赤れんが建築と官庁街!霞が関エリア おすすめ散策観光スポット6選

赤れんが建築と官庁街!霞が関エリア おすすめ散策観光スポット6選

霞が関と聞くと、ニュースで見るような官庁街のイメージが強く、観光するところなんて無いと思っていませんか?意外にも霞が関は、明治期に建てられた赤れんが建築、日本の行政を支える官庁街、歴史の舞台となった場所など、知的好奇心をくすぐる散策観光に魅力的なエリアです。

隣接する永田町が国会議事堂など「立法(政治)」の中心であるのに対し、ここ霞が関は多くの省庁が集まる日本の「行政」の中心地。この記事では、霞が関エリアを訪れたらぜひ見ておきたいおすすめの観光スポットを6か所厳選してご紹介します。新たな発見を探しに、霞が関へ出かけてみませんか?


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、趣味は旅行。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアのサンライズなど、どの旅もかけがえのない思い出です。アイスランドではオーロラを鑑賞し、アイスケーブのクリスタルブルーも体験しました。観光プランの参考になる情報や、旅の感動をお届けしていきます!


目次

赤れんが建築と官庁街!霞が関エリア おすすめ散策観光スポット6選

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1.「法務省 旧本館」壮麗なネオバロック建築の傑作

法務省 旧本館/赤れんが棟(東京・霞が関)

霞が関エリアでまず目を奪われるのは「法務省 旧本館」でしょう。通称「赤れんが棟」は、その価値の高さから国の重要文化財にも指定されている霞が関のシンボルです。

明治28年(1895年)に司法省庁舎として完成した歴史的建造物は、本格的なドイツ・ネオバロック様式が採用されています。赤煉瓦と白い花崗岩が織りなす美しいコントラスト、そして中央部や両翼の緻密な装飾など、重厚かつ華麗なデザインは圧巻の一言。まるでヨーロッパの宮殿のようなその姿は、人気の写真撮影スポットとしても人気があります。

◆【見学】法務史料展示室・メッセージギャラリー

法務省 旧本館/赤れんが棟「法務史料展示室・メッセージギャラリー」(東京・霞が関)

建物内部に「法務史料展示室・メッセージギャラリー」が設けられており、無料で見学できます。

予約は不要。日比谷公園側・警視庁向かいの西門へ進み、見学したい旨を係員にお伝えください。赤れんが棟の歴史や復原に関する展示資料を観賞できるほか、明治時代の建築様式を内部から間近に感じられる貴重な機会としてもおすすめです。

アクセスは、東京メトロ「桜田門駅」5番出口からすぐ。見学者用駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。

2.「桜田門」歴史の舞台となった江戸城の重要文化財

桜田門(東京・皇居)

皇居外苑の南エリア、法務省旧本館や警視庁本部庁舎の北側に、堂々たる姿で現存するのが「桜田門」です。旧江戸城の内堀に設けられた「枡形門(ますがたもん)」と呼ばれる形式の城門で、正式名は「外桜田門」。国の重要文化財にも指定された、江戸城の面影を今に伝える貴重な史跡です。

「桜田門」という名前を聞いて多くの人が思い浮かべるのは、大老・井伊直弼が水戸浪士たちに暗殺された万延元年(1860年)の「桜田門外の変」でしょう。日本の歴史を大きく揺るがせたあの事件の現場が、まさにこの場所でした。どっしりとした石垣と重厚な門構えを前にすると、160年以上前の出来事がここで起こったのかと、歴史の息吹を感じずにはいられません。

高麗門(こうらいもん)と渡櫓門(わたりやぐらもん)が直角に組み合わされた枡形門の構造がよく分かり、非常に見ごたえがあります。お堀の水面に映る姿や、背後に広がる皇居外苑の緑、そして近代的な警視庁の建物との対比も印象的。アクセスは、東京メトロ有楽町線「桜田門駅」の3番出口を出れば、すぐ目の前です。

3.「霞が関ビルディング」日本で初めて誕生した超高層ビル

霞が関ビルディング(東京)

「霞が関ビルディング」は、霞が関エリアを歩いていると目に入る、ひときわ高くそびえるオフィスビルの一つ。日本初の超高層ビルとして、昭和43年(1968年)に完成しました。

地上36階・高さ約147mを誇る霞が関ビルディングは、建設当時「東洋一のノッポビル」とも呼ばれ、日本の高度経済成長期を象徴するモニュメントとなりました。地震が多い日本で高層ビルを建てるため、最新の建築技術が投入されたことでも知られています。

霞ダイニング(東京・霞が関)

現在は主にオフィスビルとして機能していますが、低層階にはレストランやカフェ、ショップ、クリニックなどが集まる商業ゾーン「霞ダイニング」があり、ランチやちょっとした休憩に立ち寄れる人気スポットになっています。

アクセスは、東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」3番・11番出口から徒歩約2~3分、または丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ケ関駅」A13番出口から徒歩約5~7分です。

4. 行政の中枢「官庁街散策」 ~財務省・外務省などの外観~

財務省(東京・霞が関)

霞が関を訪れるなら、ぜひ体験したいのが官庁街の散策です。

財務省、外務省、経済産業省、国土交通省、農林水産省…。日本の行政を担う数々の中央省庁の建物が、霞が関1丁目から3丁目にかけて整然と立ち並んでいます。まさに日本の”頭脳”ともいえるエリアを、実際に歩いてみませんか?

