【奈良/九品寺の彼岸花】赤い花々と日本の原風景の対比に感動!

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【奈良/九品寺の彼岸花】赤い花々と日本の原風景の対比に感動!

奈良県御所市にある九品寺(くほんじ)は、毎年9月中旬になるとヒガンバナ(彼岸花)が咲く名所として知られていますが、正確には九品寺ではなく、北側の空き地に咲きます。

ヒガンバナは、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)の別名で知られており、これはサンスクリット語で天界に咲く花という意味を持ち、「良いことが訪れる」前兆であるとされています。お寺にはピッタリの花ですね。

一方でヒガンバナには毒があり「死人花」の別名もあるため、一般家庭での栽培にはあまり向かない花といえます。九品寺のようにヒガンバナがこれだけ群生で生えているところも珍しいといえるでしょう。

そんなヒガンバナの群生地として知られる九品寺北側空き地のおすすめポイントや、アクセスについて解説します。

目次

【奈良/九品寺の彼岸花】赤い花々と日本の原風景の対比に感動!

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九品寺の場所といわれ

戒那山(かいなさん)という山号を持つ九品寺があるのは奈良県御所市。そして、詳細ははっきりとはしていませんが、九品寺を開いたのは行基といわれ、奈良時代に開かれたとされています。なお、現在は浄土宗の寺院となっています。

寺の名前にもなっている「九品(くほん)」は、仏教でいう人間の品格のことで、上品、中品、下品の3つそれぞれに上中下があり、全部で9つの品があることから名づけられました。ちなみに東京都世田谷区の「九品仏」と同じ由来です。

ヒガンバナの花畑があるのは境内ではなく、寺の北側の空き地です。九品寺が直接管理している土地ではないので、九品寺やヒガンバナに関する問い合わせは御所市観光協会まで。

九品寺のヒガンバナ(彼岸花)の見どころ

美しいヒガンバナを見るには早朝または正午より後がおすすめです。正午以降は光が順光となるので写真撮影もしやすくなっています。
赤々と咲くヒガンバナと、日本の原風景ともいえる奈良盆地に広がる街並みや田畑のコントラストが美しいです。

写真撮影は場所をほかの人と譲り合う、花を踏み荒らさない等の最低限のルールを守って、マナー良く楽しく行いましょう。
ここは地域の住民の皆さんが大切にされている場所ですが、一部の写真を撮る方のマナーが悪く、植栽の中止も検討されたほどです。今日まで続いてはいますが、これからもこの風景を守っていきたいですね。

九品寺の千体地蔵も見ていこう

九品寺の千体地蔵

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九品寺には千体地蔵尊(千体石仏)は南北朝時代に北軍と戦った「楢原氏」をたたえて地元の人が奉納したもの。名前こそ千体地蔵尊ですが、ここには1,600体以上の石仏がいます。

これだけの石仏がそろうと迫力がありますよね。

葛城一言主神社も見ていきたい

葛城一言主神社

出典: papa88 / PIXTA(ピクスタ)

九品寺から徒歩で20分ほど南に行ったところにある葛城一言主神社(かつらぎにいますひとことぬしじんじゃ)もヒガンバナの名所として知られています。

一言主神は第21代の雄略天皇が葛城山へ狩りへ行った際に雄略天皇そっくりの形で現れたため、雄略天皇が「あなたは何者だ?」と問うと「吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり」と言ったといわれています。神であることを悟った雄略天皇は畏敬の念を込めて、この葛城の地に葛城一言主神社を作りました。

一言主神は一言の願いであれば何ごとでも叶えてくれるとされており、地元の人々からは「一言さん」の愛称で親しまれています。

九品寺へのアクセス

◆御所へのアクセス

九品寺のある御所市までは大阪阿部野橋駅から近鉄南大阪線利用の上、尺土駅で近鉄御所線へ乗り換え、近鉄御所駅へ向かうことができます。東京方面からは新大阪駅下車で、地下鉄御堂筋線で天王寺駅へ向かい、隣接する大阪阿部野橋駅を利用するのが良いでしょう。

最寄りの空港は関西国際空港で、九品寺のある御所市まで車で50分ほどで行けます。
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▼九品寺への公共交通機関での行き方

公共交通機関で行く場合はJR御所駅・近鉄御所駅より御所市コミュニティバス「ひまわり号」西ルートの楢原(ならばら)バス停が最寄りとなります。楢原バス停からは徒歩2~3分です。
内回りと外回りをあわせて1日3往復で、どちらもJR・近鉄御所駅に向かいますよ(ただし、行きは内回り、帰りは外回りの方が早いです。)。
葛城一言主神社は1つ先の「森脇」バス停が最寄りです。

運賃は本来大人100円ですが、2022年3月31日まで無料となっています。
タクシーの場合はJR・近鉄御所駅から所要7分程度、料金は1,230円ほどです。

▼九品寺へのマイカー・レンタカーでの行き方

九品寺の最寄りインターチェンジは京奈和自動車道の御所南ICで、御所南ICからは所要9分ほどですが、大阪方面からなら南阪奈道路の葛城ICも便利ですよ。

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九品寺のヒガンバナを見学する際は九品寺の駐車場(20台)に止めて、その他の場所への駐車はご遠慮ください。

◎九品寺のヒガンバナまとめ

九品寺と奈良盆地の街並み

出典: y.uemura / PIXTA(ピクスタ)

九品寺と奈良盆地に広がる街並みのコントラストはとても美しいです。皆さんもマナーやルールを守ってこの光景が1年でも長く続くように、楽しく見学してくださいね。

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