名称:小夜の中山 久延寺
住所:静岡県掛川市佐夜鹿291番地
公式・関連サイトURL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/kyuenji.html
掛川市は戦国時代、東海地方の有力大名・今川義元の治めていた地。桶狭間の戦いで織田信長に敗れた人です。その後、掛川は徳川氏や武田氏など、そうそうたる大名の覇権争いの中心地となりました。江戸時代には掛川藩、横須賀藩に分かれ、掛川は宿場町として栄えることになります。
そこで今回は歴史的にも興味深い掛川市の観光地を「歴史と心身の癒やし」をコンセプトに8選紹介します(掛川駅を中心にルート化しやすいよう観光地を南北に分けました)。
目次
静岡県掛川市のオススメ観光スポット8選。掛川には歴史的名所がいっぱい!
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1.【駅北側】山之内一豊が徳川家康をもてなした「小夜の中山 久延寺」
JR掛川駅からバスで北上すること30分。そこから歩いて1時間半行ったところに「小夜の中山 久延寺」があります。ここは関ケ原の戦いに赴く徳川家康を、当時掛川を治めていた山之内一豊がもてなした場所です。
建物は既にないですが、茶亭のあった場所は「御茶亭跡」として残り、家康が礼に植えた五葉の松(現在は二代目)もあります。ここは東海道中山峠の休息所のような役割も果たしていたようで、寺からの見晴らしは上々。眼下に見える茶畑の緑を兵(つわもの)たちも眺めていたのかと思うと厳粛な気持ちになります。
久延寺は「夜泣き石」の伝説でも知られた観光地です。山賊によって殺された安産祈願道中の妊婦が、生まれた赤ちゃんを助けるために傍らの石に乗り移り、泣き声を上げて助けを呼んだと言われています。やがて寺の住職に助けられ水あめによって育てられた男の子は、後に母の敵を討ち果たしたそうです。赤ちゃんを育てた水あめは「子育て飴」と呼ばれ、今もお寺の近くのお店で販売しています。
2.【駅北側】究極のパワースポット「事任八幡宮」
掛川駅からバスで北上すること20分、小夜の中山久延寺よりも南にある「事任八幡宮」は、思いのままに願い事が叶うと言われている神社。掛川市でも特に人気の高いパワースポット&観光地です。「事任」は「ことのまま」と読み、何でも願いを叶えてくれそうな有り難さが感じられます。
平安時代に初めて「征夷大将軍」となった坂上田村麻呂が植えた大杉と楠があり、その苔蒸した太い幹は見事なもの。楠には触れることができるので、手を当てて神木からパワーをもらいましょう。奥宮へ行くには300段の階段を上る必要がありますが、周囲は神秘的な雰囲気に包まれています。言霊の森と言われる奥宮の祠に敷いてある白い小石を3つを選び、社務所でもらった布で綺麗に磨くと、さらにご利益があるそうです。
名称:事任八幡宮
住所:静岡県掛川市八坂642番地
公式・関連サイトURL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/kotonomama.html
3.【駅北側】地元の特産品が楽しめる道の駅「掛川」
事任八幡宮の南にある観光地、道の駅「掛川」。最近の道の駅の充実ぶりは、旅行ガイドでも特集が組まれるほどですが、ここも人気の観光地です。販売コーナーでは掛川で採れた野菜や果物、お茶などの商品が充実しています。
値段も良心的で、他の地域ではあまり見かけない地野菜も豊富です。イートインコーナーには丼物やラーメン、おにぎりなど定番メニューの他、静岡おでんやご当地かき氷があります。カフェテリア方式で好きな物をチョイスできる食堂は、お腹を満たすのに十分な施設です。コンビニエンスストアも併設されていて、ちょっとした買い物にも便利です。お土産も充実していますよ。
活気に溢れた店内ではお茶屋の主人が新茶の試飲をすすめてくれたり、スタッフが元気に働いていたりと心も満たしてくれます。営業終了時間が速く、野菜販売は17時、食堂は20時に閉店します。訪れる場合は、あまり遅い時間いならないよう注意しましょう。
名称:道の駅掛川
住所:静岡県掛川市八坂882番地の1
公式・関連サイトURL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/annaiomiyage/michinoeki.html
4.【駅南側】歩いて疲れた体を癒す「掛川つま恋温泉 森林乃湯」
「つま恋温泉 森林之湯」は、ヤマハのつま恋リゾート観光地内にある施設です。掛川駅から無料のシャトルバスが出ていて、15分ほどで着きます。「森林之湯」とあるように周りが森に囲まれていて、森林の景色を見ながらお風呂に浸かることができます。温泉というよりもスパのような雰囲気で、様々な湯殿やサウナがあり外湯では森の木々を見つつ楽しめますよ。
数ある内湯のいくつかが露天になっていて、解放感もなかなかです。お茶風呂は内湯にしかありませんが、展望サウナや大露店風呂はどちらの湯にもあります。ナトリウムー塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性温泉)で、透明のさらっとした感じのお湯です。また、お風呂以外にも食事処や湯上りラウンジ、エステなどのボディケアルームや土産物屋などもあります。
名称:掛川つま恋温泉 森林之湯
住所:静岡県掛川市満水2000
公式・関連サイトURL:http://www.tsumagoi.net/shinrin/
5.【駅南側】大人女子が癒される「掛川花鳥園」
掛川花鳥園は花と動物たちと戯れられる癒やしの観光地です。ドライでクールな大人女子も、ここでは目をキラキラと輝かせる少女に戻れます(もちろん男性の方でも癒されます)。
