名称：NIPPONIA ⽥原本マルト醤油
住所：奈良県磯城郡⽥原本町伊与⼾170
公式・関連サイトURL：https://maruto-shoyu.co.jp/
1689年(元禄2年)に創業した奈良で最古の醤油蔵元「マルト醤油醸造所」は日本全国に良質な醤油を出荷し続けてきましたが、食料の供給が難しくなった戦後直後の1950年に「満足のいく醤油づくりができなくなった」という理由で閉業しました。しかし、その18代目当主、⽊村浩幸氏の手によって古文書を頼りに醤油づくりを再開。
蔵の中で70年ぶりに蔵付き菌が⽣き続けていたことがわかり、醤油復活を目指して試験的な醸造にトライしています。
今回は、この築130〜140年の屋敷の一部を「NIPPONIA 田原本マルト醤油」としてホテルに改装の上、2020年7月ごろにオープン予定です。
目次
奈良最古の醤油蔵をホテルに！「NIPPONIA 田原本マルト醤油」オープン
奈良伝統の建築様式を今に伝える
「大和棟」とよばれる伝統建築様式が印象的。館内には宿泊棟のほか、手作りの醤油を使った料理が味わえるレストランも用意されています。周辺の畑では大豆や小麦といった醤油の原材料が育つさまも見ることができ、季節によっては収穫体験なども行うことも計画されています。
日本の原風景を守りたい 当主の思い
“近くに居ると気付けない大切なもの”に気付いてほしい、と18代目当主である⽊村浩幸さんはおっしゃいます。
ここは奈良は、日本の原風景。「私達はそこに神の存在を感じ、食の大切さを学んできたのです。醸造も、発酵する光景に神を見ました。現代に生きる私達が感じることが出来なくなっている感覚が、古代にはあったのかもしれません。」と木村さん。
日本の原風景を見て、原点に立ち返って、友人や家族、恋人、そして自分自身に対して忘れかけていた感情を取り戻してほしいとも木村さんは言います。
日本の原風景、奈良・田原本を楽しもう
周辺の観光スポットには⼤神神社の別宮である村屋神社や、邪馬台国伝説のある纒向（まきむく）遺跡、三輪山などがあり、日本の原風景ともいえる場所が目白押しですよ。
「NIPPONIA ⽥原本マルト醤油」は、近鉄⽥原本駅より⾞で10分、全７室、収容⼈数約30名と小さなホテルですが、観光だけではなく「体験」できるホテルとして脚光を浴びることでしょう。
弥生時代から今まで続く歴史の息吹を味わってみてはいかがでしょうか。
写真提供：株式会社マルト
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