【2022年最新】日本三景の観光情報をご紹介!

【2022年最新】日本三景の観光情報をご紹介!

日本三景、2022年最新の観光情報をご紹介します!
古くから日本国内の名勝地として伝わる日本三景ですが、令和の世となった現代でもその美しさや人気は色あせません。魅力たっぷりな日本三景、未だ感染症が猛威を奮う2022年の観光情報はどうなっているのでしょうか?

日本三景の最新情報に限らず、今更聞けない基本情報など気になる情報を網羅しています。日本三景への観光をご検討中の方はぜひチェックしてみてください。

日本三景の観光にはレンタカー利用が便利。主要駅から日本三景それぞれの最寄り駅など、多くの場所をスタートにレンタル可能です。長距離観光の際は是非あわせてご利用ください。

目次

【2022年最新】日本三景の観光情報をご紹介!

日本三景とは?

日本三景とは、「松島」・「天橋立」・「宮島」の3か所それぞれのことを指します。いずれも国内有数の景勝地として知られ、訪れた方がつい見惚れるような場所であることは間違いありません。しかしそれぞれ、古くは江戸時代初期から「日本三景」という別称で呼ばれていました。

何世紀も前から「国内でも格別な景勝地」というイメージが付けられていた日本三景。関東を中心として全国的に街道が整備され旅が盛んだった江戸時代ですが、名所として広く知られたことで現代にまで一度は訪れるべき日本国内有数の名所として名が残っています。

名の由来はどこから?

儒学者である「林春斎」氏が三景を名所として括り、その後同じく儒学者である「貝原益軒」氏が天橋立を「三景」という言葉で表現していました。江戸時代から庶民の間で「日本三景」という名で親しまれていたと思われます。

ただしそれぞれのスポットは日本三景として呼ばれる以前からも、景勝地として知られていたり歴史的事件の舞台となっていたりと物語も豊富なスポットでした。以下では、日本三景それぞれの詳細観光情報をバックストーリーも含めて解説していきます。

天橋立

天橋立

天橋立は京都府の北部、宮津市に位置する3.6kmほどの大きな湾口砂州です。天橋立の外海は宮津湾があり、砂州の内側は阿蘇海という内海となっています。古くは百人一首にもその名が見え、中世初期から景勝地として知られていたことがわかります。

白い砂浜と後述する多くの松並木が白と緑の景観を彩り、自然の絶景を作り出しています。その美しさは多くの歌人や画家の作品内にも登場し、与謝野晶子夫妻の詩にも詠まれました。

現在では日本遺産にも指定されており、観光名所が多い京都府内でも年間200万人近くが訪れる定番の名所となっています。

8千本の松

天橋立をより幻想的な景観に彩るのは、砂州内に茂る8千本の松です。天橋立最大の魅力として、砂浜の白と松並木の緑という異なる自然の色が美しく混ざり合いまるで天に上る橋のように見えます。天橋立という名の通りの絶景はこの松並木から生まれていると言って良いでしょう。

周辺散策はレンタサイクルで

天橋立は「丹後天橋立大江山国定公園」として整備されており、観光地・景勝地として古い歴史がある分、周辺は神社など古くからその姿を残すスポットが満載です。これら公園内を巡る際にはレンタサイクルがおすすめ。美しい松並木に抱かれながら気持ちよく散策可能です。

中でも、天橋立の中心部にひっそりと佇む「天橋立神社」は必ず訪れるべきスポットです。大きな神社ではないものの、厳かで静かに天橋立を守っています。またレンタサイクル利用時には、「元伊勢籠神社」や「眞名井神社(籠神社奥宮)」も訪れましょう。こちらは2000年~3000年の歴史があるとも言われており、数ある神社の中でもより神聖な場所となっています。

松島(宮城県)

松島

日本三景の一つ、松島は宮城県北東の海岸、松島湾にある島々の総称です。松島湾内に浮かぶ島々は大小260からなり、観測場所によっては遮るものなく島々を一望できるなどまさに自然によって生まれた絶景が広がっています。

その美しさは歴史上数々の文化人の心を掴んでいて、平安時代の和歌にも登場しており、松尾芭蕉の弟子・河合曽良が句を詠んでいるのも有名です。

松島の展望は松島四大観へ

松島四大観とは松島260島を一望できる4か所の総称で、4か所それぞれで壮観・偉観・麗観・幽観という二つ名がついています。いずれの場所も一望した際は名前のイメージ通りの絶景を望むことができ、思わずカメラに収めたい気持ちを忘れてしまうかもしれません。なお松島四大観はいずれも松島周辺の山中・高地にありますが、近くまで車で訪れることができ徒歩で駐車場から山頂まで約1時間もかかりません。

まず、壮観と称される大高森は松島湾の東側、宮戸島の中央部にある高峰で、そこからはすっぽりと納まった壮大な松島を楽しめるでしょう。

偉観と称される多聞山、景観スポットは端の絶壁にあります。打ち付ける迫力満点の波もまた雄大ですが、ここから見える松島もまた絶景です。港も一望でき、船舶の往来を楽しめるのもポイントとなっています。

