★ポイントは以下の通り!★
① バテリア:打楽器隊の演奏
② サンバエンヘード:曲・曲の歌詞
③ アルモニーア:リズムと歌と踊りの調和
④ エヴォルサゥン:踊りのクオリティ
⑤ エンヘード:パレードのテーマ
⑥ アレゴリアス イ アデレソス:山車と装飾
⑦ ファンタジーア:先頭の演出部隊
⑧ コミッサゥン・ジ・フレンチ:先頭集団の表現・踊り
⑨ ポルタバンデイラ イ メストリ サーラ:旗を持つ女性とエスコートする男性
ブラジル「リオのカーニバル」について、参加する方法や日本からリオへの行き方、歴史や祭りの進化についてご紹介します。
「カーニバル(カルナバル)」はカトリック教国の文化で、「謝肉祭」とも呼ばれるイベントです。ブラジルに限らず、各カトリック教国で開催されています。しかし地域ごとで「カーニバル」は独自の発展と進化を続け、同じ名前なのにまったく異なるイベントに変わっていきました。
ブラジル第二の都市である「リオデジャネイロ」のカーニバルも例外ではなく、世界有数に派手なイベントに独自進化してきました!世界からも注目されるリオのカーニバル、一体どのようなものなのでしょうか?
目次
【2025最新】リオのカーニバルはどんな祭り?|開催期間や歴史をご紹介
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リオのカーニバルとは?
リオのカーニバルとは、ブラジル第二の都市である「リオデジャネイロ」で開催されている「カーニバル」を指します。カーニバルとはカトリック(キリスト教)の風習で「謝肉祭」とも呼び、四旬節の直前に行われるお祭りです。2025年は2月28日(金)から3月8日(土)にかけて開催されます。
四旬節はカトリックにおける節制の期間で、期間中は断食が行われるなど生活が大きく制限されていました。そうした苦しい期間を迎える直前に羽目を外して楽しむのがお祭りの起源となっています。なお現在はこうした節制を強制する規則・習慣がなくなりましたが、直前の「カーニバル」は残りました。
カトリック国各地で行われてきた「カーニバル」ですが、その発展は国ごと独特で、同じカーニバルでも国が違うと毛色が違ってきます。中でもリオのカーニバルは世界最大級の熱狂と規模が自慢のお祭りとされ、パレードでは派手な衣装や代表的な音楽&ダンスが楽しめる「サンバ」など、さまざまな見どころがあります。このサンバ、実は「コンテスト形式」で行われて1部リーグ・2部リーグが存在する競技性が高いものです。まるでサッカーのようですね。
リオのカーニバルはいつから始まった?
今や世界的な知名度を誇る「リオのカーニバル」。ブラジルにおけるカーニバルは意外と最近で、1723年に遡ります。日本だと江戸時代の真っ只中です。
当時のブラジルはポルトガルの植民地でした。カーニバルはポルトガルを通じ、ヨーロッパからブラジルへと持ち込まれています。当初は「エントゥルード」と呼ばれ、黒人奴隷たちが小麦粉や水、泥を投げつけるお祭りだったそうです。奴隷たちの主人もこのドンチャン騒ぎを許していました。
しかし奴隷同士でもめごとが増えると、上流階級はお祭りを中止にして自身らで仮面舞踏会を楽しもうとします。奴隷たちはこれに対抗し、歌って踊って行進していったのがパレードの原型となりました。
リオデジャネイロでのカーニバルは20世紀に中央大通りが完成した後、現在のコンテスト形式を取るようになったそうです。コンテストでは踊りの美しさやリズム、もっとも目立つ先頭集団の踊りや表現、曲や演奏などを細かく採点して評価します。もっとも評価の高いグループ(エスコーラと呼ぶ)がチャンピオンです。
ハイレベルな「サンバ」が見どころ
「サンバ」はそもそもブラジルにいた奴隷たちが作り出した音楽で、近代に音楽として成立。即興ダンスとしてのサンバも音楽と共に成立し、現在のような音楽とダンスを組み合わせるスタイルとなりました。
サンバのパレードはリオのカーニバルでもっとも重要なイベントで、見どころとなる「コンテスト」でもあります。上記の通り採点基準や採点ポイントはとても細かくなっており、演奏一つとっても減点ポイントになりかねません。大人数が必死に一つのサンバを作り上げます。
優勝候補の人気エスコーラはもちろんのこと、出場するエスコーラによる全力のサンバを見学できることでしょう。
リオのカーニバルへの参加方法
リオのカーニバルは、現地リオデジャネイロ在住の方だけのイベントではありません。サンバカーニバルの観戦はチケットを購入することででき、ツテがあればサンバそのものに参加することも可能です。
ほかにも競技ではなくドレスアップした衣装を着て参加する「ストリートカーニバル」もあります。こちらはイメージ的には日本のハロウィンに近く、コスプレ感覚で衣装を着て町歩きを楽しむというイベントです。
観光目線では「サンバのカーニバル」がメインとなりますが、どちらかというと「ストリートカーニバル」を楽しみにしている方もいるようです。
カーニバル参加時の注意点
リオデジャネイロは日本と比べて犯罪率が高く、日本人を狙ったスリなどが何度も発生しています。
カーニバルなど注意が散漫になるタイミングは特に注意が必要で、現地のブラジル人でさえ盗難に遭うこともあるのだとか。貴重品の管理を徹底し、十分に対策を取る必要があります。
日本からリオデジャネイロへのアクセス
日本からリオデジャネイロへのアクセスについてみていきましょう。
日本とブラジルのある南米は地球の真反対側にあることが有名で、飛行機で行くとしてもかなりの時間を要します。直行便はなく、短くとも28時間という長旅です。
ただし便数は意外にも多くあり、アメリカ国内を経由する「アメリカン航空」「ユナイテッド航空」、イタリアやフランスなどヨーロッパを経由する「ITAエアウェイズ」「エールフランス航空」、国内航空会社では「JAL」「ANA」の便でアメリカなどを経由して向かうことが可能です。それぞれ経由地が異なり、所要時間は28時間から35時間ほどの違いがあります。
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他の有名なカーニバルにはどんなものがある?
