自動車ファンならトヨタ博物館へ!日本車の歴史を見て触って楽しむミュージアム

画像出典:Emran Kassim

自動車ファンならトヨタ博物館へ!日本車の歴史を見て触って楽しむミュージアム

日本の技術を世界に知らしめたのがトヨタ自動車です。そんな世界のトヨタは愛知県にトヨタ博物館を持っており、世界の自動車とクルマ文化の歴史を紹介する場を設けました。トヨタ自動車創立50周年記念事業のひとつとして1989年4月に設立したもので、トヨタ博物館には今でも世界中から多くの人が訪れます。

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自動車ファンならトヨタ博物館へ!日本車の歴史を見て触って楽しむミュージアム

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トヨタ博物館のアクセス

芸大通駅(トヨタ博物館前)

出典: ja.m.wikipedia.org

トヨタ博物館まで車で行く場合、名古屋瀬戸道路 「長久手IC」より西へ0.4km(東名高速道路日進JCT経由)となります。駐車場は無料で、乗用車は320台、バスは7台、障がい者用駐車場スペースは8台、G-Station(PHV/EV用充電スタンド)は5台用意されています。公共交通機関で行く場合は、リニモ(東部丘陵線)「芸大通駅(トヨタ博物館前)」で下車し、1番出口から徒歩約5分で着きます。

トヨタ博物館 クルマ館1階

トヨタ博物館には「クルマ館」と「文化館」があります。このうちのクルマ館1階は「シンボルゾーン」と呼ばれ、トヨタ初の生産型乗用車の「トヨダ AA型乗用車」が出迎えてくれます。これは開発当時の図面を忠実に再現した復元車(1936年 レプリカ)で、めったに見ることができません。

1989年4月の開館にあわせ、トヨダ AA型乗用車のレプリカと建設当時のトヨタ自動車の挙母工場のレリーフなどが展示されました。
本格的な展示は2階以上からとなるため、ここではトヨタの歓迎を受ける階になります。世界のトヨタが図面を使って再現したというのだからかなりの精巧さで、写真に収めないのはもったいないです。

トヨタ博物館 クルマ館2階

クルマ館2階は、自動車の黎明期から日本車の誕生までの歴史を追うことができます。ZONEが1~8まで別れているので、時代ごとの特徴がわかりやすく、車の時代にともなう変化を実感できるでしょう。

黎明期は、ドイツで誕生した世界初の実用的なガソリン自動車といわれる「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」(1886年 レプリカ)にはじまり、そこから1950年代までの世界の自動車技術、文化の歴史を展示・紹介しています。自動車の夜明けと称したZONE1は、「蒸気、電気、そしてガソリンへ」という自動車を動かす力に焦点が置かれています。人や動物の力に頼らず自ら走行する「自動車」は、18世紀にフランスで造られた「蒸気自動車」がはじまりです。

続いて電気自動車が登場し、ガソリン車は最後発になりましたが、急速な性能向上などにより、やがて自動車の主役となりました。

トヨタ博物館 クルマ館3階

トヨタ博物館3F

出典: https://www.flickr.com/photos/weightlifting/

クルマ館3階は、「モータリゼーションの進展と多様化」について学習できるようになっています。2階から続くZONE9~13で構成されており、1950年代から現代までの世界の自動車の進化と、課題への取り組みなどの展示・紹介です。

最後のZONE13では、「20XXs」と記載し、「持続可能な未来へ」と称して動力源の多様化がふたたび訪れることを示唆しています。1990年代に入り、地球温暖化などグローバル視点での環境問題へ関心が高まったことをきっかけに、自動車の仕組みも変化していくのです。この時代背景を受けてCO2排出量を一気に半減したハイブリッド車が誕生し、環境に優しいことが今の時代のクルマの魅力となりました。

20世紀の初めの頃は、蒸気、電気、ガソリンがクルマの動力源でした。そして次第に、ガソリン自動車が主流となり、石油産業と共に現代社会を築きます。その時代を経て21世紀の今、水素や電気が自動車のエネルギー源として注目されています。

トヨタ博物館 文化館1階

文化館1階には、自動車好きにはたまらないミュージアムショップがあります。トヨタ博物館でしか手に入らない限定グッズがあるので見逃せません。

ズラッと並ぶクルマのグッズを見ているのは圧巻ですし、眺めるだけでも楽しいでしょう。また、ブックカフェ「CARS&BOOKS」があるので、お土産選びに疲れたらここでのんびりすることもできます。プログラム・イベント実施時のみオープンする「TINY STUDIO -ちっちゃい工房-」は、館の特別プログラムやイベントなどを実施するコーナーです。イベントを狙って来たのであれば、文化館1階で待機しましょう。

トヨタ博物館 文化館2,3階

文化館2,3階は、「クルマ文化資料室」と、年間を通して様々な企画展やイベントを開催する「企画展示室」があります。「クルマ文化資料室」では、トヨタ博物館が収集してきた国内外の自動車に関わる文化資料が、約4,000点も展示されています。これだけの量のクルマ関連の資料を見られるなら、大人も丸一日時間を忘れて没頭してしまうことでしょう。

自動車雑誌やカタログを見ることもでき、世界初の自動車雑誌『La Locomotion Automobile』も見られます。1894年から2000年頃までにヨーロッパ、アメリカ、日本などで創刊した自動車雑誌約60冊の表紙でその変遷がわかるようになっています。カタログは年代ごとに展示されており、その数は約150冊です。

その他にも、自動車ポスター、切手、ゲームやマンガなど、あらゆる角度から自動車を見てみましょう。

トヨタ博物館は企画イベントも充実

ただ「見る」だけの博物館に終わらないのがトヨタ博物館です。普段は絶対に乗れないであろう、クラシックカーへの試乗ができるイベントなどが盛りだくさんです。T型フォードセンタードア(1915年)、トヨペットクラウンRSD型(1955年)など、ワクワクが止まらないようなクルマに乗れます。その他にも、クルマ文化資料室をスタッフが紹介してくれる「気ままガイドツアー」などの企画も用意されています。

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