■地下鉄&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ
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■優待施設一覧(PDF)
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京都市北部の「洛北」エリアは、豊かな大自然と深い歴史が息づく“京の奥座敷”。世界遺産の上賀茂神社をはじめ、比叡山の麓に広がる修学院、川床の涼が心地よい貴船、そして高僧たちが隠れ住んだ大原の里山まで、定番の京都旅とは一線を画すドラマチックな絶景に出会えます。
この記事では観光プランを立てやすいよう、魅力あふれる洛北を5つのエリアに分けて紹介します。大人旅にぴったりな京都・洛北へ足を延ばしてみませんか?
目次
【上賀茂・修学院・貴船・大原】京都・洛北のおすすめ観光スポット|三千院・瑠璃光院を巡る旅ガイド
洛北イラストマップで、5つのエリアの位置関係をチェック!
ここでは、京都市北部の広大なエリアを「洛北」として括りました。北山から賀茂川周辺の神社や植物園、深い山々に囲まれた渓谷まで、その見どころは実に多彩です。
そこで、行ってみたい名刹や絶景スポットがどのあたりにあるのか、位置関係がひと目でわかるイラストマップを作成してみました。まずは洛北エリアの全体像を確認して、あなたの観光プランに役立ててください。
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特に、②④⑤のエリアの周遊にはピッタリ。乗り降り自由なので、リーズナブルに効率よく観光できておすすめです。
◤① 街なか近郊:北西エリア◢ ~上賀茂・鷹峯・北山~
鴨川の上流に位置する上賀茂、緑豊かな北山と山裾の鷹峯(たかがみね)など、多様な表情を持つ京都市内の北西エリア。世界遺産の古社から、国内最大級の温室を備える植物園、そして「窓」を通して仏教の教えに触れる寺院と、バリエーション豊かな魅力がコンパクトに凝縮されています。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)
青空に映える一の鳥居が出迎えてくれる「上賀茂神社」。正式名称「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」は、紀元前から続く、京都最古級の歴史を持つ世界文化遺産です。広大な境内には国宝2棟、重要文化財41棟もの貴重な社殿が立ち並び、一歩足を踏み入れるだけで厳かな空気に包まれます。
主祭神として祀られているのは「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」。名前の通り、雷を支配するほどの絶大なパワーを持つ神様であり、あらゆる災難を除く京都最強の厄除け・開運スポットとして信仰を集めています。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 立砂(たてすな) | 細殿(ほそどの)の前に盛られた一対の円錐形の砂山「立砂」は、神様が降臨された「神山(こうやま)」を模したものです。鬼門と裏鬼門に置く「盛り塩」の起源と言われています |
| ならの小川 | 百人一首にも詠まれた小川です。清らかな水流と豊かな緑に、心洗われるひとときを過ごせます |
| 名物「やきもち」 | 老舗の「神馬堂(じんばどう)」や「葵家やきもち総本舗」で、香ばしく焼き上げられた門前菓子をどうぞ |
名称:上賀茂神社(賀茂別雷神社)
住所:京都市北区上賀茂本山339
アクセス:市バス「上賀茂神社前」下車すぐ
拝観料:境内無料、本殿特別参拝有料
開門時間:【二ノ鳥居】5:30~17:00、【楼門】8:00~16:45
公式URL:https://www.kamigamojinja.jp/
京都府立植物園
「京都府立植物園」は、大正13年(1924年)に開園した日本最古の公立植物園。甲子園球場が約6個分も入るという広大な敷地に、約12,000種類もの植物が植えられています。四季折々の花々はもちろん、絶滅危惧種などの珍しい植物も多く、2021年には世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」も開花しました。
植物園最大の見どころは、金閣寺の緩やかな曲線をイメージしてデザインされた日本最大級の「観覧温室」です。世界中を冒険しているかのように、熱帯雨林室やサボテン室、高山植物室など8つの部屋を回遊して楽しめます。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 全国トップレベルの品種数を誇る「桜」と「バラ」 | 春には180品種・500本もの桜の森が広がります。5月〜6月上旬には、「金閣」「貴船」など約320品種・1400株のバラ園が見頃を迎えます |
