東洋のナイアガラ!ひんやりするなら吹割り滝がおすすめ!

画像出典: ばりろく / PIXTA(ピクスタ)

東洋のナイアガラ!ひんやりするなら吹割り滝がおすすめ!

群馬県沼田市の吹割渓谷を流れる「吹割の滝」。豊かな美しい自然を背景に勢いよく流れ落ちる迫力満点の様子から「東洋のナイアガラ」とも呼ばれ、「日本の滝100選」や天然記念物にも選定されています。周囲には遊歩道が整備されているので、冷たい水しぶきを浴びて涼むのにもぴったりです。今回はそんな「吹割の滝」の観光情報についてお届けします。

目次

東洋のナイアガラ!ひんやりするなら吹割り滝がおすすめ!

目次を閉じる

吹割の滝

出典: ばりろく / PIXTA(ピクスタ)

巨大な岩が吹き割れて、水が流れ落ちているようにも見えることから「吹割の滝」と呼ばれるようになりました。滝の高さは7m、幅は30m以上もあります。大量の川の水が流れ落ち、水しぶきが飛び散る様子は迫力満点。じっと見つめていると、自分も吸い込まれていくような感覚になるでしょう。

出典: ばりろく / PIXTA(ピクスタ)

そんな吹き割れの滝は、水の浸食が作り出した自然の芸術品です。岩盤の柔らかい部分が長い時間をかけて削り取られ、たくさんの割れ目が生まれ、そのうち特に大きく割れたところに片品川の水が入り込んで滝となりました。学術的にも貴重な例とされ、1936年に「天然記念物及び名勝」にも指定されています。

周辺には1周約1時間で回れる遊歩道が続き、途中にはいくつかの観瀑台が設けられているので、季節によって移り替わる吹割渓谷の景色を眺めながら滝を楽しむことができますよ。途中には山道や段差もあるので、歩きやすい靴で訪れましょう。

鱒飛の滝

出典: たっきー / PIXTA(ピクスタ)

吹割の滝を訪れたのなら、ぜひセットで足を運んで欲しいのが「鱒飛の滝(ますのとびたき)」。吹割の滝から遊歩道を通ってすぐの下流にあります。高さ15m、幅が6m余りです。名前の由来は、鱒がこの近辺を泳いでいたことから来ています。

この滝のあたりは段差が厳しく、鱒が頑張って泳いでも昇れないくらいハードでした。それでも鱒は段差を乗り越えようと、一生懸命に飛び跳ねているのです。この様子から「鱒飛の滝」と呼ばれるようになったとされています。遊歩道が滝の流れ落ちるすぐ近くまで伸びているので、吹割の滝にも劣らない滝の勢いを間近に感じたい方にもおすすめです。

般若岩

出典: tenjou / PIXTA(ピクスタ)

吹割の滝を眺めていると、その下流に異様な形の岩壁がそそり立っていることに気付くかもしれません。このごつごつとした岩が「般若岩(はんにゃいわ)」。口を大きく開けた般若に見えることから、般若岩と呼ばれています。

周辺には約10mに渡って奇岩が続き、吹割の滝とともに迫力のある景色を作り出しています。この近くにも遊歩道が通っているものの、他の場所と異なりかなり狭くなっているので、他の観光客とすれ違う際には譲りあいながら進んでくださいね。

千畳敷

出典: denkei / PIXTA(ピクスタ)

吹割の滝を上流方向に進んでいくと、水深が浅く川幅の広い場所が見えてきます。ここは畳千枚分もの広さがあるようにも見えることから、「千畳敷(せんじょうじき)」と呼ばれているスポットです。

川の浸食が進行して勾配がゆるやかになることから生まれる地形で、これまで見てきた滝と比べると圧倒的に川幅があり、吹割渓谷そのものを楽しむことができます。もう少し先にある吹割橋からは、豊かな自然とともに千畳敷を一望することもできますよ。

浮島

出典: K,Kara / PIXTA(ピクスタ)

さらに上流にさかのぼると、「浮島観音堂」がある「浮島」に到着します。浮島観音堂のはじまりは、平安初期の795年。観音不動昆沙門大師によって初めて建てられました。その後、中世に本尊の再興や御堂の再造(改築)が繰り返され、荒廃してしまいます。現在の建物は1984年に建築され、ほとんど原型のままに新築されました。

浮島観音堂には名匠・左甚五郎によると伝えられている「浮島如意輪観音像」が安置されています。4月には浮島観音春祭り(4月)や吹割観音祭り(10月)が開催されているので、その時期に合わせて訪れるのもおすすめです。

吹割大橋

出典: gonbe / PIXTA(ピクスタ)

「吹割大橋」からの景色を締めくくりにしてみてはいかがでしょうか?吹割り大橋は片品川の下流にかかる赤茶色の橋です。橋のたもとには駐車場があり、ルートによっては遊歩道巡りの起点となるので覚えておきましょう。

これまでに見てきたスポットからの景色と大きく異なるのは、川幅がかなり狭くなっていることです。吹割渓谷そのものの豊かな自然や美しさを楽しむことができ、季節によって様々な顔を見せてくれます。

最後に:見頃のシーズンはいつ?

出典: tenjou / PIXTA(ピクスタ)

吹割の滝の見ごろは、雪解け水によって川の水量が増える4・5月です。新緑の鮮やかさと迫力満点の滝が一緒に楽しめます。夏は滝のそばで水しぶきに当たりながら涼むこともできるので避暑にピッタリですよ。

秋は例年10月下旬~11月上旬ころになると紅葉シーズンがはじまります。赤や黄といった色とりどりの背景と一緒に滝を眺めたい方は必見です。ただし、夜間は遊歩道が通行止めになり、例年12月中旬~3月下旬の冬季期間になると全体が閉鎖されるため注意してください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

沼田でおすすめの記事

沼田のアクセスランキング