大分県の杵築市で、おすすめの観光スポット10選!

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大分県の杵築市で、おすすめの観光スポット10選!

大分県別府湾の北岸、国東半島の南縁に位置する杵築市(きつきし)。かつては「木付」と書きましたが、江戸時代に幕府の手違いから現在の「杵築」と表記されるようになりました。

大分空港から別府温泉や大分市へ向かう途上にあるため、杵築は観光にとっても便利!日豊本線を通じて、宇佐神宮や豊後高田へのアクセスにも優れているんですよ。

そんな杵築は、城下町に藩政時代の情緒を色濃く残す「小京都」!ついつい着物をレンタルして観光したくなるような、そんな杵築市のおすすめ観光スポットをご紹介します。

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大分県の杵築市で、おすすめの観光スポット10選!

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1.杵築の城下町

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江戸時代の杵築には、杵築城を中心として能見松平家3万2千石の杵築藩が置かれていました。その城下町は、今も藩政期の雰囲気を色濃く残しているばかりでなく、日本で唯一の「サンドイッチ型」の町並みとして知られています。

何がどうサンドイッチなのかというと、「北台」と「南台」という2つの高台の上に武家屋敷が建ち並び、その間の谷間に商人町が伸びているんです。こっちの武家屋敷からあっちの武家町を望むと、その下に白壁の商人屋敷が視界に入ってくる。碁盤目状のいわゆる「小京都型」とは一線を画した杵築独特の風景として、近年観光客から注目を集めているんですよ。

そんな杵築の城下町から、いくつかの観光スポットを選りすぐってご紹介しますね。

◆ 大原邸

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2つある高台の武家屋敷街のうち、北台には杵築藩の上級武士の屋敷が連なっていました。なかでも大原邸は、もっとも風格の漂う立派なお屋敷。それもそのはず、大原家は杵築藩の家老を務めた家柄でした。

長屋門をくぐると、豪壮な破風に広い間口の玄関。そして縁側にまわると、穏やかながら力強い作風の回遊式庭園が観光客を静かに迎え入れます。絢爛な装飾こそあまりありませんが、それさえも一藩の執政を担う家老たる威厳を示しているかのようです。

◆ 一松邸

かたや南台でイチオシの観光スポットが、守江湾を見渡す高台の一松邸(ひとつまつてい)です。戦後の第一次吉田内閣で大臣を歴任した一松定吉の邸宅で、定吉は杵築市の名誉市民第一号として今なお親しまれています。

江戸時代の武家屋敷ではないものの、一松家はもともと杵築藩の剣術指南役を務めた家柄。その質実剛健で合理的な精神が、屋敷の随所に凝らされた工夫から感じ取れますよ。

◆ 能見邸

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北台にある能見邸(のみてい)は、平成20年から2年をかけて大規模な改修工事が施された、いま杵築でもっとも新しくホットな観光スポット!

能見家は杵築藩主松平家の分家にあたるため、格式は杵築の武家屋敷群のなかでもピカイチです。延べ床面積250平方メートル、敷地面積は1440平方メートルにもおよび、12もの部屋がある立派なお屋敷なんですよ。邸内の一画には和風喫茶「台の茶屋」もあるので、杵築の城下町観光で歩き疲れた時にオススメです。

また、杵築城下町のほとんどの武家屋敷が有料(共通観覧券あり)のなか、能見邸は入場無料というのも観光客には嬉しいですね。

◆ 酢屋の坂・塩屋の坂

2つの高台に挟まれた杵築の城下町には坂道も多く、そのうちいくつかは石畳や土壁の景観が美しい観光名所となっています。

とくに北台側の「酢屋の坂」と、向かい合う南台側の「塩屋の坂」は定番の撮影ポイント!それぞれ名前の由来は、坂の下に酢屋と塩屋の商家があったから。どちらも武家屋敷の土塀脇から望むと、谷間に並ぶ漆喰土蔵の商人町の向こうに、また武家屋敷が連なっています。