| ビル・ゲイツの寄贈本がある「きのこ文庫」 | 屋外にある可愛いきのこ型の収蔵本棚。ビル・ゲイツ氏が日本で唯一、人生最高の本5冊を寄贈した場所としても話題になりました |
| なからぎの森 | 開園前から残る、大小4つの池に囲まれた貴重な自然林。森の中央には上賀茂神社の境外末社「半木(なからぎ)神社」が鎮座し、秋には池の周囲が美しい紅葉に染まります |
| くすのき並木・けやき並木 | 川端康成の小説『古都』にも登場する樹齢100年超の「くすのき並木」、そして正門前には紅葉が美しい樹齢約100年の「けやき並木」があります |
名称:京都府立植物園
住所:京都市左京区下鴨半木町
アクセス:地下鉄「北山駅」3番出口から直結、市バス「植物園前」「植物園北門前」下車すぐ
入園料(1日券):大人500円、65歳以上 250円、高校生250円、中学生以下無料
※観覧温室の入室を含みます
開園時間:9:00〜17:00(温室10:00〜16:00)
休園日:12月28日〜1月4日
公式URL:https://www.kyotobotanicalgardens.jp/
源光庵
上賀茂から少し西、山裾の鷹峯に佇む鷹峯に佇む「源光庵(げんこうあん)」は、貞和2年(1346年)に開創された曹洞宗の古刹です。四季折々に表情を変える美しい日本庭園とともに、仏教の深い教えを視覚的に伝える意匠が随所に施されています。
本堂の奥に並んで配されているのは、四角い「迷いの窓」と、丸い「悟りの窓」。
角型は人間の生涯と避けることのできない四苦八苦を、丸型は何ものにもとらわれない大宇宙(禅の心)と、何ものにもとらわれない円融無碍な心(円通)を表現しています。
名称:源光庵(げんこうあん)
住所:京都市北区鷹峯北鷹峯町47
アクセス:市バス「鷹峯源光庵前」下車すぐ
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:中学生以上400円(※紅葉時期500円)、小学生200円
公式URL:https://genkouan.or.jp/
原谷苑
金閣寺から低い峠を越えた原谷に、知る人ぞ知る私有のさくら苑「原谷苑」があります。普段は静かな山林ですが、春の開花シーズンを迎えると、一面ピンク色に染まる絶景に変わります。
原谷苑の魅力は、50年余り、苑主の家系で四代にわたって大切に育まれてきた桜の圧倒的なボリューム感。約4,000坪という広大な敷地に、ソメイヨシノをはじめ、御室桜や山桜など20数種類もの桜が植えられています。なかでも、苑内を埋め尽くすように咲き誇る「八重の紅しだれ桜」は美しく、まるで天から桜のシャワーが降り注いでいるかのように幻想的。
さらに、ヤマブキ、木瓜(ボケ)、シャクナゲ、ツツジなども同時期に咲き乱れ、絵画のような色彩のコントラストが訪れる人を魅了します。
名称:原谷苑(はらだにえん)
住所:京都府京都市北区大北山原谷乾町36
アクセス:市バス「原谷農協前」「原谷」より徒歩約2分
※シャトルバスの運行スケジュールは、SNSやホームページ参照
拝観時間:【桜まつりの期間のみ】9:00〜17:00
入園料:大人500円~1,800円(※桜の開花状況により変動)、小・中学生 500円
公式URL:http://www.haradanien.com/
◤② 街なか近郊:北東エリア◢ ~修学院・宝ヶ池~
京都の中心部から地下鉄やバスで簡単にアクセスできる市街地北東エリア。修学院や宝ヶ池周辺は、市街地の手軽さがありながら、比叡山の山裾ならではの豊かな緑と澄んだ空気が広がる開放感抜群のエリアです。
かつて貴族の別荘地や文人たちの隠れ家が築かれた歴史があり、洗練された美意識が今もエリア全体に息づいています。
詩仙堂(詩仙堂丈山寺/凹凸窠)
一乗寺の静かな高台に、自然の地形をそのまま活かした曹洞宗の寺院「詩仙堂丈山寺(しせんどうじょうざんじ)」があります。ここは元々お寺ではなく、元武将であり文人、書家、そして造園の天才でもあった石川丈山(いしかわじょうざん)が、隠居後の終の棲家として建てた山荘でした。
丈山の粋な美意識が表現されたこの山荘の正式名称は、"でこぼこした土地に建てた住居" という意味をもつ「凹凸窠(おうとつか)」。この凹凸窠の中心にあるのが「詩仙の間」です。
