京都市京セラ美術館|建築好き必見のアートスポット

京都市京セラ美術館|建築好き必見のアートスポット

平安神宮前の岡崎公園にある京都市京セラ美術館は、2020年5月26日にリニューアルオープンした京都のアートスポット。歴史的な建物を利用しつつも、大胆で多様な展示が楽しめるようになりました。この記事では、京都の新名所として注目の京都市京セラ美術館の魅力に迫ります。

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京都市京セラ美術館|建築好き必見のアートスポット

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京都市京セラ美術館とは?

京都市京セラ美術館

「京都市京セラ美術館」というとまだ馴染みがないかもしれませんが、単に岡崎公園の「京都市美術館」といえば、ピンと来る人も多いでしょう。昭和8年(1933年)に開館した京都市美術館は、日本に現存する最古の美術館。洋画家では浅井忠や梅原龍三郎、小磯良平、日本画は上村松園、前田青邨、伊藤小坡といった国内の名だたる巨匠の絵画が多数収蔵されています。

2014年に開館80周年を迎えたのを機に、リニューアル計画がスタート。伏見に本社を置く大手製造メーカー京セラが50年契約で命名権を取得しました。

ここからは、エリアごとに解説していきます。

◆京セラスクエア

京都市京セラ美術館 京セラスクエア

リニューアルにともなう新たな見どころは、建物の外にも!
本館正面前に広がる「京セラスクエア」は、床がスロープ状になった不思議な景観の広場です。

歴史的建造物と現代アートのデザインが違和感なく溶けあい、古都の芸術の中心に相応しい風景を創出しています。夜には本館がライトアップされ、昼とはまた違ったフォトジェニックな姿に。観光の際は、広場名が刻まれた京セラのファインセラミック製の床面プレートにも注目してみてください。

◆ガラス・リボン

京都市京セラ美術館 ガラス・リボン

京セラスクエアのスロープ状に下がった本館地下1階部分は、通称「ガラス・リボン」と呼ばれています。リニューアルされた京都市京セラ美術館の入り口は地下1階にあり、このガラス・リボンを通じてそのメインエントランスのようすをうかがうことができます。

流れるようなガラス・リボンのラインは本館の重厚な意匠とは好対照。歴史を尊重しつつも未来を志向する美術館のスタンスを象徴しています。逆に、エントランスからガラスの向こうに仰ぎ見る京都の空も印象的です。

◆本館 光の広間 天の中庭

京都市京セラ美術館 本館 光の広間 天の中庭

和洋折衷の帝冠様式で建設された本館には、四角い回廊で囲まれた2つの中庭があります。これまで展示スペースとしては使われてこなかったこの中庭が、リニューアルによってそれぞれ「光の広間」「天の中庭」として生まれ変わりました。

前者は天井をガラス製の大屋根で覆い、光が柔らかく降り注ぐ安らぎの空間に。雨を気にすることなく、イベント会場や展示ブースとしても利用できるようになっています。

後者は以前のとおり空を見上げる開放的なオープンテラスに。こちらも新鮮な外気に触れながらのワークショップなどに活躍する予定です。

◆中央ホール

京都市京セラ美術館 中央ホール

かつての本館の中心にあたる旧大陳列室も、中央ホールとして大きくリニューアルされています。高さ16mの巨大なホールは地下1階のエントランスロビーと大階段で結ばれていて、来館者を悠然かつ優雅に迎え入れます。

後述する北回廊と南回廊、そして東山キューブを往来する人々のハブでもあり、新しい館内の顔ともいえる場所。白を基調とした清楚な雰囲気に、らせん階段や流線形の渡り廊下がやわらかなアクセントを加えています。

◆西広間の大階段

西広間の大階段

1933年築の存在感ある西広間の大階段。親柱が灯籠風になっています。

◆本館 南回廊

京都市京セラ美術館は、外観は歴史的建造物ですが一歩足を踏み入れれば、そこは打ってかわって現代的な空間!館内は大きく南回廊と北回廊にわかれていて、それぞれ個性と特性をもった展示スペースとなっています。

