日本三大稲荷で参拝しよう!愛知の名所・豊川稲荷にはどんなパワーが?

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日本三大稲荷で参拝しよう!愛知の名所・豊川稲荷にはどんなパワーが?

日本三大稲荷である豊川稲荷は、歴史のある由緒正しい寺院です。明治時代に発令された神仏分離政策を免れた、数少ない寺院でもあります。大本殿への参拝はもちろん、霊狐塚や千本のぼりなど、広い境内には見どころもたくさんあります。豊かな自然も多く残されている、癒しのパワースポットです。ご利益をいただけるという評判も高いため、連日多くの人が参拝に訪れています。根強い人気のある豊川稲荷の歴史や見どころ、周辺のおすすめスポットについてご紹介します。

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日本三大稲荷で参拝しよう!愛知の名所・豊川稲荷にはどんなパワーが?

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豊川稲荷について

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豊川稲荷の正式名は「妙嚴寺」で、圓福山を山号とする曹洞宗の寺院です。一般的には「稲荷」とつく場合は狐をお祀りする稲荷神社であることが多いですが、豊川稲荷は鎮守・豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)をお祀りしています。
仏教の神とされる「吒枳尼天(だきにてん)」については諸説ありますが、日本では主に白い狐に跨った天女の姿で現されているため、稲荷信仰と混同されるようになったという説があります。吒枳尼天は人を選ばない神とされており、誰の願望も成就させると信じられていたため、高い地位を持つ著名人だけではなく、様々な立場の人たちから広く信仰を集めていました。開運出世や憑き物落とし、病気平癒の福徳神と言われています。
明治政府の成立時に神仏分離政策が発令され、その際に廃寺になった寺社も多く、伏見稲荷では荼枳尼天をお祀りすることは途絶えました。その中で、豊川稲荷は神仏分離を免れることができた数少ない寺院の一つです。
豊川稲荷のご利益は、吒枳尼天にちなんだ商売繁盛や、豐川吒枳尼眞天が白い狐に跨り稲穂を荷った姿であることから五穀豊穣などが有名です。個人経営や会社での出世を目指す方はもちろん、豊かな生活を手に入れたいと願う方からも人気があります。

総門・山門・景雲門

豊川稲荷の境内には総門・山門・景雲門の、門の名がつく建物が三つあります。
総門は、境内の中と外を繋ぐ、正面入り口の役割を担う門です。開創から214年後の1656年(明暦2年)に一度改装されて、その後1884年(明治17年)4月に上棟改築されたものが現在の総門です。門扉及び両袖の扉は千余年の樹齢を重ねたケヤキの一枚板で、高さ4.5m・幅1.8m・厚さ15cmもの大きさを誇ります。ケヤキの鱗のような独特な木目(如輪目)は、専門家の間では類い稀な木材として有名です。屋根は銅板鱗葺きと呼ばれる工法で造られており、所々に使用されている唐金手彫の金具からも、優れた技法を用いていることが示されています。上方に祀られている「十六羅漢」は、名匠である諏訪ノ和四郎と他の名工との合作だと言われています。
山門は、総門をくぐってすぐ目の前の場所にあります。1536年(天文5年)に今川義元が寄進した、豊川稲荷に現存する中では最古の建物です。山門だけは他の建物の屋根とは違い、丸瓦葺造りの形をしています。1792年(寛政5年)に一度修理し、1954年(昭和29年)の春には名古屋かなえの協賛により大がかりな修理が行なわれました。左右に立つ阿吽の仁王像は、1966年(昭和41年)に篤信者から寄進されたものです。
景雲門は奥の院参道の中間あたりに位置しています。1858年(安政5年)に創建され、1930年(昭和5年)の大本殿の御開帳の際に、現在の位置に移転しました。景雲門と名付けられたのもそのときです。彫刻は名匠である諏訪ノ和四郎の作品で、技巧を極めた美しさが魅力的です。

千本のぼり

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本殿から奥の院参道や裏門にかけて、全国各地の参拝者から奉納されたのぼりが、所狭しと立ち並んでいます。その数の多さから、通称「千本幟」と呼ばれています。奥の院正面に千本幟受付所があり、一体2000円の奉納料で千本幟を奉納することが可能です。
(※記載の価格は2020年2月16日現在のものです。)

本殿

豊川稲荷大本殿は豐川吒枳尼眞天がお祀りされている、信仰の中心でもあるご祈祷の根本道場です。総門をくぐって境内の左手側、二本の鳥居が並ぶ参道の先にあります。建物は総欅造りで、妻入二重屋根三方向拝の形をとる、大規模な殿堂です。大本殿の新築は1908年(明治41年)に着工し、明治・大正・昭和の三世代に跨り20年以上の歳月をかけて、1930年(昭和5年)に竣工しました。
本殿の内部は内陣・般若殿・施主殿に区画分けされており、その中の内陣に豐川吒枳尼眞天が奉祀されています。明治時代には有栖川宮家より「豐川閣」の大額が下賜され、現在も本殿の内部に掲げられています。この下賜品により、「豐川閣」という呼称も広まっていくことになりました。

霊狐塚

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境内の奥には数多くの狐像を祀る霊狐塚があります。元々は納めの狐像のみを祀る場所でしたが、現在は参拝者の方々から祈願成就のお礼として奉納された大小様々な狐像がお祀りされています。およそ千体ほどの狐像がお祀りされた光景は圧巻ですので、豊川稲荷に参拝した際にはぜひ足を運んでおきたい場所です。

お守り

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豊川稲荷では、豐川吒枳尼眞天のご加護を賜れるよう、お札やお守りの授与も行なっています。シンプルでスタンダードなものから狐のイラストが描かれた可愛らしいデザインのもの、水晶や鈴など、種類も豊富です。もちろん、見た目が豊富なだけではなく、お守りやお札によってご利益も異なります。参拝した際には、授与品も授かってみてはいかがでしょうか。
また、豊川稲荷では郵送でのお守り授与も行なっていますので、住まいが遠方などの理由により参拝に行くのが難しい方は、ぜひご利用ください。

門前町・表参道

豊川稲荷総門の正面には、「豊川いなり表参道」があります。飲食店や土産物屋が立ち並び、昔ながらの商店街を思わせる雰囲気です。テイクアウト用のメニューを店頭で販売しているお店も多く、手軽に食べ歩きを楽しむことができます。油揚げを使用したメニューを提供するお店が多いところや狐グッズがたくさん陳列されているところも、豊川いなり表参道の特徴の一つです。

◎日本最古のポストにも注目?

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豊川稲荷の境内には、現役のポストの中では日本最古と言われている丸型ポストがあります。1912年(明治45年・大正元年)に製造され、私設ポストのため交換されることもなく、100年以上もそのまま現役ポストとして使用されています。現在、丸形庇付ポストはこのポストを含めて日本に二つしか存在していないため、とても貴重なポストです。豊川稲荷に参拝した際に見ていただくのはもちろん、現役ポストなので実際に手紙を投函することも可能です。

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