多治見市の観光6選!日本一暑い町で古代から続く焼き物文化に触れる旅

多治見市の観光6選!日本一暑い町で古代から続く焼き物文化に触れる旅

古墳時代から焼き物文化が栄える町、多治見市。日本のほぼ中心である岐阜県の南東に位置し、名古屋からのアクセスも良く、電車で35分ほどの距離です。日本最高気温を記録するなど「日本一暑い町」として知られる多治見市は、緑豊かな自然と水源に恵まれ、山間部には窯元がいくつもあり、陶芸体験なども盛んに行われています。多治見市内にある陶芸の専門校には全国から若者が集結。

この地一帯で作られる「美濃焼」のお店が軒を並べる中心部の本町オリベストリートでは、蔵や陶器商の商家を改築したお店を巡るのも観光の楽しみの一つです。地域で受け継がれてきた祭礼や、春と秋に開催される美濃焼の大廉売市といったイベントも盛り沢山な多治見市の観光スポットを厳選してお届けします。

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多治見市の観光6選!日本一暑い町で古代から続く焼き物文化に触れる旅

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1.多治見市の見どころの一つ「多治見市美濃焼ミュージアム」

多治見市美濃焼ミュージアム

多治見市のみどころの一つである「美濃焼」。多治見市やその周辺地域一帯を産地とする陶磁器の総称で、約1300年もの歴史があるといわれています。そこで、多治見の観光の第一歩として、まずは美濃焼の歴史に触れてみましょう。

おすすめは、美濃焼の歴史やその作品の数々を見ることができる「多治見市美濃焼ミュージアム」です。

館内では、桃山時代に焼かれた「志野焼」に代表される「桃山陶」や、江戸時代の優品「織部焼」といった各時代の焼き物から、美濃を代表する人間国宝を含めた作家の作品までが多数展示されています。

一年に4~5回、企画展も開催。また、実際に陶片を手に取って桃山陶などを肌で感じることができたり、美濃焼他関連商品の購入や、ミュージアム内にある茶室にて美濃を代表する作家が手掛けた茶碗で抹茶をいただくことができます。ミュージアムの学芸員が美濃焼の魅力をわかりやすく伝える「展示解説ガイド」も無料で行われていますので、受付で気軽に尋ねてみましょう。

2.人々に愛されている「虎渓山永保寺」

虎渓山永保寺

観光といえばお寺は外せないスポットですが、多治見市でぜひ訪れてみたいお寺が「虎渓山永保寺」。1313年(正和2年)、鎌倉時代の末期に創建されました。池泉回遊式庭園は国の名称に指定され、「開山堂」及び「観音堂」は国宝に指定されています。2003年には庫裏と本堂が火災に見舞われ全焼しましたが、市民をはじめとした再建を願う人たちの募金活動により、庫裏と本堂いずれも本来と変わらない形で再建されました。

このように歴史が深く、人々に愛されている虎渓山永保寺。3月15日に毎年行われる一般公開では、国宝である開山堂と観音堂の内部、そして普段は収蔵している貴重な史料や文化財などの拝観が可能です。11月の中旬から下旬にかけては紅葉の見頃を迎え、樹齢およそ700年という大銀杏を中心とした彩色鮮やかな紅葉も楽しむことができ、訪れる観光客を魅了しています。

3.自然豊か「虎渓公園」

虎渓山永保寺から参道を登って行くと、自然豊かな「虎渓公園」へと辿り着きます。岐阜県が選定する「飛騨・美濃さくら三十三選」に選ばれている桜の名所であるこの虎渓公園。園内にはソメイヨシノなど約400本の桜が所狭しと植えられていて、春の満開時には荘厳な景観を目の当たりにすることができます。

桜の見頃となる4月上旬には、屋台が出店したり、「五平餅」や「木の芽田楽」を堪能できる茶屋なども営業、家族連れやカップル、観光客などの花見客でにぎわいを見せます。標高が約150mという高台に位置するだけではなく、公園の西側には2016年に38年ぶりに復活した展望台が設置されてあり、土岐川をはさんで多治見市内を一望することが可能です。