南回廊1階の展示室は広さが約1,000平米あり、美術館のコレクションから季節ごとの取り合わせ展が開かれる予定です。2階は創立時のデザインが色濃く引き継がれているのが特徴で、やわらかな光のあふれるなかで芸術鑑賞を楽しむことができます。

◆本館 北回廊

本館北回廊は、南回廊の2階とつながった構造をしています。まるで西洋宮殿のダンスホールのように重厚かつ長大な空間となっていて、企画展のほか国際的な展覧会やイベントにも利用できます。

◆東山キューブ・東山キューブテラス

京都市京セラ美術館 東山キューブ

「東山キューブ」は、本館北東に増設された新館です。

目玉は約1,000平米の広さと天井まで5mの高さをもつ、ハイスペックな最新設備の展示室。現代アートからアニメやコミックなどのサブカルチャーまで、幅広い表現のニーズに応えられる空間として期待されています。

屋上がウッドテラス「東山キューブテラス」になっているのも大きな特徴です。岡崎公園の木々や東山の稜線が借景となり、まるで景色すべてが1つの庭園となっているかのような開放感に包まれます。

◆日本庭園

京都市京セラ美術館 日本庭園

本館裏手にある日本庭園は七代目小川治兵衛の作。治兵衛は平安神宮神苑や円山公園をはじめ数多くの作庭を手がけ、近代日本庭園の先駆者と呼ばれています。
この優美な池泉回遊式庭園も24時間365日いつでも入れるので、気軽にお散歩してみてはいかがでしょうか。

◆ザ・トライアングル

京セラスクエアの北端に新設された「ザ・トライアングル」は、新進気鋭のアーティストのための発信ブース。名前のとおり三面ガラス張りの三角形をしているのが特徴で、そこには「作家×美術館×世界(鑑賞者)」の三者を結ぶ拠点という意味が込められています。

展示スペースは地下1階にあり、ガラス・リボンからアクセスできるだけでなく、地上からも美術館のエントランスを通さずに入れます。由緒ある美術館の片隅にあって、新たな可能性への扉はいつでも開かれているのです。

ミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTO」

ガラス・リボンを正面に見てエントランス左側にあるのは、ミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTO(アート レクタングル 京都)」。伝統を受け継ぎながらも革新的な日本の文化発信をする "京都らしさ" を体現するミュージアムショップです。

京セラ美術館オリジナルグッズやスイーツ、展覧会限定商品、美術書籍など豊富にラインアップ。アート、カルチャーを様々な角度で楽しめるイベントの企画など、”様々なモノ・コトをクリエイト” している魅力的なショップです。

ミュージアムショップも無料エリアですので、ぜひ立ち寄ってみてください。

ミュージアムカフェ「ENFUSE」

エントランス右側エリアには、おしゃれなミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」があります。美術館鑑賞後の休憩や食事はもちろん、カフェのみの利用もOK。

コーヒーにスイーツ、ランチプレートも人気。京都醸造のクラフトビール飲み比べセットもおすすめです。

桜水館(レストランにリニューアル工事中)

日本庭園の南側に離れて立つ2階建ての「桜水館(おうすいかん)」は、本館と同時期に建造された洋館です。本館が昭和初期に興隆した帝冠様式なのに対して、この桜水館はどちらかといえば明治・大正時代の面影を残しています。

桜水館はレストランとしてリニューアル工事中。目の前に白川(琵琶湖疎水)が流れる涼やかな景色とともに食事が楽しめるスポットとなることでしょう。

アクセス・時間・入場料金

平安神宮大鳥居と京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館の最寄駅は地下鉄東西線東山駅で、大津方面側の1番出口から歩いて8分です。

京都駅から直接向かう場合はバスが便利。A1乗り場から5系統、またはD2乗り場から86系統に乗車し、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停で降りてすぐ目の前となります。

開館時間は10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで )。
月曜および年末年始が休館日となっています。(月曜が祝日の場合は翌日)。

入館料は一般730円、京都市内にお住まいの方は520円です。

京都市京セラ美術館は既存の収蔵品だけでなく、未来の作品を見据えた展示の空間や手法が興味深い施設です。次に京都を訪れるときは、ぜひ生まれ変わった京都市京セラ美術館へ足を運んでみてください。

※記載は2022年9月現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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