歴史ロマンと花のまち、岐阜県可児市の観光スポット5選

歴史ロマンと花のまち、岐阜県可児市の観光スポット5選

戦国武将・明智光秀公や森蘭丸の生誕地である可児市。市には古墳や戦国時代の城跡、窯跡が残り、通な歴史好きを充分に楽しませてくれます。さらに、世界に誇るバラ園を有する「花フェスタ記念公園」では通年を通して気持ちよく散策することができ、「鳩吹山遊歩道」では市内の豊かな自然とおいしい空気を味わえます。

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歴史ロマンと花のまち、岐阜県可児市の観光スポット5選

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1. 美しいバラ園は世界最大級! 「ぎふワールド・ローズガーデン」

可児市 ぎふワールド・ローズガーデン

ぎふワールド・ローズガーデンは県営の都市公園で、平成7年に行われた花の博覧会『花フェスタ’95ぎふ』の後、県が再整備を行い現在の形となりました。その規模はナゴヤドーム約17個分におよび、園内で見られるバラの品種は7000種(3万株)を数えます。公園を代表する2大スポットは『世界のバラ園』と『バラのテーマガーデン』で、 バラの原種に近いオールドローズや、春・夏・秋を通して繰り返し開花する「四季咲き」の品種をはじめとするバラを目にすることができます。

園内ではバラだけでなく、様々な花や緑が来園者の目を楽しませてくれます。1年を通して草木が茂る大温室『花の地球館』は歩いて楽しいスポットで、どの季節に訪れても生い茂る草木の姿を見ることができるでしょう。45メートルの高さがある展望タワーに登れば、ガラス張りの展望室・展望デッキから園内を埋め尽くす花と緑、さらには御嶽山や中央アルプスを一望できます。タワーは花の海に浮かぶ船をテーマに建造されたもので、上からの眺めはまさに花の海を航海しているよう。

園内には岐阜県産の食材にこだわったレストランや飛騨牛専門店、バラ園ならではのピンクのカレーが食べられるテーマガーデンカフェが点在し、食の欲求も満たされます。バラのアイスクリームを食べると、味覚でバラの花を堪能することができそう。体験工房ではピザ焼きや花の模様が可愛い華ずし作りに参加することができ、こちらは子供たちに大人気。

様々なイベントや季節の花々が迎えてくれる花フェスタ記念公園。来園者の中には、年間パスポートを買って何度も足を運びたいという人もいるようです。公園へは、JR可児駅・名鉄新可児駅からバス・タクシーで10分ほどです。

2. 「鳩吹山遊歩道」、疲れを癒すリラクゼーションスパ「湯の華アイランド広場」

鳩吹山遊歩道 大天神休憩舎

標高約313mの鳩吹山には、気軽にハイキングができる鳩吹山遊歩道があります。4つある登山口のひとつである「大脇口」から頂上まではおよそ1時間。 コースの途中には多数のベンチや東屋があり、休憩しながらゆっくりと登ることができます。急勾配の箇所はあるものの、きれいに整備された遊歩道は普段山登りをしない方にも歩きやすく、山登りの初心者と地形の変化を楽しみたい人のどちらにもおすすめ。

山頂からは眼下に広がる濃民平野、天気に恵まれた日には遠く日本アルプスの山々が眺められます。毎年3月にはあたり一面にカタクリの花が群生する場所があり、「カタクリ口」から入山すると春の訪れを感じながらの山登りを楽しむことができるでしょう。山歩きの疲れを癒したい時には、カタクリ口近くの湯の華アイランド広場に行ってみるのも良いですね。

2008年にオープンした「湯の華アイランド広場」は可児市の新名所として人気を集めています。地下1800メートルから湧き出す天然温泉から見えるのは、木曽川の豊かな自然。時には川を下る船が見え、川の流れる音を聞きながらゆったりと体を温めることができますよ。施設の温泉の種類は豊富で、壷風呂や炭酸温泉風呂、お肌が潤うシルキー風呂などなど。

そして必ず利用しておきたいのは、日本最大級の岩盤スパ。幻の鉱石と呼ばれるブラックゲルマやラジウム洞をはじめとする全8種類の岩盤洞が、体の芯まで温めて新陳代謝を活性化、老廃物がすっきり排出されるよう促してくれます。湯の華アイランド広場には漫画やインターネットを楽しめるコーナーや仮眠コーナーがあり、入浴後にのんびりと時間を過ごせるのも嬉しいポイントです。