部屋の四方の壁には、江戸時代の名絵師・狩野探幽が描いた、中国の偉大な詩人三十六人の肖像画『三十六詩仙』が掲げられています。この印象的な部屋の存在から、現在は広く「詩仙堂」の名で親しまれています。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 丈山自らが設計した「唐様庭園」 | 美しい唐様庭園は、丈山自身がこだわり抜いて設計した名庭です。5月下旬頃には丸く幾何学的に刈り込まれたサツキがピンクの花を咲かせ、11月下旬には庭園全体が鮮やかな紅葉に染まります |
| 日本初の「ししおどし」 | かつて武将として戦い、のちに文人となった丈山が、庭を荒らすイノシシや鳥を追い払うために作ったのが始まりとされています。静寂の中に響く「カタン……」という竹の音が、洛北の風情をより一層引き立てます |
名称:詩仙堂(詩仙堂丈山寺/凹凸窠)
住所:京都市左京区一乗寺門口町27
アクセス:市バス「一乗寺下り松町」より徒歩約7分、叡山電車「一乗寺駅」より徒歩約15分
拝観時間:9:00〜17:00(受付終了16:45)※毎年5月23日は拝観休止
拝観料:大人 700円、高校生 500円、小・中学生 300円
公式URL:https://kyoto-shisendo.net/
圓光寺
詩仙堂から歩いて数分の高台に佇む「圓光寺(えんこうじ)」は、一乗寺エリアで詩仙堂と人気を二分する美しい名刹。慶長6年(1601年)、徳川家康が学問を発展させるために創建した学校を起源とする、出版文化のルーツとも言える寺院です。
山門をくぐると、まず目に飛び込んでくるのが、圧倒的な存在感を放つ平成の枯山水「奔龍庭(ほんりゅうてい)」です。渦を巻き、激しく波打つ白砂を雲海に見立て、天空へと自在に奔る龍の姿を荒々しい石組で表現したこの庭は、思わず足を止めて見入ってしまうほどのインパクト。禅寺の凛とした緊張感と、現代的な躍動美が融合した息をのむ空間が広がっています。
この奔龍庭のダイナミックな美しさを堪能して本堂へ進むと、今度は静寂に包まれた池泉回遊式庭園「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」が迎えてくれます。柱を額縁に見立てて眺める新緑の青もみじや、秋の燃えるような紅葉はまさに絵画。動と静、2つの対照的な庭園美を一度に味わえるのが、圓光寺の魅力です。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 苔に映える「敷きモミジ」とわらべ地蔵 | 青苔の上に真っ赤なモミジが敷き詰められる秋の絶景。その中にそっと佇む、優しく微笑む小さな「わらべ地蔵」。愛らしい姿に心が癒やされます |
| 心地よい余韻が響く「水琴窟」 | 十牛之庭の傍らにある水琴窟。静寂の中に一滴の水が奏でる、澄んだ音色が響きます |
| 高台からの絶景 | 庭園の奥、竹林を抜けて階段を登った先に、東照宮(徳川家康の墓)があります。そこからは洛北の街並みを見下ろす大パノラマが広がっています |
名称:瑞巌山 圓光寺(ずいがんざん えんこうじ)
住所:京都市左京区一乗寺小谷町13
アクセス:市バス「一乗寺下り松町」より徒歩約10分/叡山電車「一乗寺駅」より徒歩約20分
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:大人800円、高・中・小学生 500円(※紅葉時期は特別拝観により料金が変わります)
公式URL:https://www.enkouji.jp/
曼殊院門跡
圓光寺から北東へ、美しい緑に囲まれた坂道を歩いて約15分。修学院の山裾に佇む「曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)」は、代々皇族や公家が住職を務めてきた、格別の格式を誇る天台宗の門跡寺院です。
現在の建物は江戸時代初期、桂離宮の造営にも深く関わった良尚法親王(りょうしょうほっしんのう)によって築かれました。そのため、随所に桂離宮と共通する洗練された数寄屋造の美学が散りばめられており、「小さな桂離宮」の名で広く愛されています。
なかでも、大書院から眺める広大な枯山水庭園は見ごとです。白砂の大海に浮かぶ「亀島」と「鶴島」を表現した造形、そして背景の比叡山の山並みが一体となった景色は、まるで王朝文学の世界に迷い込んだかのような、優雅で高貴な静寂に満ちています。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 白砂に映える霧島ツツジと紅葉 | 5月上旬頃には真っ赤な霧島ツツジで彩られ、11月中旬頃には国指定名勝の庭園全体が鮮やかな紅葉に包まれます |
| 職人技が光る、数寄屋造りの仕掛け | 障子を開けると現れる「富士山の形の七宝焼きの釘隠し」、光の加減で模様が変わる「曼殊院棚」など、建物自体が美術品のような細やかさです |