場所はJR掛川駅から徒歩800mという徒歩圏内にあるのでアクセス便利。冷暖房完備のガラスハウスの中には様々な鳥たちが放し飼いされていて、エサを買って与えると手の上からでも食べてくれます。肩に乗ってくれる鳥もいて、目尻が下がってしまうくらい可愛いものです。屋外エリアにはエミューやペリカンなど大型鳥がいて、飼育員の指示を完ぺきに遂行する猛禽類のバードショーなどが楽しめます。
特にオススメしたい鳥はハシビロコウ(名前はふたば)。この鳥はエサを取る時以外動かないのが特徴ですが、花鳥園では頭を揺らしながら飼育員にお辞儀をしてくれます。稀に初対面の男性でもしてくれるそうなので、「我こそは!」と思う方は深々とお辞儀をしてみましょう。
名称:掛川花鳥園
住所:静岡県掛川市南西郷1517
公式・関連サイトURL:http://k-hana-tori.com/
6.【駅南側】難攻不落の城と言われた「高天神城址」
高天神城跡は掛川の鶴翁山の上に建っていた山城(高天神城)跡です。戦国時代に落城後、再建されることなく現在に至っています。鶴翁山の急斜面という自然の地形をうまく利用した高天神城は、落城するまで何度も攻め込まれ、その度に落とせなかった難攻不落の城でした。
「高天神を制するものは遠州を制する」とまで言われたこの城を兵糧攻めで落城させたのが、江戸幕府の開祖・徳川家康です。彼はこの城を攻めるために後述する「横須賀城」を作りました。ちなみに当時の高天神城の所有者は武田勝頼(武田信玄の息子)。落城時彼がそこに籠城していたわけではないですが、この戦いの敗北により勝頼の評判は地に落ち、武田家滅亡のきっかけとなりました。
何度も戦いの場となったこの城跡には、この城が居住のためのものでなく、軍事要塞であったことが伺える土塁や切割などを見ることができます。実際に訪れてみると鬱蒼とした森の中の静にある遺跡という雰囲気で、景色も良く散策にはもってこいの観光地です。
名称:高天神城址
住所:静岡県掛川市上土方嶺向
公式・関連サイトURL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/takatenjinjyoato.html
7.【駅南側】徳川家康が築城した「横須賀城址」
横須賀城跡は城跡というだけあって城はありません。しかし合戦による落城のせいで城がなくなったわけではなく、徳川家康が武田家所有の難攻不落の「高天神城」を攻め落とすための拠点として、掛川の地にこの城を作らせたのです。その後高天神城が落城。横須賀城は高天神城の代わりとして遠州の砦となり、城が廃城となるまでの約300年間、横須賀藩の城主が住んでいました。
廃城となったのち土地や建物、植物にいたるまでが民間に払い下げられ城は消失。近世中頃まで城の一方は海に接していて、その側にある横須賀湊は交易の拠点になっていました。掛川城の堀の水を供給している逆川の河口が城の近くにあったことから、掛川城とは船で往来していたと言われています。現在は城跡公園として観光用にきちんと整備され、当時の石垣などを見ることができます。
名称:横須賀城跡公園
住所:静岡県掛川市西大渕
公式・関連サイトURL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/yokosukajyoato.html
8.【南側】レトロな街並みが楽しめる「遠州横須賀街道」
遠州横須賀街道ちっちゃな文化展 へ。有名な催しなのにじつはお初。今回は叔母が展示をしているので母につきあって。古民家はもちろん普通の民家も展示会場になっており、出店も多くて、まちを挙げてのイベントという感じ。そしてお客さんがたくさん!継続は力なりですね。 pic.twitter.com/IjOvHbxY6v
— SHIZU (@shizu_a_m_p) October 22, 2016
遠州横須賀街道は横須賀城跡公園の側にある観光地なので、帰り道に立ち寄るルートがベストです。掛川の古き良きレトロな街並みが残っていて、街道沿いを散策するだけでタイムスリップしたような気持ちになります。街道の中にある三熊野神社(みくまのじんじゃ)は、子授け・安産・縁結びと女子にはとっても有り難いご利益のある神社です。
他にも古民家を改築した建物で可愛い民芸品を売っているお店や、駄菓子屋などもあって観光気分が盛り上がること間違いないでしょう。10月には街道がそのまま美術館になる「ちっちゃな文化展」という催しもあり、観光にはぴったりです。
街道から少し外れてしまいますが、愛宕神社の近くに「愛宕下羊羹」という和菓子屋があります。ここの「一口ようかん」はすぐに売り切れてしまうほど人気で、営業時間も9時半~売り切れまで。食べたい人は早めに来店することをおすすめします。なお、定休日は水曜日と第二・三・五の日曜日です。
名称:遠州横須賀街道
住所:静岡県掛川市横須賀遠州横須賀倶楽部事務局(プラザ大須賀/掛川南部観光案内処内)
公式・関連サイトURL:http://www.ne.jp/asahi/atok/photo/yokosuga/indexyokosuga.htm
◎まとめ
掛川の観光スポットと言えば「掛川城」がメジャーですが、今回はあえて外してみました。もちろん素晴らしい観光地には間違いないので、時間に余裕があれば+αで訪ねてみましょう。他にも「ステンドグラス博物館」や「清明塚」といった観光地もあります。
掛川市の観光スポットは歴史の話題に事欠かず、特に戦国武将ゆかりのエピソードは織田・徳川・武田など有名どころばかり。世が世なら甲冑姿の家康がその辺を闊歩していたのかと思うと、歴史好きならそれだけでも楽しめます。ぜひ皆さんも掛川で楽しいひとときを過ごしましょう。
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