松山城は愛媛の必訪スポット!巨城を効率よく巡るための観光ガイド

画像出典:Alon Adika/shutterstock.com

松山城は愛媛の必訪スポット!巨城を効率よく巡るための観光ガイド

松山城は松山市中心部の城山(勝山)山頂に本丸を構え、その麓に二之丸や三之丸がある平山城です。日本三大平山城の1つともいわれ、愛媛県を代表する観光スポット。重要文化財の天守閣など様々な見どころがある巨城です。敷地が広大で見どころも多いだけに、観光時にどこから周ろうか迷う方もいることでしょう。今回は効率的に松山城を観光するための、必訪スポットを詳しくご紹介します。

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松山城は愛媛の必訪スポット!巨城を効率よく巡るための観光ガイド

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松山城の歴史

出典: Sean Pavone/shutterstock.com

松山城は「賤ヶ岳の七本槍(しずがたけのしちほんやり)」の1人である加藤嘉明が築いた城です。羽柴秀吉に見いだされた加藤義明は、関ケ原の戦いで徳川家康側に従軍して戦功をあげ、松山城を築きました。

慶長8年、勝山と呼ばれていた地名を松山に改め、完成まで26年の歳月がかかっています。加藤義明は松山城が完成する直前に会津に転封されたため、後任の蒲生忠知により松山城は完成されます。

元々は5重の連立式望楼型の天守を備えていた松山城は、蒲生家の後に入城した松平定行により改装され、維持費のかからない3重の天守となりました。その後、落雷で天守が焼失しており、現存する天守は改築を含めて3代目の天守です。

天守は文政3年から35年の歳月をかけて復興されました。天守以外の建物は昭和に入ってその多くを焼失しているため、戦後に再建されたものです。1933年には放火により小天守・南北隅櫓・多聞櫓が焼失、1945年には天神櫓など11棟が松山空襲で焼失しました。

重要文化財の天守群

出典: mTaira/shutterstock.com

江戸時代には全国に170以上あった城の多くは失われて、江戸時代前に築城された天守が残る城は、今では12城だけとなりました。松山城は現存する12天守の中で唯一、築城主として瓦に葵の御紋が付いています。天守は三重三階地下一階の層塔型です。

松山城は、天守と小天守そして隅櫓(すみやぐら)が渡櫓で結ばれている連立式天守を備えています。これは姫路城と同じ構成で、中庭が建物で仕切られた形が特徴です。防御が厳重になるので究極の天守防衛と言われており、松山城の天守群は重要文化財に指定されています。

天守の高さは約30m、松山城がある城山山頂の標高は約132mなので、全体の標高は160mを越えます。「現存12天守」の中で一番高いものです。ぜひ天守からの眺めを360度見渡してみてください。

重要文化財の連立式天守の展望台から、天気が良ければ西日本最高峰の山である石鎚山も見渡せます。瀬戸内海に浮かぶ島々まで見える抜群の眺望を楽しみましょう。

本丸広場のフォトスポット

出典: Hiroko / PIXTA(ピクスタ)

松山城への登城ルートは大きく分けて4つあり、それぞれにフォトスポットがあります。東雲口からのルート上では加藤嘉明公の銅像、そして大手門跡からの天守が撮影におすすめです。

県庁裏からの登城ルートでは上り石垣を間近で撮影できます。黒門口登城道からは反り返った石垣や、二之丸多門出入り口の威風堂々とした姿をカメラに収めましょう。

古町口登城ルートはうっそうとした林が続きます。乾一ノ門跡の美しい石積みの石垣、乾門の姿を撮影し、紫竹門を出て本壇を撮影してみてください。

本丸広場には、「重要文化財 松山城」の立て札があります。松山城の天守を背景に記念撮影をしたい人におすすめです。

工夫が凝らされた「筒井門」と「隠門」

出典: Hiroko / PIXTA(ピクスタ)

井筒門は松山城最大の門で、築城の際に正木城から移されたと言われています。城の中で重要で最も堅固な場所であり、城の正面の固めとなる門です。井筒門の奥の石垣にも門が隠れていて、「隠門」から井筒門に迫る敵を襲えるようになっています。

実は、井筒門の手前には扉のない「戸無門」があり、通過すると大きな「井筒門」に目が行きます。奥の「隠門」は見落としやすく、背後から敵を急襲できる仕掛けです。ぜひ、松山城を訪れたら自分の目で「井筒門」と「隠門」を確認してみてください。

藩主の住まいがあった「二之丸史跡庭園」

出典: Sanga Park/shutterstock.com

二之丸史跡庭園は城山公園内にある庭園で、松山城二之丸跡の敷地を整備・保存したものです。藩主の邸宅だった二之丸邸の間取りが草木や砂利、水で表現されています。松山城のある勝山の麓に位置し、ロープウェイ東雲口からは徒歩約15分の場所にあります。

表御殿跡は北半分にあり、各地の柑橘類や草花で部屋の間取りが表現されています。西南部の奥御殿跡は砂と芝生で間取りが表現され、東側の「林泉庭」では露岩を背景に滝や池が配置されたわび・さびの感じられる空間が魅力です。美しい庭園は結婚するカップルの撮影地としても人気があります。

2013年には恋人の聖地に認定され、プロポーズにふさわしい場所としても知られています。風情ある景観だけでなく、日露戦争時にロシア人捕虜と日本人看護師のロマンスを秘めた金貨が出土したことで、恋のパワースポットとして有名になりました。

庭園内の大井戸遺構や、江戸初期に考案された水琴窟の音色なども見どころです。多門櫓や狭間、石落としなどもチェックしてみてください。

倭城の特徴を取り入れた「登り石垣」

出典: Pashaco/shutterstock.com

山の上に立つ松山城は、山腹から敵が侵入しないよう「登り石垣」という防衛手法がとられた城です。麓にある館と山頂にある天守が、2本の石垣でつながっています。登り石垣は加藤嘉明が朝鮮出兵の際に拠点とした倭城での経験から築城に採用されました。

この「登り石垣」は古図には完全な形で残っているものの、現在北側については一部分しか残っていません。南側の部分はほぼ完全な形を見られます。松山城の登り石垣は、日本と朝鮮、そして中国の築城交流の歴史を物語る貴重な存在です。

◎ロープウェイとリフト、どちらで登る?

松山城までは、ロープウェイかリフトのどちらかで移動可能です。ロープウェイは約10分間隔で運行しています。乗車中は同乗する袴姿のマドンナ車掌の解説を楽しめます。一方、リフトは一人乗りで景色をゆっくりと眺めたい人におすすめです。登りはロープウェイ、天気が良い日なら帰りはリフトで、松山城を後にするという移動方法も良いでしょう。ぜひ、季節折々の風情を楽しんでみてください。


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