落人伝説に彩られる秘境「五家荘」の観光ガイド!独特の自然と文化を体験

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落人伝説に彩られる秘境「五家荘」の観光ガイド!独特の自然と文化を体験

「五家荘」の観光スポットを一挙紹介!五家荘のオススメの観光スポットからアクセスまで、幅広く紹介しています。五家荘へ旅行を検討されている方は、ぜひご覧ください。九州の秘境として有名な五家荘。その広大な自然を求めて、毎年多くの観光客が訪れます。五家荘には、壇ノ浦の戦いに敗れた生き残りの平家が里を作った、「平家落人伝説」という伝承も。今回はそういった伝説も含めて、九州でもトップクラスに美しい紅葉を一望できる五家荘について、ご紹介していきたいと思います。

目次

落人伝説に彩られる秘境「五家荘」の観光ガイド!独特の自然と文化を体験

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五家荘とは

五家荘とは

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高くそびえ立つ山々に囲まれている、五家荘。辺りはとても人が住めるような土地ではありません。一面山に囲まれた場所ということもあり、五家荘は九州の秘境として有名です。そんな五家荘の歴史は古く、遠くは1180年あたりまでさかのぼります。治承・寿永の乱(源平合戦)で平家が敗れたことは、多くの方がご存じでしょう。伝説によると、五家荘は平家の落人(源平合戦において敗れた平家の生き残り)たちが作りました。落人といっても、戦国時代に居た落ち武者のような者ではなく、実際は子供や女性もたくさんいました。その中には平清経がいたと伝えられています。

このような伝説は全国の秘境で語り継がれていますが、五家荘は九州でも特に有名です。五家荘が作られたと言われている頃から、秘境という認識があった文献が発見されています。地形は当時からそれほど変わっていないため、落人たちも現在と同様の一面に広がる紅葉を見ていたのでしょうか?
文明が発展することにより、五家荘では森林伐採などの問題が起きました。しかし、現在は人工的に木を植えることでそういった問題は解決され、熊本屈指の紅葉スポットとして人気を博しています。

せんだん轟の滝

せんだん轟の滝

出典: kattyan / PIXTA(ピクスタ)

五家荘に訪れた際に、立ち寄って欲しいのが「せんだん轟の滝」です。この滝はなんと、日本の滝100選にも選出されています。選ばれるだけあって、その迫力は抜群で圧倒されること間違いなし。滝の高さは70mにもおよぶため、穏やかな滝とはかけはなれた荒々しい轟音が鳴り響きます。その轟音からせんだん轟の滝と名付けられました。せんだんというのは、木の種類のことで滝の近くに自生していたため、滝の名前に加えられました。

梅の木轟公園吊橋

五家荘 梅の木轟公園吊橋

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五家荘の最大の観光スポットといっても過言ではない観光スポット、「梅の木轟公園吊橋」。
特徴は、なんといっても橋がかかっている場所。切り立った山と山の間に架けられた橋で見る紅葉は絶景です。橋の全長が116mにも及ぶため、渡る際は揺れが激しくスリル満点です。橋の高さも55mとかなり高いため、まるで空中を散歩しているかのような気分を味わえます。橋の下は渓谷が広がっており、運がよければ貴重な野鳥や動物の観察も可能です。梅の木轟公園吊橋から見える紅葉は絶景で、毎秋多くの観光客が押し寄せます。安全面に配慮された設計になっているものの、高さが高さなので、突風が吹く場合もあります。小さなお子様やご高齢の方が一緒の場合は、しっかりとアシストしてあげましょう。

樅木の吊橋

樅木吊橋の紅葉 【熊本県八代市五家荘】

出典: kattyan / PIXTA(ピクスタ)

よりスリリングな体験をしたい方は、こちらの「樅木の吊橋」がオススメです。樅木の吊橋は、長さ72mの「あやとり橋」と長さ59mの「しゃくなげ橋」のことを指します。この2つの橋は親子吊橋といわれており、木で作られたかなり原始的な橋です。もちろん安全面を考慮した設計になっていますが、梅の木轟公園吊橋に比べるとかなり不安定な橋なので、存分にスリルを味わえます。こちらの橋はそこまで長さはないため、見える景色はそこまで広大ではありません。ですが、五家荘が織りなす山々に囲まれているので、絶景には変わりありません。梅の木轟公園吊橋との違いとしては、樅木の吊橋の方が趣のある景色を楽しめるところでしょう。五家荘に来たときは、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

左座家

左座家の茅葺屋根

出典: 東奔西走 / PIXTA(ピクスタ)

静かな場所で、のんびりと五家荘が織りなす自然を体感したい方は、こちらの「左座家」がオススメです。左座家は平安時代に活躍した貴族、菅原道真の子孫が暮らしていたと言われています。なぜ左座家という名前なのかというと、追手であった藤原一族の奇襲をさけるために名前を偽り、左座太郎と名乗っていたのです。それが由来して、五家荘で左座家と呼ばれるようになりました。

藤原一族の追手を回避した菅原兄弟は後に、兄の左座太郎が五家荘を、弟の菅次郎が樅木を支配しました。典型的な茅葺(かやぶき)屋根が風情にあふれています。現在は手入れが施されているので、左座家の美しいありのままの姿を見れます。

緒方家

紅葉の五家荘

出典: 龍太郎 / PIXTA(ピクスタ)

左座家と同じように、五家荘には多くの平家の落人が住んでいました。その有名な家のひとつが、こちらの「緒方家」です。壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平清経の子孫3人が、追手の奇襲を避けるために緒方と名乗ったと言われています。こちらは左座家とは違い国道445線沿いにあるため、アクセスは比較的簡単です。平地にあるため足元も悪くありません。ご高齢の方でも、安心して観光できるスポットです。緒方家もメンテナンスされているので、当時に近い状態で見学ができます。ここでは茶会や弾き語りなどのイベントも行われています。イベントに合わせて観光に行くと、楽しめること間違いなしですね。

五家荘平家の里

五家荘平家の里

出典: JIOTO / PIXTA(ピクスタ)

平家の落人に関する歴史を学びたい方にオススメしたいのが、こちら「五家荘平家の里」。五家荘平家の里は平家の落人に関する資料が展示された、資料館のような施設です。五家荘にまつわる歴史が学べるのでオススメです。

五家荘平家の里の目玉ポイントは他にもあります。まず紹介したいのが、能舞台です。五家荘平家の里には能舞台が設置されており、イベントの際は日本で最も崇高な芸能である能を堪能できます。さらにグルメも五家荘平家の里のオススメポイントです。五家荘の山菜を使った山菜そばや鹿料理が食べられるので、五家荘に立ち寄った際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

◎アクセス

紅葉の車

五家荘へのアクセスは主に車がメインとなってきます。山奥にある観光スポットであるため、かなり険しいカーブや狭い道が複数あり、運転の際は十分に注意してください。熊本空港から五家荘へ向かう場合は約65kmの道のりで、約1時間50分かかります。JR熊本駅からは約67kmの道で、約1時間55分かかります。バスでも同じくらいの時間です。

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