【愛知県】国府宮(尾張大國霊神社)の観光情報|日本有数の奇祭開催地とは?

【愛知県】国府宮(尾張大國霊神社)の観光情報|日本有数の奇祭開催地とは?

愛知県の神社、国府宮こと尾張大國霊神社の観光情報についてご紹介します。

国府宮とは愛知県の西北、稲沢市国府宮に位置する神社です。国府宮(こうのみや)という名前が一般的に呼ばれていますが尾張大國霊神社が正式名称となっています。名鉄名古屋線の駅や神社所在地の地名にもなっているため、自然と「国府宮」の印象の方が強くなりますね。

国指定の重要文化財も保存されており、由緒も正しい神社である国府宮こと尾張大國霊神社。本記事ではその見どころや由緒、開催されるお祭りやイベントなどをご紹介します。愛知県の神社巡りにおすすめ、ぜひチェックしてみてください。

目次

【愛知県】国府宮(尾張大國霊神社)の観光情報|日本有数の奇祭開催地とは?

国府宮(尾張大國霊神社)の観光情報

尾張大國霊神社

国府宮は、前述にもある通り稲沢市国府宮に位置する神社で、正しくは「尾張大國霊神」ですが一般的には国府宮と呼ばれています。祭神は社名である「尾張大國霊神」で、尾張人(愛知県民の祖先)が尾張の地を開発・開拓する際に食料を生み出す土地の霊力を神と崇めるため、作られたとされています。いわば、開拓の神様を祀っています。

尾張地方の総鎮守、農商業や厄除神として幅広く信仰されている国府宮ですが、奈良時代に国衙の隣に鎮座していたことで尾張国の総社と定められていました。国司(当時の地方リーダー)が自ら祭祀を執り行う神社でもあることから「国府宮」と呼ばれ、普通の神社と異なり尾張国内でも重要なスポットであったことがわかりますね。

重要文化財となった2つの社殿

尾張大國霊神社

国府宮(尾張大國霊神社)の本殿は流造、建物の配置に関しては尾張式と呼ばれるものです。本殿、渡殿、祭文殿、廻廊と建ち並んでいますが、そのうち「拝殿」と「楼門」は重要文化財として指定されています。

「拝殿」は江戸時代の最初の方に建立されました。尾張大國霊神社の拝殿は切妻造と言われるもので、内側に柱が並立しているのが特徴です。

神社が尾張国の総社となったのは奈良時代の話ですが、「楼門」はそれから数百年後の室町時代に建立されました。江戸時代にも改造され、より壮観な見た目となって現代まで残っています。

はだか祭りに注目!

国府宮で開催される最大のイベントとして、旧正月の13日に行われる「はだか祭り」があります。

このお祭りは厄年にあたる42歳・25歳の男性が、尾張国一円から「ふんどし」と「白足袋」のみというまさに「はだか」のいで立ちで集まります。近年では感染症対策から100人程度に抑えられていますが、例年集まる男たちは数1000人を超えていました。時には摩擦と熱気で何も見えなくなるような大人数が集まる、地方を代表するような大規模な奇祭です。

「はだか男」たちが裸になれない人たちの祈念を込めた「なおい笹」を担ぎ、群れを成して境内へ駆け込み奉納するというお祭りです。お祭り途中、触れたら厄が落ちるとされる「神男」が登場。参道から楼門を通り、儺追殿へと逃れようとしますが、はだか男たちは神男に一斉に群がり凄まじい光景が繰り広げます。ちょっとしたイベント感覚で見学したら、あまりの熱気に驚いてしまうこと間違いありません。

お祭りなら「大鏡餅」にも注目

上記の「国府宮はだか祭」の際には、毎年恒例として尾張地区から「大鏡餅」が奉納されます。

旧正月の神社としてはよくあるイベントに思えますが、注目なのはその大きさです。なんと、そこには重さ4トンの鏡餅が出現!奉納の際は大型クレーン車を使うなど、巨大すぎる鏡餅。この餅には無病息災の言い伝えがあり、切り分けられたのちは多くの方が買い求めます。訪れた際はぜひ食べてみたいものですね。

国府宮(尾張大國霊神社)へのアクセス

尾張大國霊神社

国府宮は市街地に位置しており、最寄りである名鉄国府宮駅の北出口・南出口から参道までほぼ直線。徒歩3分の距離となっています。名鉄以外ではJR稲沢駅がありますが、こちらからは徒歩15分~20分とやや距離があります。とはいえこちらも駅から参道までの道順はほぼ直線で、迷う心配はありません。

車で訪れる場合、名古屋方面・岐阜方面に関わらず国道22号線の「中野郷南」交差点を目指す必要があります。分岐北交差点を右折し、下津交差点を左折。続いて南大通り、駅前4交差点を右折して道なりに進むと神社に到着します。

なお神社には駐車場があるものの、通常参拝時はともかく前述のようなはだか祭り開催前後の休日、正月などは神社駐車場が殆ど利用できない場合があります。こちら事前に留意しておきましょう。

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