毎年11月は越前カニ解禁のシーズン!日本海に面する福井県は、古くからズワイガニの水揚げ地の一つです。
福井で水揚げされたオスのカニは「越前ガニ」というブランドで知られます。近隣にも類似したブランドズワイガニがいるものの、一つ抜きんでて冬の味覚の王者として君臨しています。(メスはセイコガニと呼ばれます)
また福井県は北陸新幹線の延伸によって、以前と比べて東京からも訪れやすくなりました。都内からフラっと越前ガニを食べに行けます!
本記事ではズワイガニの美味しい楽しみ方などについて詳細をご紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
【福井県】越前ガニの美味しい食べ方とは?|おすすめ4選をご紹介!
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福井の越前カニとは?
福井港で水揚げされるオスのズワイガニは「越前ガニ」というブランドで販売され、毎年11月6日に解禁されます。資源保護の観点から漁期はその翌年3月20日まで(メスのセイコガニは年内まで)と決まっており、冬が去ると再びカニ漁がストップします。時期が短いので、より貴重な食材として人気を高めています。
越前ガニを食べられるチャンスは冬の間のみですが、実はこの季節の越前ガニの味は特別です。冬季の越前ガニは身が詰まっていて甘みが増しており、食べるのにもっとも美味しい時期でもあります。旬の季節に最大の味を出す越前ガニ、これが冬の味覚の王者と呼ばれる所以です。
越前ガニはいつからあった?
越前とは、明治時代まで使われた福井県の旧国名にあたります。
越前ガニは平成元年である1989年に県の魚となり、黄色いタグが付けられるようになりました。その後は北陸の近隣でも類似ブランドが増えたものの、全国で最初にタグ付けをしたのが越前ガニです。(2007年から、メスのセイコガニにも黄色いタグがついています)
もっとも古い文献では、ズワイガニかどうか定かではないものの室町時代に「越前蟹」について触れたという書物が残っています。カニが住む深さでの漁が可能になったのは16世紀ごろで、そのころからズワイガニが食べられるようになりました。江戸時代にはズワイガニという名が浸透し、越前ガニの先祖に当たるカニたちが食用として揚げられ、食べられていたようです。
明治以降は現在まで、1.1kgを超えるサイズのカニは「献上蟹」として毎年皇室へと献上されており、これは蟹としては全国唯一のものです。古くから一流の蟹として、国からも認められてる栄誉を得ています。
黒いブツブツは多い方が上物!?
越前ガニに限りませんが、ズワイガニの殻に黒いブツブツがついているのが気になりますね。
このブツブツはズワイガニに付いた「カニビル」の卵で、蟹や人間への害は特にありません。逆にこのブツブツが沢山ついているほど脱皮から時間が経って身が詰まっている証拠になるので、よりおいしく育ったズワイガニだと判断できます。見た目が気になるのであれば、タワシなどで洗い流してしまいましょう。
ほかにも、足が長いズワイガニは身がプリプリに詰まっている目印となり、ハサミが大きなズワイガニは何度も脱皮をしてきたズワイガニで、長い年月成長してきたカニであることがわかります。
越前ガニの美味しい楽しみ方
15世紀、または16世紀ごろから越前国の味として親しまれてきた越前ガニ。400年近い年月でさまざまな食べ方が試されてきました。
以下では、越前ガニの美味しい楽しみ方について特にイチオシの蟹料理をピックアップします。皆さんはどの蟹料理を食べてみたいですか?
