伊丹の観光スポット特選11！飛行機の迫力と、自然・歴史を満喫しよう

大阪や神戸のベッドタウンである兵庫県伊丹市（いたみし）は、人口約20万人の都市。「伊丹空港」という言葉でを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。大阪へ飛行機で行くなら、すぐに別の観光地に移動してしまうなんてもったいない！伊丹をぐるっと観光してみませんか。

大迫力の離着陸が見られる展望スポットから、世界のバラが咲き誇るバラ公園、自然あふれる公園や池、寺社・城跡・古墳などの歴史スポット、美術館や科学館など文化施設まで、伊丹には観光や散策してみたい場所がたくさんあります。さぁ、伊丹観光でぜひ立ち寄りたい特選11スポットへご案内しましょう。

1.飛行機の離着陸を目の前で見られる「伊丹スカイパーク」

伊丹市・豊中市・池田市にまたがっている「大阪国際空港」は、滑走路のほとんどが伊丹市にあることから「伊丹空港」と呼ばれ、関西の人たちに親しまれています。

そんな伊丹の観光スポットとしてまずご紹介したいのが「伊丹スカイパーク」。滑走路のすぐ横に隣接する約9万平方メートルもの広大な公園で、飛行機の離着陸を目の前で見ることができます。その迫力には大興奮！園内に飛行機の展望ポイントはたくさんありますが、おすすめは「だんだんテラス」。12段の大きな石階段に座ってゆっくり見ることができる特等席です。

ほかにも、春に14000本ものツツジが咲き誇る「つつじの丘」、巨大立体迷路のキューブアドベンチャーやローラーすべり台など子供に大人気の大型遊具がそろった「冒険の丘」など遊び場や見どころが多いので、朝から晩まで丸一日遊べます。また、暗くなるとLEDによる幻想的な星空が浮かび上がる「スターライトパス」や、噴水、スカイテラスはロマンチック。デートにもおすすめです。

2.大阪国際空港展望デッキ「LaSORA（ラ・ソーラ）」

大阪国際空港ターミナルビルの4Fにある展望デッキ「LaSORA（ラ・ソーラ）」は、搭乗の待ち時間や着陸した後にぜひおすすめしたい場所。ウッドデッキが心地良い全長約400m、総面積約5000平方メートルもある広大な展望スポットで、6時～22時まで自由に見学できます。

時間があれば、世界の珍しい花がいっぱい咲いているラ・ソーラ庭園や、スカンジナビア家具を直輸入したインテリアショップにも立ち寄ってみてください。滑走路寄りの真ん中あたり、オープンテラスのある欧州料理レストランなら、飛行機を見ながら食事ができますよ。

3.天神川の河川堤防を利用した美しいバラ園「荒牧バラ公園」

約17000平方メートルと広大な「荒牧バラ公園」は、天神川の河川堤防を利用し、立体地形を生かした南欧風のバラ園。大輪のプライダルピンクから八重のゴールデンボーダー、小さい姫バラのジェニファーなど、約250種10000本ものバラが咲き誇る様子は圧巻！天津乙女（あまつおとめ）やマダム・ヴィオレなど伊丹産のバラもあります。

目を引くのは、自由・平等・人類愛を象徴した3本の「平和モニュメント」。バラの見頃である5月中旬から6月中旬頃と10月中旬から11月中旬頃は、平和モニュメント広場の地下ホールも開館します。中央にある芝生広場は、バラに囲まれてのんびりするのに最適ですよ。

4.小型機やヘリコプターの離着陸が見られる「エアフロントオアシス下河原」

「エアフロントオアシス下河原」は大阪国際空港の北側にある公園。短い滑走路に近いため、小型機の離着陸やヘリコプターを見るのに適した展望スポットです。

駐車場は満車のことが多いので、ゆっくり見たい方には電車がおすすめ。アクセスは、JR福知山線の北伊丹駅からなら徒歩約15分ほど、阪急蛍池駅からだと徒歩30分ほどです。

5.オノレ・ドーミエのコレクションが有名な「市立伊丹ミュージアム」

「市立伊丹ミュージアム」は、伊丹市立美術館、市役所隣にあった伊丹市立博物館、柿衞文庫、伊丹市立工芸センター、伊丹市立伊丹郷町館を統合し、2022年4月に誕生。19世紀のフランス作家であるオノレ・ドーミエの作品を中心に、ウィリアム・ホガースのエッチング、ジョルジュ・ビゴーの諷刺版画、ヨーロッパの絵画や版画などを所蔵、展示。企画展やイベントも好評です。

市立伊丹ミュージアムへのアクセスは、阪急の伊丹駅から徒歩約20分。伊丹市役所の北側に隣接しています。旧岡田家住宅・酒蔵、旧石橋家住宅は入館無料なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

