名称:鬼ヶ城
住所:〒519-4323 熊野市木本町
公式・関連サイトURL:http://onigajyo.jp/
三重県熊野市の鬼ヶ城(おにがじょう)は伊勢・熊野地方を代表する観光スポットです。険しい伊勢路の先に続く海岸線の終わりに現れる鬼ヶ城の自然の造形美は、ユネスコの世界遺産の一部にもなっています。三重県の観光で外せない熊野灘の荒波がつくりあげた地形の芸術!鬼ヶ城について、見どころ、アクセスなどを徹底解説します。
目次
熊野灘の荒波がつくりあげた地形の芸術!鬼ヶ城の観光ポイントを徹底解説
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鬼ヶ城とは?熊野灘を代表する絶景・大岸壁
鬼ヶ城は、三重県の熊野灘に面する約1キロメートルもの長さに及ぶ大岸壁で、日本百景の1つです。この岸壁は、土地の隆起・風化・波による浸食の繰返しによって育まれたまさに自然の芸術です。国の名勝・天然記念物にも指定されており、ユネスコ世界遺産の熊野古道の一部にもなっています。
熊野古道に続く松本峠へのハイキングコースもあり、自然の絶景を満喫できます。春には満開の桜が咲き誇り、訪れる観光客を楽しませてくれます。
鬼ヶ城の地名については、平安朝の頃、熊野の海を荒らす鬼と恐れられた海賊を坂上田村麻呂が征伐したことから、この地を鬼の岩屋・鬼ヶ城と呼ぶようになったとの言い伝えがあります。
鬼ヶ城のアクセス
車の場合、名古屋方面からは、東名阪自動車道と紀勢自動車道経由で熊野尾鷲道路に入り「熊野大泊IC」へ向かいます。熊野大泊ICから国道42号に入り、南へ約1キロメートルで鬼ヶ城センターです。
大阪方面からは、西名阪自動車道「柏原IC」から国道169号・国道309号・国道42号経由になります。鬼ヶ城センターには広い駐車場があり、収容可能台数は普通車70台、身障者用2台、バス10台です。
公共交通機関を利用の場合、最寄り駅は、JR「熊野市駅」です。名古屋駅からは特急ワイドビュー南紀号で約3時間、新大阪駅からは特急くろしお号で約4時間の新宮駅で普通列車に乗り換えて熊野市駅まで20分です。熊野市駅からは三重交通バスの「大又大久保行き」で約5分の「鬼ヶ城東口」バス停下車すぐです。
バスの本数が少ないため鬼ヶ城へは車の利用が便利です。
鬼ヶ城の遊歩道は魅力的な景勝がたくさん
鬼ヶ城の遊歩道は、東口と西口の2か所の入り口があります。どちらからでも入れますが、東口から西口へ向かう遊歩道の歩き方をたどってみましょう。全長約1キロメートルです。
東口には鬼ヶ城センターがあります。売店・観光情報発信コーナーがあり、食事や休憩もできます。ここから遊歩道に入って行きます。遊歩道には見どころがいっぱいありますので、じっくりと見ていきましょう。主な見どころをいくつかをご紹介します。
● 千畳敷
鬼ヶ城センターから岸壁沿いに階段を下りて進むと、まず目につくのが「千畳敷」です。名前の通りに広さは何と1,500平方メートルもあります。この千畳敷に面して高さ15メートルもの巨大な岩が天蓋となってそびえています。
● 猿戻り・犬戻り
千畳敷を先に進むと、高い断崖絶壁が見えてきます。猿も恐れて後戻りするとされるため猿戻りと呼ばれています。猿戻りの少し先にも断崖絶壁があります。こちらは犬戻りです。身の軽い猿や犬も渡ることを恐れるといわれる険しい地形で、足もすくむほどです。
● 神楽岩・鰐(わに)岩
猿戻りを過ぎると「鬼の風呂桶」があり、さらに進むと、様々な形をした奇岩が現れます。岩の上に棒状に突出しているのが「神楽岩」です。よく見ると、確かに神楽(獅子舞)が吠えている後ろ姿に見えます。神楽岩の次に見えるのが、50メートル以上の長さで横たわる「鰐岩」です。巨大な岩に波しぶきがかかる様は本当のワニのような姿です。
● まだまだ続く見どころ
この先も、鯨が潮を吹くような「潮吹」、東の七里御浜から西の魔見ヶ島まで見渡せる「鬼の見張場」をはじめ、「波切不動」など見どころは尽きません。
● 鬼ヶ城を歩くときの注意
東西約40分の道のりですが、じっくりと楽しみたいときは1時間程度かかると考えるのが良いですね。また千畳敷から先は狭く、足場も悪く危険な場所があります。海側は断崖ですので、十分に注意してください。
ハイキングや季節の花々も人気「鬼の見晴台」
鬼ヶ城センターの駐車場先の遊歩道の入り口から斜面をくねくね曲がりながら緩やかに上っていくと、「鬼の見晴台」です。
遊歩道のある斜面は、サクラの時期にソメイヨシノが花開きます。サクラ以外の季節も森林浴を楽しめますので、ハイキングにもおすすめです。遊歩道は道幅も広く傾斜も緩いので、小さなお子さん連れでも安心です。
鬼の見晴台がある頂上からは熊野灘の絶景を一望できます。見晴台の周辺に広場がありますので、お弁当を広げてのんびりとするのもいいですね。
巨大な獅子に似たシルエット「獅子巖」
「獅子巖(ししいわ)」は、国道42号七里御浜沿いにある高さ25メートル、周囲210メートルの奇岩です。まるで海に向って吠えている巨大な獅子のような姿をしています。海蝕・風蝕によって生まれた奇岩で、獅子巖の南にある神仙洞の「吽(うん)」の岩に対して、「阿(あ)」の岩と呼ばれています。
鬼ヶ城とともに国の天然記念物になっており、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
名称:獅子巖
住所:〒519-4324 熊野市井戸町
公式・関連サイトURL:http://kumano-kankou.com/?p=20
鬼ヶ城から熊野古道・松本峠へ
熊野古道の「松本峠」は、鬼ヶ城の北の山手に位置しており、30分位で登ることができます。竹林に囲まれた、いかにも古道という雰囲気の風情がある石畳で、落ち着いた穏やかな気持ちになります。心地よく進むと、鉄砲で撃たれたという地蔵が峠で迎えてくれます。途中の東屋からは、熊野古道随一の眺望とされる七里御浜の悠々とした風景が眼前に広がっています。
食事や休憩は鬼ヶ城センターがおすすめ
鬼ケ城センターに到着😀
— 夕暮れ@歩く人 (@yuugure_blue) February 22, 2020
雨降ってキター☔ pic.twitter.com/zhD1ikOJeo
鬼ヶ城と熊野古道は魅力がいっぱいです。鬼ヶ城への入り方は、ご紹介した東口から入るコースとは反対に、西口から入って鬼ヶ城センターまで歩き、さらに頂上を目指す方法もあります。どちらの入り方でも、山頂の鬼の見晴台からの眺望も必見です。鬼ヶ城の絶景を堪能される際の食事や休憩には鬼ヶ城センターのご利用がおすすめです。駐車場もありますので安心です。
名称:鬼ヶ城センター
住所:三重県熊野市木本町1835-7番地
公式・関連サイトURL:http://onigajyo.mie.jp/access.html
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