・おすすめの食べ方①かに鍋
北陸の冬は日本で最も多くの雪が降る地方と言われ、福井県も同じく冬場はかなり冷える地方です。そのためか鍋料理が人気で、越前ガニを贅沢に使った「かに鍋」も多くの人に好まれています。
ズワイガニは大きさがちょうどよく、加熱すると甘みがます性質があります。鍋に入れるには実はベストなカニです。
ちなみにタラバガニは大きすぎて鍋に入らないこともあるそうで、ズワイガニのように出汁が出る毛ガニは毛が邪魔で食べにくいなどそれぞれ問題を抱えています。鍋とは相性最高なカニと言えますね。
カニの旨味と野菜の甘み、身も心も芯から温まるような味が魅力的。冬の寒さを忘れるような一瞬を味わえます。
・おすすめの食べ方②かにみそ
カニ料理の定番といえば「カニみそ」。味噌のような見た目でカニ肉とは別の料理として提供されることも多い料理で、ズワイガニのかにみそも人気です。
海鮮食品で苦手に感じる方も多い、磯の臭みや生臭さはありません。甘くてコクのある、カニの旨味をそのまま楽しめるのが特徴です。一度食べたら忘れられない味とも評されています。一度口にしてみると、かにみそが定番料理となっている理由が見えてくるでしょう。
・おすすめの食べ方③茹でがに
茹でカニ〜!🦀三🦀三🦀✨
— ふるさと納税サイト「ふるなび」 (@furunavi_PR) April 10, 2023
森町の返礼品なんですが、生きてるズワイガニが8杯入って、なんと10000円の寄附金額〜!🍻蟹味噌もいっぱい詰まってて大優勝でした🎊https://t.co/e9enM8MPyC pic.twitter.com/MZj6UkwztD
越前ガニの美味しい食べ方としても王道。柔らかく、甘みたっぷりのズワイガニの身。その味を最も引き立てると言われています。「茹でがに」です。
カニの茹で加減は一晩で成らず、かなり難易度が高いとされており、「カニ見十年、カニ炊き一生」と言われるほど。良いカニを目利きできるまでに10年、カニを茹でるのには一生を費やすとまで言われています。プロが茹でた越前ガニはどんな味がするのかと気になりますね。
本場の越前町では、取り寄せではない現場の新鮮な越前ガニを食べられます。現地の茹でガニは特に格別です。
・おすすめの食べ方④水がに
わーい🦀!!!!
— カイさん☺️ (@kai130711) March 5, 2023
越前蟹のズボガニ!!✨
田舎が福井でよかったと思う日😆笑 pic.twitter.com/Pjud7MztZz
続いては食べ方というよりは、リーズナブルにズワイガニを食べたい方向けの越前ガニをご紹介しましょう。
漁期が限られるズワイガニの中でも、さらに時期が絞られるのが「水がに」です。期間は2月19日〜3月20日までで、脱皮したばかりの越前ガニのことを指します。そのため「若がに」という名前や、足の身がズボりと取れることから「ズボガニ」とも呼ばれます。
通常のズワイガニと異なる特徴は水分を多く含んでいることから、とてもみずみずしいという点です。成熟前の若いカニであるため普通のズワイガニと比べて身は多くなく、8割程度。そのために殻から抜けやすくなっています。
水ガニは通常のズワイガニの1/4程度の値段で売られます。ズワイガニを食べたいけど予算がギリギリかも……という方は、水がにをチョイスするのも良さそうですね。ただし時期は約1ヶ月と、ズワイガニよりも絞られることは留意しておきましょう。
福井県へは新幹線でアクセスできる?
