日本有数のリアス式海岸が織りなす大分県佐伯市の観光名所9選!

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日本有数のリアス式海岸が織りなす大分県佐伯市の観光名所9選!

大分県の南端に位置する佐伯市(さいきし)。目の前には豊後水道の漁場が広がり、江戸時代には毛利家2万石の領地でした。「佐伯の殿様、浦でもつ」といわれたほど、天然の良港に恵まれた佐伯市。今でも漁業や海運業が盛んです。

その港や漁場を育んでいるのは、日本でも有数の規模といわれる発達したリアス式海岸!海岸線沿いには、実に表情豊かな佐伯の観光名所が続いていますよ。

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日本有数のリアス式海岸が織りなす大分県佐伯市の観光名所9選!

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1.佐伯城跡

佐伯市街を見下ろす八幡山に築かれた佐伯城は、江戸時代を通じて毛利家2万石の居城でした。標高144mの城山山頂にある本丸までは、麓から歩いて約20分のハイキング!本丸からは、佐伯の街並みと豊後水道を一望できますよ。城山は佐伯市民のシンボルでもあり、観光客だけでなく地元の人が登る姿も多く見かけます。

城山の上に建造物は残っていませんが、麓の三の丸跡には剛健な櫓門が残っています。現存している他のお城の門と比べても規模が大きく、観光のしがいがありますね!佐伯城で唯一残っている建物遺構ですので、佐伯観光では外すことはできませんよ。

2.国木田独歩館

佐伯城の櫓門前から養賢寺までの通称「歴史と文学の道」沿いには、今も武家屋敷街の面影が色濃く残っています。「文学」と入っているのは、その中途に「国木田独歩館(くにきだどっぽかん)」があるため。『武蔵野』などの作品で知られる小説家国木田独歩は、明治26年に鶴谷学館の教師として佐伯に赴任しました。独歩が佐伯に滞在したのはわずか一年弱でしたが、その間の経験は後の作品に大きく影響したといわれています。

独歩とその弟収二が下宿していたのが、「歴史と文学の道」沿いにある鶴谷学館館長坂本永年の屋敷。そして、その邸宅を修復して観光用に公開しているのが、国木田独歩館というわけです。独歩館では主屋と土蔵を利用し、独歩にまつわるさまざまな資料を展示しています。付属の「裏庭園」も、佐伯らしい無骨さと楚々とした趣を伝える観光のポイントですよ。

3.鶴御埼

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佐伯市街の東に細長~くのびた半島の先端にあるのが、鶴御崎です。ここは九州最東端の地!九州で最初に日の出を拝める場所として、日々多くの観光客が訪れています。

白亜の鶴御埼灯台が建っている地点でも海抜200mあるのですが、観光客用の鶴御崎自然公園展望台はそれよりもやや高いところにあるので、ここからの眺めはまさに絶景!天気が良ければ、遠く豊後水道の向こうに四国を望むこともできますよ。

展望ブリッジには「幸せの鐘」もあり、鶴御崎は恋人の聖地としても人気の観光スポットとなっています。佐伯市を観光で訪ねたなら、ちょっと先っちょまで!足を伸ばしてみませんか。

4.豊後二見ヶ浦

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佐伯市の北部にある豊後二見ヶ浦は、美しい日の出が拝める絶景スポットとして有名!毎年元旦には、初日の出を見ようと多くの観光客が佐伯市内外から詰めかけるんですよ。

もちろん元旦でなくても、夫婦岩と呼ばれる2つの岩の景色はいつ訪れても見応えあり。なかでも岩と岩のちょうど真ん中から日が昇るベストシーズンは、3月初旬と10月中旬ごろとされています。

また、夫婦岩を結んでいる巨大なしめ縄も観光の見どころ!全長約65メートル、重さは2トンにもおよび、ギネスブックにも掲載された日本一のしめ縄なんですよ。

5.暁嵐の滝

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佐伯市の北部にある「暁嵐(ぎょうらん)の滝」は、落差およそ15mと日本の滝としてはそれほど大きなものとはいえません。ですが、この滝が海からわずか500m足らずのところにあるとすればどうでしょう!?海に注ぐ川からこんなに近いところに滝があるというのは、全国的に見ても珍しいんですよ。海岸近くのJR浅海井駅から、歩いて15分ほどとアクセスも良好な佐伯市のオススメ観光スポットです。