外務省(東京・霞が関)

地図を片手に「これが〇〇省!」と確認しながら歩くのは、まるで大人の社会科見学!

財務省など重厚で歴史を感じさせる建物をはじめ、比較的新しく機能的なデザインの庁舎、国際的な舞台を思わせる外務省のビルなど、それぞれの建物の違いを眺めるだけでも興味深くておすすめです。普段ニュースで目にする場所を実際に訪れることで、日本の仕組みへの理解が深まるかもしれません。

経済産業省(東京・霞が関)

ただし、これらの省庁の建物内部に観光客が入ることは基本的にできないため、散策しながらの外観見学がメインとなります。写真撮影も、周囲の状況や人に十分配慮し、節度を守ることが大切!観光時には、業務の妨げにならないよう静かに行動しましょう。

東京メトロ「霞ヶ関駅」や「虎ノ門駅」などを起点に、法務省旧本館や桜田門など他のスポットと組み合わせて散策し、日本の”今”を動かす行政の中心地の雰囲気を肌で感じてみてください。

5. 東京の治安を守るシンボリックな「警視庁本部庁舎」

警視庁本部庁舎(東京・霞が関)

桜田門のすぐ目の前、皇居のお堀に面して独特の存在感を放つ「警視庁本部庁舎」は、日本の首都・東京の安全と治安を守る、まさに”首都警察”の中枢機関。
ドラマや映画の舞台としても度々登場する、あの建物です!

警視庁本部庁舎(東京・霞が関)

昭和55年(1980年)に竣工したこの庁舎は、その一度見たら忘れられないユニークなデザインが特徴。城塞のようなどっしりとした印象で、頂上部にはヘリポートも備えられています。歴史的な重みのある桜田門と、この近代的な庁舎が道を挟んで向かい合っている風景は、霞が関ならではの興味深いコントラストです。

警視庁本部庁舎は日本の治安維持の最前線であり、当然ながら周辺の警備は厳重!庁舎や周辺の写真を撮る際はプライバシーやセキュリティに最大限配慮し、不審に思われるような行動は厳に慎むようにしてください。

アクセスは、東京メトロ有楽町線「桜田門駅」4番出口すぐ目の前。丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A2出口からも徒歩約2分です。

◆警視庁本部見学「来て・見て・発見!」警視庁

警視庁本部庁舎(東京・霞が関)

普段はなかなか入れない警視庁本部庁舎ですが、無料の見学コースに申し込めば内部の一部を見学できます!

「ふれあいひろば警視庁教室」で警察の仕事を学んだり、「警察参考室」で貴重な資料をみたり、110番通報が集まる「通信指令センター」の緊迫した雰囲気を感じたりと、特別な体験ができておすすめ。見学は予約制で、半年前から電話申し込みを受け付けています。興味のある方は、旅行の予定が決まれば早めに予約しましょう。

6.「東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎」司法を支えるもう一つの拠点

東京高等地方簡易裁判所合同庁舎(東京・霞が関)

法務省旧本館の南に隣接する大きな建物は、「東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎」です。その名のとおり、東京における高等裁判所、地方裁判所、そして簡易裁判所という、私たちの暮らしにも関わる重要な司法機能が、ここに集約されています。

建物は昭和後期から平成にかけて建設された、モダンで機能的なデザインです。最高裁判所や法務省旧本館のような歴史的な重厚さとは異なりますが、日本の司法を支える拠点としての規模感と、どことなく厳粛な雰囲気が漂っています。

観光目的の内部見学はできませんので、外観から施設の規模や様子をうかがい知ることになります。しかし最高裁判所と同様に、実際に裁判が開かれている日には、所定の手続きを踏めば法廷での裁判傍聴が可能です。裁判所の活動に興味がある方は、社会勉強として傍聴に挑戦してみるのも良い経験になるかもしれません。

外観を見学する際も、傍聴する場合も、大声を出したり騒いだりすることは厳禁です。静粛さが求められる場をわきまえ、周囲への配慮と節度ある行動を心がけましょう。

◎行政の中心地「霞が関」で知的な街歩き観光を楽しもう!

霞が関の夜景(東京)

日本の行政の中枢、霞が関。官庁街というと少し堅いイメージがあるかもしれませんが、実際に歩いてみると、美しい建築物や歴史の深さに触れられ、知的好奇心が刺激されます。

日本の”今”を動かす場所の空気を感じながら、近代日本の歩みに思いを馳せる、そんな知的な街歩きが霞が関の魅力。普段はなかなか訪れる機会のない霞が関エリアへ、新たな発見を探しにぜひ出かけてみてください。霞が関エリアに隣接する広大な「日比谷公園」も、緑豊かな都心のオアシスとして散策や休憩におすすめです。

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