松江の名所・江島大橋｜SNSで人気の「ベタ踏み坂」を楽しもう！

CM効果により注目を集めた江島大橋（松江市）は、島根県から鳥取県をまたいで結ぶ日本一のPCラーメン橋です。全長が1.7キロメートルで、5千トンもの船が下を通れるように最上部は高さ約45メートルに達します。まるで中空を切り裂くように延びる坂の視覚角度は45度、通称「ベタ踏み坂」の頂上からは360度パノラマの景色が楽しめ、天気の良い日には秀峰大山（しゅうほうだいせん）を望むこともできます。今回はそんなSNSで人気の江島大橋を紹介します。

江島大橋とは？

江島大橋（えしまおおはし）とは、島根県松江市と鳥取県境港市との間をつなぐ全長1.7キロメートル（橋梁部1446メートル）の大きな橋のことで「アクセル全開＝ベタ踏み」を意味し、「ベタ踏み坂」とも呼ばれています。

江島大橋ができるまでは、松江市と境港市とを結ぶ道は「中浦水門（なかうらすいもん）」しかなく、跳ね橋だったため、船が通るたびに通行止めになる不便さがありました。その問題を解決するべく、2004年に島根県から鳥取県をまたいで結ぶ日本一のPCラーメン橋、江島大橋が開通したのです。

「ラーメン橋」のラーメンとは、ドイツ語で「骨組み（Rahmen）」を意味するもので、柱と梁の接合部が剛に接合されて一体型となった、門型の骨組みの「剛節架構」ともいわれる橋梁形式の一つのことです。剛とは、完全に固定された状態のことで、主に鉄筋コンクリート造り、鉄骨造りに使われています。耐震構造に優れており、高速道路を跨ぐ陸橋などでよく見られる構造です。

「PC」というのはプレストレスト・コンクリートという橋梁の素材のことをいいます。江島大橋は、世界でなんと第3位に入る巨大なPCラーメン橋です。

江島大橋の迫力を楽しむなら島根県側から

江島大橋は、島根県松江市側から見る方が有名です。鳥取県側から見ても頂上まで見通すことは困難な巨大さを感じられますが、ベタ踏み坂という名前からは想像もできないほどのゆるやかな、普通の橋に見えます。島根県側から見る江島大橋の、まるで壁のように見える勾配は圧巻ですので、ベタ踏み坂として楽しむのなら島根県側からがおすすめです。

江島大橋の最頂部から眺める絶景に注目

海の真ん中で360度見渡せる、壮大なパノラマの景色が一望できます。江島大橋の最頂部の高さは約45メートルと見晴らしが良く、南東の方角には富士山に似ていると言われる「秀峰大山」を見ることができるでしょう。

江島大橋の頂上で絶景を眺めて楽しんだ後は、視覚角度45度の急な坂下り。坂を下っている最中でも、目の前には中海と島根半島が広がり、その美しさを楽しむことができます。

天気が良い日の早朝、夕方に訪れると幻想的な朝焼けや夕焼けが見られ、夕景の美しさは類を見ません。それだけでなく、夜間にライトアップされたシルエットも、絶好の撮影スポットとなっています。

江島大橋でおすすめの撮影スポット

江島大橋をベタ踏み坂と呼ばれる姿で撮影するコツは、できるだけ遠く離れた場所からカメラのズーム機能を使って撮影することです。そうすることによって初めて、あの視覚角度45度のそびえ立っているかのような坂に見えるのです。

江島大橋のおすすめの撮影スポットは、対岸にある大根島(だいこんじま)。江島は小さな島ですので、江島大橋から遠く離れようと思っても道が突き当たってしまいます。大根島は江島と陸路でつながっているので、簡単に行くことができますよ。

中海の海岸に沿って3キロほど、県道338号線を西へ進んだ、西の端に近いところが絶好の撮影スポットです。途中には、江島大橋全体が眺められる場所もあります。デジタル一眼レフや、望遠レンズカメラのズーム機能を使って撮影すると、視覚角度45度の江島大橋が現れるのです。ちなみに、車道に出て撮影するのは大変危険なため厳禁となっています。

江島大橋のアクセス

江島大橋の起点は鳥取県境港市渡町、終点は島根県松江市八束町江島となっており、境港管理組合により管理されています。米子方面からは道路標識の、大根島方向です。車線数は2車線で、制限速度は40キロメートルとなっています。距離は以下の移動時間を参考にしてください。

・JR境港駅より車で約10分
・米子道米子インターチェンジより車で約45分
・米子鬼太郎空港より車で約10分

自転車や徒歩でも渡れる

全長1.7キロメートルの江島大橋には歩道があるので、自転車や徒歩でも渡ることができます。

車もいいですが、自転車や徒歩だと江島大橋頂上からの絶景を、より時間をかけてのんびりと楽しめます。天気が良い日の朝焼け、夕焼けだけではなく、夕方や夜間にライトアップされた江島大橋を、ルールを守って撮影しSNSにアップしてみましょう。

松江の名所・江島大橋｜SNSで人気の「ベタ踏み坂」を楽しもう！