「サンドイッチ型」の杵築城下町の特徴がもっともよく分かる景色ですよ。

◆ きつき衆楽観

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城下町としてだけでなく海運の街としても栄えた杵築には、多くの人や商品が集まっていました。そんな港町には当然ながら娯楽も発展するもの!「きつき衆楽観」は、明治から昭和初期にかけて隆盛を極めた芝居小屋を、現代に復活させたものです。

建材にかつての「衆楽観」の柱や梁を用いつつも、建物には大正時代の酒蔵を転用し、平成のアミューズメントととして新しく整備されています。近年は大衆演劇でも若い世代が台頭してきていて、若い女性ファンも多いんだとか。杵築観光の合間にちょっと覗いてみるだけでも、楽しめそうですね。

◆ きつき城下町資料館

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杵築の街についてより詳しく学ぶなら、南台にある「きつき城下町資料館」をまず訪ねてみましょう。江戸時代の杵築のようすを緻密に再現した巨大ジオラマは必見!サンドイッチ型と呼ばれる杵築城下町の全容が、手に取るようにわかりますよ。

また、杵築藩士の生活に迫るリアルな資料や商家の収蔵品なども展示。あらかじめ予備知識を蓄えておけば、杵築観光がもっと充実したものになりますよ。

2.杵築城

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杵築の城下町を観光するなら、その中心たる杵築城も訪ねてみるべきでしょう。1394年に築かれたとされる杵築城は、戦国時代に2度の激戦を耐え抜いた堅城なんですよ。

八坂川河口の岬の突端に位置していて、江戸時代には杵築藩主松平家の居城でした。当時の遺構は水濠や石垣の一部にとどまりますが、本丸に建設された三層の模擬天守からの眺めはバツグン!天気の良い日には、別府湾の向こうに鶴崎臨海工業地帯を望むことができますよ。

3.ひいなめぐり

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杵築地域では、お雛様のことを「ひいな」と呼びます。杵築城下町の武家屋敷や商家が、それぞれ自慢の「ひいな」を飾って観光客を迎えるイベントが「ひいなめぐり」です。

なかには江戸時代から数百年伝わるものや、杵築藩主が所有していたものなど貴重なお雛様も少なくありません。飾りつけにもめいめいこだわりがあるので、杵築の城下町巡りがいっそう華やかで楽しいものになりますよ。着物のレンタルや着付けも合わせて行われているので、和の城下町の和のお祭りを和装でねり歩くなんて、ツウな観光もできますね。

普通、ひな祭りというと早めに片づけるのが吉といわれますが、杵築の「ひいなめぐり」は2月上旬から3月上旬まで約1か月間にわたって開催されます。期間が長いので、慌てず観光のプランが立てられますね。

4.杵築レトロ館

杵築城跡の麓に、外観からして昭和レトロな建物が。杵築レトロ館には、おもちゃや生活雑貨など、ありとあらゆる「昭和」なグッズが2000点以上も展示されています。これらはすべて、館主個人がコレクションしたものだというのだから驚きです。

昭和を知っている人なら、絶対にあの頃の懐かしのアイテムに出会えるはず。若い人にとっても、逆に新鮮で面白い観光スポットなのだそうですよ。

江戸の城下町から明治の衆楽観、そして昭和の杵築レトロ館と、杵築観光はまるで時代の玉手箱ですね!

5.住吉浜リゾートパーク

杵築市街の東側、守江湾に突き出た住吉浜は、細長い半島のすべてが一大リゾートエリア!住吉浜海水浴場での水遊びはもちろんのこと、ジェットスキーやウェイクボードといった、近年人気急上昇中の本格マリンスポーツまで楽しめるんです。

マリンホテルは全室オーシャンビューのうえ、温泉まで完備されています。これなら何日滞在しても楽しめますね。

マリンリゾートというと、夏の間しか楽しめないと思うかもしれません。ですが、住吉浜リゾートパークでは、大分県最大級のかき小屋も併設されているので、焼き牡蠣を味わいながら冬の杵築観光だってできちゃうんですよ!

