グリーンのルート ①→⑥→⑫→⑪→⑬→⑭→⑯→⑭→⑬→⑪→⑫→①
【太鼓岩往復コース】は白谷雲水峡の最も奥、巨大な花こう岩の1枚岩である「太鼓岩」まで行くコースです。太鼓岩コースを歩いて幻想的な苔むす森を堪能し、太鼓岩から屋久杉の森を見渡してみませんか?
※2024年8/28~29日に直撃した台風10号により多大な被害がありましたが、白谷雲水峡入口~飛流橋まで、太鼓岩往復コースは開通しています。弥生杉コースと奉行杉コースは、2024年10月24日現在、通行できません。
最新情報は、公式サイトのお知らせページでご確認ください。
目次
白谷雲水峡④【太鼓岩コース】もののけ姫の苔むす森・太鼓岩のルート
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【太鼓岩コース】のルート案内
〔入口→憩いの大岩→飛流おとし→さつき吊橋〕→(楠川歩道)→くぐり杉→シカの宿→白谷小屋→七本杉→苔むす森→武家杉・公家杉→かみなりおんじ→辻峠→太鼓岩→女神杉→辻峠→≈→〔さつき吊橋→≈→出口〕
※〔 〕内は【往復30分の散策コース】と重複
【太鼓岩往復コース】の公式ルートは、さつき吊橋を渡って、楠川歩道~太鼓岩間を往復する4時間コースです。
幻想的な苔むす森から急坂を登り、辻峠を超えると太鼓岩にたどり着きます。
屋久杉の森と屋久島の山々を見渡せる太鼓岩は、絶景スポットとしてもおすすめ。
太鼓岩からの下りは、女神杉経由で辻峠へ。往路と同じ楠川歩道を歩いて出口へ戻ります。記事の最後に、奉行杉も回るコースや、半日で回れるショートプランなど、アレンジルートもご提案しているので参考にしてくださいね。
この記事では、「くぐり杉~太鼓岩」の見どころを、ルート順にチェックしていきましょう。
※重複する見どころは割愛しているので、該当ページをご参照ください。
くぐり杉
〔地図⑪〕の三差路から5分ほど歩くと「くぐり杉」があります。「くぐり杉」は、根元部分を歩いてくぐることができることから名づけられた杉。木を敷いた歩道が、杉の足元をくぐるように誘導しています。
外観を眺めたら、屋久杉のトンネルをくぐりながら、内側もじっくり観察しましょう。この空洞も、倒木更新の名残り。強い生命力を感じられることからパワースポットとしても人気があります。
シカの宿
名付け親は、当時5年生だった小学生。"穴の中で雨宿りするシカ”をイメージしたという可愛い名前の「シカの宿」は、大きな空洞があいた切り株です。
白谷小屋
白谷小屋は、トイレや休憩に利用できる無人の避難小屋。白谷雲水峡内で唯一、トイレがある施設として貴重です。
七本杉
「七本杉」は、胸高周囲(きょうこうしゅうい:成人の胸の高さの幹周囲)が約8.3mの巨木です。樹高は約18mと、他の銘木と比べて高い杉ではありませんが、幹の上部が七本に分枝した存在感のある屋久杉です。
苔むす森
白谷雲水峡の「苔むす森」は、スタジオジブリの映画『もののけ姫』のモチーフになったことから注目を浴びるようになった場所です。
木霊(こだま)が本当に現れてきそうな、深い緑の苔に覆われた幻想的な森が広がっています。
武家杉・公家杉
左側の杉は苔の鎧をまとった「武家」を、右側は、白銀の美しい樹皮が目立つ「公家」をイメージして付けられた名前です 。
これら「武家杉・公家杉」も、世界自然遺産登録20周年の「無名屋久杉樹名募集」の公募で命名された屋久杉の1つ。ほかにもこのコースには「シカの宿」「かみなりおんじ」など、ユニークなネーミングの杉が見られます。
かみなりおんじ
「かみなりおんじ」は、雷に打たれた屋久杉です。その姿を、おんじ(おじいさん)のように感じたという小学2年生の子供が命名しました。
辻峠
辻峠まで登ってくれば、目指すゴールまであと10分ほど。
辻峠~太鼓岩間は混雑緩和のため、上りと下りが一方通行になっています。
太鼓岩
標高約1050mにあるゴール地点に到着!
この巨大な花崗岩の一枚岩は、たたくと太鼓のような音がすることから「太鼓岩」と名付けられました。
ここは、宮之浦岳など屋久島の山々を一望できる絶景スポットとしてもオススメ♪屋久杉の森と、歩いてきた白谷渓谷の流れをはるか遠くに望むことができます。
女神杉
太鼓岩からの下り一方通行の途中道に、「女神杉」という名前の屋久杉があります。しなやかなラインが女性の姿をイメージさせることから命名されたそうです。
楠川歩道を歩き、さつき吊橋へ。
女神杉から辻峠へ下ったら、楠川歩道を出口方面へ戻りましょう。弥生杉に寄るかどうかは、さつき吊橋に戻った時の疲れ具合と時間で応相談。復路で選択するのがベストです。
楽しく行けそうなら寄ろう、くらいの気持ちで無理はしないでくださいね!
※非常に残念ですが、2024年8月28日から29日頃に直撃した台風10号の影響で、推定樹齢3000年の「弥生杉」は根元近くから折れてしまいました。
◎プランを自在にアレンジしよう!
公式で案内している【太鼓岩往復コース】は、太鼓岩を同じ道で往復するコースです。これなら約4時間ほどで回れますが、できれば同じ道でなく別ルートを歩きたいですよね。
そんなときは、ちょっとアレンジしてみましょう。例えば、所要時間は1時間ほど増えますが、奉行杉を周遊して太鼓岩へ行くと満足度が大幅UP!余力があれば、最後に弥生杉を見に行くと完璧です!逆に、半日で回るプランにもアレンジできます。
◆【奉行杉・太鼓岩コース】奉行杉コースから回れば大満足!
5時間目安の【奉行杉・太鼓岩コース】なら、歩くルートがほとんど被らず、たくさんの見どころを巡れます。
往路はあえて【奉行杉コース】を歩き、〔地図⑪〕の三差路で【太鼓岩往復コース】に合流。ここから太鼓岩へ回れば、白谷雲水峡の見どころは概ねコンプリートできますよ♪
◆【奉行杉・太鼓岩・弥生杉コース】白谷雲水峡パーフェクトプラン!
さらに時間と体力に余力があるなら、白谷雲水峡を完璧にクリアすることも可能です。
往路は前述のように【奉行杉コース】から【太鼓岩コース】へ進み、さらに復路で【弥生杉コース】にも寄り道すれば、白谷雲水峡の見どころを全部回れてパーフェクト!このコースを目標にするなら、丸1日スケジュールを確保して、余裕を持ったスケジュールでアタックしましょう!
夕方になると森の中は暗くなってしまうので、朝早めに出発するのがオススメ。非常食、携帯トイレ、雨具、防寒着なども忘れずに。朝早めからスタートし、思い出になる登山を楽しんでくださいね。
◆「苔むす森」で折り返すと、半日で往復可能。
半日しか時間が取れない、という方には、太鼓岩より手前の「苔むす森」で折り返すプランはいかが?このルートなら、午前か午後のみの半日で往復できます。
また【太鼓岩往復コース】でなく【奉行杉コース】にするというのも選択肢です。
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