名称:ハイランド・パラダイス・カルチャラル・センター
住所:Kavera, Arorangi, Rarotonga
公式・関連サイトURL:https://www.highlandparadise.co.ck/
クック諸島という国を皆さんはご存じでしょうか?南太平洋に位置する常夏の国、クック諸島は、首都アバルアがあるラロトンガ島や、美しいビーチが特徴のアイツタキ島などの海の絶景が印象的な島々からなる国です。
クック諸島の美しさを証明するエピソードとして、あの旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の会社創業者であるトニー・ウィーラー氏が、クック諸島のアイツタキ島を「世界で最も美しい島」に選ぶほど。
この記事では、そんなクック諸島の概要や、ビーチなどの観光スポット、ポリネシア文化に触れられるアクティビティについて、さらには日本からの行き方について解説いたします。
目次
【クック諸島】青い海の絶景は旅行のプロも絶賛!観光地や行き方を解説♪
クック諸島とはどんな島国?実は国連非加盟国!
クック諸島は、15の島から構成されている国で、鹿児島県徳之島ほどの面積に約2万人の人々が暮らしています。クック諸島は日本と国交がある「国」ではありますが、実は国連には非加盟です。なぜかというと、ニュージーランドとの自由連合関係にあって、国民は生まれながらにしてニュージーランド国籍も有するからです。
そのため、国によってはクック諸島をニュージーランドの一部とみなす解釈もあるので、カナダやメキシコといった国はクック諸島と国交を結んでいません。
日本は2011年3月25日にクック諸島と国交を樹立し、同国を1つの国であると認めました。そして、日本に遅れること12年、2023年9月にクック諸島はアメリカとも外交関係を樹立しています。
ちなみに国連非加盟国で日本が国家と認めているのはクック諸島のほかにニウエ、コソボ、バチカン市国の4か国です。
◆クック諸島の地理と宗教
クック諸島には15個の大きな島がありますが、そのうち観光客が訪れることが多いのは、首都アバルアやクック諸島の玄関口「ラロトンガ国際空港」があるラロトンガ島と、ラロトンガから飛行機で約50分の絶景ビーチが広がるアイツタキ島の2つ。玄人の方であれば、ポリネシアの文化が色濃く残っているマンガイア島もおすすめです。
国民の97%が敬けんなクリスチャンで、国民の約7割はプロテスタント、残り2割強がカトリック等、他のキリスト教を信仰しています。
◆英語は広く通じる
国民のほとんどは日常会話についてはマオリ語を話す場合が多いですが、ニュージーランドとの自由連合ということもあり、大多数の国民は英語も話せます。
◆通貨「クックアイランド・ドル」には日本ゆかりの記念硬貨もある!
クックランドでは通貨に自国のクックアイランド・ドルのほか、ニュージーランドドルも併用されるなどニュージーランドとの結びつきがとても強い国といえるでしょう。ちなみにクックアイランド・ドルには世界で唯一「3」がついた紙幣である「3クックランド・ドル紙幣」が流通しています!記念に1枚持って帰ってもいいかもしれませんね。
余談ですが、クックアイランド・ドルの記念硬貨はお土産物の側面が大きいです。そのため、過去に日本関連では松本零士さんの有名アニメ「銀河鉄道999」の記念硬貨や「北陸新幹線開業記念」の25ドル記念硬貨、「キティちゃん」の記念硬貨、坂本龍馬生誕175年記念記念硬貨が発行されたことがあり、日本との絆の深さを伺わせます。なお、これらは法的に認められた立派なクック諸島の硬貨です。
使う人はいないでしょうが、理論上はメーテルや北陸新幹線、キティちゃんが描かれたコインを使って、常夏の異国でお買い物ができるというのも不思議な気分ですよね。
◆国内の交通事情は?国際免許証があれば自動車の運転が可能!路線バスも観光に便利
国際運転免許証があれば、クック諸島での自動車の運転が可能です。クック諸島は日本と同じ左側通行で運転しやすいですが、クック諸島には信号機が1台もありません!運転にはくれぐれもご注意ください。
ラロトンガ島の観光は、島を1周する路線バス(時計回り、反時計回りともに30分間隔)も便利です。路線バスには、日本の相模原市を走っていた元神奈中バスの中古車が用いられているので、車内には日本語表示も残っています。バスが時刻表通りに来ることは稀ですが、ポリネシアン時間が流れるバスからの景色も風情があってよいでしょう。
◆国内移動は飛行機が主役
ラロトンガ島からクック諸島のほかの島までは、エアーラロトンガの飛行機が主役。アイツタキ島へは、約50分のフライト、マンガイア島までは約40分で到着します。
小さな飛行機ですが、創業以来今まで重大な事故を起こしたことはありません。
眼下に眺める美しい海をお楽しみください。
クック諸島観光の楽しみ方!~ラロトンガ島編~
クック諸島の首都、アバルアがある「ラロトンガ島」から見ていきましょう!
