空気と魚が美味しい町!紀北町の見どころ観光スポット14選

画像出典:Yama / PIXTA(ピクスタ)

空気と魚が美味しい町!紀北町の見どころ観光スポット14選

「美味しい魚が食べたい!」
「綺麗な空気を吸って、景色が綺麗な場所でのんびりしながら疲れを取りたい!」

と、思っている方は必見です。

三重県南部に位置する北牟婁郡紀北町( きたむろぐん きほくちょう)。紀北町は、紀伊半島南端の潮岬と志摩半島の中間、東紀州の玄関口に位置し、東南部には熊野灘があります。魚、貝類、干物、鰹節などの水産業が盛んで、新鮮で美味しい食べ物が有名な町です。

また、林業が盛んな山々に囲まれた地域でもあり、総面積の9割近くを森林が占めています。大自然に囲まれ、美しい景色を眺めながら、のんびりできる観光スポットがたくさん。魚が美味しく景色が綺麗で空気が美味しい、紀北町のおススメスポットを紹介します。

目次

空気と魚が美味しい町!紀北町の見どころ観光スポット14選

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1. お土産に大人気!新鮮で美味しい魚や干物が並ぶ「道の駅 紀伊長島マンボウ」

国道42号線を和歌山県に向けて南下し荷坂峠を下り、1kmほど行くと紀北町の観光所の「道の駅 紀伊長島マンボウ」があります。屋根の形が三角形の特徴ある建物の休憩所。紀北町で摂れた新鮮で美味しい魚や干物を中心に、魚貝類、地魚を使ったさんまのお寿司や地元の野菜、果物も豊富に並んでいます。紀北町に訪れた観光客の方はお土産として買っていかれる人が多いです。

ネーミングの「マンボウ」とは魚のマンボウのことで有名な紀北町の特産品のひとつ。マンボウは身だけでなく、腸も人気のある部位で、食感は焼肉にある「ミノ」に似ていて美味しく、炒めものや煮物に使える珍味として人気です。マンボウの串焼きなども販売されており、ここで初めてマンボウを口にする人も珍しくありません。

新鮮な海産物と自然に囲まれた紀北町の新しい発見や、紀北町の新たな魅力に触れることができる観光名所です。

2. 国指定史跡と世界遺産に登録された熊野古道を歩く旅

2000年に「熊野参拝道」として国の史跡指定され、2004年にユネスコの世界遺産として登録された熊野古道。熊野古道伊勢路は伊勢神宮にお参りをした人々が熊野の神様を目指して歩いた参拝道です。現在は紀北町の観光名所のひとつとして古人が巡った道を、たくさんの方が自然に触れ、絶景ポイントを眺め、熊野古道を歩きに訪れています。

世界遺産に登録されている熊野古道は三重県、和歌山県、奈良県の3県に広がります。すべてを一度に歩くというスタイルではなく、古道を歩くにあたり初心者の方でも歩きやすい道、何度も古道を歩いているベテランの方向け、あるいは「海や島を見渡したい」、「季節の草花と触れ合いたい」などそれぞれの目的に合った「参拝道を選択して、古道を歩く」というスタイルが、熊野古道を歩く旅としておススメです。紀北町から歩くことができる熊野古道5峠をまとめてみました。

■ツヅラト峠 (コース:JR梅ケ谷駅~紀伊長島駅、距離:約9km、時間:約4時間)

伊勢の国」と「紀伊の国」の国堺だった峠。紀北町の町が見渡せる絶景ポイントです。

■荷坂峠 (コース:JR梅ケ谷駅~紀伊長島駅、距離:約8km、時間:2時間30分)

4月頃に咲くオンツツジをはじめ、季節ごとに楽しめる花々が美しく咲き誇ります。下りが多い道なため、気軽に楽しむことができます。

■三浦峠(熊ヶ谷道) (コース:加田教会前バス停~JR三野瀬駅、距離:約8km、時間:約3時間)

ひのき林となっている山道は、平たんな海沿いの道となっています。ハイキングコースに適した道となっているため、初心者の方でも歩きやすい道。

■始神峠(はじかみとうげ) (コース:JR三野瀬駅~船津駅、距離:約5km、時間:2時間30分)

