名称:丸山千枚田
住所:〒519-5405 三重県熊野市紀和町丸山47
公式・関連サイトURL:https://www.kumano-kankou.info/firsttime/nature/
三重県熊野市にある棚田群の「丸山千枚田」。田んぼが幾重にも重なる地形は日本らしさが感じられる懐かしい風景です。その風景を守るためにどんな人たちが動いているのかご存知でしょうか?日本各地に千枚田は存在しますが、丸山千枚田にしかない歴史を知ると違った見方ができるようになります。丸山千枚田の周辺には歴史ある観光地も多いので、千枚田の見どころとあわせて紹介します。
目次
丸山千枚田とその周辺のおすすめ観光情報|三重県随一の棚田は知恵と努力の賜物
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丸山千枚田とは?日本一とも称される棚田群
丸山千枚田の棚田【三重県】
— 日本の観光名所bot (@japanese_meisyo) March 22, 2020
丸山千枚田は、紀和町丸山地区の斜面に幾重にも描かれた棚田で、1,340枚という日本でも最大規模の枚数を誇り、日本の棚田百選にも選ばれている。 機械には頼らずほとんどが昔ながらの手作業で守られている。 pic.twitter.com/pd699Kf0Wo
丸山千枚田とは、三重県熊野市紀和町丸山地区にある棚田群のことで、「千枚田」という名前ですが1,340枚の棚田が存在します。日本各地に千枚田が存在しますが、そのなかでも丸山千枚田の景観は日本一と言われていることで有名です。
いつ頃から存在したか明らかになっていませんがその歴史は長く、初めて検地が実施されたのは1590年で、1601年の検地では約2,240枚の棚田が存在していました。1898年には2,483枚まで増えましたが、後継者不足や高齢化などの原因により1992年には530枚まで激減してしまったのです。しかしその後、丸山千枚田は歴史的遺産であるため、地域住民の方々が棚田の復興に動き出しました。
1994年に「紀和町丸山千枚田条例」が制定され、現在の1340枚の棚田へと復興していったのです。このような歴史的背景も知っていると、丸山千枚田の風景も一味違ってきますね。
丸山千枚田のアクセス
南紀旅行(51) 清流荘行きのバスに乗車、一緒に乗った若い白人女性がバスのアナウンスが流れるたびに手にもった紙をちらちらと眺めていた。終点まで一緒かと思っていたら千枚田・通り峠入り口で降りていった。あちらでは有名なのかな pic.twitter.com/2q86IZXvW9
— castle_583 (@castle_583) October 7, 2017
丸山千枚田へのアクセスは車がおすすめです。大阪からは西名阪自動車道から関JCT、伊勢自動車道、勢和多気JCTを経由して紀勢自動車道大泊ICで下りて国道42号に出ましょう。名古屋からは東名阪自動車道から、伊勢自動車道、勢和多気JCTを通り紀勢自動車道大泊ICで下りると、国道42号に出ることができます。
国道42号からは国道311号、県道40号を進むと丸山千枚田に到着します。
公共交通機関を利用する場合は、最寄駅はJR熊野市駅になります。そこからバスに乗り千枚田・通り峠入り口で下車、約30分歩くと到着です。電車・バスで行く場合は、バスの本数に限りがあるため、時刻表をよく確認して行くようにしましょう。特に帰りのバスを確認しないと、山奥から帰れなくなってしまうので注意が必要です。
幻想的な「虫おくり」は害虫駆除を目的にした農耕行事
「虫おくり」とは、一昔前に行われていた害虫駆除のことです。昔は、現在のように農薬がありませんでした。そのため、害虫駆除のために地域の子供たちが集まって、お寺からお札をもらい、松明や鐘、太鼓などを持ちながら棚田を練り歩いていたのです。この火と音による害虫駆除法は、実際に昭和28年まで行われていました。
しかし、その後は農薬などを使用できるようになったため、虫おくりによる害虫駆除は行われなくなりました。2004年からは農耕行事として復活し、太鼓や松明を持って棚田のあぜを練り歩く「虫おくり」が行われています。松明の火があぜに沿って並んでいる風景は幻想的で、昼間とは違う一面を見ることができます。
棚田オーナーになって美味しい新米をゲット!
