厳島神社だけじゃない!バリエーション豊富な廿日市市の観光スポットを紹介

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厳島神社だけじゃない!バリエーション豊富な廿日市市の観光スポットを紹介

2005年の平成の大合併で、厳島神社で有名な宮島町を吸収合併した廿日市市。宮島の対岸に面し、厳島神社の年4回の例大祭の最終日(20日)に合わせて市が立ったことから廿日市という地名が付けられました。

現在では安芸の宮島と呼ばれる厳島(宮島)が廿日市市最大の観光スポットであることは間違いありませんが、合併前の廿日市市にも是非訪れてみたい観光地があります。例えば市の木は桜ですが、極楽寺山キャンプ場の近くには品種の異なる桜を植えて整備されたさくらの里があり、春には満開の桜を楽しむ観光客で賑わいます。その極楽寺山の山頂には古刹極楽寺が、麓には極楽寺温泉の名湯が楽しめる観光地です。こうした同市の隠れた観光スポットを幾つかご紹介いたします。

目次

厳島神社だけじゃない!バリエーション豊富な廿日市市の観光スポットを紹介

1.厳島神社の摂社「大頭神社」と「妹背の滝」はセットで観光

出典: Double B / PIXTA(ピクスタ)

廿日市市大野地区にある大頭神社は、創建が推古天皇の時代と言われる古刹で、厳島神社の摂社です。

平清盛も毎年社領米を奉納し信心を行い、廃藩になるまで歴代藩主によって社領米が納められていたお社です。その大頭神社を抜けると裏手に2筋のきれいな滝が見えてきます。妹背の滝と呼ばれ、落差30mの滝が雄滝、落差50mの方が雌滝で、2筋で夫婦滝とも呼ばれています。落差は低くとも荒々しく勇壮な雄滝と、滝幅が狭く繊細に見える雌滝の組み合わせが優美です。

滝壺付近は流れも緩やかで、夏には家族連れの水遊びで歓声が上がる避暑地にもなっています。雌滝から雄滝に至る途中の幾千代橋の側にある階段を登ると滝上にも出られ、経小屋山への登山も楽しめます。大頭神社へお参りの際は、是非妹背の滝もセットで観光してみてください。

2.「パドルパーク」のカヤック&カヌーで厳島神社を海から詣でる

廿日市市にもいろいろな体験アクティビティが用意されています。その中でも特におすすめなのがシーカヤック体験です。厳島神社の対岸に位置するカヌー・カヤック専門店のパドルパークでは、シーカヤックの乗船体験を行っています。

数あるアクティビティの中からどうしてこのシーカヤック体験をおすすめするかというと、なんとあの厳島神社の海上に立つ大鳥居の直ぐ側までインストラクターの手ほどきで連れて行ってもらえるのです。カヤックに乗って真下から見上げる大鳥居の迫力は想像以上で、きっと廿日市市観光の最高の思い出になるはずです。

もちろん大鳥居の奥に見える厳島神社の景色も格別で、一見の価値があります。その他にも宮島周辺の無人島を訪れたり、焚き火を囲んで一夜を過ごすシーカヤックキャンプなども楽しめます。宮島の裏側(南面)を見る機会は、このパドルパークでないと経験できませんよ。

3.厳島神社鳥居奥に見える「海の見える杜美術館」はカフェからの眺めが◎

出典: ja.wikipedia.org

厳島神社の大鳥居を宮島側の真正面から見ると、海の向こう側の丘の上に白い建物が見えます。この建物は海の見える杜美術館です。屋根の上には金色に輝く3体の仏像が置かれていることからも分かるように、この美術館は平等大慧会という宗教法人の設立者が収集された美術品が展示されています。収蔵品は日本美術が中心で、中でも歌川広重の浮世絵は圧巻です。

少し変わったコレクションでは香水の瓶があります。紀元前のエジプト王朝の香油壺をはじめ、古代から2000年代までの実に5000年の歴史の中で作られてきた様々な香水瓶が集められ、その1本1本が美術品としても価値のある美しいものです。

館内にあるカフェからの眺めは特にお勧めで、正面に見える厳島神社はもとより、瀬戸内海の眺望も必見です。春には数百本の桜が咲き競う庭園も楽しめます。

4.9種類の湯が楽しめる宮浜温泉「べにまんさくの湯」がおすすめ

廿日市市にはいくつかの出湯があり、露天風呂や打たせ湯はもちろん、混浴のクアガーデンを設けるなどそれぞれの施設で趣向を凝らした設備で観光客を迎えてくれます。ただ大半が内陸部の温泉ですが、唯一海辺の天然温泉が宮浜温泉で、海を挟んで対岸が宮島という厳島神社から最も近い温泉郷です。

宮浜温泉にも幾つかの温泉宿がありますが、宮島観光のついでに気軽に日帰り入浴を楽しみたいなら「べにまんさくの湯」がおすすめです。ここには檜風呂や岩風呂、泡風呂など9種類の湯が楽しめ、湯船に浸かりながら瀬戸の海と宮島の景色を楽しめます。

お風呂上がりには是非、2階のオープンテラスにも足を運んでみてください。囲いのある湯船からの景色とは違い、眼前に広がる開放的な大野瀬戸の海の眺望は感動モノです。またレストランの広島牡蠣の料理もおすすめです。

◎まとめ

廿日市市は大きく分けると「廿日市」「佐伯」「吉和」「大野」そして「宮島」と5つのエリアがあり、それぞれにご紹介しきれなかった素晴らしい観光スポットがあります。

廿日市エリアでは120本の桜が咲き競う桂公園。佐伯エリアでは大きな花崗岩が2つ積み重なったパワースポットの重なり岩。吉和エリアでは天然記念物のオオサンショウウオが生息する瀬戸の滝や、県内で3番目に標高の高い十方山。

大野エリアでは、天然記念物であるため自生していることが珍しい、おおの自然観察の森を紅葉で真っ赤に染める「ベニマンサク群落」。宮島エリアでは言わずと知れた厳島神社や宮島ロープウェーを使って登る弥山山頂からの眺望など、きっと満足の得られる旅ができますよ。

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