6.鴻臚館と賞月亭がある「緑ケ丘公園」

「緑ヶ丘公園」は上池と下池という2つの池と、桜や松の古木がある伊丹市内で最も古い公園です。下池に浮かぶ「賞月亭（しょうげつてい）」は、友好都市である中国の佛山市から贈られた東屋。上池と下池の間にある入母屋造りの「鴻臚館（こうろかん）」と対象的に、異国情緒漂う建物が印象的です。

そのほか園内には緑ケ丘神社、武道館や体育館、プール、子供用の遊具などがあります。池沿いの桜や藤棚、秋の紅葉など四季折々の自然に癒やされながら、遊歩道を散策してみてくださいね。

7.健康づくりに役立つ「瑞ケ池公園」

緑ヶ丘公園から西へ数分歩いたところにあるのが「瑞ヶ池公園（ずがいけこうえん）」。伊丹の貯水池である瑞ヶ池のまわりを整備した公園で、春には桜の名所として人気があります。

花壇に咲く花を見ながら、池のほとりをのんびり散歩してみませんか。池の周囲にはランニングやウォーキングで健康づくりに役立つ約1600mのトリムコースがつくられ、全17基の健康遊具や子供用の遊具が設置されています。

8.オリジナル工作キットが人気！「伊丹市立こども文化科学館」

「こども文化科学館」は、プラネタリウム館と文化センターからなる複合施設。プラネタリウム館は、プラネタリウムと宇宙をテーマにした体験や展示で学べる科学館。文化センターには大阪国際空港の離着陸が見られる展望室と、展示室・会議室があります。

平成25年にリニューアルしたプラネタリウム投影機は、恒星数約500万個の「MEGASTAR-2B itami」。その日の星空や季節の星空を紹介するレギュラー投影のほか、子供向けのちびっこ投影や、大人向けのトワイライトなどのプログラムが用意されています。

プラネタリウム館の常設展示では、宇宙ロケット打ち上げや太陽系サイクリングなどの体験型展示が好評。星座早見盤になる「星座うちわ」、ミニ地球儀になる「地球ペーパークラフト」、ミニ月球儀になる「月ペーパークラフト」など、こども文化科学館のオリジナル工作キットも大人気。それぞれ50円とお手頃なので、ぜひ科学館の工作コーナーで作ってみましょう。

9.行基が創建した由緒ある「昆陽寺」

高野山真言宗の「昆陽寺」は、行基によって創建されたと伝わる由緒ある寺院です。山号は「崑崙山（こんろんさん）」で、西国薬師四十九霊場第十九番札所。本堂のご本尊は、行基による薬師如来です。

普段は落ち着いた雰囲気の昆陽寺ですが、毎年4月の行基さん祭り、8月の昆陽寺まつり、10月のだんじり祭りの頃はとてもにぎわいます。スケジュールが合えば、ぜひ見学してくださいね。

10.5世紀後半の前方後円墳「御願塚古墳」

大阪国際空港の南西には古墳が点在しています。なかでも有名なのは、帆立貝の形に似た前方後円墳である「御願塚古墳」。兵庫県の指定文化財に指定されているとともに、川辺西国観音霊場三十三所めぐりの1つ。

5世紀後半頃に造られた御願塚古墳は、全長約52m。墳丘は、水をたたえる小さな堀に囲まれています。その当時は、御願塚古墳を中心に満塚（みちづか）・掛塚（かかりづか）・温塚（ぬくめづか）・破塚（やぶれづか）という4つの陪塚が築かれていました。4つの陪塚は現存していませんが、跡地には石碑が立てられており、「御願塚」の名前の由来は、5つの塚「五ヶ塚」という説が有力とされています。

11.有岡城跡史跡公園（伊丹城）

謀反を起こした荒木村重を説得するために赴いた黒田官兵衛が、1年も幽閉された城として有名な「伊丹城」。城下町が堀と土塁で囲まれた日本最古の総構えの遺構があることでも知られています。伊丹城は伊丹段丘の東縁に位置し、川が自然の要塞として機能していました。

1574年（天正2年）、荒木村重が伊丹城を攻め落として入城。大改修を行って、城名を「有岡城」と改めました。

有岡城（伊丹城）の本丸があったのは、現在のJR伊丹駅の場所。遺構の一部が「有岡城跡史跡公園」として整備されており、石垣や井戸跡、土塁、堀跡を見ることができます。

◎伊丹の観光スポットまとめ

伊丹といえば空港のイメージが強いのですが、空港以外にも伊丹にはさまざまな観光スポットがあります。伊丹空港を利用するなら、移動手段として通過してしまうのではなく、大阪や神戸観光の前後にぜひ観光してみてくださいね。

伊丹の観光スポット特選11！飛行機の迫力と、自然・歴史を満喫しよう