。

館内には模型や資料が展示されており、奥入瀬について知るきっかけにもなります。十和田湖の周辺模型もあるので、どの展望台からどんな眺めが見られるかのシミュレーションするのにもおすすめ。滝のポイントなども抑えてあり、観光の計画が立てられるところも魅力です。

館内では、苔を丸めて作るかわいい「こけ玉作り」や、奥入瀬産のひょうたんで「ひょうたんランプ作り」の体験も可能。奥入瀬観光のいい記念になりますよ。

27. 八甲田憩いの牧場

「八甲田憩いの牧場」は、八甲田の市街展望型多目的牧場です。全面芝生の多目的広場には、雨天ドームが常設。気持ちいい自然の中で、ピクニックやキャンプ、バーベキューなどが自由に楽しめます。

動物広場ではポニーやヒツジと触れあえ、さらにパターゴルフやラジコンカーサーキットなど、魅力的な観光施設もいっぱい。八甲田で家族みんなでアウトドアを楽しみたい!という方は、ぜひ利用してみてくださいね。

アウトドアでおなかが空いたら、レストハウスの「まきばレストラン」へ。青森市特産・幻の牛肉と呼ばれる「八甲田牛」や、おいしいジェラート、本格石窯ピザなど、格別な食事が味わえます。バーベキューがメインのレストランですので、道具を持っていくのが面倒な方は、多目的広場よりもこちらがオススメです。

28. 十和田湖

十和田湖

青森観光1番の見どころともいえる十和田湖は、約20万年前に形成された二重式カルデラ湖。面積約61キロ平方メートル、周囲約46kmと日本で12番目に大きな湖です。最大水深は約327mで国内第3位。湖面の標高は約400mで、十和田湖から奥入瀬渓流へ流れ出ています。

人気の秘密は、美しい藍をたたえた神秘の湖面。国指定の天然保護区域というだけあって、非常に見事な景観を目にすることができます。各展望台からの景色はもちろんですが、おすすめしたいのは「十和田湖遊覧船」からの景色。子の口と休屋から遊覧船が発着しますので、観光の記念にぜひ乗船してみてくださいね。水深が一番深い「中湖(なかのうみ)」、日本庭園のように整然と石が並ぶ「九重浦」、さらに「五色岩」など、遊覧船からなら十和田湖の景勝を間近で観光できますよ。

新緑は5月から6月、紅葉は10月上旬から下旬頃が見頃です。

29. 瞰湖台

瞰湖台

十和田湖の観光でおすすめなのが「瞰湖台(かんこだい)展望台」。国道103号線沿いの宇樽部と休屋の中間あたりに位置する、御倉半島と中山半島に挟まれた「中湖」を眺められる展望台です。

ポイントは中湖に映える2つの半島の姿。標高583mの絶壁にあるため、御倉半島の千丈幕の断崖や五色岩、そして中山半島の起伏など、四季折々に表情を変える中湖の様子を眼下に見ることができます。自然いっぱいの場所なので、運が良ければカモシカの親子に会えるかもしれませんよ。

30. 紫明亭展望台

紫明亭展望台

「紫明亭展望台」は、青森県十和田市と秋田県小坂町の県境近くにある展望台です。標高は約630m。十和田湖をちょうど南側から眺められる場所に位置し、西湖や中山半島、御倉半島などが一望できる観光展望スポットになっています。

青森側からの十和田湖観光客は比較的少ないため、湖の美しさを静かに観光したい方にピッタリです。ここから眺める西湖はハート形をしているので、写真撮影を楽しみたい方にもオススメ。展望台の脇にある石碑は、1927年の「新日本八景」湖沼の部で十和田湖が選ばれた記念に建立されたものです。

31. 御鼻部山展望台

御鼻部山展望台

御鼻部山(おはなべやま)展望台は、十和田湖を北側から眺められる観光展望台です。標高約1011mと十和田湖の展望台の中でも高い場所にあるため、御倉半島と中山半島の突き出た中湖が正面に眺められるなど、十和田湖をくっきりと見られるのが魅力。晴れた日には、岩手山や八幡平、津軽富士「岩木山」などの絶景を眺めることができます。

アクセスは、国道102号線沿いを子ノロから弘前方面へ。七曲りの急坂を登りつめたところに、100台ほど駐車できる大規模な駐車場があります。国道から近くて分かりやすい展望台です。

◎まとめ

青森県で真っ先に思い浮かぶのは「ねぶた祭り」かもしれませんが、自然や温泉を楽しむには八甲田エリア以上の場所はありません。「冬は車でのアクセスが大変そう…」という方も、青森市~十和田湖間を結ぶゴールドラインを利用すれば安心。雪国のドライブを楽しみながら、たっぷり八甲田周辺の観光スポットを巡ってみてください。

本州最北県ということもあり、山海の幸はとっても美味。温泉地や自然スポットも豊富なため、幅広い観光が楽しめるはず。ファミリーでわいわいと過ごすもよし、一人旅で風情を感じるもよし、もちろんカップルでロマンチックに過ごすのも素敵ですね。

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