カトリック教国は特にヨーロッパに多く、イタリアやスペイン、フランス、スイス、ドイツ、イギリスなど多くの国でそれぞれのカーニバルが開催されています。
しかしいずれもリオのカーニバルとは異なる盛り上がりがあり、風習としては同じですがお祭りとしては別物です。それぞれの見どころを覗いてみましょう。
①ヴェネツィアカーニバル(イタリア)
まずご紹介するのは「ヴェネツィア・カーニバル」です。こちらはイタリアの都市「ヴェネツィア」で行われる、リオのカーニバルと並んで「世界三大カーニバル」の一つに数えられるイベントです。
1162年より始まったお祭りで、参加者は各々「仮面」を着けます。当時は身分制度が厳しく服装の自由はおろか、自由な会話も許されない時代でした。しかし仮面をしている間は「匿名」のため、自由に行動できるようになったそうです。こうした風習から、参加者の多くは「仮面」を身に着けて参加しています。
カーニバルは2週間行われますが、例年合計で300万人が訪れるというまさに世界規模のカーニバルです。最後の週末には仮面コンテストが行われ、パレードは仮面のコンテストになります。審査員を務めるのは国際的なコスチューム・デザイナーや名だたるファッションのプロフェッショナルで、「最も美しい仮面(La Maschera più bella)」を選びます。個性豊かでユニークな仮面を見学できることでしょう。
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②サルバドールのカーニバル(ブラジル)
リオのカーニバルはブラジル国内で最も有名なカーニバルですが、ブラジルに訪れたならもう一カ所立ち寄りたいと言われるカーニバルが「サルバドールのカーニバル」です。
リオの場合、メインイベントは「サンバのコンテスト」でした。しかしサルバドールのカーニバルはまったく別物で、サンバではなく「アシェ」という音楽が中心となっています。まず大きなトラック「トリオ・エレトリコ」の上で、アーティストたちが3時間ほど歌を歌い続けます。観客は気に入ったアーティストの前後にくっつき、一緒にパレードに加わります。移動式野外コンサートのようなイベントです。
全員がパレードに参加するのではなく、観客席でこのパレードを見る専門の方もいます。このスタイルを「カマロッチ」といい、パレードに参加するスタイルを「ブロッコ」と言います。いずれも参加スタイルとして名前がついています。
カーニバルという意味では共通していますが、それ以外の点ではリオのものとは全く異なる趣のイベントですね。なおサンバは特設された会場で行われますが、サルバドールでは公道で行われます。これも相違点の一つです。
③ジュヴェ(トリニダード・トバゴ)
ジュヴェはトリニダード・トバゴで行われるカーニバルで、「世界三大カーニバル」の一つに数えられます。日本では馴染みのない「トリニダード・トバゴ」ですが、こちらはカリブ海に浮かぶ島国です。中世から近代にかけ、スペイン・オランダ・フランス・イギリスと複数のヨーロッパ諸国が植民地として支配してきた歴史を持ちます。
ジュヴェはカリプソ・ソカといったカリブ伝統音楽を演奏し、踊りながら歩きます。音楽は変わりますが、パレードに違いはありません。
トリニダード・トバゴのカーニバルは1783年にフランスによってもたらされました。ただしカーニバル時の仮面舞踏会などはフランス人だけの特権で、現地の奴隷たちは参加できませんでした。奴隷たちは仕方なく、フランス人のお祭りを真似して民話や地域の曲を演奏するようになります。その後イギリス支配下の1838年、奴隷解放時には街頭で踊るようになり、現在の形に近付いていきます。
「ジュヴェ」には「夜明け前」という意味があります。パレードは夜明け前に前にスタートし、日の出が最も盛り上がるタイミングです。リオのカーニバルとはまた違いますが、派手な衣装や迫力のあるパレードが楽しめるイベントです。
なおトリニダード・トバゴ出身者の移民者が多い、アメリカのニューヨーク市ブルックリン区でも同様のお祭りが開催されています。こちらはカーニバルの時期ではなく、9月上旬(レイバーデーの週末)に行われます。
トリニダード・トバゴもまた治安状況が必ずしも良い国ではなく、日本と同じ感覚で旅行するのはかなりのリスクを伴います。ツアーがある場合はツアーで、複数人グループでの旅行がおすすめです。女性だけの旅行は避けるのが良いでしょう。
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