鹿児島県出水市の観光スポット9選!実はいろんな「日本一」がめじろ押し

画像出典:シュート / PIXTA(ピクスタ)

鹿児島県出水市の観光スポット9選!実はいろんな「日本一」がめじろ押し

鹿児島県の北西部、熊本県との県境に位置する出水(いずみ)市。JR出水駅には九州新幹線が停まるので、アクセスの良さも抜群。九州観光で立ち寄りたいスポット満載の場所なのです。

出水といえば、世界に誇るツルの渡来地として有名。出水に来るツルの数は日本一なんです!出水の「日本一」はこれだけではありません。ツル以外にも、様々な一番の光景を見られるのです。例えば、日本一大きな鈴に、日本一大きなお地蔵様、さらには日本一古い禅寺まで…出水は何においても規格外。そんな迫力満点の光景だらけの鹿児島県出水市の観光スポットをご紹介します。

目次

鹿児島県出水市の観光スポット9選!実はいろんな「日本一」がめじろ押し

目次を閉じる

1.出水市ツル観察センター

出水市の代名詞とも言えるのがツル。出水は、国内随一のツルの渡来地です。ツルたちが集まるのは10月の中旬から3月頃。この時期になると、出水市内の田畑を中心にいたるところでツルが見られるんです!とくに多く集まるのが、寝床となっている荒崎地方。ここにツル観察センターがあります。

20年連続で一万羽以上が渡来し、ここで冬を越していきました。こうして例年「万羽ヅル」を記録しているのは、国内で出水だけなんです。地元の人々にとって、今年もツルが来てくれることは喜ばしいことなのでしょうね。ツルが集まる平野を一望できる展望室には、毎年大勢の観光客が訪れます。運がよければ、一斉に飛び立つ姿なども見られるかも!まさに、出水でしか見られない光景です。もちろん、ツルの知識を深められる展示もありますよ。特別天然記念物に指定される「出水平野のツル」を、その目で確認しに行きましょう!

◆ツル博物館クレインパークいずみ

日本一のツルの越冬地・出水には、まだまだツルについて学べる場所があります。目を引く白い変わった形の建物。この博物館の外観は、ツルが卵を温める姿をイメージしています。ここでは、ツルをはじめとする、出水の自然にまつわる展示がされています。調査や研究も行われているので、ツル情報の発信地でもあるのです。

オススメは、先程紹介した「出水市ツル観察センター」と一緒に周るコース。セットでお得な共通券も売られているので、観光客にうってつけです。ツルをとことん追究する観光は、珍しくて思い出深いものになるでしょう!

2.上場高原

出典: gtknj

大自然に包まれた、広さ3ヘクタールに及ぶ広大な高原。鹿児島と熊本との県境、標高500mの場所に位置しています。ここの見どころは季節折々の花々。とくに秋には25万本ものコスモスが咲き、多くの観光客の心を癒やしてくれます。この時期のもう一つの注目ポイントが「古代マーケット」。竪穴式のお店で、地元で採れた高原野菜などが販売されています。

その他にも、春には10万本もの菜の花に加えて、牡丹など種類豊富な花が高原を彩るのです。草スキーなんかもできたりして、出水有数のレジャースポット。家族連れのピクニックにも持ってこいの観光名所です。

3.東雲の里あじさい峡

静かで穏やかな緑の中に、優しく青や紫が散りばめられた庭園。東雲と書いて「しののめ」と読みます。庭園内には1kmの散歩道のいたるところに、あじさいが顔を覗かせています。10万本ものあじさいを見られる場所は、国内にもそう多くありません。見頃を迎える6月は、観光客で賑わいを見せる出水の人気スポットです。5万坪という広さも国内最大の庭園なのです!

「あじさい峡」という名前ですが、秋には紅葉も見頃を迎えます。途中途中には茶屋もあったり、江戸時代から伝わる石風呂で体を休めることもできます。さらに、陶芸や絵画などの芸術品が展示されている場所もある、大人な観光スポットです。川のせせらぎを聴きながら、のどかな時間を過ごせますよ。

4.出水麓武家屋敷群

出水観光では、ツル観察並みに外せないのが出水市・麓町。ここは江戸時代、薩摩藩の地方支配の拠点として栄えていました。その名残で、現在でも約150もの武家屋敷が建っているのです。東京ドーム9個分に匹敵する出水麓武家屋敷群は、建物だけでなくその周りも当時の面影を残しているのが特徴。たとえば、土地の区画を意味する町割りは400年前と変わらず基盤の目のよう。また、石垣なども現存しています。

オススメの観光コースは「いずみ観光牛車」。その名の通り、牛車に乗って町を一周します。観光ガイドもついているので、普通に回るより知識も深められますよ。さらに、日本らしい景色によく似合う着物の着付けも!こちらは外国人観光客を中心に人気です。

◆竹添邸

出典: yuko

武家屋敷群の中で、最も観光客が集まるのが「竹添邸」。案内人が常駐し、観光客に公開されています。この武家屋敷が一躍話題になったのが2008年。大河ドラマ『篤姫』のロケ地として使用されたことがきっかけです。以来、全国の歴史ファンから注目を集めるスポットとなっています。

