幌延町の観光情報をご紹介します!北海道幌延町(ほろのべちょう)は北海道のてっぺんである宗谷地方に位置しており、北半球の真ん中である北緯45度線が町内を通る自然豊かな町です。
幌延町はお米がとれる北限よりさらに北にあるので、田んぼはなく、主要産業は酪農!サロベツ原野の向こうには利尻山(利尻富士)を拝むことができる風光明媚な町です。この記事では、トナカイ牧場・花畑・秘境駅といった観光資源にも恵まれた幌延町の観光を解説いたします。
目次
【北海道】幌延町の観光スポット7選!トナカイとブルーポピー・秘境駅の町
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幌延町とはどんな町?観光スポットについて
幌延町にはトナカイ牧場、ブルーポピー(青いケシ)の花畑に加えて鉄道ファン憧れの秘境駅である糠南(ぬかなん)駅があります。
糠南駅では毎年クリスマスパーティーが開かれるほか、トナカイ牧場でもクリスマスイベントでにぎわうので、幌延町は夏だけでなく冬にもおすすめの観光地です。ただ、雪道のドライブや冬の寒さには、くれぐれも気を付けてくださいね。
幌延町の観光スポットその1. ほろのべトナカイ観光牧場
もし、幌延町で観光地を1つだけ挙げるとするとしたら、町民の多くが「ほろのべトナカイ牧場」を挙げるでしょう。ここにはフィンランドからやってきたトナカイとその子孫たちが暮らしています。
ここは、もともと岐阜県出身のオーナーが1989年(平成元年)に脱サラして始めたトナカイ飼育場を起源とします。当初は家畜として育てるためだけの目的で、観光地化はされていませんでしたが、次第に観光目的でトナカイを見たいという人が増えてきたことや、トナカイが増えて手狭になったことから、1999年(平成11年)のクリスマスに牧場を4kmほど移転して「ほろのべトナカイ観光牧場」としてリニューアルオープンしました。
後述のブルーポピーが咲く「ノースガーデン」もこの牧場内にあります。
◆トナカイにエサをあげてみよう
トナカイにエサ(200円)をあげることもできます。エサをもって柵の前まで行けば、たくさんのトナカイたちがエサを求めて目の前にやってきます。
◆クリスマスにもピッタリ!
トナカイはサンタクロースが乗るそりを引く動物としても有名ですよね!もちろんほろのべトナカイ牧場でもクリスマスはイベントが盛りだくさんです。ぜひ公式HP(外部サイト)をチェックしてみましょう。
幌延町の観光スポットその2. ブルーポピーが咲く「ノースガーデン」
ほろのべトナカイ牧場のもう1つの名物が、この「ブルーポピー」です。「ケシの花」なので、ビックリされる方もいらっしゃると思いますが、この青いケシの花は、無毒のため一般でも栽培が可能な種類です。
こちらでは、130年前に中国雲南省で発見された「メコノプシス・ベトニキフォリア」や、主にチベットに棲息する「メコノプシス・グランディス」といったブルーポピーを6~7月中旬に観賞できます。
6月中旬から7月下旬にかけてはルピナスの花も見られます。
名称:ほろのべトナカイ牧場
住所:北海道天塩郡幌延町字北進398番地
公式・関連サイトURL:http://tonakai-farm.com/
入場料:無料
牧場・売店の営業時間:9:00~17:00(レストランは11:00~14:00がランチタイム、14:00~16:00は喫茶のみ)
幌延町の観光スポットその3. サロベツ原野(サロベツ原生花園)
幌延に来たならブルーポピーのほかにもう1か所見てほしい場所があります。それが利尻礼文サロベツ国立公園にあるサロベツ湿原・サロベツ原生花園です。ヒメシャクナゲやエゾリンドウ、ホロムイリンドウ、ミズバショウ、ハマナスといった北の大地ならではの花々を見られるほかに、秋には草紅葉によって真っ赤になる草原を見ることができます。
草花が北の短い春・夏・秋を謳歌している様子を観察することができるでしょう。
◆スタートは幌延ビジターセンターから!