峠の展望台からは「紀伊の松島」と呼ばれる島々を一望できます。天候がよく、澄んだ日は志摩半島まで見渡せる絶景ポイントのひとつとなっています。

■馬越峠(まごせん峠) (コース:道の駅海山~JR尾鷲駅、距離:約5km、時間:約2時間30分)

峠越えの古道は石畳が約2kmにわたり良好な状態で保存されており、風情があります。山頂からは熊野灘の絶景が見渡せます。実際に、熊野古道を歩く時の服装については、動きやすく歩きやすい服装が適しています。熊野古道は標高100~600m程度の低山なため、気温は平野部とあまり変わらないことが多いようです。

熊野古道を歩かれる時は紀北町の気象データを参考にして、天候に合わせた服装でお出かけくださいね。
(紀北町気象データ ⇒ http://www.jma.go.jp/jp/warn/2454300.html)

熊野古道を歩くための靴は、トレッキングシューズ、滑りにくい靴底の運動靴やウォーキングシューズが適しています。日ごろお仕事でお忙しい方も、少しだけ時間をつくってみて、体力維持のためにも熊野古道を歩かれてみれば、現在から歴史を見る新しい発見もあり、心身ともに冴え渡る大切な時間となることでしょう。

3. ちょっとした休憩に!名前の通り自然があふれる、道の駅 海山

三重県北牟婁郡紀北町海山にある「道の駅 海山」 交通量の多いR42沿いにあるため、道路利用者のための広い駐車場がある休憩施設となっています。熊野古道馬越峠コースの登り口まで約500mと近い距離なので「道の駅 海山」に車を駐車して峠に昇る人が多いです。店内ではコーヒーにトーストとゆで卵がついたモーニングセット、美味しいみかん、地魚丼やさんまドッグなどのご当地グルメも人気商品のひとつです。

中でも、ボリュームがあって美味しく、人気の代表格海鮮どんぶりが1,000円未満というリーズナブルな価格です。海に囲まれた海産物が美味しい紀北町海山、美味しい食べ物が目当てで食事しに休憩に来られる人も多いですね。広場には遊具もあるので、お子さんも退屈せずにリフレッシュすることができます。

道の駅海山でお土産に人気な商品は、日持ちもよい「あおさのり」です。紀北町の名産としておススメの一品となっています。施設内では熊野古道の情報や観光スポット、歴史情報など、紀北町の町案内を提供してくれる休憩ができる観光所となっています。

(※ 価格は2016年10月現在のものです)

4. 地域の食材を利用した料理が豊富! 紀北町パーキングエリア 始神テラス

2016年6月28日にオープンした三重県紀北町、紀勢自動車道にある紀北パーキングエリアです。「始神テラス」(はじかみてらす)の名前の由来は、世界遺産熊野古道「始神峠」にあることから名づけられました。紀勢道無料区間にあるため、上下線共有でUターンも可能となっています。始神テラスの施設内は明るく、スペースもゆったりとしています。外に出れば自然を眺めながらゆっくりと休憩ができ、羨ましいほどの立地条件に立つ紀北町のパーキングエリアです。

お土産物と言えば、やはり紀北町で有名な海産物がメイン。その他、地域の物産品をはじめ、近隣にある熊野市や御浜の特産みかんも並びます。もちろん、紀北町ならではの地域の食材を利用した料理も味わえます!紀北町パーキング始神テラスは紀勢自動車道無料区間にあるため、三重県南部から和歌山県方面に向かうときには、お気軽にお立ち寄れます。

5. 「伊勢の国」「紀伊の国」国境であった峠 熊野古道 ツヅラト峠

三重県北牟婁郡紀北町と同県、度会郡大紀町の間にある峠が世界遺産熊野古道のツヅラト峠です。古くは紀伊国の玄関口として「伊勢国」と「紀伊国」の国境だった峠であり「ツヅラト」の名称の由来は、九十九折りの急坂となった峠道であったことからきています。紀北町と大紀町の間にある峠の熊野古道ツヅラト峠は、昭和初期までは生活道として使われていた道でした。