| 名絵師・狩野探幽が描いた「幽霊画」 | 曼殊院門跡は、狩野探幽による「幽霊画」の掛け軸も所蔵しています。通常は非公開で特別公開時のみ鑑賞できますが、実はその展示場所には “撮影すると差し障りあることが起こることがあります” という恐ろしい張り紙が……。そのため、ネット上にはほとんど写真が出回っておらず、現地を訪れた人だけが知る特別な謎に包まれています。 |
名称:天台宗 曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
アクセス:叡山電車「修学院駅」より徒歩約20分/市バス「一乗寺清水町」より徒歩約20分
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:一般 800円、高校生 500円、中・小学生 400円
※春の特別拝観:1,000円
公式URL:https://www.manshuinmonzeki.jp/
修学院離宮
比叡山の麓に広がる「修学院離宮」は、江戸時代初期に後水尾(ごみずのお)上皇によって造営された、皇室ゆかりの壮大な離宮です。あの東京ディズニーランドの敷地を超えるという、日本屈指のスケール感を誇ります。
敷地内は、上・中・下の3つの御茶屋(庭園と建物)で構成されています。その間に広がるのは、今も地元の方々が耕作している、のどかな棚田。そして御茶屋を繋ぐ、美しい松並木。青々とした稲穂と見事な松が織りなす日本の原風景さえも、計算された離宮の美の一部となっています。
上離宮は、人工池の「浴龍池(よくりゅうち)」を中心とした庭園。高台に建つ「隣雲亭(りんうんてい)」からは、池の背後に広がる山並みを一つの庭として取り込んだ、ダイナミックな借景パノラマを楽しめます。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 中御茶屋に遺る「霞棚(かすみだな)」 | 桂離宮の「桂棚」、醍醐寺三宝院の「醍醐棚」と並び、天下の三棚と称される傑作。たなびく霧のように美しい段差のデザインです |
| 宮内庁管理による「完全予約制」の特別感 | 参拝ではなく、宮内庁案内係の解説付きで巡るツアー形式です。事前のオンライン予約、または当日の整理券が必要ですが、制限されているからこその美しさと静寂が保たれています |
名称:修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)
住所:京都市左京区修学院藪添
アクセス:市バス「修学院離宮道」より徒歩約15分/叡山電車「修学院駅」より徒歩約20分
※曼殊院門跡からは、のどかな田園風景を歩いて約15分です。
拝観時間:1日5回の指定時間ツアー制
拝観料:無料
公式URL:https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuin.html
※事前予約/当日現地での整理券配布による先着順
インターネットでの事前予約は、参観希望月の3か月前の1日5時からです。
※自由参観はできません。宮内庁職員と一緒に参観する約80分のツアー形式です。
※18歳未満の方は参観できません。保護者同伴でも不可です。
宝が池公園(宝ヶ池)
「宝が池公園」は、豊かな森と湧水に恵まれた京都市民の癒やしスポット。「宝ヶ池」は、江戸時代に農業用として造られた周囲約1.5kmの人工池です。
池の周囲には遊歩道が整備されており、のんびりとお散歩や大人の休息を楽しむのにぴったり。晴れた日には、池の水面に比叡山の姿が上下反転して映り込む「逆さ比叡」を見ることができます。
池の背景には、日本初の国立国際会議場であり、モダン建築の傑作でもある「国立京都国際会館」が堂々とそびえ立ち、自然と未来的デザインが融合した景色をつくり出しています。
| チェックポイント | 魅力 |
|---|---|
| 子どもたちの自由な遊び場「こどもの楽園」 | 公園の東部にある「こどもの楽園」には、広大な芝生広場や、「夢の山」「迷路」など楽しい大型遊具が充実。子どもたちがのびのびと走り回れる、ファミリーに大人気のスポットです |
| 水上からの眺めが最高!「貸しボート」 | 宝が池には、定番の手漕ぎボートのほか、足で漕ぐペダル式の「ラッキーボート」もあります。遮るものがない水上から、比叡山や国際会館の景色をのんびり見渡せます |
名称:宝が池公園(たからがいけこうえん)
住所:京都市左京区上高野流田町ほか
アクセス:地下鉄「国際会館駅」5番出口から徒歩すぐ/叡山電車「宝ケ池駅」より徒歩約10分
開園時間:24時間フリー
入園料:無料