6.重光家

1945年9月2日、アメリカ戦艦「ミズーリ」の艦上で、太平洋戦争における日本の降伏文書に調印したのは、ときの外務大臣重光葵(しげみつまもる)でした。その葵が幼少期から少年期までを過ごしたのが、ここ杵築。その屋敷は、「重光家」として杵築市が誇る観光名所の1つとなっています。

葵自身が「無迹庵(むせきあん)」と名付けたその邸宅には、生活の品々や写真などの資料が展示されています。とはいえ、「無迹」とは「たどるほどの足跡がない」という意味。静かな佇まいの重光家から学ぶべきものは、多大な功績を残しつつ誇ることのなかった、葵の謙虚さにあるといえるでしょう。

7.奈多・狩宿海岸

出典: グッチー / PIXTA(ピクスタ)

大分空港と住吉浜の間に延びる、隣り合わせの奈多(なだ)海岸と狩宿(かりしゅく)海岸。両者は浜続きで、どちらも白砂が美しい東九州随一の海水浴場です。合わせて枝ぶりの豊かなクロマツ並木も素晴らしく、「日本の白砂青松100選」にも選ばれているほどですよ。

また、奈多海岸近くに鎮座する奈多八幡宮(奈多宮)も、歴史ある杵築ならではの観光スポット。創建は729年と伝えられ、宇佐神宮の別宮とされています。八幡宮沖合の市杵島(いちきしま)は奈多宮の元宮で、岩礁の上に小さな赤い鳥居が建っているのが見えるはずですよ。

8.羽門の滝

杵築市の旧山香町にある「羽門(うど)の滝」。落差は12mほどとそこまで大きくはありませんが、周囲の断崖絶壁と滝壺の深淵さから、白竜が棲むという伝説が残っています。

マイナスイオンに包まれる自然観光もイイですが、羽門の滝のもうひとつの楽しみはすぐ近くにある「松尾川河川プール」!ウォータースライダーのような水の滑り台がついた2つのプールは、小さなお子様の水遊びにピッタリですよ。ちなみに無料ですが、夏休み期間中しか運営されていないのでご注意ください。

9.白鬚田原神社のどぶろく祭り

杵築市の北部に鎮座する白鬚田原神社(しらひげたわらじんじゃ)。この両子山中腹の静かな神社がもっとも賑わうのが、毎年10月17・18日に行われる「どぶろく祭り」です。その名の通り、神社の氏子が醸したお手製のどぶろくが、観光客はじめ訪れた参拝者に振る舞われます。

白鬚田原神社でどぶろく造りが始まったのは、なんと710年のこと!1300年以上も続く伝統の醸造儀式によって仕込まれた濃い乳白色どぶろくには、味や香りだけでなく深い神性が感じられます。本来、酒造には国の許可が必要ですが、歴史の深すぎる白髭田原神社は例外です!

ちなみに、車で杵築を観光したいという方でも大丈夫!最近では御神酒の「お持ち帰り」もできるようになっていますよ。

10.轟地蔵

杵築市街を流れる高山川の上流には、悲しい言い伝えをもつ観光スポットがあります。

杵築(木付)の領主木付頼直には一人娘がおり、近隣領主との婚約がまとまりました。しかし、輿入れを前に姫の不貞の噂が流れ、婚約は破談に。悲観した姫は、潔白を訴えながら轟の淵に身を投げました。

父の頼直は娘の冥福を祈って地蔵尊を安置しましたが、いつしかこの地蔵に白粉を塗ってお祈りすれば、美人になれると信じられるようになったとか。そのため、この小さな轟地蔵のお顔は今でも真っ白です。

近年では、美顔・美肌だけでなく、良縁をお願いしに訪れる観光客も少なくありません。杵築へ観光に訪れたなら、ちょっと足を延ばして悲恋の逸話の残るお地蔵さまに、ご縁を祈願してみませんか。

◎まとめ

大分観光では穴場と見られがちな杵築市ですが、サンドイッチ型の城下町をはじめ、杵築の旧市街エリアだけでも数多くの観光スポットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

また、大分空港近くには夕陽の美しい奈多海岸にマリンレジャーの聖地・住吉浜などの観光地も!さらには、歴史の深い杵築だけに、さまざまな言い伝えや儀式の残る観光名所も点在しています。大分へ空から観光に訪れたら、ぜひ杵築へお立ち寄りください。

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