熊野古道ツヅラト峠は現在は道も整備されており、石畳や石垣もよい状態で保存されている道波は熊野古道を代表する峠のひとつとなっています。一度足を運ばれてみるのがよいでしょう。

6. 紀伊の国を一望できる!マンボウのオブジェが目印のマンボウの丘

国道R42和歌山県に向けて南下しトンネルを抜けた瞬間に紀北町が一望できる場所がマンボウの丘です。マンボウの丘には施設などの建物はありませんが、10台ほど車を停めることができる駐車スペースがあります。その場所にはマンボウの形をしたポールが立ち並んでいます。

マンボウの丘から眺めることができる朝陽や夕焼けの景色を記念写真として1枚、撮影すると良い想い出になりますよ。

7. 熊野古道を旅する人の安全を祈る、夜泣き地蔵

紀北町にある熊野古道の馬越峠(まごせとうげ)入口を進むと小さなほこらがあり、そこに「夜泣き地蔵」が祀られています。明治まで、熊野古道を旅する人の安全を祈るために祀られていました。

ほこらには現在もお供えがされており、子どもの夜泣き封じを願う人が多くやってくるため「夜泣き地蔵」と呼ばれています。赤ちゃんの夜泣きで悩まれているお母さんにはおすすめです。一度願いに来てみるのも良いでしょう。

8. レジャーが豊富!長く愛されている城ノ浜海水浴場

紀北町の有名な海水浴場と言えば、城ノ浜海水浴場。県外から訪れる家族連れの観光客の方たちが多くいます。城ノ浜海水浴場の近くには宿泊施設のホテル季の座(ときのざ)があり、ホテルのサービスとして屋外または体育館内でもスポーツができ、有意義な時間を過ごせる施設となっています。

そして、老若男女が楽しめる孫太郎オートキャンプ場がホテル季の座に隣接しています。キャンプ場にはテントサイト、コテージサイトがあり、キャンプに必要な備品のレンタル用品も幅広く揃えられていて、目的に応じて楽しめるキャンプ場です。

さらに、魚釣りで楽しめる町として有名な紀北町。もちろん、釣り竿のレンタルも可能なので手ぶらだって遊びに来れます。レジャーが豊富で遊びやすい海水浴場として長く愛され続けています。

9. 昔ばなしで語り継がれている民話をもとにした種まき権兵衛の里

民話の種まき権兵衛(たねまきごんべい)が生まれた地域、紀北町海山区にある花と緑と水をテーマにした庭園施設です。

種まき権兵衛は武士の家に生まれ、しかし権兵衛の父の望みであった農家となり、慣れない手つきで荒地を耕します。見よう見まねの農作業は、種まきするそばからカラスに食べられてしまうほどで、近隣の農家の笑いものになっていましたが、権兵衛は決して諦めることなく精を出し、やがて村一番の農家となりました。今では人のために出精していた人物だと語り継がれています。

種まき権兵衛の里は入場無料で入れます。庭園の中には民俗資料室もあり、見学ができます。山に囲まれたこの場所は、紅葉が映える場所でもあり秋の見どころ観光地のひとつ。秋に訪れた方は、紅葉に囲まれた山全体と、庭園風景を楽しみながら種まき権兵衛の民話に触れてみてください。

10. 風情漂う幻想的な地、熊野古道 始神峠

世界遺産熊野古道 始神峠(はじかみとうげ)は紀伊長島区三浦と海山区馬瀬の境に位置する峠です。峠の頂上の展望台からは「紀伊の松島」と呼ばれる紀北町紀伊長島区の大小様々の島々が一望できます。天候が良く、澄んだ日は志摩半島まで見渡せます。熊野古道始神峠にはコースが2つ。ひとつは「江戸道コース」、もうひとつは「明治道コース」です。どちらのコースを歩いても、始神峠で合流するルートになっています。