公式URL:https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetsu/page/0000082746.html (京都市情報館)
■宝が池公園 子どもの楽園:https://www.kyoto-ga.jp/kodomonorakuen/
入園料:無料
開園時間:9:00~16:30
定休日:12月29日~1月3日
実相院(岩倉実相院門跡)
宝が池公園、地下鉄「国際会館駅」からバスで約15分。洛北・岩倉の最奥にひっそりと佇む「実相院」は、高い格式を持つ門跡寺院です。
黒漆の塗られた「滝の間」は、床ガラス現象で知られています。磨き上げられた漆黒の床板に、新緑の季節には瑞々しい「床みどり」、秋には燃えるような赤が広がる「床もみじ」、そして冬には雪景色が白く浮かぶ「雪床」。四季折々に表情を変える妖艶な美しさを見ることができます。
また、江戸時代の天才絵師・狩野派による見事な襖絵で彩られた堂内には、静寂の世界が広がっています。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 対照的な美しさを持つ2つの庭園 | 比叡山を借景に心池を配した「山水庭園」と、波打つ白砂に苔でモダンにデザインされた「こころのお庭(枯山水庭園)」があり、それぞれ異なる禅の美学を堪能できます |
| 写真撮影のルールに注意 | 「床みどり」「床もみじ」が見られる「滝の間」をはじめ、堂内は撮影禁止になっています。だからこそ、自分の目と心に焼き付ける、ここだけの体験が待っています |
名称:実相院(じっそういん)/岩倉実相院門跡
住所:京都市左京区岩倉上蔵町121
アクセス:地下鉄「国際会館駅」から京都バス24系統で約15分、「実相院」下車すぐ/国際会館よりタクシーで約8分
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:大人500円、小・中学生250円
公式URL:https://www.jissoin.com/
◤③ 京の奥座敷:三尾エリア◢ ~高雄・槙尾・栂尾~
京都市内の北西、清滝川(きよたきがわ)の美しい清流に沿って佇む「高雄(たかお)」、「槙尾(まきのお)」、「栂尾(とがのお)」の3つの地域は、古くから「三尾(さんび)」と称される京都屈指の隠れ里です。
弘法大師空海や明恵上人(みょうえしょうにん)といった偉大な高僧が修行に励んだ、日本仏教の聖地でもあります。市内で最も早く紅葉が始まる場所としても有名ですが、春の山桜とミツバツツジ、夏の青もみじ、冬の厳かな雪景色など、わざわざ時間をかけてでも訪れる価値のある場所です。
[高雄]神護寺
「神護寺」は、空海(弘法大師)が真言密教の始まりの地とした、圧倒的な格式を誇る山岳寺院です。
清滝川にかかる高雄橋を渡り、400段もの石段を登りきった先に堂々とそびえ立つのは、重要文化財の「楼門」。この楼門をくぐれば、疲れが吹き飛ぶほどの厳かな別世界が広がっています。
境内の中央、さらに高くなる石段を見上げた先に堂々とそびえ立つのが「金堂」です。堂内には平安時代の傑作で国宝の「薬師如来立像」が安置され、聖気に満ちています。
さらにその奥の小高い丘に佇む「多宝塔」は、周囲の木々と見事に調和した絵画のような美しさです。
初夏のみずみずしい青もみじに包まれる境内は、静寂と清らかな空気が際立ち、リフレッシュに最適。秋の紅葉シーズンには、神護寺全体が燃えるような赤に染まります。
| チェックポイント | 魅力 |
|---|---|
| 厄除け祈願「かわらけ投げ」 | 神護寺は、厄除け「かわらけ投げ」の元祖です。峻烈な断崖絶壁「錦雲渓(きんうんけい)」から、小さなかわらけを谷底へ向かって思いっきり投げ放つ爽快感は格別です |
| 教科書で見た、あの絵!国宝の聖地(特別公開時のみ鑑賞可) | 教科書で見た源頼朝の肖像画「国宝・伝源頼朝像」や、日本三名鐘の一つである国宝「神護寺の梵鐘」など、日本屈指の至宝を所蔵しています |
名称:高雄山 神護寺(じんごじ)
住所:京都市右京区梅ケ畑高雄町5
アクセス:JRバス・市バス「高雄」バス停より徒歩約20分
※バス停から清滝川の谷底へ降り、そこから約400段の石段を登ります。歩きやすい靴が必須です。
拝観時間:9:00〜16:00
拝観料:大人1000円、小学生500円
公式URL:http://www.jinjoji.com/
[槙尾]西明寺
神護寺の参道から清滝川沿いの心地よい自然歩道を歩いて約10分。槙尾山の山麓に佇む「西明寺」は、平安時代、弘法大師空海の高弟・智泉(ちせん)によって神護寺の別院として創建された歴史ある古刹です。
清滝川の清流に架かる鮮やかな朱塗りの「指月橋(しげつきょう)」を渡り、苔むした石垣と青もみじに囲まれた階段を登っていくアプローチは、別世界へ誘われるかのようにドラマチック。
