伊藤公記念公園の観光ガイド!伊藤博文の生まれ故郷を訪ねる

画像出典:2002 / PIXTA(ピクスタ)

伊藤公記念公園の観光ガイド!伊藤博文の生まれ故郷を訪ねる

伊藤公記念公園は、山口県光市にある日本国初代総理大臣である伊藤博文の生家です。伊藤博文が生まれ育ったこの地は、当時は大和市と呼ばれていました。伊藤博文は吉田松陰主催の松下村塾出身であり、初代総理大臣として日本の明治時代を支えた人物として広く日本人に知られており、教科書でも必ず登場する歴史上の重要人物でもあります。今回は、伊藤博文が幼いころを過ごした故郷、光市にある伊藤公記念公園について、みどころを解説していきます。※写真は伊藤博文産湯の井戸石碑

※掲載の情報は2020年2月現在のものです

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伊藤公記念公園の観光ガイド!伊藤博文の生まれ故郷を訪ねる

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伊藤博文の生家

伊藤博文の生家

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伊藤公記念公園とは、名前からもイメージできる通り、伊藤博文にまつわる場所。その中に彼の生家が存在します。伊藤博文が生まれたのは江戸末期、幕末の時代にあたる1841年になります。

総理大臣にまでなる人物ということで、家柄の高い家に生まれたというイメージも強いですが、父親は百姓出身であり、決して高い地位の家柄出身というわけでありませんでした。とても貧しい少年時代を過ごします。実際の伊藤博文の生家もかなりちいさくこぢんまりとした佇まいをしています。

見た感じのインパクトには欠けますが、「すべてはここから始まった」という物語の入り口を垣間見えます。農民出身の人間が努力次第で総理大臣になることができるという、身分制度が大きく緩んだ明治時代を感じられるかもしれません。

伊藤公の座像と立像

伊藤公記念公園には、生家の他にも伊藤博文の座像及び立像が建立されています。伊藤公を敬い、彼に関しての歴史を得ることのできる場所として有名な伊藤公記念公園ですが、この2体の像はそれぞれ違う時期に建てられています。最初に完成したのは座像であり、これは昭和35年に、伊藤博文を偲ぶために河内山賢祐氏によって建立されています。

また、立像ですが、これは後ほど紹介する旧伊藤博文邸の完成を本人が見ることが出来なかったことから建てられました。歴史の教科書でも有名ですが、伊藤博文は69歳のときに、ロシアの蔵相との会談のために向かったハルビンの地で凶弾に倒れており、非業の死を遂げました。

無念の最期を迎えた伊藤博文に邸宅を見守ってもらうことを目的として、立像が完成。ちなみにこの立像の監修を行ったのが、子孫の伊藤博雅氏です。

旧伊藤博文邸

光市にある伊藤博文邸

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伊藤博文自身が完成を見届けることの出来なかったこの伊藤博文邸ですが、このあと解説する伊藤公資料館に隣接する形で建てられています。伊藤博文の生家と比較すると驚くほど立派な造りになっており、明治時代に本格的に流入してきた西洋の文化をふんだんに取り入れた構造になっています。

白い壁に黒い屋根が特徴のこの家ですが、これは伊藤博文自身が、先祖の法要のために建設を開始したというのがきっかけです。ルネサンス様式を用いて建設されたこの邸宅ですが、上記でも解説の通り本人は完成を見ることなくこの世を去っています。

山口県の中でも有名な観光スポットでもあるこの場所は、都道府県指定の重要文化財でもあります。

伊藤公資料館

出典: しろぽる / PIXTA(ピクスタ)

伊藤公資料館は記念公園と同じ敷地内に建てられた場所であり、伊藤博文に関する様々な資料を見学することが出来ます。この建物も、西洋風の建築様式を取り入れた建物になっており、レンガを用いた造りになっています。

生家と旧伊藤博文邸の間にあることから、彼の時代の移り変わりを感じることのできるトンネルとしてのコンセプトの元に建てられており、彼の功績はもちろんのこと、どのような幼少時代を過ごし、政治家としてどのように総理大臣の地位まで上り詰めたのかについて詳しく知ることができます。学校の教科書で読んだだけでは、彼の断片的な情報しか入ってきません。この資料館には本当に細かな情報を知ることができるので、歴史に興味があるという人にはたまらない場所の一つです。

入館料を別途支払う必要があり、大人は一人260円、高校生以下は無料になっています。団体での観光の場合には一人200円になるので、20名以上でお越しの場合には、その旨を伝えるようにしましょう。

食事やお土産の購入は里の厨で

最期に紹介する里の厨も、伊藤公記念公園に行った際には是非立ち寄りたい場所です。公園から徒歩10分以内でアクセスできます。里の厨では、食事やお土産の購入をすることができるので、観光の際の一休みには最適な場所です。

レストランを始めとする食事処の他にも、地元の野菜の直売所や伝統工芸品の購入もすることができます。伊藤公記念公園の観光を終えた際には、是非行ってみることをおすすめのスポット。地元の食材を利用した加工食品づくりや料理体験も行うことができるので、興味がある方はこちらにも参加するのがよいでしょう。

コッペパンの専門店もあり、地元の人はもちろんのこと、観光客にも密かな人気を集めています。冷やしコッペパンが特に観光客に人気です。

伊藤氏記念公園は駅からのアクセスがしやすい

伊藤氏記念公園へのアクセスは、移動手段自体にはそれほど困らないので、比較的行きやすいスポットと言えるでしょう。最寄り駅は山陽本線の岩田駅。現地まで市営バスで行く場合は降車駅が「伊藤公記念公園」となっているため、間違える心配は少ないでしょう。公園には20台分ほどの駐車場もあり車で行く際にも困りません。

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