和歌山市の景勝がギュッと詰まった「和歌浦」の人気観光スポット5選

和歌山市内にある和歌浦（わかのうら）とは、和歌山市南岸にある景勝地の総称を意味します。和歌浦湾に面した和歌浦および湾岸一帯には、湾港資源を生かした観光スポットが点在していて、風景が美しいことから観光地のとしてもにぎわいます。

今回は和歌山市の中でも、「和歌浦」および「和歌浦湾岸」にある観光スポットをご紹介します。和歌山市の海の魅力が感じられるスポットばかりですよ。

1.厄除け祈願に訪れたい和歌浦の「紀州東照宮」

最初に紹介する和歌浦のおすすめ観光地は「紀州東照宮」です。厄除け祈願、合格祈願にご利益がある神社として和歌山市の人を中心に多くの参拝者が訪れます。

和歌浦の紀州東照宮で名物になっているのが「落ちない木」と呼ばれる「楓（ふう）の木」です。葉が枯れることなく、新しい葉が生えてくるまで古い葉がずっと残っている木で、春になると青々とした姿を見せます。この「落ちない木」で縁起を担ごうと、多くの受験生たちが合格祈願に訪れるのです。

和歌浦を観光する予定の方で受験を控えた子供がいる方は、ぜひ紀州東照宮で祈願していきましょう。他にも家内安全や交通安全、旅行安全、商売繁盛、安産祈願など、さまざまな祈願ができます。

2.独特な形をした岩が見られる和歌浦の「蓬莱岩」

毘沙門寺から徒歩5分程度の場所にあるのが、和歌浦の中でも有名な観光スポットとして知られる「蓬莱岩」です。大きな二つの岩が細い岩によってつながっていて、真ん中にぽっかりと穴が空いたような形をしています。なかなか見られない風変りな姿が特徴で、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれるのが魅力です。

「蓬莱」という言葉は元々縁起の良い言葉で、和歌浦の蓬莱岩もパワースポットとして人気です（蓬莱＝仙人が住む場所を意味するとも言われています）。

3.和歌浦でヨーロッパを再現「ポルトヨーロッパ」

「ポルトヨーロッパ」は、和歌浦にあるヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク。ジェットコースターをはじめ、さまざまなアトラクションがあります。和歌浦湾を背景に花火ショーなども楽しめる、和歌山市屈指のレジャースポットです。

アトラクションには乗らず、街並みを歩いて楽しむだけなら無料なのが嬉しいところ。のんびり散策を楽しむ人も大勢います。フランス・イタリア・スペインなどの雰囲気を本格的に再現していて、眺めに飽きることもありません。園内にはイルカと触れ合えるスポットもありますよ。

冬にはイルミネーションが点灯し、幻想的な雰囲気を帯びたデートスポットに様変わりします。ロマンチックなベイエリアの雰囲気が楽しめるので、恋人とのデート場所としてプランに入れてもいいでしょう。

4.紀伊水道の絶景が楽しめる「雑賀崎灯台」

和歌浦の西側にあるのが「雑賀崎灯台」です。現在でも船の指標として活躍しています。

ここからは紀伊水道の海と和歌浦湾を眺めることができます。特に夕方、陽が落ちる時間帯が絶景で、和歌浦観光のハイライトといっても過言ではありません。現地は灯台と駐車場があるだけのシンプルな場所ですが、観光客が少なくのんびり海に沈む太陽が見られます。

昼間に訪れても「番所の鼻」「大島」「中之島」「双子島」「浪早崎」が見渡せて、夕刻とは一味違う絶景が見られますよ。

5.せっかくなので「和歌山城」にも足を延ばそう

和歌浦に来たら、市街まで足を延ばして「和歌山城」を見ていきましょう。湾岸通りから中央通りに入って北に進めば到着します。距離は5～6kmで歩いて行くには少し遠いので、タクシーかバスを利用するのがおすすめです。

和歌山城は天正13年（1585年）、豊臣秀吉が弟・秀長に築城を命じ、藤堂高虎が普請したと言われています。江戸時代に入ってから明治維新までの250年間は、徳川御三家の居城として使われました。築城した当時の面影をそのまま残しているのが石垣で、400年余りの時を経てその姿を見ることができます。和歌山城は和歌山市のランドマーク的な存在として親しまれ、天守閣から見渡す絶景を楽しもうと多くの観光客が訪れています（和歌浦も見渡せますよ）。

入場料は大人410円、子供200円です。春は桜＆夜間のライトアップで華やかな雰囲気に彩られます。和歌浦を観光した後にでも立ち寄ってみましょう。

◎まとめ

和歌浦とその周辺にあるおすすめ観光地を6カ所紹介しました。昔から愛されてきた日本的な海の景勝だけでなく、現代的な雰囲気があるベイエリアもあるので、和歌浦周辺は世代を問わず楽しむことができますよ。

和歌山市の景勝がギュッと詰まった「和歌浦」の人気観光スポット5選