首都アバルアがあるのは島の北側で、島で最も品ぞろえ豊富な「CITC Supermarket」などのスーパーマーケットや、市場があります。空港が位置しているのは、島の北西部です。ちなみにクック諸島は日本から赤道を越えた南半球にあるので、太陽は西からのぼり、北を通って東に沈むのをお忘れなく。
◆マーケット
島北側の首都アバルアにあるマーケットでは、南国ならではのアイテムが並びます。特に毎週土曜日に開催される「プナンガ・ヌイ・マーケット」が代表的で、地元の人や観光客などで活気にあふれています。
◆ムリビーチ(ミュリビーチ)
「ムリ」とありますが、何も「無理」ではありません!島の東側に広がる、オーシャンブルーのラグーンの海に思わず感動することでしょう。
ウィンドサーフィンやSUPを楽しむ人も多いビーチです。ムリビーチ周辺は自然保護区に指定されており、人懐っこい魚たちとの触れ合いも楽しめます。
◆ポリネシア文化体験施設
ラロトンガ島内には、「ハイランド・パラダイス・カルチャラル・センター」と「テ・ヴァラ・ヌイ・ビレッジ」というポリネシア文化体験施設があります。迫力あるポリネシアンダンスを鑑賞できたり、クック諸島ならではのグルメに舌鼓を打ったりできるなど様々な体験ができます。なかには「結婚式」をここで行うカップルもいるほどです。
◆キリスト教会
島民のほとんどがクリスチャンなので、教会では日曜日にミサが行われます。クリスチャンでない方も見学が可能ですが、くれぐれも失礼のない服装と常識ある行動を心がけましょう。ちなみに日曜日は島内の多数のお店がお休みになるので、お買い物は月曜日から土曜日に済ませておくのがベターです。
クック諸島観光の楽しみ方!~アイツタキ島編~
あの旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の創業者が太鼓判を押したアイツタキ島では、シュノーケリングやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむことができます。アバルアから日帰りも不可能ではないですが、ぜひ宿泊して美しい海を堪能してくださいね。
アイツタキ島のホテルはとても魅力的なものが多く、特にプライベートビーチとインフィニティプールを備えた5つ星最高級ホテル「パシフィック リゾート アイツタキ」や、アイツタキ島唯一の水上コテージ「アイツタキ ラグーン プライベート アイランド リゾート」(16歳以上のみ宿泊可)がおすすめです。
◆パシフィック リゾート アイツタキ
美しい海と一体化したかのようなインフィニティプールはSNS映えすると女性に大人気です。プライベートビーチもあるので、宿泊者以外のほかの観光客と一緒になることはありません。5つ星ホテルなので、サービスは折り紙付き。アイツタキ島に来たら宿泊したいですね。
マリンアクティビティもホテルに任せれば手間が省けるので、ぜひアイツタキ島に宿泊してみましょう。
◆アイツタキ ラグーン プライベート アイランド リゾート
アイツタキ島唯一の水上コテージでは、ぜひ少し早起きしてみてください。朝になれば、1日の始まりを告げる美しい朝日と静かな波の音しか聞こえません。この静寂さを維持するため、16歳未満の宿泊はできないのでご注意を。
ボディトリートメント、フェイシャル・トリートメントを受けられるスパもあり、女性に人気です。
日本からクック諸島への行き方は?
クック諸島へは自由連合を結んでいるニュージーランドのオークランドをはじめ、オーストラリアのシドニー、仏領ポリネシアのパペーテ、そしてハワイのホノルルとも結ばれています!
東京/羽田空港からホノルル経由ならば、17時間ほどでラロトンガに到着します。
◎ポリネシア時間が流れる楽園「クック諸島」を観光しよう!
もし、この世に天国のような場所があるのだとしたらクック諸島を挙げる方も多いです。どこまでも続く青い海が広がるさまは、まさに圧巻の一言に尽きます。
日本ではまだまだ知名度は低いですが、クック諸島の穴場ビーチに行くなら「今」しかありませんよ!