ここから上は清浄な場所である結界の石柱には、『大界外相』と刻まれています。
本堂(重要文化財)は、江戸時代に徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によって再建された厳かな建物です。扁額の『霊山鷲心(りょうぜんじゅしん)』は空海の直筆。堂内には鎌倉時代の天才仏師・運慶作と伝わるご本尊「釈迦如来立像(重要文化財)」が安置されています。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 地名の由来となった、樹齢700年の「高野槙」 | 本堂のすぐ近くにそびえ立つ大木は、「槙尾」という地名の由来になったと伝わる高野槙(こうやまき)の古木です |
| 洛北の山々に響き渡る「鐘楼」 | 境内には、参拝者が自由につくことができる鐘楼があります。自らつく鐘の音が、境内の静寂に美しく響きわたります |
| 歓喜天の「倍返しお守り」 | 聖天堂は、商売繁盛や夫婦和合のパワースポット。福が倍になる「倍返りお守り」が人気です |
名称:槙尾山 西明寺(まきのおさん さいみょうじ)
住所:京都市右京区梅ケ畑槙尾町1
アクセス:JRバス(高雄・京北線)で「槙ノ尾」下車 徒歩約5分
※神護寺からは清滝川沿いの遊歩道を歩いて約10分ほど
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:大人500円(※中学生以上)、小学生無料
公式URL:http://www.saimyoji.or.jp/
[栂尾]高山寺
西明寺からさらに、清滝川沿いの道を歩いて約10分。三尾の一番奥、栂尾に位置する「高山寺」は、国宝『鳥獣戯画』が伝わる寺として知られています。
創建は奈良時代。鎌倉時代初期に明恵上人が後鳥羽上皇からこの地を賜り、学問と修行の道場として再興した古刹です。国の史跡であり、世界文化遺産『古都京都の文化財』にも登録されています。
境内は巨木が立ち並び、青苔で覆われた神秘的な緑の世界。市内の洗練された庭園とは一線を画す、山岳寺院ならではの静寂と原始の自然が息づくような神聖な空気感に包まれます。
国宝「石水院(せきすいいん)」は、度重なる戦乱から逃れた、唯一の鎌倉時代の遺構です。
その縁側からは、目の前に広がる大自然の山並みを一望でき、まるで一幅の絵画を眺めているかのような贅沢な大人の時間を過ごすことができます。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 日本最古の漫画『鳥獣戯画』 | 国宝『鳥獣人物戯画』は、カエルやウサギ、サルをユーモラスに擬人化して描かれた、高山寺の至宝です。本物は東京と京都の国立博物館に寄託されており、石水院では精巧なレプリカが展示されています |
| 日本最古の茶園 | 明恵上人は、栄西禅師から贈られたお茶の種をこの地に植えました。これが日本のお茶文化の始まり。現在も境内には「日本最古之茶園」の石碑とともに、美しい茶畑が遺されており、ここで採れたお茶は今も宇治の茶師によって大切に守り継がれています |
名称:栂尾山 高山寺(とがのお こうざんじ)
住所:京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
アクセス:JRバス・市バス「栂ノ尾」バス停より徒歩約3分
拝観時間:8:30〜17:00
拝観料:境内無料、石水院拝観1,000円
※秋の紅葉時期のみ、入山料として別途500円
公式URL:https://kosanji.com/
◤④ 京の奥座敷:貴船・鞍馬エリア◢
出町柳駅から、叡山電車に揺られて北へ約30分。車窓の景色が緑へと移り変わった先に広がる「貴船」と「鞍馬」は、京都最強の聖地として崇められてきたパワーエリアです。
鴨川の源流として太古から「水の神様」を祀ってきた貴船神社と、牛若丸(源義経)が天狗と修行したという伝説が遺る鞍馬寺が、山を挟んで隣り合う特別な場所。市街地よりも気温が数度低く、夏には川床(かわどこ)で涼をとり、秋には山全体が鮮やかな紅葉に包まれ、冬は静寂のなかに水墨画のような美しい雪景色が広がります。
貴船
叡山電車を降りて貴船川沿いを進むと、そこは市街地よりも気温が4〜5度も低い、京の避暑地。豊かな水源と深い森に守られた「貴船」は、貴船神社の門前町です。
5月〜9月頃に登場する「川床(かわどこ)」は、京の夏の風物詩。鴨川の「川床(かわゆか)」が川沿いに床を設けるのに対し、貴船の川床は、手が届きそうなほど間近な清流の真上に座敷が組まれます。ひんやりとした涼風を感じながら味わう流しそうめん、鮎の塩焼きや鱧料理は、極上の贅沢!