小さいながらも立派な門構えをくぐると、飛び石が玄関まであなたを誘います。中に入れば囲炉裏のある畳の部屋が広がり、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。出水郷の要職を務めていた竹添家の歴史を、肌で感じられる場所です。

◆税別邸

出典: ja.m.wikipedia.org

こちらも観光客が自由に出入りできる公開武家屋敷。出水麓最古の建築とされています。税所(さいしょ)邸を見てみると、抜け道や隠れ部屋があったりと当時の知恵が伺えます。オススメは秋!敷地内にある木の葉が紅く色づきます。門とのコントラストが絵になり、日本らしい風情のある写真が撮られます。

5.箱崎八幡神社

日本三大八幡宮の一つ・筥崎宮に由来する「箱崎八幡神社」。遠くから見てもすぐにパッとわかる大きな金の鈴が目印です。その鈴はあくまでもモニュメントなのですが、足を進めると鳥居にドーンと大きな鈴が!これぞ、出水が誇る日本一の大鈴です。その大きさは、なんと直径が3.4m、高さは4m、重量は5トンにも及びます。前面には、出水ならではのツルの装飾がされているので要チェック!

こちらで祈願できるのは大願成就。つまり「成せば成る(鳴る)」ってことです。簡単なダジャレじゃないですよ。この鈴、実際に鳴らすこともできるんです!ぜひ、どんな音がするのか確かめてみてください。さらに驚くべきは、同じ境内に「日本一小さい鈴」もあるということ!箱崎八幡神社の境内だけで、出水が持つ「日本一」が2つもあるんです。敬宮愛子さまのご誕生を記念して造られた宝物鈴殿に展示されているので、お見逃しなく。

6.八坂神社

出水が誇る日本一はここにもあった!八坂神社の境内に建つお地蔵様。こちら、台座も含めて高さ4mを超える大地蔵です!一刀彫で造られたものの中では最も大きいということで、観光スポットになっています。一刀彫とは、一枚の岩を彫って造る技法のこと。これだけ大きいお地蔵様が、一枚の大きな岩から作られたなんて驚きです!

無病息災に加えて交通安全、延命、子育てなど長生きに関わる部分でご利益が期待されています。それにしても迫力あるお地蔵様。出水に来たら最初に立ち寄って、交通安全を祈願しておくといいかもしれませんね。

7.東光山公園

出水が誇る桜の名所がここ!山頂にある自然豊かな公園です。山といっても標高はわずか160mで、観光がてら誰でも気軽に訪れることができます。何と言っても自然が作り出した大パノラマは必見。ツルが集まる出水平野から、遠くの東シナ海まで見渡せます。眼下を九州新幹線が通るので、鉄道ファンにも嬉しいスポットです。

園内には遊具もあり、小さいお子様も安心して遊べますよ。春の夜には、ライトアップされた桜がロマンチックで出水の定番デートスポットに早変わり。多種多様な楽しみ方で、観光客を楽しませてくれる公園です。

8.感応禅寺

あらゆる日本一が点在している出水。この感応禅寺は日本一古い禅寺の一つとして知られています。1187年に島津家初代忠久により創建されました。こちらも篤姫と縁が深く、掛け軸が公開された際には多くの観光客が訪れました。本尊に所蔵されている「十一面千手観音菩薩像」と「脇立四天王像」は国の重要文化財に指定されていて、どちらも貴重なものなのです。

毎年7月には忠久公の供養が行われ、境内に灯籠が灯り幻想的な雰囲気に包まれます。また、秋には出水の町のプロジェクトとしてライトアップされる日も。歴史あるお寺だということを忘れてしまいそうなほど、先鋭的な光景でまた違った魅力を放っています。

9.野田郷武家屋敷通り

出典: zh.wikipedia.org

感応禅寺のほど近くにある、通称「熊陳馬場(くまちんばば)」。1kmに渡って続く武家屋敷通りです。国内最大級の武家屋敷群が観光客に人気の出水ですが、この通りも見逃せません。特に春に出水に来たら、ぜひ訪れてみてください!というのも、通りに面して桜が咲き誇る景色が、いかにも日本らしく美しいから。ここの彼岸桜の見頃は、3月中旬と普通の桜より少し早いのでお気をつけて。

◎まとめ

出水には「日本一」がたくさんあることを、お分かりいただけたでしょうか。これだけ見どころがあると、どこから行こうか迷ってしまいますよね。あなたが気になった出水の日本一はどれでしたか?どこに観光に行っても、そこには一番だからこそ見られる景色があるはずです。とくに一万羽のツルなんて、まさに出水でしか見られない光景ですよね。

九州新幹線の全線開通でさらにアクセスしやすくなった出水。九州観光に来たら、コースに入れてはいかがでしょうか。今回はご紹介していませんが、温泉なども豊富にあるので歩き回ったあとは一息つくのもオススメですよ。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

出水でおすすめの記事

出水のアクセスランキング