【ベートーベン生誕250周年】ベートーベンゆかりの地、オーストリア・ウィーンのハイリゲンシュタットを歩く
2020年はベートーベン生誕250年の年で、「ベートーベン・イヤー」と呼ばれ世界各地で賑わっています。その中でも、ベートーベンが難聴になりウィーンの端のハイリゲンシュタットで遺書を書いたことで有名な地は、ベートーベンと切っても切れない場所です。その「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた場所は現在ベートーベン・ミュージアムとして多くの人が訪れる場所となっています。
大ヒットした音楽漫画「のだめカンタービレ」にも出てくる場所です。
音楽に詳しくなくても一度は名前を聞いたことがある音楽家、ベートーベン。今回はベートーベンの生きた街、ハイリゲンシュタットについてご紹介します。
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【ベートーベン生誕250周年】ベートーベンゆかりの地、オーストリア・ウィーンのハイリゲンシュタットを歩く
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ベートーベンって?
出典: Joseph Karl Stieler (1781–1858)
Ludwig van Beethoven:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン 1770年12月16日? ~ 1827年3月26日
ドイツの作曲家でピアニスト。ドイツ三大B(バッハ、ベートーベン、ブラームスの3人の名を並べたもの)でもあり、音楽史においてとても重要な作曲家の一人で「楽聖」とも呼ばれます。ドイツのボンで生まれ、オーストリアのウィーンで亡くなりました。
ベートーベンの生きた証が揃う、ベートーベン・ミュージアム
ベートーベンはここで交響曲やソナタなどを書き上げました。14もの部屋数から成る博物館で、当時の生活を垣間見ることができます。
難聴になり苦しみ、死のうと思い遺書を書き…と、様々な想いが詰まったこの家には、ベートーベンの手紙、デスマスク、髪の毛などの生きた証が多く展示されています。
住宅街の小道には大きな看板など無く、この表札があります
ベートーベン・ミュージアムの入口
広大なワイン畑が広がるハイリゲンシュタット
綺麗な空気に包まれて、ウィーンを一望できる散歩コース。広大なワイン畑がずっと続きます。
都会の喧騒に疲れたら訪れてみてはいかがでしょう。
ウィーン産のワインが飲める居酒屋「ホイリゲ」
ハイリゲンシュタットにきたらワインはマスト。ベートーベンもハイリゲンシュタットのワインをこよなく愛していました。
ホイリゲとはオーストリア東部に見られるワイン酒場で、日本でいうと居酒屋です。それぞれのホイリゲで自家製ワインが楽しめます。
季節によって ワインはもちろん、秋にはシュトゥルム(ワインになりきる前のぶどうジュースとワインの中間のお酒)冬にはプンシュ(フルーツジュースと蒸留酒を混ぜた温かいお酒)などの日本では飲めないような季節のお酒も飲めます。
ホイリゲは店によってそれぞれの個性をもっているのでホイリゲ巡りも楽しいでしょう。
ワインに合う料理をつまみながらゆっくりとした時間を過ごせます。昼からワインを飲むのも良いですが、ランプの灯の中でのロマンチックな空間で食事をするのも、ハイリゲンシュタットならではの楽しみ方でしょう。
ウィーン1区のレストランよりもお手頃で楽しめるのも良いポイントです。
ホイリゲの夜。楽団の演奏を聴きながら
ホイリゲの室内でワインを楽しむ
ホイリゲでの料理は量り売り。色々な種類のウィーン名物を楽しめます。季節やホイリゲによってメニューが違います。
日本ではなかなか見れない肉塊が…
サラダも豊富で女性にも嬉しいですね
お酒に合う食べ物が揃っています
ウィーンお馴染みのスイーツも豊富
交響曲を生み出したベートーベンの散歩道
ハイリゲンシュタットを散歩すると、Beethovengangと書かれた看板が目に入ります。これはドイツ語で「ベートーベンの散歩道」という意味です。
ここをベートーベンがよく散歩していました。ウィーン郊外に位置するハイリゲンシュタットは住宅街なので、このBeethovengangを住民がジョギングをする姿をよく見かけます。
この小さな小川から壮大な交響曲が生まれた
ここに小さな小川がありますが、ベートーベンはここでなんと、「交響曲第六番《田園》」の構想を得たのです。。
ベートーベンの「田園」の風景は、ハイリゲンシュタットの風景なんですね
世田谷と姉妹都市!?setagayapark
ハイリゲンシュタットを歩ていると、「SETAGAYA」の文字が!なんと、ウィーンのハイリゲンシュタットと東京都の世田谷区は姉妹都市なのです。
ウィーンで日本が恋しくなったら、SETAGAYA PARKの日本庭園を散策してみてはいかがでしょう。
setagayaparkはドイツ語読みで「ゼータガヤ・パーク」と読みます
人々に愛され続けるベートーベン
通常表記はapotheke(薬局)だがハイリゲンシュタットのapothekeにはベートーベンの名前が
ベートーベンが生まれて250年たちますが、世界中の音楽家やクラシック音楽愛好家に今でも愛され続けています。ウィーンのハイリゲンシュタットではベートーベンが見たもの、味わったもの、感じたものを当時に近い状態で楽しむことができます。ウィーンを訪れた際は、ぜひ楽しんでほしいオススメの地です。