3. 小渕ダム湖

鳩吹山遊歩道を歩き、さらに可児市の自然を満喫したいなら久々利川(木曽川水系)に設置された「小渕ダム湖」周辺は隠れた名所になっています。 小渕ダム湖は、日本で最初に完成した『ロックフィルダム』。ロックフィルダムとは、岩石や土砂を積み上げてつくるダムの形式のひとつで、小渕ダム湖を嚆矢に日本のロックフィルダム建設がはじまりました。湖には観光客向けに整備された小さな木造の吊り橋「小渕橋」が架かり、記念写真を撮る人の姿も。

ダム周辺に整備された公園には、春は桜、秋は紅葉を楽しむために多くの人が訪れます。遊具が設置されているので小さなお子さんが体を動かすのにも気持ちの良い環境。入漁料を支払えば湖でマス釣りをすることも可能。大人から子どもまで開放感のある時間を過ごすことができますよ。

4. 戦国時代にタイムスリップ! 可児市内の歴史散策

兼山湊跡

東山道や木曽川が通る可児郡は、古くから人の流れが多く経済的な発展を遂げてきました。木曽川の上流部にある河港「兼山湊跡」は可児市内に位置し、船着き場の石畳や常夜灯が経済の中心地として発展した兼山の様子を伝えています。周囲を山々に囲まれた可児の地形は軍事的にも絶好であり、明智氏代々のお城、明智城(別名:長山城)址は歴史好きなら一度は訪れたいスポットとなっています。可児市はかの織田信長を打ち、戦国の歴史の流れを変えた明智光秀の生誕地として知られ、光秀は30年近くを当地で過ごしたといわれます。

明智城址

現在明智城址は歩きやすい遊歩道に整備され、明智城落城の際の戦死者を弔う「千人塚」や、明智一族を供養する「六親眷族幽魂塔」を訪ねることができます。本能寺のあと逆賊として扱われた明智一族の供養は隠れるように行われ、 六親眷族幽魂塔は当時地中に埋められていものが明智城址の発掘調査で発見されました。明智城址は名鉄明智駅から徒歩約15分ほどです。

また、近くの天龍寺には日本で最も大きい明智光秀の位牌や木造の光秀像があります。位牌の大きさは、光秀の命日である6月13日にちなんで6尺1寸3分(約184センチメートルほど)。毎年6月には光秀供養祭がひらかれることでも有名です。

5. 建物自体が貴重な文化財「戦国山城ミュージアム(旧:兼山歴史民俗資料館)」

戦国山城ミュージアム

戦国山城ミュージアムは小学校の校舎を再利用した建物。1885年に竣工した三階建ての学校建築は現存する校舎の中では国内で最も古く、1993年の解体改修を経た今も当時の様子をとどめています。校舎は「懸け造り」と呼ばれる技法で建造され、建物の南面は二階造り、北面は三階造りという校舎としては珍しい建築。文化財として大変貴重なものです。館内では織田信長から城を与えられたの初代金山城主・森可成、織田信長の小性として寵愛を受けた森蘭丸らの愛用品や書状を見ることができます。

ちなみに、金山城は「兼山城」と表記されることがありますが、これは1656年(明暦2年)に金山村の地名が兼山村に改変されたため。どちらも現在の可児市兼山の地を指しています。金山城址は平成25年に国史跡となっていて、資料館でお城の歴史を学んだ後に訪ねてみるのがおすすめ。資料館にはさらに時代を下って、明治時代に使われた蓄音機といった展示品も。今は廃線となっている名鉄八百津線の運賃表もあり、資料館は可児の歴史の近景・遠景を感じることができる観光スポット。展示品には県・市指定の文化財が多数含まれていることもあり、見応えもばっちりですよ。

◎まとめ

岐阜県と愛知県の県境に位置し、近年では名古屋圏のベッドタウンとして発展している可児市。市は地元の人も意外と知らない歴史遺産が点在する興味深いエリアであるとともに、豊かな自然に恵まれた環境は忙しい日々の息抜きに訪れるのにぴったりの観光スポット。そんな可児市の生きた伝統を感じたい方は、市内で行われるお祭りに行くのがおすすめ。市の無形民俗文化財に指定される「白鬚神社大祭」は平貞盛の戦勝祈願を起源とする祭で、約400メートルの参道を舞台に迫力満点の流鏑馬が披露されます。

ほかにも江戸時代からの伝統行事である「百万遍の町流し」や、戦時中に軍用工場として使われた洞窟で行われる「洞窟夏祭り」も涼を求める地元の人たちで盛り上がるイベント。ぜひ一度、歴史ロマンと自然のまち・可児市を訪れてみませんか?

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