秋には川沿いの木々が鮮やかに色づき、冬にはしんしんと雪が降り積もります。清流のせせらぎとともに、一年を通して日本の情緒を五感で味わえる特別な風景が広がっています。
名称:貴船
住所:京都市左京区鞍馬貴船町周辺
アクセス:叡山電車「貴船口駅」下車、京都バス(33系統)に乗り換えて約5分「貴船」下車すぐ
貴船観光会:https://kibune-kanko.jp/
貴船神社
川沿いの風情ある料亭を眺めながら上流へ歩くと、左手に鮮やかな朱塗りの鳥居が現れます。ここが、全国に約500社ある貴船神社の総本宮です。
本宮へと続く緩やかな石段の両脇には、朱色の「春日灯籠」が美しく連なります。
地名は「きぶね」と濁りますが、神社名は「きふねじんじゃ」と呼びます。これは、お祀りしている水の神様が濁らないように、という清らかな願いが込められているため。かつては「気生根(きふね)」とも表記され、気が生ずる根源の地として、参拝するだけで運気が上がると崇められてきました。
この御神水が湧き出る「本宮」とあわせて、貴船神社創建の地「奥宮」、本宮と奥宮の中間に位置する和泉式部ゆかりの恋の宮「結社(ゆいのやしろ)」をすべて参拝し、より強い御利益を授かれる「三社詣(さんしゃまいり)」という古くからの習わしも残っています。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 御神水に浮かべて占う「水占みくじ」 | 本宮の石垣から湧き出る御神水に「水占みくじ」をそっと浮かべると、水の神様のメッセージが浮かび上がります |
| 絵馬発祥の地 | 古くから祈願のために馬を奉納していた歴史があり、やがて馬の代わりに「板に描いた馬の絵」を納めるようになったのが「絵馬」の始まり。本宮の境内には、黒馬と白馬の像があります |
名称:全国総本宮 貴船神社(きふねじんじゃ)
住所:京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス:川床エリア(貴船バス停)から本宮まで徒歩約5分。本宮から奥宮まではさらに徒歩約10分
参拝時間:6:00〜20:00
参拝料:無料
公式URL:https://kifunajinja.jp/
叡山電車「貴船口駅」から貴船へのアクセス
「貴船口駅」から貴船への道路は道幅が非常に狭く、特に夏の川床や秋の紅葉シーズンは大渋滞が発生します。駐車場も極めて少ないため、観光の際は公共交通機関(叡山電車+京都バス)の利用を強くおすすめします。
最寄り駅の「貴船口駅」から貴船神社までは、京都バス(33系統)に乗れば約5分。歩く場合は、貴船川の自然を感じながらゆるやかな上り坂を約30分です。
叡山電車:https://eizandensha.co.jp/guide/station/kibuneguchi.html
京都バス:https://www.kyotobus.jp/spot/2026/03/kifunejinja.html
鞍馬寺
鞍馬山は、古くから天狗が住むという伝説が語り継がれる霊山です。叡山電車の終着駅「鞍馬駅」を降りると、まず巨大な天狗のオブジェが目に飛び込んできます。
ここは、源氏の御曹司・牛若丸(のちの源義経)が、鞍馬山天狗に剣術を習い、平氏打倒の力を蓄えたという伝説の舞台。山そのものが境内となっており、ケーブルカーや、緑豊かな九十九折(つづらおり)の参道を登っていくアプローチは、一歩ごとに日常から遠ざかり、神秘の領域へ入っていくかのようです。
険しい山道を登りきった先、標高約410mの山腹にそびえる「本殿金堂」に到着すると、目の前には洛北の山並みを見下ろす圧倒的な天空のパノラマが広がり、登山の疲れを一瞬で忘れさせてくれます。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| 京都最強のパワースポット「金剛床(こんごうしょう)」 | 本殿金堂前の「金剛床」は、宇宙のエネルギーが集中する場所。特にその中心にある三角形の陣に立つと、天からのエネルギーを一身に浴びることができるとされ、順番待ちができるほどの絶大な人気を誇る聖地です |
| 義経も駆け抜けた「木の根道」 | 本殿からさらに奥の院へと進む山道には、岩盤が硬いために木の根が地表をウネウネと這うように広がった「木の根道(きのねみち)」が現れます。牛若丸も、この根を飛び越えて跳躍の修行をしたと伝わります |
名称:鞍馬寺
住所:京都市左京区鞍馬本町1074
アクセス:叡山電車「鞍馬駅」下車、仁王門まで徒歩すぐ
※仁王門から本殿まで、鞍馬山ケーブルカーで約2分(または山道を徒歩約30分登ります)
参拝時間:9:00〜16:30 ※境内への入山は16:15まで
拝観料:高校生以上500円 ※ケーブルカーは片道大人200円
公式URL:https://www.kuramadera.or.jp/
◤⑤ 京の奥座敷:八瀬・大原エリア◢
市内北東の比叡山麓に広がる「八瀬(やせ)」と「大原」は、古くから貴族や高僧たちが俗世を離れて隠れ住んだ、京の隠れ里です。ここには日本の原風景とも言えるのどかな里山景色と静寂が広がっています。
額縁のような新緑・紅葉の絶景で話題の「瑠璃光院」や、苔むした美しい庭園に癒やされる「三千院」など、極上の美が点在。日常の忙しさを忘れて心のリセットを叶える、大人のための癒やしのエリアです。
