名称:武隈の松(二木の松)
住所:宮城県岩沼市二木2-85-2
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/2xzdLT
岩沼市は阿武隈川による水運の拠点として、また、街道の宿場町として機能した交通の要衝でした。現在は、街道に加え東北本線と常磐線の合流地点となっているほか、名取市との市境にある仙台空港の滑走路が敷かれるなど、宮城観光の拠点ともなっています。
そんな岩沼市は農業も盛んで、米やメロン、白菜、きゅうり、トマトなどの生産が豊富。特に岩沼では、塩害に強い品種の白菜を栽培しており、東日本大震災で畑が大打撃を受けた後の救世主となりました。
今回は、岩沼市でぜひ訪れたい観光スポットを厳選して5ヶ所ご紹介していきます。
1.武隈の松
切っては継がれ切っては継がれを繰り返し、現在は7代目を迎えた「武隈の松(たけくまのまつ)」。芭蕉が見た松と今も変わることなく、地際から二股に分かれている形から「二木の松(ふたきのまつ)」とも呼ばれています。
弟子から「ぜひ、この松を見てほしい」という意味の句を贈られてこの地を訪れた芭蕉は、「待ち焦がれていた松にようやく会えた」と「武隈の松」を見ることができた喜びを句にしたといわれています。芭蕉の記した『奥の細道』の風景がそのまま残されている場所として、国の名勝にも指定されていますよ。
岩沼を観光すれば、芭蕉と同じような感動を味わえるかもしれませんね。ちなみに次に継がれる8代目は現在、近所の二木の松史跡公園内の片隅で次の出番待ちをしています。
2.竹駒神社
「竹駒神社」は、842年に小野篁卿が陸奥守に任ぜられた時、京都伏見稲荷神社から分霊を勧請して創建されました。稲荷神社は日本各地にありますが「日本三稲荷」の一つである神社も多くあり、岩沼市にある竹駒神社もその一つであるといわれています。
境内には芭蕉の句碑が見られるほか、珍しい馬事博物館があり、毎年期間限定で開館しています。開館初日には銘菓によるおもてなしがされ、大祭期間の日曜日には無形文化財が岩沼市内を練り歩く行列が見られますよ。
古くから衣・食・住の神様を祀り、平泉藤原三代や伊達家歴代の庇護を受けていた由緒ある竹駒神社は、産業開発、商売繁盛、五穀豊穣、海上安全などにもご利益あり、初詣をはじめ全国各地から多くの観光客が訪れています。竹駒神社は金運アップを祈願して参詣する観光客も多いそうですよ。
名称:竹駒神社
住所:宮城県岩沼市稲荷町1-1
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/WlwBqY
3.金蛇水神社
商売繁盛や金運上昇の神社として人気がある金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)は、花の社としても知られ、四季折々の花が境内に彩をそえています。境内にある牡丹園では、毎年5月に「花まつり」が開催され、岩沼駅からは臨時バスが運行するほど観光客から人気を集めています。
およそ1,300株の牡丹の花は100種類ほどもあり、赤やピンクや紫、白の大輪はうっとりするほど。この時季には牡丹だけでなく、つつじ、藤の花も見ることができ、観光客の目を楽しませてくれます。
神社は、平安時代に水神宮の沢水で刀を鍛え、天皇にお納めしたところ、たいそう出来を褒められ、その御礼に金で蛇をつくって水神宮に納めたのが名前の由来。たしかに金も蛇も金運の象徴、観光客に注目されるのも納得ですね。
名称:金蛇水神社
住所:宮城県岩沼市三色吉字水神7
公式・関連サイトURL:http://kanahebi.cdx.jp/
4.グリーンピア岩沼
野山の広大な敷地にある総合施設「グリーンピア岩沼」。プールやトレーニングルーム、テニスコート、フットサルコートなどがあるほか、クライミングネットやローラー滑り台、日帰り入浴など観光客も利用しやすい施設が備わっています。
中でも魅力的なのが、地の利を活かした自然散策コース。10種類ほどのコースがあり、季節によって様々な花を見ながら森林浴を楽しめます。健康ブームで近年話題のノルディックウォーキングも専用コースがあり、必要なグッズは無料でレンタル可能。ちょっと体験してみたい人にもおすすめです。
岩沼観光で気持ちよく汗をかいた後は、日帰り入浴や食事を楽しんだり、ホテルに泊まってリゾート気分にひたるのもよさそうですね。
名称:グリーンピア岩沼
住所:宮城県岩沼市北長谷字切通1-1
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/QfXzWR
5.千年希望の丘交流センター
「千年希望の丘」は東日本大震災での教訓を生かし、被災のメモリアルパークとしてだけでなく、避難場所や津波の威力を減衰する場所として後世に残す目的で建造されたものです。
丘と丘を結ぶ堤防は、自然を脅威ではなく共生するものとの趣旨から「緑の堤防」を目指して、市民やボランティアの人たちの手で植樹されています。今はまだ建造途中ですが、完成すれば海を間近に眺めながら緑あふれる堤防を散策することができるようになります。
一部完成している丘からは、「千年希望の丘」への様々な思いが込められていることが伝わってきます。それは、被災物を活用して造られていることからも伺えますよ。「千年希望の丘交流センター」では、被災状況や復興への取り組みを映像や語り部によるガイドで知ることができます。
名称:千年希望の丘交流センター
住所:宮城県岩沼市下野郷字浜177
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/3Hd9CY
◎まとめ
百人一首にも収録されている和歌や、奥の細道でも詠まれている観光スポット、震災を教訓に整備された公園など、岩沼は宮城県の過去から未来までを一度に体験できる街です。金運アップのパワースポットとして観光客に注目されている神社があったり、岩沼市を訪れればユニークな観光ができること間違いなし!
岩沼市を訪れた際はぜひこの記事を参考に、岩沼観光を満喫してくださいね。
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