滝の周囲は断崖絶壁となっていて、ここがとても佐伯の海から間近にあるとはやはり思えない光景!人を寄せ付けない険しい地形の上には、県の天然記念物にも指定されている貴重な植物群落が広がっています。とくに、滝を望む暁嵐公園の入り口近くには、樹齢400年といわれるアコウの老樹があるので必見ですよ。

6.波当津海岸

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佐伯の海をのんびり眺めたいなら、今度は佐伯市の南端近くにある波当津海岸(はとうづかいがん)を訪ねてみましょう!

ここは「日本の白砂青松百選」にも選ばれた穏やかな渚で、さざ波が静かに寄せては引いていきます。遠浅なので、小さな子供たちでも安心して遊ばせられるのも魅力!夏場には佐伯市内外から多くの海水浴客が訪れます。朝一番に訪れれば、風のいたずらの美しい砂模様も目にすることができますよ。

明媚な入江や浜辺の多い佐伯市でも、波当津海岸はとくに人気の観光スポットなのです。

7.大水車の郷

佐伯の市街地は、番匠川の河口に広がっています。この番匠川を遡ると、小半森林公園キャンプ場の一角にある、巨大な円形の建造物がイヤでも目に入ります。観覧車?いえ、実はこれ、平成5年につくられた日本最大の木造水車なんです!

高さはおよそ20m、水をかく羽根板の数は128枚!九州でも有数の清流番匠川の魅力をアピールするために建造され、佐伯市の新しい観光名所となっています。水車のほとりにある「水車茶屋なのはな」では、地元産のそば粉を使用した夏そばや秋そばを味わえるので、あわせて佐伯観光を楽しみましょう。

8.ととろのバス停

九州の佐伯市でジブリのあの名作に会える!?そんなスポットが、佐伯市の宇目地区にあるんです。

ここには轟(ととろ)という地名があり、その名も「轟バス停」が存在します。名前もさることながら、狭い道の脇を流れる小川に丸太を渡し、その上にベンチ1つ分の小さな木造の待合室が建てられているさまが、なんとも雰囲気バツグン!「ととろのバス停」として、今や佐伯市を代表する観光スポットの1つとなっています。

残念ながらバス路線そのものは廃止となっていますが、「ととろのバス停」は残され、さまざまなトトログッズが出迎えてくれます。近くには「トトロの森」もつくられ、ジブリファンをさらに楽しませてくれる観光地となっていますよ。

9.木浦すみつけ祭り

佐伯市の山間部に位置する旧宇目町(うめまち)。ここにはかつて、日本でも屈指の銀山がありました。常に落盤の危険と隣り合わせの採掘作業の無事を願って、およそ400年前から行われている佐伯市の奇祭が「木浦すみつけ祭り」です。

正式には「山あがり」と呼ばれるこの行事では、参加者の若者たちが墨を付けた輪切りの大根を手に手にもって、誰かれ構わず塗りたくります!付けられた墨の量が多いほど縁起が良いとされ、みな顔を真っ黒にしながら笑顔でお互いの幸せと健康を願います。

2年に1度、旧正月の2月に行われる佐伯市の名物イベントですので、観光の都合が合えばぜひ参加してみてくださいね。

◎まとめ

リアス式海岸の続く佐伯市には、近年まで九州の観光コースに組み入れづらいというイメージがありました。ですが、佐伯市内を貫通する東九州自動車道が完成し、北の福岡県や南の宮崎県からも、車でのアクセスが飛躍的に良好に!大分の一大温泉観光地別府や、大分空港からも気軽に訪ねられるようになりました。

そのため、今までは穴場とみられていた佐伯市にも、多くの観光客がやって来ることが予想されます。混雑する前に!有名になりすぎる前に!ぜひこの機会に、佐伯を観光してみてはいかがでしょう。

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