歴史の趣き深い一休さんゆかりの地、京田辺市のおすすめ観光スポット6選

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歴史の趣き深い一休さんゆかりの地、京田辺市のおすすめ観光スポット6選

京都府の南西部にある京田辺市は、南山城(みなみやましろ)地区の政治・経済・文化の中心的な役割を果たしてきたエリア。大阪と奈良の県境に面する3府県の真ん中に位置しています。京田辺市には、一休さんのお寺として知られる酬恩庵や、国宝の十一面観音像を安置する観音寺など由緒ある歴史観光スポットが点在するほか、最先端の設備がそろう同志社大学の京田辺キャンパス内にも遺跡や古墳群があるんですよ。京田辺市のグルメとして特筆すべき特産品の玉露は、数々の受賞歴を誇っています。3府県のベッドタウンでもある京田辺市の、知られざる魅力を新たに発見する旅にあなたも出発してみませんか。

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歴史の趣き深い一休さんゆかりの地、京田辺市のおすすめ観光スポット6選

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1.一休さんのお寺「酬恩庵一休寺」

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テレビアニメ『一休さん』をみたことがありますか?『一休さん』は、とんち話で人気を博した江戸時代の説話『一休咄』をもとにして製作されたアニメです。

主人公である一休さんのモデルは「一休宗純(いっきゅうそうじゅん)」和尚。京田辺市にある臨済宗大徳寺派「酬恩庵(しゅうおんあん)」の僧侶でした。前身であった妙勝寺を一休和尚が酬恩庵として再興。88歳で逝去されるまで晩年をここでお過ごしになったことから「一休寺」と呼ばれて親しまれています。

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本堂や鐘楼、方丈仏間に安置された木造の一休和尚坐像など多数の重要文化財、国の名勝に指定されている江戸初期の方丈庭園など見どころが多い酬恩庵。観光には紅葉の美しい秋がおすすめです。

2.国宝の木心乾漆十一面観音立像は必見!「観音寺」

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「大御堂観音寺(おおみどうかんのんじ)」は、飛鳥時代に天武天皇の勅願により建立された親山寺を起源とする歴史ある寺院です。奈良時代には聖武天皇の勅願により東大寺初代別当の良弁が伽藍を増築。大御堂の本尊として十一面観音立像が安置され、実忠が五重塔を建立するなど、壮麗を極めた大寺院になりました。しかし、度々見舞われた火災によって建物のほとんどが失われてしまい、現在は再建された本堂の大御堂だけが残存しています。

御本尊は、国宝の木心乾漆十一面観音立像。像高約172cmの御本尊はとても柔和な表情で、慈悲の心に満ちあふれています。

3.周濠をもつ前方後方墳が2基並んだ「大住車塚古墳」と「大住南塚古墳」

「大住車塚古墳(おおすみくるまづかこふん)」は、5世紀はじめの古墳時代に造られた全長約66mの前方後方墳。国の史跡に指定されています。周囲には約100m×約60mの濠がめぐらされており、棺が納められていた主体部は竪穴式石室か粘土槨と考えられています。

そしてすぐ南西にみえるのは、4世紀後期に造られた全長約71mの「大住南塚古墳」。それぞれ長方形の周濠をもち、ほぼ同じ形と大きさの2基の前方後方墳が並んでいるという全国でも珍しい貴重な場所です。

4.隼人舞の発祥地「月読神社」

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京田辺市の大住にある「月読神社(つきよみじんじゃ)」は、月読命(つくよみのみこと)を主祭神に祀る809年創建の延喜式内大社。明治維新の際には、石清水八幡宮が鳥羽伏見の戦いを避けるために遷座され、神宝が薬師堂に安置されたといわれています。

社殿は焼失と再興を繰り返した歴史があり、現在の本殿は1893年に春日造で再建されたものです。

出典: ja.wikipedia.org

また月読神社は、九州の隼人が、民俗芸能の隼人舞を月読神社に奉納したと伝わる隼人舞の発祥地。毎年10月14日の宵宮には、市指定文化財の大住隼人舞が奉納されています。

5.京都市街地の眺望が素晴らしい「甘南備山」をハイキング!

酬恩庵一休寺の南西に、古来より「神の御座所」として信仰の対象になっている標高約221mの「甘南備山(かんなびやま)」があります。駐車場から山頂までの登山道は整備されていてハイキングにピッタリ。丁寧な案内表示があるので迷うこともありません。

約1時間ほど歩くと山頂に到着。甘南備神社や展望台から、京都市街地の素晴らしい眺望が楽しめますよ。

6.最先端の実験設備や機器がそろう「同志社大学京田辺キャンパス」

欧米に学ばねば日本の未来はない、と幕末の動乱のさなか、その強い想いを胸に鎖国の禁を犯して単身渡米した青年がいました。脱国の船上で「Joe」と呼ばれた彼こそ、名門・同志社大学の創立者である新島襄。同志社という名前には「志を同じくする者が創る結社」という思いが込められています。NHK大河ドラマ『八重の桜』で知られるようになった妻の八重と、二人三脚で大学設立に奔走しました。

同志社大学の校地は2か所に分かれています。同志社大学誕生の地である今出川キャンパスは、京都御所の北側という環境が非常に良い場所にあり、京都市地下鉄の今出川駅で降りてすぐとアクセスも至便。京田辺市にある京田辺キャンパスは、1986年に開校した理系学部を中心とした最先端の実験設備や機器がそろう広大な校地です。

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同志社大学のイメージカラーである煉瓦タイルで統一された美しい大学キャンパスは、観光地としての顔もあわせ持ちます。ラーネッド記念図書館や、十字架の尖塔とフランスのケルン社製パイプオルガンが印象的な「新島記念講堂」など、美しい建物が多いので散策してみましょう。

知真館2号館にある「歴史資料館」には、各キャンパスの発掘調査で収集された約110万点の資料を展示。校地内にある田辺天神山遺跡は、大学正門から南東方向へ丘陵を登ったところにある弥生時代後期の集落遺跡で、史跡公園として整備・保存されています。テニスコートを下に見る丘陵地帯の雑木林には、下司古墳群を見ることもできますよ。

◎まとめ

京都府京田辺市についてご紹介しました。京田辺市には多くの歴史ある寺社や、四季を通じて穏やかな自然を楽しめる観光スポットがあり、里山の風景との調和を垣間見ることができます。観光の合間には、旨味と甘みがぎゅっと詰まった名産の玉露や、美味しい抹茶スイーツがおすすめ。この機会に、あなたも京田辺市の多彩な魅力をさまざまな角度から発見する旅にでかけてみてはいかがでしょうか。

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