日本を代表する一本桜！福島県の三春滝桜の観光お役立ち情報をまとめました

福島県にある有名な観光名所、「三春滝桜（みはるたきざくら）」をご存知ですか？日本三大桜の1つで、天然記念物にも指定されている名木です。推定樹齢1000年を超える大木で、桜並木にも劣らぬ壮大な美しさを誇ります。昼間の明るい青空にもよく映えて、夜間のライトアップでは、薄暗い夜空と光に照らされた桜の幻想的なコントラストが楽しめますよ。三春滝桜の開花時期や観桜料、臨時バスなどの情報と、近場の名所を巡るおすすめの観光ルートをまとめました。

三春滝桜とは

「三春滝桜」は推定樹齢1000年を超える、日本三大桜の1つです。大正11年10月12日に国の天然記念物に指定されており、桜の木が天然記念物に指定されたのは、当時は史上初の出来事でした。樹種はエドヒガン系ベニシダレザクラで、薄紅色の小さな花が無数に咲き誇ります。四方に大きく伸びて垂れ下がった枝に花が咲く姿が、水が飛沫を上げて勢いよく流れ落ちる滝のように見えることから、「滝桜」と呼ばれるようになったという説もあります。

開花時期には毎年多くの観光客で賑わう、有名な観光名所です。薄紅色の花びらは青空との相性も良く、また薄暗い夜空の下では儚げな美しさが引き立ちます。昼と夜それぞれに違った魅力を見せる、日本三大桜の名に相応しい、絢爛かつ壮大な名木の桜です。

開花時期

三春滝桜の開花時期ですが、4月上旬に咲きはじめる年が多く、例年4月上旬～中旬が見頃です。開花は天候などにも左右されますので、開花状況を確認してから行くことをおすすめします。三春町のホームページでは、開花状況や開花に合わせた夜間ライトアップの情報を発表しているほか、三春滝桜のライブカメラもあり、リアルタイムで実際の開花状態を確認することもできます。

シダレザクラは咲き始めのほうがピンク色が濃く、満開に近づくにつれて薄く淡いピンク色へと変わっていく傾向があるため、写真撮影が目当ての方には五分咲き程度の開花状態が人気です。とても大きな木ですので、蕾があっても十分に美しく、見応えのある光景を楽しむことができます。

観桜料と観光ルート

三春滝桜には、周辺環境の整備や観光客の受け入れ態勢の充実を主な目的とした、「三春滝桜観桜料徴収条例」が制定されています。開花宣言後から葉桜になるまでの期間は、観桜料の支払いが必要です。この条例は、天然記念物でもある大切な桜を保護するための制度でもあります。観桜料の支払いが必要な期間は、三春町のホームページで確認することができます。

観桜料は中学生以下は無料、高校生以上は1人300円です。(※記載の価格は2020年2月14日現在のものです)

最も有名なのは三春滝桜ですが、三春町には約2000本のシダレザクラがあり、町全体が桜の名所でもあります。三春滝桜の子孫の木も含む「あぶくま(阿武隈)桜回廊」も、観光名所として有名な見どころの1つです。のんびりと歩きながら、たくさんの美しい桜を見て回るのがおすすめです。

臨時バス「滝桜号」

開花時期には、三春駅から期間限定の臨時バス「滝桜号」が運行します。一般車とは別のルートを走るので、渋滞に巻き込まれずスムーズに三春滝桜まで行くことができます。運行ルートによってはダムの堤体を渡ったりと、普段は通ることができない場所も通りますので、三春の観光を楽しみたい方には特におすすめです。

1日フリー乗車券を使えば、当日に限り何度でも乗り降りすることが可能。高校生以上の大人の利用料金は、開花宣言の前後で異なります。開花宣言前はバス代のみで700円、開花宣言後は観桜料込みで1000円です。中学生以下は観桜料の徴収がありませんので、運行時の利用料金は一律で中学生700円・小学生350円・未就学児(0歳～6歳)無料となっています。(※記載の価格は2020年2月14日現在のものです)

三春滝桜以外にもさくらの公園やダム資料館など、様々な周辺施設を回りますので、途中下車をしながら三春の街を歩いて散策できるところも魅力の一つです。

車の人にもおすすめの無料シャトルバス

車でお越しの方には、三春町運動公園から運行する無料シャトルバスがおすすめです。専用のルートを運行しますので、目的地の三春滝桜までスムーズに行くことができます。三春町運動公園の駐車場も駐車料金は無料ですので、余計な費用がかさむ心配はありません。

ただし、無料シャトルバスは開花状況に合わせて運行していますので、事前に運行状況を確認するなど、注意が必要です。運行間隔は平日なら30分間隔、土日は15分～20分間隔で運行しています。車を運転していた方の休憩も兼ねて、無料シャトルバスで三春の景色を楽しみながら、のんびりと三春滝桜に向かってみてはいかがでしょう。

夜は桜とダム湖のライトアップで幻想的に！

三春滝桜は開花に合わせて、夜間のライトアップも実施されます。開催期間は直前に決定され、三春町のホームページで随時情報が発表されますので、ライトアップ目当ての方は確認してから行くことをおすすめします。昼間の明るい青空の下で見る姿ももちろんとても美しいですが、薄暗い夜空の中で光に照らされた姿も艶やかで美しく、とても魅力的です。夏の夜空に咲く花火を思わせるような、明るくも儚げな雰囲気も感じられます。

また、三春滝桜のライトアップに合わせて実施されるのが、三春ダム堤体と春田大橋のライトアップです。普段は見ることのできない、幻想的で美しい光景を見ることができます。

注意事項

三春滝桜は有名な観光名所ですので、開花時期は毎年多くの人が訪れ、周辺は大変混雑することが見込まれます。道路の渋滞や人混みを想定した上で、余裕を持って予定を立てるのがおすすめです。高校生以上の方は、観桜料の支払いが必要なので忘れないようにしましょう。天然記念物でもある日本三大桜の1つを守るために必要な経費です。地元の人たちに大切に守られ、美しさを保ち続けている三春滝桜へ、足を運んでみてはいかがでしょうか。