以下では関東・関西から、福井県へとアクセスする方法をそれぞれご紹介します。
福井県は北陸新幹線の通る県で、東京・関西いずれからでも電車で簡単にアクセス可能な地域となっています。大阪・京都からは特急列車「サンダーバード 」も出ていますね。
2024年には北陸新幹線の路線が延伸され、新たに金沢から敦賀への区間が登場!これにより金沢ー敦賀区間の所要時間が22分という大幅な短縮に成功。関東から敦賀までのアクセスも各段にしやすくなりました。将来的には敦賀と大阪方面とを結ぶ予定もあり、どんどん便利になっていきそうです。
・関東方面からのアクセス方法
関東方面から福井県へのアクセス方法として、電車や高速バス(夜行バス)があります。
群馬や新潟を通って日本海側に北上するので、若干距離がありますが新幹線だと3時間10分弱で到着可能。両区間最速の「かがやき」は1日9往復、ほぼ全駅に停車する「はくたか」は5往復しています。これまで敦賀へ向かうのに滋賀県の米原を経由していましたが、その必要がなくなり、かなり行きやすくなりました。
こちらのサービスでは、新幹線とホテルを同時に予約できます。
高速バスの場合、横浜・東京・大宮などから福井への夜行バスが出ており、8時間から10時間ほど時間をかけて運行しています。距離があるので、横浜から乗った場合は乗車時間がかなり長めです。各路線の料金や予約についてはこちらをご覧ください。
車で訪れる場合、新幹線と同じ関越道方面のルートは使わず、東海道を使います。東名高速道路と名神道路で米原へ向かい、北陸自動車道を北上して敦賀方面を目指しましょう。
・関西方面からのアクセス方法
関西方面から福井へのアクセスは、関東と同じく電車が主な移動手段となります。関東と比べると距離が近く、新幹線がなくとも所要時間はおおよそ半分程度です。
関東と違って新幹線は通っておらず、代わりに敦賀大阪間を運行する特急「サンダーバード」が運行しています。1日の運行本数は25往復と多めです。おおよそ2時間から2時間30分ほどで到着します。
車で訪れる場合、名神自動車道と北陸自動車を乗り継いで2時間30分~3時間ほどの距離です。さすがに少し距離がありますが、車でも日帰り旅行がギリギリ可能な距離となっています。
福井でカニを食べるならここがおすすめ
越前ガニの福井で食べたい場合、カニ料理を提供している宿泊先や、旅先の道の駅がおすすめです。新鮮な越前ガニを使って、美味しく調理されたカニ料理を楽しめます。
なかでもおすすめのスポットである「越前たけふ」は、地元鮮魚店が運営する北陸新幹線の越前たけふ駅に隣接した道の駅です。福井は越前ガニが代表するように海鮮が美味しい県ですが、この福井の食文化を集めており、新鮮な鮮魚や産地直送の野菜が売られていることも。
車中泊やキャンプ利用も可能で、ここで買った食材を使ってBBQを楽しむことも可能です。まさしく福井県の食文化が集うランドマーク的存在、シーズンになると越前ガニの姿も現れます。福井県で美味しいもの探しをしたい方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
福井・主要駅近くのおすすめホテル
ホテルうみんぴあ
「ホテルうみんぴあ」は小浜・若狭湾沿いに位置するホテルです。敦賀からは車で1時間、電車で2時間ほど。舞鶴からは車で30分、電車で1時間ほどの場所に位置しています。
すべての客室から若狭湾を一望できるホテルで、レストランもまたオーシャンビュー。海水浴も楽しめるほかプールもあり、こども用アメニティも豊富で家族旅行におすすめなホテルとなっています。
「海が見えるレストラン」こと「SAVOR(さぼうる)」は、四季それぞれ旬の和洋創作料理を楽しめます。
最高級の「イルソーレ」、スタンダードな「フィオーレ」、リーズナブルな「アズーロ」の3種類のコース料理があり、それぞれで「地元の美味」が集まっているのが魅力です。
最寄り駅である「若狭本郷駅」からも徒歩20分の距離ですが、無料送迎バスもでています。敦賀方面・舞鶴方面どちらからも電車でアクセス可能です。特別なお時間をお過ごしください!
亀の井ホテル 福井
続いて福井の四季を存分に楽しみたい方向け、「亀の井ホテル 福井」をご紹介します。
福井市街地から少し外れた場所に位置するホテルです。最寄りの福井駅からはバスを乗り継いで、約30分~40分。車で13分ほどの距離となります。
和室、洋室、大浴場とくつろげる設備はもちろんのこと、カラオケルームもあって団体利用も可能なホテルです。レストランではプレミアムコースとして、越前ガニ含む福井の味覚を存分に楽しめます。特別会席である「かに三昧コース」もおすすめです。
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