丸山千枚田の稲刈り
— 大台情報システム (@oodai_system) September 9, 2018
今日、10時から三重県熊野市紀和にある丸山千枚田で稲刈りが行われました
棚田オーナー制に申し込んだ多くのオーナーや地元の方や観光客で大賑わいで、特産品の販売なども行われ、10以上のメディアも取材に来られていました pic.twitter.com/ql4P3RN3y3
歴史的遺産として保存されている丸山千枚田ですが、それを支えているのは「丸山千枚田保存会」に加入している地元の皆さんです。しかし、保存会に加入していない方でも丸山千枚田の保存に協力できる制度があります。
それが「棚田オーナー制」です。丸山千枚田は約7ヘクタールという広大な範囲に広がっていますが、そのなかの約1.6ヘクタールをオーナー用として活用しています。オーナーになるための条件は特になく、丸山千枚田の保存活動を理解しており、地域住民の方とのふれあいを大切にできる方であれば誰でもなることができます。オーナーになることで得られる特典があるのも嬉しいポイントです。
丸山千枚田での農作業やイベントを体験できることに加え、丸山千枚田で収穫した新米10kgを年1回もらうことができます。また、周辺の宿泊施設や温泉施設の料金が割引になる特典もあります。年会費は30,000円で、1口あたり最大10名まで参加可能です。家族や友人とオーナーになれば、一緒に思い出作りをすることもできますね。棚田オーナーになって、歴史的遺産の保存に協力してみませんか。
不思議な自然現象に注目「風伝峠」
風伝峠は世界遺産である熊野古道の一部で、峠道の約1.8kmが世界遺産に登録されています。距離は約4.1kmで、歩行時間の目安は1時間30分程度です。風伝峠の麓では「風伝颪(ふうでんおろし)」という巨大な朝霧を見ることができます。
秋から春にかけての時期に見られ、海側と山側の気温差が大きな季節の早朝に現れます。山を包み込む巨大な霧は、圧巻の景色です。峠道の一部には、杉林の中に石畳道が残されてる場所もあります。苔むした石畳からは歴史を感じ、タイムスリップしたような感覚になるでしょう。
名将が普請した城の跡「赤木城跡」
丸山千枚田から車で約15分の距離にあるのが「赤木城跡」です。赤木城は、1589年に藤堂高虎によって築城されました。現在では石垣のみが残っている状態ですが、その高く積まれた石垣や虎口などから近世城郭の要素を感じられます。
平成4年から平成16年の間に石垣の積み直しや、遊歩道の整備などが行われ、今では観光地として有名です。赤木城跡の周辺には桜が植えられているため、春には美しい桜に包まれた風景を見ることができます。
他にも、赤木城跡周辺は山に囲まれており、雲海が広がることが多いです。雲海が広がると、まるで赤木城跡が天空に浮いているようになるため「天空の城」とも呼ばれています。赤木城跡の最上部からは赤木地区の棚田の景色が広がっています。丸山千枚田にいるときとは違う風景を見られるので、丸山千枚田に行く際は赤木城跡にも寄ってみてはいかがでしょう。
名称:赤木城跡
住所:〒519-5404 三重県熊野市紀和町赤木122
公式・関連サイトURL:http://www.city.kumano.mie.jp/kankou/akagijo/akagijo.html
丸山千枚田は先人たちの知恵と工夫、努力の賜物
三重県熊野市にある丸山千枚田の歴史やアクセス方法、周辺の観光スポットについて紹介しました。棚田は「労力は2倍、収穫は半分」と言われていて、耕作放棄されることが多いという現実を抱えています。理由として、構造上、農作業の機械を使用することが難しいことや、後継者不足が挙げられます。このような現実がありながらも、丸山千枚田は美しい棚田が維持されています。たくさんの方が努力して保存されている歴史的遺産をぜひ見にいってみてください。
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