防府・毛利邸の観光ガイド|旧長洲藩主の栄光の歴史にふれる旅

画像出典:m.Taira / PIXTA(ピクスタ)

防府・毛利邸の観光ガイド|旧長洲藩主の栄光の歴史にふれる旅

山口県防府市にある防府毛利邸は、毛利元就でも有名な旧長州藩主の毛利氏に代々伝わる様々な歴史的遺物を扱う毛利博物館の敷地内にある邸宅です。長州藩の最後の藩主として知られる毛利元昭によって作られた防府毛利邸は山口県における最も有名な観光スポットの一つであり、国内外から多くの観光客が訪れます。今回はこの防府毛利邸を中心に観光のポイントを紹介します。

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防府・毛利邸の観光ガイド|旧長洲藩主の栄光の歴史にふれる旅

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毛利宗家の本邸

出典: : m.Taira

防府毛利邸は明治時代に建設が開始され、大正6年(1916年)に完成し、100年以上の歴史を持つ邸宅です。

旧長州藩士・内務大臣である井上馨の命により建設が開始され、当時における最先端の技術を用いられています。シャンデリアの伝統や西洋家具、絨毯を用いるなど、海外のテイストも取り入れている点が特徴。費用に関しても現在の価値で100億円を超えるような額の金額で建てられました。

毛利邸は本邸と別邸があり、今回紹介する防府毛利邸が本邸、そして別邸は同じ山口県の下関市に存在します。本邸にはこのあと紹介する庭園及び博物館もあり、観光地としての「毛利邸」を語る際には、防府市の毛利邸本邸を指す場合がほとんどです。

毛利本邸の見どころ3選

本邸の歴史を見たところで、以下では毛利邸本邸の見どころについて細かく解説していきます。

1. 書院造りの内装
毛利邸本邸は書院造りの建造物であり、日本の伝統を知ることのができる重要な場所として、その一部を一般に公開しています。書院内部は非常に広く、一の間から三の間までが存在します。江戸時代の大書院形式を用いて建てられているものの、書院の中にはシャンデリア備え付けられており、明治時代に流入した西洋文化のテイストも感じ取ることができます。

2. 応接室
皇室や有名藩士などの大物の来客も多かった毛利邸本邸では、応接室も立派な作りになっています。ケヤキやスギを利用して建てられた毛利邸ですが、部屋同士を仕切っている戸には屋久島のスギを使用するほど徹底しており、以下にこの場所が重要な場所であり、費用をかけて作られたかがわかります。

3. 洗濯場
洗濯場も毛利邸本邸のみどころの一つです。洗濯場といわれてもあまりピンとこないかもしれませんが、観光客には人気の場所の一つです。本邸の裏庭にあるこの洗濯場では、厳かな雰囲気の影でこうした生活感のある一部を垣間見ることができます。

毛利氏庭園

毛利氏庭園は、国指定の名勝でもあり、広大な敷地の中に広がる自然を満喫することのできる場所です。

表門から本邸に向かう道程で、この毛利氏庭園を通りますが、ため息のでるほどの豊かな自然を思う存分楽しむことが出来ます。ひょうたん池と呼ばれる大きな池があり、そこに備え付けられている石橋も風情があります。

植えられている木の種類も豊富であり、梅・桜・モミジ・フジ・サツキがあり、季節によって庭園の表情を変えてくれます。

庭園

庭園は毛利邸本邸の見どころですが、敷地の中に路傍庭園・前庭・内庭が広がっています。

路傍庭園は毛利邸の表門をくぐってすぐのところにある庭園で、カエデやサツキなどの木々に囲まれており、石橋を渡りながら本邸の表玄関まで向かいます。前庭周辺ではお土産を買う場所も存在。

茶房やギャラリーもあり、お茶を飲んだり食事をすることもできるので、休憩をするのであればこの場所がおすすめです。内庭は中雀門という門を通って入ります。内庭のみどころは何といってもひょうたん池であり、その広さだけでなく、建物とのコントラストを楽しむことができます。

毛利博物館

毛利氏庭園にきたら必ず行きたいのが毛利博物館です。毛利氏に代々伝わる数々の歴史的遺物を見学することができ、歴史に興味がある人もそうでない人も楽しむことができます。保管されている文化財はのべ2万点を超え、国宝が7点、重要文化財に至っては9,000点が保管されています。毛利博物館にある国宝の中でも特に有名なのが雪舟作の「四季山水図」ですが、菊造腰刀や古今和歌集、史記の呂后本記が存在。

国宝・重要文化財は常に見学できるわけではなく、毎年11月に実際される国宝展のタイミングで見ることが可能です。チャンスは多くありません。

古文書の数は1万点を超え、日本の歴史の変遷を知る上で貴重な資料が数多く保存されています。その他、甲冑や武具、茶器などバリエーションに富んだアイテムが貯蔵されています。

毛利邸のアクセス

毛利邸は駅から車で8分の距離にありますので、車で行くかタクシーを利用するのがおすすめです。JR防府駅から車で8分、山陽道・防府東ICから15分。拠点・目印となる駅からはそれほど時間がかからないので、車でのアクセスは楽と言えますね。

長州藩の礎と栄華の遺産にふれる

明治維新の時、新政府の関係者として生き残ることとなった毛利家。江戸幕府に対して活動を続けた長州藩士たちも、自らの主君だった毛利氏を軽視することはなかったようです。文明開化の歴史と共に毛利家、ひいては大名を主とする制度はなくなりましたが、今もなおその遺産や痕跡を負うことは可能。そんなロマン溢れる観光を山口県で楽しんでみませんか?

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