4.美しい芸術品の数々「神言修道会 多治見修道院」

神言修道会 多治見修道院

ドイツ人のモール神父により1930年(昭和5年)に設立された由緒ある「多治見修道院」。地下一階、地上三階からなるこの修道院は、神言修道会日本管区の中央修道院として、日本の修道士を養成する目的で建てられました。30年もの間、日本での神言修道会の機能を果たし、現在では、宣教活動の拠点を名古屋に移したことで、南山大学の神学生が一年間修練する場所としての役割があります。

外観は中世ヨーロッパの雰囲気を漂わせるたたずまい。大聖堂に入ると、ステンドグラスをはじめフレスコ画法で描かれた壁画やモザイク寄せ木細工など、美しい芸術品の数々に目を奪われます。大聖堂の他、マリア像が安置されているルルドの洞窟がある緑あふれる庭園も一般公開されているので見学が可能。

また、修道院の周囲にあるぶどう畑で栽培されているぶどうは「修道院ワイン」として修道院の地下室で1933年より醸造され、多治見産のワインとして親しまれています。※教会売店でのワイン販売は在庫がないため現在は一時的に中止。詳細はホームページまたはお問い合わせをお願いします。

5.子供から大人まで楽しめる作陶が目白押し「安土桃山陶磁の里 ヴォイス工房」

「美濃焼ミュージアム」で陶器を見て実際作ってみたくなった人には、こちらがおすすめ。岐阜県陶磁資料館に隣接している作陶施設「ヴォイス工房」です。景観が良く作陶に最適な「安土桃山陶磁の里公園」内にあるこの工房では、初心者向けの土に触るところから始める作陶体験コースから、本格的な陶芸教室まで行っています。敷地内にある穴窯と登り窯では、年に数回「薪窯体験」を実施。有名陶芸作家を招いてのワークショップを開催するなど、陶芸に関するイベントにも力を入れています。

陶芸に興味を持ってもらおうといったユニークな陶器を作るイベントもあり。例えば夏の時期に開催されるイベントで作るものが、蚊取り線香を入れる容器の「蚊遣り器」であったり、優しい音色を奏でる陶製の風鈴であったりと、季節感も楽しめるように工夫されています。子供から大人まで楽しめる作陶が目白押しです。

6.観光の疲れを癒そう「日帰り天然温泉 天光の湯」

多治見観光の締めとして、天然温泉はいかがでしょうか。「日帰り天然温泉 天光の湯」で観光の疲れを癒してください。街の喧騒から離れた小高い丘にある、ゆったりとした雰囲気の施設です。落ち着いた和風の建物内には、四季ごとの草木によって彩られる庭園露天風呂をはじめ、緑色が美しい造園石の「三波石」を使用した岩風呂などがあり、趣のある造りとなっています。効能・効果としては、ラドン濃度が高く「療養泉」の性質を持ちながら、水素イオン濃度も高く肌をツヤツヤにする効果もあるため「美人の湯」といわれています。もう一つの特徴が、男の湯と女の湯共にある「炭酸泉」。

お湯に含まれた炭酸ガスが毛細血管などに浸透し、血液の循環を良くすることで心臓疾患や動脈硬化などの循環器系疾患の改善へとつなげます。男の湯・女の湯の他、「福祉風呂」として、高齢者や足の不自由な方にも安心して温泉を楽しめるようにと、バリアフリーも完備。食事処では、軽い食事から旬の食材にこだわった会席コースまで豊富なメニューを取り揃え、くつろげる空間が広がっています。

◎多治見市の観光スポットまとめ

古代から焼き物文化が根づき、焼き物の町としてその文化を大切にしながら、後世へとつなげる取り組みも盛んに行っている多治見市。その焼き物の文化や歴史に触れることが、多治見観光の醍醐味です。焼き物以外にも「たじみそ焼きそば」といったB級グルメや、ご当地漫画である「やくならマグカップも」、多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」など続々と新名物が誕生。

特に観光に力を入れている多治見市では、ボランティアの「観光ガイド」がいます。養成講座や毎月の勉強会も受講し、知識が豊富なボランティアガイドに観光案内してもらうのもまた多治見の魅力を存分に味わうためにはいいですね。個人でも団体でも受け付けているそうです。

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