山口県の穴場観光スポットとは?城下町長府でおすすめの見どころ紹介

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山口県の穴場観光スポットとは?城下町長府でおすすめの見どころ紹介

山口県の城下町長府に行ってみたいと思いませんか。長府は毛利藩5万石の城下町として栄えた町ですが、明治維新の立役者が活躍する舞台でもありました。歴史好きな人はもちろん、古くからの情緒を残す町なみにふれてみたい方など、多くの人が関心を持つ城下町長府には見どころが満載。この記事では、山口県の穴場観光スポットともいえる城下町長府で特におすすめの見どころを詳しく紹介します。

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山口県の穴場観光スポットとは?城下町長府でおすすめの見どころ紹介

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長府藩は高杉晋作や伊藤博文を輩出した雄藩

長府藩の志士 高杉晋作もいる

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まず長府藩とはどういう藩なのか、改めて振り返ってみましょう。長府藩は有名な長州藩の支藩です。現在の山口県下関市長府が長府藩の支配下にあり、長門府中藩ともいわれました。藩祖(初代藩主)は毛利元就の四男である穂井田元清の子で、後に毛利輝元の養子となった毛利秀元です。

長府藩は、日本海と瀬戸内・太平洋を結ぶ交通の要衝である馬関海峡、現在の下関海峡に臨む港町を抱えていました。このため長府藩には全国各地から物資が集まり大きな富を生み出すこととなりました。

幕末には、倒幕・明治維新の主役となる高杉晋作・井上聞多・伊藤博文(通称:俊輔)らの逸材を輩出しています。長府は第二次大戦の戦災を受けなかったため、残された城下町の町割りや土塀に当時の面影を偲ぶことができます。

重厚な武家屋敷と美しい庭園の対比「長府毛利邸」

毛利家の邸宅・中庭

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長府毛利邸は、明治末期の1903年に長府毛利家の第14代当主であった毛利元敏公によって建てられたものです。母屋は、重厚な武家屋敷造りになっています。明治天皇がお泊りになられたと伝わる部屋が、往時の姿を残しています。

白壁に囲まれた庭園は息をのむほど美しく、春の新緑や秋の紅葉など四季折々の彩は訪れる人の目をひき付けます。母屋にはセルフサービスの緑茶もありますので、散策途中に立ち寄りのんびりとくつろぐこともできます。

禅宗様の建築が見どころ「功山寺」

毛利家の菩提寺・功山寺

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功山寺は長府毛利家の菩提寺です。当初は長福寺といわれたお寺ですが、長府藩の始祖である毛利秀元の菩提寺となり「功山寺」に改称されたそうです。功山寺の創建は鎌倉時代で、仏殿は禅宗様の美しさが漂う伝統的な寺院建築として国宝に指定されています。

この功山寺は高杉晋作が80人の藩士とともに挙兵し、明治維新の先駆けとなる歴史を作った舞台でもあります。境内には馬上に雄々しく立つ高杉晋作像があります。

長府藩家老の住居跡「長府庭園」

秋の長府庭園

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長府庭園は、長府藩家老、西運長の屋敷跡です。3万平方メートルもある広大な敷地には、書院・茶室、小川や大きな池などがあります。四季折々の風情を楽しめる美しい廻遊式の日本庭園は見ものです。小山を背に目の前に広がる長閑で静かな佇まいは、落ち着いた雰囲気があり気持ちも爽やかになります。

園内には蔵も点在しています。一の蔵の1階では下関銘菓や小物を販売しており、2階には地元で活躍する作家の作品の展示即売が行われています。二の蔵には観光資料コーナーがあり、三の蔵は無料のギャラリーです。

まるで迷路のような造り・城下町の「古江小路」

長府の城下町

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城下町長府の中でも、古江小路はもっとも城下町らしい面影が残る通りと言ってよいでしょう。散策を始めると、あっという間に江戸時代の町中を歩いているような感覚に引き込まれてしまいます。

小路にはいざ合戦の時に備え、武家屋敷の土塀が防壁として築かれています。またT字の路地が多く、まるで迷路のように作られています。さらに通りを進むと、堂々とした風格の「菅家長屋門」が見えてきます。こちらは代々長府藩に仕えた菅家の佇まい跡です。

重厚な構えの屋敷跡「長府藩侍屋敷長屋」

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長府藩侍屋敷長屋は、長府藩家老、西家の分家の本門にあった建物です。当初は500mほど南にありましたが、保存のために現在の場所に移築されたものです。中央に出入り口があり一見長屋風の建物ですが、仲間部屋の格子窓がある重厚な構えの屋敷跡となっています。

歴史ロマンの名残を感じる「櫛崎城跡」

大内氏の家臣内藤隆春の居城として使用されていた櫛崎城の跡

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櫛崎城は厚東氏により築城され、大内氏の家臣内藤隆春の居城として使用されていたものです。その後、前述にあった毛利秀元はこの櫛崎城を居城と、改修再築することとなりました。しかし、その後1615年に幕府が一国一城の令を出しため、櫛崎城の城郭は取り壊しに。現在、櫛崎城趾の碑が建っているあたりが、大手門二重櫓の跡とされています。

この付近は関見台と言われていますが、幕末に奇兵隊が外国船を見張った所でもあります。攘夷(外国人追放運動)のため櫛崎城跡が砲台とされ、海峡に入って来る外国船を最も早く発見する役割も果していました。真鍮砲3門・木砲4門が配備されていましたが、四国連合艦隊下関砲撃事件の休戦協定により、これら砲門は持ち去られています。

城下町長府は徒歩圏内に見どころがいろいろ

以上、城下町長府でおすすめの見どころ7選をご紹介しましたが、城下町長府には、徒歩圏内にまだまだ見どころがたくさんあります。多くの幕末の志士を輩出した城下町長府の町並みを歩いていると、数多くの史跡や武家屋敷跡が連なります。

徒歩圏内には、幕末の志士たちの遺品などが展示された下関市立歴史博物館。歴代の長府藩主を祀った豊功神社。遠い昔に熊襲平定で活躍した仲哀天皇と神功皇后の仮皇居跡など、歴史ファンには特に見どころの多くなっています。城下町長府をじっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

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