幌延ビジターセンターからは約3kmの木道が整備され、長沼やパンケ沼といった絶景とそこに棲息する植物たちを見ることができます(幌延ビジターセンターは5月~10月のみ営業)。
名称:幌延ビジターセンター
住所:北海道天塩郡幌延町下沼
開館時間:9時〜17時(期間中無休)
※幌延ビジターセンターは11月~4月は休業
幌延町の観光スポットその4. 糠南駅と秘境駅の数々
JR宗谷本線は、旭川駅から名寄駅を経て稚内駅に至る全長259.4km、日本最北のJRの鉄道路線です。幌延町には代表駅である幌延駅があり、1日平均22人の乗降客がいますが、それ以外の問寒別(といかんべつ)駅・糠南(ぬかなん)駅・雄信内(おのっぷない)駅・南幌延駅・下沼駅は、1日に1人乗降客がいるかどうかの秘境駅です(JR北海道調べ)。
これ以外に昔は幌延町内に、上雄信内・安牛・上幌延・南下沼駅がありましたが、これらの駅は廃止されています。
なかでも糠南駅は、秘境駅ぶりが群を抜いているので、観光資源として町がお金を出して残している稀有な事例です。駅前には原野が広がる、見事に何もない駅のため、ごくまれにいる乗降客は鉄道ファンがほとんどとなっています。
停車本数は上下3本ずつだけなので、訪問時には時間をよくお確かめください。
◆糠南駅の1日
とある日の糠南駅の1日に密着した動画ですが、1日密着しても乗降客は誰もいないことがわかります。
◆糠南駅クリスマスパーティ
そんな糠南駅も1日だけにぎわう日があります。それがクリスマスの日で、多くの鉄道ファン・観光客がケーキを食べたり、旅行の話をしたりして楽しみます。なお、2023年度(2023年12月24日)の開催予定はこちら。
名称:JR糠南駅
住所:北海道天塩郡幌延町問寒別
公式・関連サイトURL:https://www.jrhokkaido.co.jp/(JR北海道HP)
幌延町の観光スポットその5. オトンルイ風力発電所
留萌から延びる日本海沿いの「日本海オロロンライン」をひた走っていると見かける風力発電所が「オトンルイ風力発電所」です。道道106号沿いに建つ風車は圧巻の光景!夏の晴れている日にぜひ訪れてみてください。
名称:幌延風力発電(株) オトンルイ風力発電所
住所:北海道天塩郡幌延町浜里32-4
公式・関連サイトURL:https://www.horonobe-wp.com/facility.html
幌延町の観光スポットその6. 幌延深地層研究センター「ゆめ地創館」
2011.3.11の東日本大震災以来、日本のエネルギー政策に関する議論が活発となり、特に原子力発電所については賛否様々な意見が飛び交っています。原子力発電の課題の1つが「高レベル放射性廃棄物」の問題ですが、この幌延深地層研究センターは、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術の研究を行う施設です。
併設の「ゆめ地創館」では、その研究内容を分かりやすく展示・説明しています。
原子力発電については様々な主張が行われていますが、これからの日本のエネルギーについて考えることも重要でしょう。
名称:ゆめ地創館
住所:北海道天塩郡幌延町字北進432番地2
公式・関連サイトURL:https://www.jaea.go.jp/04/horonobe/yumechisoukan/
幌延町の観光スポットその7. 金田心象書道美術館
金田心象書道美術館には、幌延生まれで日本書道界における重鎮である、金田心象氏の書作品約1,700点を収蔵し、硯・筆・陶器といった貴重な資料約400点も収められています。
心象は、書道の教科書の監修・執筆も行っていたので、知らず知らずに心象の書を見ていたという方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。
こちらは幌延でアートを楽しみたいという方におすすめの観光スポットです。
名称:金田心象書道美術館
住所:北海道天塩郡幌延町字幌延102番地1
公式・関連サイトURL:
◎最北の宗谷地方、幌延でほっと一息!
日本最北の地域である宗谷地方ですが、これでも北緯45度なので、北半球のちょうど半分です。幌延町よりもロンドン(北緯51度)やパリ(北緯48度)の方が北にあることが不思議に感じられるでしょう。
札幌や旭川から出発すると名寄を最後に稚内まで大きな町はありません。名寄から稚内までは170km近くあるので、ロングドライブの休憩に今回ご紹介した幌延町や石油を含んだ温泉が特徴の「豊富温泉」がある豊富町といった町にもぜひ立ち寄ってみてください。
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