瑠璃光院
叡山電車「八瀬比叡山口駅」から、高野川のせせらぎを渡ります。比叡山の麓にひっそりと佇む「瑠璃光院(るりこういん)」は、もともと高級別荘として建てられた、格調高い数寄屋造りの名刹です。
最大の魅力は、2階の書院から眺める主庭「瑠璃の庭」。部屋の広間に置かれた漆黒の大きな机や床に、外の瑞々しい青もみじや鮮やかな紅葉がまるで鏡のように美しく映り込むリフレクションの絶景は、息をのむほどドラマチックです。
通常は非公開ですが、春・夏・秋季の限られた時期だけ特別公開で参拝見学することができます。
名称:無量寿山光明寺 京都本院 瑠璃光院
住所:京都市左京区上高野東山55
アクセス:叡山電車「八瀬比叡山口駅」より徒歩約5分/京都バス「八瀬駅前」より徒歩約7分
拝観時間:10:00〜17:00(春・夏・秋の特別公開期間のみ)
拝観料:大人2,000円、小人(中高生)1,000円
公式URL:https://rurikoin.komyoji.com/
ルイ・イカール美術館
瑠璃光院から高野川沿いを歩いてすぐの場所に佇む「ルイ・イカール美術館」は、瑠璃光院の特別公開期間に合わせて開館する無料の穴場スポットです。
1920〜30年代のアール・デコ期にフランス・パリで一世を風靡した画家ルイ・イカールのエレガントな世界が広がっています。窓の外に広がる瑞々しい竹林の緑を借景に、まるで洗練された個人の私邸に招かれたかのような空間で、艶やかで美しいパリジェンヌを描いた数々の銅版画を鑑賞することができます。
名称:ルイ・イカール美術館
住所:京都市左京区上高野東山32
アクセス:瑠璃光院の山門から徒歩約2分/叡山電車「八瀬比叡山口駅」から徒歩約5分
開館時間:10:00〜17:00
開館期間:瑠璃光院の特別拝観期間と連動
入館料:無料
公式URL:https://icartmuseum.com/index.html
三千院
大原のバス停から、参道を歩くこと約10分。堂々とした石垣の御殿門が迎えてくれる「三千院」は、皇族ゆかりの気品を今に伝える天台宗の門跡寺院です。
最大の見どころは、客殿から目の前に広がる国指定名勝「有清園(ゆうせいえん)」。杉やひのきの巨木がそびえ立ち、一面をビロードのような深く美しい青苔が覆う庭園は、息をのむほどの美しさ。作家・井上靖が『東洋の宝石箱』と絶賛したことで有名です。
庭園のなかに佇む、平安時代に建てられた国宝「往生極楽院」は、大原の自然と見事に調和し、見る人を平安の昔へといざないます。
| チェックポイント | 見どころ |
|---|---|
| わらべ地蔵 | 杉木立の合間、柔らかな苔の中に、首をかしげたり、そっと手を合わせたりして出すお地蔵様「わらべ地蔵」が佇んでいます。彫刻家・杉村孝氏によるわらべ地蔵の愛らしい姿は、訪れる人の心を和ませてくれます |
| 趣の異なる2つの名庭を堪能 | 「聚碧園(しゅうへきえん)」は、江戸時代の茶人・金森宗和が手がけたとされる、気品あふれる池泉観賞式庭園。「有清園」は、「山水に清音有り」という中国の詩が由来の美しい池泉回遊式庭園です |
名称:三千院門跡
住所:京都市左京区大原来迎院町540
アクセス:京都駅から京都バス(17系統 大原行き)で約1時間、「大原」バス停より徒歩約10分
参拝時間:9:00〜17:00(※11月8:45〜16:45、12月〜2月9:00〜16:30)
参拝料:大人700円、中・高生400円、小学生150円
公式URL:https://www.sanzenin.or.jp/
寂光院
三千院から、のどかな田園風景を挟んで反対側の西の山裾へ、徒歩約25分。静かな山道を進んだ先に佇む「寂光院」は、聖徳太子が父・用明天皇の菩提のために創建したと伝わる由緒ある尼寺です。
ここは『平家物語』の終盤、「大原御幸(おおはらごこう)」の舞台として知られています。壇ノ浦の戦いで生き残り、すべてを失った建礼門院(平徳子)が庵を結び、終生を祈りに捧げました。
門前に続く静かな石段や、一歩足を踏み入れた境内に漂う寂静の空気は、物語の世界感そのもの。かつて栄華の頂点にいた姫君が、なぜこの遠い大原の地を選んだのか、その歴史のドラマに思いを馳せずにはいられない、しっとりとした情緒に満ちた名刹です。
名称:清涼山 寂光院
住所:京都市左京区大原草生町676
アクセス:京都バス「大原」バス停から西へ徒歩約20分
拝観時間:9:00〜17:00(※12月〜2月は9:00〜16:30)
拝観料:大人・高校生600円、中学生350円、小学生100円
公式URL:https://www.jakkoin.jp/
◎四季折々の情景に出会う、大人の洛北旅へ
市街地の喧騒を離れ、一歩奥へと進むごとに異なる表情を見せてくれる「洛北」。京都市街地の北西・北東部、清流が流れる三尾、神聖な空気が満ちる貴船・鞍馬、そして哀愁と癒やしが漂う八瀬・大原。5つのエリアそれぞれに、古くから人々を引きつけてやまない独自の美学と歴史のロマンが息づいています。
次の京都旅は、少し足を延ばして洛北エリアへ。きっと、あなたの知的好奇心を深く満たしてくれる、特別な景色が出迎えてくれるはずです。
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