麗観・富山の山頂には奥州三観音である富山観音があり、寺内から景色を楽しめるでしょう。由緒正しく厳かな景観スポットです。また松島を望むスポットはお寺の庭内にあるので、マナーを守って静かに松島を望んでくださいね。

幽観と称されるのは扇谷。扇谷は海沿いにある双観山の、松島側から見て背後にある高地です。双観山から道を挟んで聳えるこの扇谷からは松島の全景を眺めることができます。

松尾芭蕉が目的地とした場所

前述でも少し触れましたが、松島は松尾芭蕉が「奥の細道」の道中に訪れたことがあることで知られています。松島は芭蕉が奥州(当時の東北地方)へ足を運ぶ際に目的の一つとした地であり、実際に目の当たりにするとそのあまりの美しさに文字通り絶句したそうです。事実、それまで名所で句を残していた芭蕉ですが松島については句が読めなかったそうです。

なお有名な句に「松島や ああ松島や 松島や」がありますが、これは芭蕉が詠んだものではなくまったく別人の句です。

松島は全国に存在する?

松島と呼ばれる地名は多数存在します。景観とは関係なく松の茂った島の通称はすべて松島となっていたり、島でなく元々の地名が松島であったりとその数は無数ですが、中にはこの宮城の松島と並んで「三大松島」とさえ呼ばれる景勝地が存在します。

日本三景という特別感ある栄誉から「〇〇の松島」と呼ばれており、本家松島を楽しみつつも他県でも「まるで松島のような絶景」を望むことができるでしょう。

数ある松島の中でも、宮城の松島を加えて「日本三大松島」と称されているのが、長崎の松島である208の島々の絶景を望む「九十九島」と、熊本の松島である大小20ほどの島々の景観を望む「天草松島」の二つです。

どちらも宮城の松島に劣らない景勝地なので、訪れてみる価値は高いでしょう。

宮島(厳島)

厳島神社

日本三景の最後の一つは、西国・広島に位置する「宮島」です。観光地として紹介される際は宮島の北東部にあってシンボルになっている「厳島神社」が有名ですが、島内には複数の神社や展望台、水族館などもある広島の一大観光スポットという一面もあります。

景観の美しさや島全体が観光できる聖地という神秘性、アクティビティや歴史が動いたスポットでもあるなど、多くの話題と魅力が詰まったスポットです。

海上に浮かぶ神社

厳島神社は古代より自然崇拝の聖地として信仰を集めており、その魅力はなんといっても海上に浮かぶ社殿でしょう。

海に浮かぶ神秘的な建造物は現実か幻想か。おとぎ話が現実のものになったかのような幻想的な空間が、より聖域として存在感を高めています。満潮時は鳥居も海に浮かんでいるように見え、その珍しく美しい景観から1996年には世界遺産に登録されました。

島内は魅力が沢山

島内、神社の近くには「宮島水族館」があります。こちらは大きな水族館ではないものの、ボリューム満点の展示やアシカショーなど飽きずにゆっくり楽しめる施設です。時間つぶしのつもりで訪れたらどっぷりハマってしまうかもしれません。

島の中部には宮島ロープウェイがあり、これに乗って終点まで行くとこれまた絶景を楽しめる「獅子岩 展望台」に到着します。見晴らしは抜群で、飽きない景観を楽しめるでしょう。なおさらに頂上へと進むことができますが、ハイキングになるので歩きやすい恰好で登山を楽しみましょう。

歴史が動いた土地

古代から自然崇拝がなされていた宮島ですが、現在のシンボルである厳島神社が創建されたのは聖徳太子が活躍した時代とされています。しかしその威容をより高いものに変えたのは平安時代末期で覇者となった平清盛で、海に浮かぶ社殿となったのも清盛の命じた造営によるものです。

平家の厚遇を受けて京文化まで移入し、より聖地として格が高まりましたが平家滅亡後は衰退します。ただし戦国時代、当時日本国内でも最大クラスの勢力だった大内(陶)氏と毛利元就が厳島で衝突。大内氏を事実上支配していた陶晴賢が倒れ、毛利元就が中国地方の覇者となるきっかけを作った地になりました。

現在ある社殿もまた毛利元就が修復したもので、その後江戸時代に至って人気観光地となって現在に至ります。

日本三景まとめ

日本が誇る絶景スポット、日本三景についてまとめました。

いずれも古くから景勝地として権力者・庶民の間で知れ渡り、現代に至るまで長年に渡って崇敬を集めています。景色が称賛されてから何百年という時が経過していますが、整備され続けて現在も色あせません。教科書や資料に残る歴史上の偉人、名もなき民衆がかつて見た同じ景色に感動できるロマン感じる名所。日本三景をぜひ訪れてみてください。

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