アップダウンの少ない緩やかで比較的歩きやすい峠道となっていますが、「江戸道コース」と「明治道コース」を比較すると「明治道コース」の方が、紀北町の熊野古道始神峠を歩く初心者の方向けのコースと言えます。ぜひ一度、チャレンジして風情漂う幻想的な空間を感じてみてください。

11. トンネルを抜けた先に広がるきれいな海! 和具の浜海水浴場

紀北町島勝の「和具の浜トンネル」を抜けると、きれいな海で知られている「和具の浜海水浴場」が広がります。和具の浜海水浴場の砂浜は人口砂になっていて、きれいな砂浜です。和具の浜海水浴場の沖に潜堤があるため、浜に打ち寄せる波が穏やかで、大きな波が来ないことがひとつのポイントとなっています。

波が穏やかでシュノーケルをつけて海に潜ることもでき、小さなお子さんも安心して楽しめますね。海水浴場近くのイベント交流施設「けいちゅう」にはBBQ施設もあり、海水浴とともに楽しめる環境になっています。紀北町から熊野市にかけて幾つかある海水浴場の中でも、小さいお子さんがみえるので、家族連れには遊びやすいおススメの海水浴場です。

12. 山あいにある一軒宿の秘湯温泉! 有久寺温泉

紀北町を流れる赤羽川支流の渓谷に、竹林、杉林に囲まれた一軒宿の有久寺温泉(ありくじおんせん)があります。外観は古い民家ですが、県外からも人が訪れるほど昔から人気の温泉穴場スポット。山あいの秘湯となっている温泉の元湯は名前の由来となった有久寺薬師堂の岩屋から自然に湧出していて、そこから流れてくるお湯を引いています。

は旅館の別棟にある岩を掘った岩窟風呂にはゆったり浸かれる広さの浴槽があります。気分が一気に盛り上がり、その日の疲れも一気に吹き飛んでいくほどの開放感を味わえるでしょう。有久寺の温泉は飲むこともでき、冷泉では日本一のラジウム含有量を含み、様々な効能があるとされています。

穴場スポットの有久寺温泉は日帰り入浴も可能ですが、不定休・要予約となっているため、訪れる際には事前にお電話で確認していただくことをおすすめします。一度は訪れてみたい紀北町の観光スポットです。

13. 新鮮な魚介類が豊富!きほくの朝市

三重県内有数の漁獲量を誇る紀北町長島港で朝市として有名な「きほくの朝市」があります。開催曜日や時間がそれぞれ異なるため、ご確認の上お出かけください。カツオや伊勢エビなどの海の幸が豊富に集まる海産物の魚や魚貝類をはじめ、地魚を使ったお寿司、みかん、練り製品など地元の特産品がたくさん揃う朝市です。

14. 雄大な景色とリアス式海岸が一望できる!高塚展望台

紀北町紀伊長島区三浦にある、高塚展望台に昇ると、そこから見える景色には「紀伊の松島」と呼ばれる大小の島々や、美しく壮大な東紀州のリアス式の海岸が一望できます。天候の良い日は、かなり遠くの景色まで見えるので晴れた日を選んでお出かけするとお得な気分になれます。島々から昇る朝日も絶景なため、元旦の初日の出参拝客が多く訪れる場所にもなっています。

高塚展望台のすぐ下には穏やかな波の豊浦海岸があり、この豊浦海岸からも「紀伊の松島」を見ることができます。豊浦海岸は1980年にテレビドラマ「将軍 SHOGUN」のロケ地となっています。紀北町の中でも特にのんびりとした三浦は通り過ぎる地元の方と挨拶を交わしたりと交流ができるのも魅力です。

◎まとめ

紀北町では夏の風物詩花火大会「灯籠祭」恒例となっています。「灯籠祭」という名前通り、毎年1年ほど掛けて製作する巨大灯籠が見どころです。その巨大灯籠を船に乗せ、海上で流し、巨大灯籠の上で打ち上がる花火に、夏の始まりを感じることができます。

秋の紅葉の季節には熊野古道を歩き、穴場スポットの温泉に入ってリラックスする。大自然と触れ合える楽しみ方ができる紀北町ならではの魅力をぜひ、感じてみてください。

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