【奈良】プラごみを食べて死ぬ鹿を救いたい…!米ぬかで作った紙袋「鹿紙」が誕生
奈良県を代表するシンボルの一つ、奈良公園の鹿たち。奈良公園では、鹿せんべいを購入し、鹿たちに餌やりをして触れ合うこともできます。しかし最近、観光客たちがポイ捨てしていったプラごみを誤って鹿が食べ、死亡する事故が多発しています。そんな現状を打破しようと地元の企業3社が立ち上がりました。
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目次
【奈良】プラごみを食べて死ぬ鹿を救いたい…!米ぬかで作った紙袋「鹿紙」が誕生
米ぬかを配合した紙袋「鹿紙」
一般財団法人「奈良の鹿愛護会」では、鹿せんべい以外の食べ物を鹿に与えることは禁止されていますが、それでも人間の食べ物などを与えてしまう観光客が後を絶ちません。鹿たちは人間の食べ物の匂いを覚えてしまい、匂いのついたプラスチック製のものを食べてしまうのです。
そんな悲劇を繰り返さないために、化粧品の「ならイズム」、紙器製造の「ナカムラ」、印刷デザインの「文洋堂」の3社が立ち上がりました。
「鹿紙」は、鹿せんべいの材料である米ぬかと、牛乳パックの再生パルプで作られていて、万が一鹿が口にしてしまっても、害の少ない素材になっています。
▲一頭の鹿の胃に入っていた異物
▲鹿のお尻はハート型
袋には「鹿に紙や人間のお菓子等の異物を食べさせないでください!」との注意書きが日本語・中国語・英語で記載されています。
また鹿のお尻がハート型にみえることから鹿の後ろ姿が大きくデザインされています。
現在1枚110円(税込)で販売中。少々お高めで、レジ袋と比べマチが狭く、容量がすくないため、まだ課題もありますが、将来お土産屋さんやホテル、博物館などでも導入し、低価格化・改良を目指しているそうです。
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不幸な鹿をこれ以上増やさないために....
日本を代表する古都・奈良。鹿、人間ともに気持ちよく生きていくために、訪問先での行動を今一度見つめ直さないといけないかもしれません。
奈良へ訪れた際は「鹿紙」を活用してみてください。
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